派遣社員の年収は?年齢別など平均年収5個と年収アップ方法・派遣のメリットも

そもそも派遣社員とは?

派遣社員とは、人材派遣会社と雇用契約を結んでだ上で他の企業に派遣される社員のことです。派遣社員は正社員と比較して、自由度が高く、様々な経験を積めるというメリットがあります。

さらにキャリアを活かした仕事ができるため、自分の専門性を活かすことが可能です。悩みを派遣会社に相談しながら働くこともできます。

また未経験からでも始められる職種もあって、職務経験を積みたい人におすすめです。

アルバイトとは違う

アルバイトは、派遣社員とは違います。アルバイトは派遣社員とは違い、アルバイト先と直接雇用契約を立てています。

アルバイトは勤務先および雇用主はアルバイト先で、給与や仕事の指示も直接アルバイト先から受けます。一方で派遣社員は業務指示を行うのは派遣先企業ですが、給料は派遣会社から支払われることが一般的です。

さらに派遣社員は、アルバイトよりも時給が高いことが多いです。

派遣社員の分類別平均年収5選

ここからは、派遣社員の分類別平均年収を紹介していきます。派遣社員として働きたいと考えている人や派遣社員として働いていて年収が平均と比較してどうなのか気になる人は参考にしてみてください。

一般的に派遣の年収は、他のパートやアルバイトと合わせて非正規として正規の年収と比較されることが多いです。

派遣社員の分類別平均年収1:派遣社員全体

派遣社員全体では、平均年収は約328万円、平均給料は約27万円です。正規社員の年収は約513万円で、賃金差は約185万円程度あります。

なお正社員と比べると派遣社員の年収は低く考えられがちですが、働き方によっては正社員よりも高くなることも少なくありません。

柔軟な働き方で年収アップを目指したい人は派遣会社と相談しながら、働き方を工夫して高い年収を目指すことがおすすめです。

派遣社員の分類別平均年収2:年齢別

派遣社員の年収は、年齢によっても異なります。基本的に派遣社員は年齢によって平均年収がアップします。

最も高い年収を獲得するのは60歳から64歳で、約363万円程度です。その他平均として20代前半は約277万円、20代後半は約308万円、30代前半は約321万円、30代後半と50合前半が約328万円、40代前半が約323万円、50代後半は約331万円程度です。

派遣社員の分類別平均年収3:男女別

男女別では、男性の方が女性よりも年収が高いです。男性の平均年収は約366.6万円ですが、女性の場合は約289.6万円です。

男性は年齢とともに平均年収が増えることが多いですが、女性は30代が最も給料が高くその後は減少傾向にあります。

男女間の賃金は、50代後半で最大110万円程度異なります。給料の高い仕事を希望している女性は、派遣として働くかどうかよく検討した方がいいでしょう。

派遣社員の分類別平均年収4:都道府県別

都道府県別では、都会の方が派遣の年収が高い傾向にあります。最も年収が高い地域は東京で、平均年収は512.4万円です。

その次に高いのは、大阪の約439万円、愛知の約402万円と続きます。一方で、青森や宮崎、佐賀、沖縄では約292.8万円です。

そのため、高い年収を希望する場合は都会で仕事を探すことをおすすめします。都心とそれ以外の地方で働く場合は、生涯年収に大きな差ができるでしょう。

派遣社員の分類別平均年収5:業種別

派遣社員の年収は、業種別によっても異なります。特に高い業種は、SEやプログラマー、ネットワークエンジニアなどの約506.5万円です。

そして設計や運用管理・保守を担当する人が450万円と続きます。一般的に専門的スキルや外国語が必須の仕事は派遣の年収も高くなる傾向です。

派遣として高い年収を希望する場合は、専門知識を身に付けるといいでしょう。

派遣社員と正社員の年収の違いは?

派遣社員と正社員の年収は、約147万円程度の違いがあります。ただし業種によっては正社員よりも収入を得ている人も少なくありません。

さらに時給換算すると、正社員より派遣社員の方が高い給料を得ている場合もあります。派遣社員は正社員とは違い、退職金や賞代を支払う必要がないため時給が高く設定されることが多いです。

また専門性が高い仕事をしていると正社員の倍以上の給料を受け取ることも少なくありません。

派遣社員と正社員で差が出る理由

派遣社員と正社員の年収に違いが出る理由は、正社員が年齢を重ねるごとに昇格することが多い反面、派遣は時給があまり変化がないことが多いからです。さらに正社員はボーナスが支給されたり、退職金が配布されたりするなど派遣と比較して福利厚生が充実しています。

また休職時や産休、育休の時取りやすさなど金銭面以外の待遇も正社員の方が優遇されています。自分のライフスタイルに合っている方に就職することをおすすめします。

派遣社員で年収アップする方法8選

ここからは、派遣社員で年収アップする方法を紹介していきます。派遣社員として活躍したいと考えている人は、参考にして会社と相談してみてください。

派遣として仕事を決める際は、年収の相場を確認して平均より低い場合、アップできないか交渉することをおすすめします。

派遣社員で年収アップする方法1:技術力をアップする

年収アップしたい派遣社員は、技術力をアップしましょう。専門的なスキルがあれば、正社員よりも高い給料が期待できます。

具体的には、新しい言語の勉強、ビジネスマナーの取得を学習するといいでしょう。派遣会社によっては、eラーニング講座やスキルアップ講座を用意している場合もあります。

スキルを取得した後は、派遣としてより専門性の高い業務の仕事を探すことをおすすめします。

派遣社員で年収アップする方法2:資格を取る

資格を取得することは、年収アップしたい時におすすめです。資格が武器になって、より良い待遇で仕事ができたり、資格手当が付いたりする場合もあります。

英語力が証明できるTOEIC、経理や財務の業務で活躍したい時におすすめの簿記や パソコンスキルをアピールできるMOS、貿易事務で活かせる貿易実務検定など、自分の職種に合わせた資格を取得するといいでしょう。

派遣社員で年収アップする方法3:経験を売り込む

経験を積むことは、派遣社員の年収アップにつながります。未経験OKの職場で派遣社員として働いている場合は、経験を積んで次回の契約の際により良い条件の職場にステップアップできるよう努めましょう。

さらに同じ職場で契約更新する場合も、経験を積んで売り込みをかければ企業から直接契約を提案される可能性もあります。派遣社員から正社員を目指している人は、アピールできる経験を積みましょう。

派遣社員で年収アップする方法4:より時給が高いところ変わる

現在の会社の年収が低い場合は、より高い時給を提供してくれる会社に変えることがおすすめです。派遣会社に相談すれば、契約満期になった時点で別の仕事を紹介してくれる可能性もあります。

ただし、時給が高い会社はその分要求されるレベルも高く、スキルが見合っていないと、周囲に迷惑をかける可能性があります。技術や資格取得することで自分を高めていきましょう。

派遣社員で年収アップする方法5:残業が多い会社を選ぶ

あえて残業が多い会社を選ぶことは、年収アップにつながります。ただし、残業代を確実に出してくれる会社であることが大切です。

残念ながら、残業代を出してくれない会社もあります。派遣契約の際に、残業なしという条件を提示しているところも多くあります。

また、ワークライフバランスを大切にしたいと思って派遣社員になった場合は、別の方法で年収アップを目指すことをおすすめします。

派遣社員で年収アップする方法6:派遣会社の担当者と交渉する

派遣社員で年収アップする方法は、派遣会社の担当者と交渉して賃金をあげてもらうことです。交渉担当は派遣会社の営業担当が多いため、顔見知りになっておくといいでしょう。

事前にどのような実績があるのか、どんな成果を生んだかなどアピールしたい事を整理しておくことがおすすめです。

契約更新時期の1カ月前が最も交渉に適した時期ですので、行動しましょう。

派遣社員で年収アップする方法7:条件のよい勤務地に変える

引っ越しができる環境にある人や通勤時間が伸びてもいいと言う人は、条件のよい勤務地に変えることもおすすめです。勤務地を変えたい場合、勤務先ではなく派遣会社の担当者に相談しましょう。

なお今の職場の違う勤務地で働きたい場合も、勤務先と派遣会社で契約が結ばれていることが多いため、まずは派遣会社に話をする必要があります。

派遣社員で年収アップする方法8:正社員に転職する

派遣社員から正社員に転職すれば、年収アップを期待できる可能性があります。派遣されている会社に正社員登用される場合もあるため、勤務先に相談してみることもおすすめです。

さらに勤務が比較的自由な派遣社員として働いている間に、正社員になるための転職活動してもよいでしょう。

紹介予定派遣制度を活用すれば、一定期間派遣として働いた後で正社員に採用されるか審査を受けられます。

派遣社員の年収を超えるメリット4つ

派遣社員は、年収以上のメリットがあります。派遣社員として働くか悩んでいる人は、確認するといいでしょう。

年収に以外にも大切にしたい事がある人は、派遣社員として働くことを選択することや色々な働き方を知ることも大切です。

派遣社員の年収を超えるメリット1:自分の希望の仕事をできる

派遣社員は、自分の希望した仕事をできる可能性が高いです。経験やキャリアを活かした仕事ができるため、派遣社員として活躍することを検討してもいいでしょう。

さらに派遣社員は、誰もが知る有名企業で働ける可能性もあります。官公庁や外資系企業、マスコミなど憧れの企業で働きたいという夢が叶うこともあるでしょう。

派遣社員の年収を超えるメリット2:プライベートを充実できる

派遣社員として働けば、プライベートが充実します。派遣契約の際、勤務地や勤務日数を決めることが可能です。

残業なしという勤務条件の会社もあるため、子育て中の人や趣味の時間を充実させたい人などは、派遣として働くことで大きなメリットを得られるでしょう。

派遣はワークライフバランスを大切にして過ごしたい人に最適です。

派遣社員の年収を超えるメリット3:人間関係に気を使わなくてよい

派遣社員は、正社員ほど人間関係に気を使わなくて済みます。2015年9月に発表された労働者派遣法改正の雇用安定措置によって、同じ派遣先で就業できる上限は3年と決まっています。

そのため、合わない人がいても3年我慢するだけで済む一方で、正社員は長期間同じメンバーと働くことも少なくありません。

人間関係で悩んだことがある人は、派遣社員の立場を利用するとよいでしょう。

派遣社員の年収を超えるメリット4:経験を積むことができる

経験を積むことができるのは、派遣社員の大きなメリットです。派遣社員は、正社員よりも採用されやすく憧れの大企業で働けるチャンスがあります。

将来正社員やフリーランスとして働きたいと考えている人は、派遣社員として活躍して経験を積むことがおすすめです。

離職期間が長いと採用しにくくなると言われますが、次の仕事を探す間のつなぎとして派遣社員を利用してもよいでしょう。

派遣社員から正社員に転職する方法

ここからは、派遣社員から正社員に転職する方法を紹介していきます。

実際に正社員に転職するため現在の職場に退職を申し出る場合は、勤務先の会社ではなく派遣会社に申し出る必要があるので注意してください。

転職サイトに登録する

まずは、転職サイトに登録しましょう。プロによる客観的なアドバイスを受ければ、スムーズに転職できる可能性があります。

転職サイトは無料で登録できるものが大半です。そのため、複数の転職サイトに登録して、自分に合った条件を表示してくれるところを選ぶことが大切です。

年齢や職種によって最適な転職サイトが異なるため、評判の高いサイトを口コミで探すこともいいでしょう。

転職エージェントを活用する

効率的に転職したい人は転職エージェントを活用して、プロの意見を聞きながら正社員を目指すことがおすすめです。自分だけでは探し出せなかった求人を紹介してもらえる可能性があるため、積極的に活用しましょう。

さらに転職エージェントは、非公開求人を持っている可能性も高いので、掘り出し物の求人を紹介してもらえるでしょう。

派遣社員の年収やメリットを理解して年収アップをめざそう

派遣社員として活躍したい場合は、年収やメリットを理解して年収アップを目指しましょう。自分のライフスタイルに合わせて、無理なく働ける点が派遣社員の大きなメリットです。

派遣社員から年収アップを目指して正社員として転職することもおすすめです。メリットとデメリットを考えて働き方を柔軟に検討しましょう。