未経験で派遣エンジニアとして働くメリット6つ|デメリット4つを解説

未経験で派遣エンジニアは可能か?

未経験で派遣エンジニアになることは可能です。IT関係の仕事は人材不足で困っているため、未経験でもやる気があれば、できる業務から実践する中で育てる方針の企業も多くありますが、未経験で正社員は厳しいでしょう。しかし派遣であれば、多くの案件があります。

そのため、挑戦する前に基本的なスキルを身につけておくことで有利な案件を選べるので、できる準備をしておきましょう。

未経験で派遣エンジニアとして働くメリット6つ

未経験で派遣エンジニアとして働くメリットは、多彩な会社で働くことができるので、人脈構築がしやすくなることです。

エンジニアの仕事内容は多岐にわたるので、多くの企業で経験を積むと自分の適性を把握できます。また、派遣は勤務先で働く期間に上限がありますが、人脈を構築すると次の勤務先を見つけやすくなるでしょう。

ほかにも派遣は、勤務スタイルを選べるので自分の時間を確保できる点もメリットの1つです。

派遣エンジニアとして働くメリット1:多彩な会社で働くことができる

派遣エンジニアは多彩な会社で働けるので、さまざまな経験を積めます。

派遣は短期間に複数の企業で働くことが可能です。そして未経験のエンジニアの場合、多くの業務をこなすことが自分のスキルアップに役立ちます。

さらに、さまざまな工程や業務を体験して、自身のエンジニアとしての適性や補いたいスキルを具体的に見つけることもできるでしょう。企業形態や職種を理解するためにも、多彩な会社で働くことはメリットと言えます。

派遣エンジニアとして働くメリット2:人脈構築がしやすい

未経験の派遣エンジニアは人脈を構築しやすいので、次の就業先を見つけやすくなります。

未経験の場合、派遣先で業務内容について周囲からアドバイスを受けられます。そして、多くの人に接するので人脈を容易に構築できます。

しかし派遣期間が終了すれば、会社を変わる必要がありますが、人脈があれば派遣期間が切れる頃を見計らって自分から声掛けができるので、次の仕事に困ることが少ないでしょう。

派遣エンジニアとして働くメリット3:自分の自由時間を保てやすい

派遣エンジニアは自分のスタイルに合った仕事を探せるので、自由時間を確保しやすくなります。

未経験でも派遣先を選ぶ際に、自分の生活スタイルを優先して会社を決めることができます。また正社員と異なり、残業や休日出勤は事前に話し合うことも可能です。そのため、未経験のエンジニアは自由時間をスキルアップにも使えるので、キャリアプランに役立つでしょう。

派遣エンジニアとして働くメリット4:自分のしたい仕事を選べる

派遣エンジニアは、自分のしたい仕事を選べるので、キャリアプランを実行できます。

多くの職種があるIT業界は同じ仕事を繰り返すより、さまざまな仕事を体験する方がスキルアップにつながるでしょう。また、プロジェクトの大きさや、工程の上流と下流では仕事も収入も大きく異なります。

キャリアプラン形成のために仕事を選べる派遣エンジニアは、収入を増やす方法も自分で決められる点がメリットです。

派遣エンジニアとして働くメリット5:辞めやすい

派遣エンジニアは、仕事を辞めやすいので未経験者にとって気持ちがラクに勤務できます。

未経験の場合、自分がどこまでやれるのかわらず、仕事や会社が合わないと悩む前に、辞めて違う職種や会社に変わることも可能です。また経験すれば自分の適性もわかるため、能力を活かして働けるでしょう。

プレッシャーを感じずに働けることは未経験には助かりますが、辞めやすいことで安定した収入が途絶えるリスクもあるので注意が必要です。

派遣エンジニアとして働くメリット6:フリーランスエンジニアを目指せる

エンジニアはフリーランスとして働く方法もあり、派遣から目指すことも可能です。

会社に縛られずに自分らしく生きていく働き方にフリーランスがあります。専門知識を活かして、派遣先で構築した人脈を活用するとフリーランスで活動できます。フリーランスで独立後は、自分のやりたい仕事だけで生活することや起業も夢ではありません。

未経験で派遣エンジニアとして働くデメリット4つ

未経験で派遣エンジニアとして働く場合、雇用が不安定なことと正社員との待遇の違いがデメリットです。

自由に仕事内容や派遣先を選べるメリットがある反面、自分のスキルに合った派遣先が見つからないこともあります。契約内容によっては契約満了に伴い、継続雇用されないこともあるので、常に不安定な状況になりがちです。

ほかに正社員との待遇格差や、派遣から正社員採用に期待できない現実もあります。

派遣エンジニアとして働くデメリット1:登録型派遣の場合は安定しない

派遣社員には登録型と常用型があり、登録型は派遣先で契約解除のリスクがあります。

常用型は派遣会社に雇用された正社員ですが、登録型は派遣会社に登録して業務ごとに派遣先で働きます。同じ会社で同一業務を続ける上限は3年の規則もあり、契約期間終了後、次の仕事が見つかるまで無収入です。

また、派遣先企業の都合で契約解除される可能性も排除できません。将来的な安定を望めない環境でしょう。

派遣エンジニアとして働くデメリット2:正社員との待遇に大きな隔たりがある

派遣エンジニアは正社員と異なり、定期昇給やボーナスがないので待遇に大きな隔たりがあります。

常用型の派遣エンジニアは派遣会社の福利厚生を受けることもできますが、登録型は福利厚生のメリットはありません。働いた分だけ給料を受け取ることはできますが、休むと収入は減ってしまいます。

また、未経験はスキル不足もありますが、アルバイトやパートと待遇面では違いがありません。

派遣エンジニアとして働くデメリット3:スキルアップにつながる仕事ができない

派遣エンジニアの仕事は誰でもできる仕事を任せることが多く、スキルアップは難しいでしょう。

会社によって正社員は育てて長期雇用、派遣社員は定型のオペレーション作業担当と割り切っていることもあります。スキルアップできる仕事は正社員に指導しながら行い、会社の将来を支える人材育成を目指します。

条件の良い派遣先を選べるように、自分の自由時間にスキルや資格を取得することがおすすめです。

派遣エンジニアとして働くデメリット4:派遣社員から正社員に転職しづらい

派遣社員でエンジニア業務を続けていると、年齢に対してマネジメント経験が少ないので正社員に採用されないことも多くあります。

エンジニアの仕事は、年齢とスキルがある程度一致していないと評価されない面があります。派遣社員歴が長いと、責任ある仕事を任せられる人物と判断されない場合もあり、採用は難しいでしょう。

これらのことは、正社員として勤務したいであろう給与の高い会社や福利厚生の厚い会社ほどその傾向は顕著です。

【職種別】未経験から派遣エンジニアとして働くための方法4つ

未経験から派遣エンジニアとして働くためには、職種と求められるスキルや資格を把握することが大切です。

派遣エンジニアの職種はプログラマー・システムエンジニア・インフラエンジニア・Webエンジニアなどがあります。それぞれ働くためには必要なスキルがあるので、取得を目指しましょう。さらに、履歴書の書き方にもポイントがあるので参考にしてください。

エンジニアとして働くための方法1:プログラマーの場合

プログラマーとして働くためには、能力をアピールするために使用言語の資格を取得することが必要です。

スキルを明確に示すために資格を利用します。Rubyの「Ruby技術者認定試験」やPHPの「PHP技術者認定試験」合格は必須です。JavaやC言語はより評価が高いので取得を目指しましょう。

履歴書のポイントは、自分で作成したプログラムのWeb上にアップしたリンクを貼り、能力を明示するようにします。

エンジニアとして働くための方法2:システムエンジニアの場合

システムエンジニアは設計など上流工程を担当するので、プログラム言語以外にも必要な資格が増えます。

システム開発を統括するエンジニアを対象にした国家資格のシステムアーキテクト試験を取得すると未経験でも実力をアピールできます。プログラム言語はJavaのOracleマスターを取得すると効果的です。

履歴書には、IT業界やエンジニアを目指した理由を具体的に書くと、相手にやる気を伝えられるでしょう。

エンジニアとして働くための方法3:インフラエンジニアの場合

インフラエンジニアを目指す場合は、ネットワークやサーバーの資格が有利です。

インフラエンジニアは、ネットワーク系のシスコシステムズのCCNA、サーバー系の資格はLinux技術者認定試験がおすすめです。サーバーのクラウド化が加速しているので、クラウドに関する知識の習得も同時に行います。

履歴書では、なぜインフラエンジニアを目指すのかを明確にすると評価を得られるでしょう。

エンジニアとして働くための方法4:Webエンジニアの場合

Webエンジニアになるためには、PHPやRubyの認定試験はもちろんですが、Webサイト構築に特化した資格も必要です。

HTML5プロフェッショナル認定資格はWebエンジニアに有利ですが、ワンランクアップを目指す場合はOracleマスターを取得すると、対応できる業務が格段に増えます。

Webサイトの運用・保守も業務となるので、コミュニケーション能力やまじめな性格も履歴書で評価の対象となります。

派遣エンジニアに向いている人3つ

未経験でも派遣エンジニアに向いているのは、コミュニケーション好きな人です。自分のスキルに自信があることはもちろんですが、派遣先の会社ですぐに溶け込んで作業するためには、コミュニケーション好きな人が向いているでしょう。

また、派遣として働くメリットを利用してワークライフバランスを重視する人も、正社員より派遣の方に適性があります。

派遣エンジニアに向いている人1:コミュニケーションが好きである

エンジニアは黙々と作業を行うように思えますが実際はチーム作業が中心なので、コミュニケーション好きな人が向いています。

派遣先で多くの人とかかわって作業を進めるので、積極的に人と交わる姿勢が派遣エンジニアには必要です。未経験はわからないことも多いので、自分から質問することも周りと仲良くなるコツです。どんな環境にでも適応できるキャラクターは、周囲に受け入れられやすくなります。

派遣エンジニアに向いている人2:スキルに自信がある

人材不足のIT業界で求められるのは即戦力なので、スキルに自信がある人は派遣エンジニア向きです。

しかしスキルに自信があるだけでは未経験の場合、評価されません。ハイレベルな資格を複数有することで、実力をわかってもらえます。そして、普段から新しい技術や情報を積極的に吸収する人は適応性が高く、評価の対象です。

実力が正しく認識されるように、自作のプログラムをWebサイトにアップするなど発信に努めましょう。

派遣エンジニアに向いている人3:ワークライフバランスを大切にしたい人

ワークライフバランスを大切にしたい人は、残業を少なくできるので派遣エンジニアが向いています。

IT業界では正社員に残業を求めることも多くあります。自分のペースを大切にしたい人にとって、仕事が定時に終わらないことは耐えられません。しかし登録型であれば、残業時間を短縮した働き方を選べるのでおすすめです。

自分の時間を有意義に活用したい人には、派遣の方が精神的にゆとりのある生活を送れるでしょう。

未経験からエンジニア派遣を目指そう

未経験でもエンジニアとして派遣で働くことは可能です。自分が目指すエンジニアの種類に適した資格やスキルを身につけると、有利な条件で派遣先を選ぶことができます。

また、派遣エンジニアのメリットやデメリットをよく理解して、自分の働き方を目指すことが大切です。将来の自分の夢を叶えるためにも、未経験からエンジニアとして派遣を目指しましょう。