フロントエンドエンジニアの仕事内容5つ｜役割やバッグエンドとの違いとは

フロントエンドの役割

フロントエンドとは、ユーザー側と直接やり取りする部分、制作面ではWebブラウザ側のことを指します。

スマートフォンやインターネットの普及が進み、色々なものがインターネットに繋がっているため、Web制作の需要は今後増えていくと考えられます。

また、技術の進歩に伴い、Webブラウザの実装は複雑になっていく中、Webに詳しくないユーザーもWeb上でやりたいことを実現できるように、環境を構築していくのがフロントエンドの役割です。

バッグエンドとの違い

バックエンドとは、一般的にユーザーからは見えないWebの裏側を指します。

内容としては、ユーザーが入力した内容の処理や保存、検索の結果の出力などを行います。Web上では見えない部分、つまり裏側を担当することからバックエンドと言われています。

ミドルウェアやサーバー、ネットワークなどの知識が求められる職種です。幅広い知識と経験が必要です。

フロントエンドエンジニアの仕事内容5つ

フロントエンドとは、ユーザーが操作できる部分と紹介しましたが、その全般を担当するのがフロントエンドエンジニアです。

コーディング専門の人も存在しますが、コード以外にも、フロントエンドエンジニアは、ユーザーが操作感を左右するインターフェースやSEO対策、Webの動きなど、全てに詳しくないと務まりません。

そこで、コーダーの上位職ともなるフロントエンドエンジニアの仕事内容を、5つに分けて紹介していきます。

フロントエンドエンジニアの仕事内容1：Webサイト・Webアプリケーションの開発

まず1つ目は、Webサイト・Webアプリケーションの開発です。

主にユーザーが使う、ブラウザ上で閲覧できる部分のWebページの記述などを担当します。この部分では、JavaScript・CSS・HTMLを使い開発していくことが多いでしょう。

フロントエンドエンジニアの仕事内容2：ユーザーインターフェースの設計

Webデザイナーやディレクターと情報を共有して、どのようにユーザーインターフェースを実装するか考え、設計していきます。

ユーザーが操作するスマートフォンやPCなどの画面で、効率的に情報を取得してもらうには、どの動作や機能が最適かを考えます。

Webデザインについても、知識を得ておくと、Webデザイナーとのコミュニケーションもとりやすくなるでしょう。

フロントエンドエンジニアの仕事内容3：SEO対策を考慮した設計

まずSEOとは、「Search Engine Optimization」の略称で、検索エンジン最適化のことを指します。

これは、検索エンジンを使ったとき、特定のキーワードで検索結果の上位に来るように表示させるための対策をすることです。

SEO対策にも色々な種類がありますが、大きくわけて内部SEO対策と外部SEO対策があります。どちらも最終的な目的は同じです。

フロントエンドエンジニアの仕事内容4：動作の軽量化や高速化

ユーザーが使いやすさを感じるのが、動作のスピードです。

必要な情報を手に入れることがすぐでき、尚且つ動作が軽快なフロントエンドが、アプリケーションやWebサービスの評価につながります。

フロントエンドの高速化には、主に3つあり、サーバーとの通信の回数や通信量を減らしたり、レンダリングの速度を低下させないなどがあります。色々な方法を組み合わせ、プログラムを作るのがフロントエンドの仕事です。

フロントエンドエンジニアの仕事内容5：Webサイトに動きを与える

フロントエンドエンジニアは、プログラミングの際、HTMLやCSS、JavaScriptなどに対する豊富な知識を求められます。

これらの言語や画像ファイルを駆使して、動きのあるWebサイトを記述していきます。

特にJavaScriptは、サイトに動きを付けるために重要な技術の1つです。

フロントエンドエンジニアに必要な能力3つ

ここまでは、フロントエンドエンジニアの仕事内容について紹介してきました。

では、その仕事内容をこなしていくために、具体的にフロントエンドエンジニアは、どのような能力が必要なのでしょうか。

ここからは、必要な能力について解説していきます。

フロントエンドエンジニアに必要な能力1：デザイン関連の知識

まずはデザイン関連の知識が必要です。一般的に、CSS（主にWebページなどの見た目を整える技術）では、BulmaやBootstrapなどのフレームワークを使用して開発します。

これらのフレームワークは、CSSやHTMLを学ぶ際に習得できると理想的です。

また、Webページのデザインに興味を持ち、技術を習得することで、エンドユーザーにどのように見えるのか意識できると、より求められる人材になるでしょう。

フロントエンドエンジニアに必要な能力2：モバイルへの知識

2つ目に必要な能力が、モバイルの知識です。

近年ではスマートフォンが世界で普及しており、Webページの制作場面でも、モバイル向けの表示や操作に配慮したプログラミングが求められます。

そのため、フロントエンドエンジニアの技術や知識として、スマートフォンを含めたモバイルの知識が重要になります。

フロントエンドエンジニアに必要な能力3：必要なプログラミング言語

そして3つ目に、プログラミング言語の習得が必要になります。

特によく使用されている4つについて解説していきます。フロントエンドエンジニアになるために、特別な資格などは必要ではありませんが、プログラミング言語は、業務をこなしていくために必要な能力です。

効率よく習得するために、よく使われる言語から習得していきましょう。

HTML

まずは、HTMLです。HTMLはマークアップ言語と呼ばれ、プログラミング言語の中では、簡単な部類に入ります。そのため、未経験でも勉強しやすい言語です。

使用される場面は、ボタンの表示部分やWebページのテキストなどの、静的な部分の構築です。CSSと併用されることも多くあります。

CSS

2つ目に紹介するのが、CSSという言語です。

こちらもHTMLと同じく、比較的に簡単に習得でき、HTMLと併用されることも多いので、合わせて習得しておくと良いでしょう。

HTMLで作成したWebページを、CSSを使用してデザインしていく、という使いが一般的です。

JavaScript

3つ目は、JavaScriptです。

JavaScriptは、Webページで動的な表現が出来るようにする言語です。そのため、CSSやHTMLと合わせて使われることが多いでしょう。

この言語は、多くのWebページで採用されています。さらに、フロントエンドエンジニアとしての技術の核になるので、必ず習得しましょう。

PHP

4つ目は、PHPです。

PHPは、Webサーバーの機能を拡張して、動的なWebページを作成するために使用されます。サーバーなどの、バックエンド側で使用されることの多い言語ですが、近頃ではフロントエンドエンジニアにもバックエンドの知識が必要となってきました。

PHPはフレームワークも多くあり、またHTMLと連携させることによって、Webページの制作が効率的にすることも可能です。

フロントエンドエンジニアのキャリアパスについて

フロントエンドエンジニアの一般的なキャリアパスは、職種を変えることなく、フロントエンドエンジニアのまま、スキルアップ出来る環境や年収アップが出来る職場に転職することです。

ただ、転職するには実務経験が重要視されるので、現在の職場でプロジェクトマネジメントやフレームワークのスキルを身につけ、実績を作ることが大切になります。

さらに、常に業界のトレンドを学び、積極的に取り入れ、実践する姿勢も必要です。

WEBデザイナーを目指す場合

フロントエンドエンジニアの主な仕事内容は、CSSやJavaScript、HTMLなどを使用します。そのため、デザインが得意な人はWebデザイナーを目指すこともあるでしょう。

Webデザイナーの場合、フロントエンドエンジニアに比べ、収入は少し下がることもありますが、希望のデザインの業務はやりがいがある仕事になるはずです。

優秀なWebデザイナーの中には、会社から独立して年収が大幅に増えることもあります。

ITコンサルタントを目指す場合

近年では、ITコンサルタントの需要も高くなっています。ITコンサルタントになるには、技術も必要なため、エンジニアから転職する人も多くいます。

フロントエンドエンジニアとして、顧客からの要望を聞きながら設計・開発した経験があれば、自分の強みとしてアピールできるでしょう。

今まで得た技術に加え、経営やマネジメントの能力は必須になります。さらに、問題解決能力やIT戦略の立案など、幅広い能力が求められます。

フロントエンドエンジニアを目指そう

フロントエンドエンジニアは、未経験からでも、専門的な知識やスキルを身につけ、努力を重ねればチャレンジしやすい職種です。キャリアアップも、実務をこなして、実績を積むことで可能になるでしょう。

新しい技術を学び、取り入れていく姿勢が常に必要ですが、やりがいのある仕事です。上流工程の仕事に関わることができれば、年収もやりがいもアップしていきます。

是非、フロントエンドエンジニア目指して学習してみてください。