【未経験でもなれる?】フリーランスプログラマーってこんな仕事

フリーランスプログラマーとは

新型コロナウイルスの影響で改めて見直されている「フリーランス」という働き方。中でも、スキル次第では高収入が見込めるフリーランスプログラマーは注目を集めています。

しかし「フリーランスプログラマー」といっても、その働き方やタイプはさまざまです。まず「フリーランスプログラマー」という職業について説明します。

会社に属さないプログラマーのこと

フリーランスプログラマーとは、特定の企業に雇用されず個人で仕事を受注する働き方のことで、フリーランスとして働く人口は年々増加しています。

増加している要因は大きく分けて2つあります。

・プログラマー需要が拡大していること

・フリーランスとして働く環境が整備されたこと

プログラマー需要が拡大していること

プログラマー人材は、IT業界を中心に人材不足が深刻化しています。インターネットの普及やIoTの拡大などプログラミングを必要とするサービスの需要が増えたことで、今後も人材不足は拡大しています。

そうした状況で、企業は不足したリソースをフリーランスなどの外注により充足させる動きが加速し、フリーランスプログラマーが注目を集めています。

フリーランスとして働く環境が整備されたこと

副業を解禁する企業が増えたことや、ビデオ会議などのインフラ面が充実してきました。環境が整うことにより、以前に比べてフリーランスという働き方がより身近になり、挑戦しやすい環境が整ってきています。

高収入ってホント?

フリーランスプログラマーというと高収入のイメージがありますが、実際のところはばらつきがあると言われています。フリーランスプログラマーの平均的な年収は600万円~700万円ほどです。

ただし、実際は使用できる言語や職種、クライアントの種類などにより大きく変動するのが現実です。また年収300万円以下の人が3割程度いる一方で、多くの言語を習得して1,000万円以上を稼ぐ人もいます。プログラミングスキルは、他のフリーランスとは違い技術職となるため単価が高い傾向があることから、きっちりと仕事を受注できれば高収入を狙える職種であると言えます。

魅力的なポイントがたくさん

フリーランスという働き方には、サラリーマンのような企業に属する働き方にはない魅力的なポイントが多くあります。ここではその魅力についてご紹介します。

自由な働き方

フリーランスプログラマーとして働く一番の魅力は自由な働き方です。フリーランスプログラマーは企業と雇用契約を結ぶわけではないため、勤務時間や勤務場所に縛られることはありません。

フリーランスプログラマーの成果物は、自分の書くコードです。成果物さえしっかりと納入できれば、旅先でプログラミングする、子育てをしながら働くなど自分のライフスタイルやリズムに合わせて自分の好きな場所、時間で働くことができます。自分の自由な時間、場所を選んで働くことができるので「好きな時に旅行に行きたい」「家族との時間を増やしたい」と考えている方にとっては、とても魅力的ですよね。

技術次第で高収入

プログラミングスキルを持つ人材に対する需要は年々大きくなっており、技術次第では高収入が見込めるのが今のプログラミング市場です。企業に属するいわゆる正社員プログラマーは、仕事がきついなどの悪いイメージもあり慢性的に不足している状況です。

企業側も繁忙期の人手が足りない期間だけ外注することによって、会社の固定コストをなるべく下げて開発を行えます。企業側としても大きなメリットがあるため、フリーランスプログラマーの活用が主流になりつつあるのです。フリーランスプログラマー側から見れば、受託できる案件はどんどん増加し、かつ多様化しているため、自分のスキルを磨けば磨くほど高収入を得られるチャンスが広がっているのです。

会社に属さずに仕事を受ける方法

フリーランスプログラマーが様々な魅力があることはお分かりいただけたのでは無いでしょうか。しかしながら、フリーランスは正社員プログラマーと違い、黙っていても仕事が得られるわけではありません。自ら仕事を受けなければ収入が得られないため、営業活動をするスキルはフリーランスプログラマーにとって必須スキルの一つになります。ここではフリーランスプログラマーが仕事を受ける主な方法を2つご紹介します。

直営業を行う

1つめの方法は、プログラマーが必要な企業や団体などに直接アプローチし仕事を受ける方法です。具体的には、過去に請け負ったことのあるクライアントや、友人・知人など自分の人脈を活用して、紹介を受ける方法があります。

フリーランスになって当初は、実績などもアピールしにくく受注できる仕事も少ないでしょう。しかし、知人や友人であれば、自分の能力をわかってくれているため仕事に結びつけやすいです。正社員で働いていれば、過去に請け負った仕事をきっかけに受注できることもあるでしょう。ただし、正社員からフリーランスになった場合には数年間の競業禁止となる場合もあるので、注意してください。

他にはTwitterやFacebookなどで自分の活動や知識、成果を発信したり、プログラマーやIT関連の交流会などを通じて企業に営業活動を行ったりすることも可能です。TwitterなどのSNSでの受注のポイントは常に自分のスキルや実績などを情報発信し、自分の仕事に対する信頼性を高めておくことです。交流会などのリアルな場所でもSNSでの情報発信をきっかけにして、仕事を請け負えることもでてくるでしょう。

クラウドソーシングサービスを使う

2つめの方法はクラウドソーシングサービスを活用して仕事を受ける方法です。フリーランスとクライアントのマッチングサービスがあり、そこには業務委託契約を前提としたフリーランス向けの仕事が数多く紹介されています。仕事のレベルも千差万別で、経験が少ないフリーランスでも難易度が低い案件が見つかったり、自分の実力に合わせて仕事を受けたりすることができます。クライアントとの直接契約などの受注方法に比べて、全体として単価は低くなる傾向にあります。

しかし、自身での営業活動などもあまり必要とならないため、比較的簡単に仕事を受注することができるのも魅力です。

フリーランスプログラマーになる時の注意点

フリーランスプログラマーには様々な魅力がありますが、正社員として企業や組織に属して働く場合と異なる注意点がいくつかあります。ここでは、フリーランスプログラマーとして働く場合に注意すべきことについてご紹介します。

スキル次第では食べていけなくなる

フリーランスプログラマーは自分のスキルや経験を武器に収入を得る働き方です。スキルや経験が不足していれば、仕事を受注することもままならないなどと収入が安定せず、食べていくことが難しくなる可能性があります。またIT業界は主要となる言語の移り変わりや新技術の開発と目まぐるしく、常に新しい技術を習得していくことが求められます。

最近でいえば「Python」などの言語のスキルを持ったプログラマーの単価が高い傾向にあります。このようにIT業界の需要は変わりやすく、フリーランスプログラマーとして安定的に稼いでいくなら常に勉強し続けなくてはいけません。

営業が苦手な場合は大変

フリーランスプログラマーは自分で案件を受注しない限り、収入が得られません。案件を受注するには多くの場合、クライアントへの営業活動が必要です。つまり、営業能力が乏しいと案件を獲得するのが難しいということになります。営業と一口にいっても、案件の受注をするまでに行う営業スキルも当然ですが、受注したあとクライアントの要望通りに納品するためのコミュニケーションも必須です。

プログラマーの方の中には、営業やコミュニケーションが苦手な方もいると思いますが、フリーランスとしてはこれらのスキルが自身の収入に直結するため、営業活動は必須スキルです。営業が苦手という方は苦労するかもしれません。

税金についても詳しくならなければいけない

会社員であれば、給料天引きなどの形で会社が支払ってくれていた税金も、フリーランスの場合は全ての手続きを自分で処理する必要が出てきます。支払うべき税金の種類も「所得税」や「住民税」など種類は複数あります。自身の収入が一定の規模を超えれば「個人事業税」や「消費税」なども必要となり、慣れてない方は複雑でわかりづらいものです。

しかし、税金は知らなかったでは済まされず、申告をし忘れたり申告金額を誤ったりした場合はペナルティが課せられ、最悪の場合は脱税などで罪に問われる可能性もあります。特にフリーランスの場合は「忘れていた」「知らなかった」などの理由での無申告が多くなっています。また知識がない状態で申告することで本来支払わなければならない金額以上の金額を支払うことになりかねません。税金についての知識をしっかりと身につけ、確実に申告しておく必要があります。

まとめ

今回はフリーランスプログラマーについてまとめてみました。

・今後も需要が拡大していくこと

・時間や場所を選ばず自由に働き方を選択できること

・自分の努力次第で収入を大きく増やせる可能性があること

あくまでも一例ですが、上記のように多くの魅力があります。一方で、仕事の受注次第で収入が安定しないことや、会社員時代と違い、受注から納税まで多くのことを自分でこなさなければならないなど、注意点もあります。

これらの魅力や注意点を、しっかりと把握してフリーランスプログラマーとして働くことがとても重要となりますので、参考にしてください。