前提条件
- メモリ4GB以上のインスタンスが必要
- t3.medium (4GiB)以上のインスタンスタイプを推奨
- Amazon Linux 2023 AMIを使用
インストール手順
1. EC2の初期設定
以下のセキュリティグループを設定します。
- SSH (22番ポート)
- HTTP (80番ポート)
- HTTPS (443番ポート)
2. 必要なパッケージのインストール
sudo su - ec2-user
sudo yum update -y
sudo mount -o remount,size=15G,noexec,nosuid,nodev /tmp
sudo yum install python3-pip -y
pip3 install --upgrade pip
sudo dnf install -y git docker
sudo usermod -aG docker $USER
3. Docker Composeのインストール
DOCKER_CONFIG=${DOCKER_CONFIG:-$HOME/.docker}
mkdir -p $DOCKER_CONFIG/cli-plugins
# x86_64アーキテクチャの場合
curl -SL https://github.com/docker/compose/releases/latest/download/docker-compose-linux-x86_64 -o $DOCKER_CONFIG/cli-plugins/docker-compose
chmod +x $DOCKER_CONFIG/cli-plugins/docker-compose
sudo systemctl enable docker
sudo systemctl start docker
4. Difyのインストール
git clone https://github.com/langgenius/dify.git
cd dify/docker
git checkout 1.0.0-beta.1
./generate_docker_compose
docker compose -f docker-compose.yaml up -d
5. 初期設定
ブラウザで http://{EC2のIPアドレス}/install にアクセスし、管理者アカウントを作成してログインします。
注意事項
- v1.0.0-betaは本番環境での使用は推奨されていません。
- プラグインシステムへの移行に伴い、一部のツールが利用できなくなる可能性があります。
- アップデートが必要な場合は、以下のコマンドを実行します。
cd dify/docker
git pull origin main
docker compose down
docker compose pull
docker compose up -d
トラブルシューティング
1. Dockerが起動しない場合
Dockerが正しくインストールされていない、またはサービスが起動していない可能性があります。以下のコマンドで確認してください。
sudo systemctl status docker
問題がある場合は、以下のコマンドを実行して再起動してください。
sudo systemctl restart docker
2. docker compose up -d 実行時にエラーが発生する場合
エラーが発生した場合は、ログを確認してください。
docker compose logs
また、環境変数の設定が正しく行われているか確認してください。
export $(grep -v '^#' .env | xargs)
環境変数を再設定した後、Dockerを再起動してもう一度 docker compose up -d を実行してください。
3. インストール後、Webページが開かない場合
- セキュリティグループの設定を確認し、HTTP/HTTPSのアクセスが許可されているか確認してください。
docker psを実行し、Difyのコンテナが正しく動作しているか確認してください。- 必要に応じて
docker restart <コンテナID>を実行して再起動してください。
まとめ
本ガイドでは、Amazon Linux 2023 AMI上でDify v1.0.0-betaをEC2にインストールする手順を説明しました。インストール後のトラブルシューティングについても紹介しました。問題が発生した場合は、公式ドキュメントやフォーラムを参照して対応してください。