プログラマーが将来なくなるとされる理由3つ!なくなる前にやるべきこと5つ
AIの発展でプログラマーの将来は安心できない?
プログラマーは、AIの発達によって将来なくなる職業であると考えられています。
人工知能の代替によって、プログラマーに限らず多くの仕事がなくなると予測されていますが、まずはその理由にどのようなものがあるのかを明確にすることが必要なのではないでしょうか。
プログラマーにおいては、機械に的確な指示を出すために専門的な知識や技術を学ぶ必要があるため、今後の動向が気になるという人は多いでしょう。
プログラマーが将来なくなるとされる理由3つ
プログラマーが将来なくなるとされる理由を3つご紹介します。
システム開発やWebサイトの構築など、プログラマーが担う仕事がある一方で、なくなる仕事としても認識されるということは、将来的にその技術を人が使う必要があるのかという点が問われているのではないでしょうか。
プログラマーがなくなるとされる理由を通して、プログラミングの在り方を改めて理解しておきましょう。
将来なくなるとされる理由1:オフショア開発の発展
オフショア開発とは、システム開発業務などを日本よりもコストのかからない海外企業に委託することです。
日本ではIT人材の不足により、人件費が高騰していることに加えて、国内では需要の増加に供給が追い付かない状況となってしまっています。
オフショア開発の発展により、コスト削減と開発クオリティーの確保が叶うことで委託が進む可能性があるため、将来的に日本のプログラマーはいなくなるということも考えられるでしょう。
将来なくなるとされる理由2:プログラミングの自動生成
プログラミングの自動生成が可能になってきており、実際にジェネレーターのような簡単なプログラミングを行うものは存在しています。
ジェネレーターとは、一から作成しなくても必要項目に入力するだけで、その内容に基づいて自動的に作成されるプログラミングです。IT分野で使われる専門用語と理解しておくと良いでしょう。
将来なくなるとされる理由3:デザインツールなどの発達
プログラマーが行うシステム開発は、コーディングによって作られますが、その作業が自動化されつつあります。
今ではデザインツールの発達によって、仕事を簡略化することが可能になってきています。
STUDIOのようなデザインツールを使うことで、Webサイトの作成においてコーディング作業が必要なくなるため、プログラマーでなくても簡単にサイトを作ることができるでしょう。
仕事がなくなる前にプログラマーがやるべきこと5つ
プログラマーの仕事はAIの代替やオフショア開発、デザインツールによって将来なくなる可能性が指摘されていますが、完全になくなるわけではありません。
将来なくなるとされる部分をしっかりと理解することはもちろん、やるべきことを明確にしておく必要があります。
仕事がなくなる可能性だけにフォーカスせず、プログラマーとしての能力を生かすこと、またはAIとの差別化を意識して方向性を探っていくことが望ましいでしょう。
プログラマーがやるべきこと1:最新の情報を把握する
IT技術は時代の流れと共に変化するため、常に最新の情報を把握する必要があります。
特にシステム開発に使われる技術は、日々新しいものが生み出され、更に改善されているため、プログラマーにおいてはその対応が求められます。
プログラマーとして仕事をするうえでは、このような最新の情報を積極的に学ぼうとする姿勢が必要なため、学習の時間を確保することが望ましいでしょう。
プログラマーがやるべきこと2:コミュニケーション能力を鍛える
プログラマーは一人で黙々と作業をするイメージがありますが、常にコードを書いているわけではありません。
システム開発はチームで行うことが多く、フリーランスの場合も顧客の要望を聞くなどのコミュニケーション能力が必要となります。
AIはコミュニケーションを臨機応変にできないため、コミュニケーション能力を高めておくことで差別化を図ることはもちろん、プログラマーの仕事に限らず将来役立つ能力となるでしょう。
プログラマーがやるべきこと3:人気や需要が高いプログラミング言語を学ぶ
コーディングの際に使うプログラミング言語は数多くあり、言語によって特徴は異なります。
興味を持った言語を学習するのも良いですが、需要の高い言語を選ぶことで、将来仕事がなくなるといった不安から解放されるでしょう。
特に需要の高いプログラミング言語を、ご紹介します。
Scala
Scalaとは、オブジェクト指向言語と関数型言語という2つの特性があるハイブリッドな言語で、需要のある言語として注目されています。
ScalaはJavaの上位互換であるため、Webサービスや業務システムなどほとんど全ての開発を行うことができます。
ハイブリッドな言語であるため、未経験者が学習するにはハードルが高いですが、扱うことができればほとんどの開発ができるのでまずはJavaから学ぶと良いでしょう。
Python
Pythonとは、AI開発によく使われる言語であるため、AI開発で必要となるビッグデータにも使われます。
プログラマーとしての仕事において、AI開発者になってしまえば、AIによって仕事がなくなるといった心配もなくなるでしょう。
Pythonは処理速度の速さや、コードの書きやすさが特徴で汎用性も高いため、AI開発だけでなく、アプリケーション開発なども行うことができます。
Go
Goとは、Googleで開発された言語であり、ブロックチェーンやツールの開発に使われます。
ブロックチェーンは分散台帳を実現する技術であることに加えて、セキュリティー能力を向上させることができるため、高い信頼性が求められる金融取引や、重要データのやりとりを可能にします。
IT分野で注目されているブロックチェーンの開発は、市場の成長が見込めるため、Go言語が扱える人材の価値は高いでしょう。
Swift
SwiftとはAppleが作ったプログラミング言語であり、iOSやMac、Apple WatchなどのApple製品で扱うアプリケーションを開発することができます。
Apple製品の需要に伴って、Swiftを扱いアプリケーションを生み出すことのできる人材が求められるでしょう。
また、リアルタイムにフィードバックを可視化するといった特徴を持つため、初心者でも学習しやすく将来性が高い言語です。
プログラマーがやるべきこと4:SEを兼ねて仕事をする
プログラマーとしての将来性を考えたときに、SEの仕事を兼ねるという選択肢があります。
SEは、要件定義や仕様書の作成はもちろん、コーディングやテスト作業といったシステム開発の全体に関わる仕事を行います。
IT業界でこれからも活躍したいと考えるのであれば、SEへのスキルアップを視野に入れましょう。
SEが将来なくならないとされる理由
SEが行うシステムの設計は重要であり、設計段階で完成を明確に描けていないと、サイトの導線が分かりにくい、こんな機能があれば良かったなど後から問題が起きてしまうでしょう。
そうならないためにも、SEは総合的なIT技術はもちろん、顧客やプロジェクトチームの仲間とのコミュニケーション能力に長けている必要があり、人でなければできないことが多いため将来なくならないとされています。
プログラマーがやるべきこと5:AIエンジニアを目指す
AIエンジニアとは、人工知能に関連するソフトウェア開発者であり、プログラミング経験者の場合は、APIやライブラリを使ってAIを開発することが可能です。
また、機械学習の基礎知識やAI開発に関するITエンジニアのスキルなども必要ですが、必須試験はないため、企業から採用されればAIエンジニアになることができます。
しかし、実務経験を必要とする求人が多いため、スクールなどで学習することが望ましいでしょう。
AIエンジニアが将来なくならないとされる理由
AI技術を利用して、ビジネスにおける効率アップを望む企業は増えており、それに伴って需要は更に高まっていくことが期待されています。
しかし、AIエンジニアの人材は不足しており、またAIに精通し、メンテナンスなどを行う人材が多く求められるようになるため、AIエンジニアは将来なくならない仕事であると言えるでしょう。
プログラマーが将来に備えるためにとるべき資格2選
プログラマーが仕事に困ることがないようにするために、やるべきことが明確になりました。
そのうえで、将来に備えるためにとるべき資格を2つご紹介します。資格の特徴や受験料などの詳細を理解すると共に、将来に役立つスキルを身につけることで、プログラマーへの理解が深まる可能性もあります。
IT分野での複数の知識や技術は、仕事の幅を更に広げるでしょう。
備えるためにとるべき資格1:SEになるために取りたい資格
SEの登竜門として受験されている基本情報技術者試験は、SEの基礎であると定められた国家資格です。
IT技術だけでなく、経営戦略や法務の知識など幅広い出題範囲に備えて学習する必要があるため、難易度は高くなっています。
試験は春期と秋期の年に2度開催され、税込5,700円の受験料がかかります。SEに関する広大な基礎が身についているという証明になる資格なので、取得しておいて損はないでしょう。
備えるためにとるべき資格2:AIエンジニアになるために取りたい資格
AIエンジニアになるためには、日本ディープラーニング協会が主催するE資格を取得すると良いでしょう。
E資格は年に3度開催されており、受験料は一般で税込32,400円ですが学生や協会の会員は一般より安価になっています。
また、協会認定のプログラムを受講してAIを実装する能力を身につけることで、E資格の受験ができるようになるため、幅広い学習が必要です。
プログラマーは将来に備えておこう
AIの発展によって、将来仕事がなくなるのではないかと不安になる職種はプログラマーだけではありませんが、問題において内容をしっかりと理解することで、これからを考えるきっかけになります。
身につけた技術を生かしつつ、スキルアップを目指すことで仕事の幅は広がり、働き方の選択肢も増えるため、将来に備えておいて損はないでしょう。