プロジェクトマネージャーの仕事内容や必要なスキルについて

はじめに

IT・情報系の資格にもあるプロジェクトマネージャーですが、具体的にはどういう仕事をしているのでしょうか。この記事では、プロジェクトマネージャーについて解説していきます。

IT・情報系の資格

プロジェクトマネージャーの説明をする前に、IT系の国家資格について解説していきます。

IT系の国家資格はたくさんありますが、わかりやすく分けると「IT系職種全般」、「エンジニア系」、「マネージャー系」の3つがあります。この3つの中でも、難易度が割と低いのが「IT系職種全般」に分類される資格で、具体的には「ITパスポート」、「基本情報技術者」、「応用情報技術者」があります。

難易度が低いと言っても基本情報技術者や応用情報技術者は、合格率が22%と決して高い数字ではありません。現役プログラマでも不合格になることがあります。しかしながら、取得しておくとITの知識全般に関わるスキルの証明になるので、IT業界で働くのであれば役に立つ資格です。ITパスポートが一番難易度が低く、応用情報技術者が一番難易度が高くなっています。

次に「エンジニア系」の資格について解説していきます。エンジニア系と後述するマネージャー系の試験は同じくらいの難易度です。「エンジニア系」は「エンべデットシステムスペシャリスト」、「システムアーキテクト」、「ネットワークスペシャリスト」、「情報セキュリティスペシャリスト」、「データベーススペシャリスト」の5つです。情報セキュリティスペシャリストは比較的合格しやすい試験ですが、その他は、どの資格も合格率が10~13%程度と超難関です。したがって、合格するとエンジニアとして高い技術を持っているという証明になります。

最後にマネージャー系の資格について解説していきます。マネージャー系の資格には、「ITストラテジスト」、「ITサービスマネージャー」、「システム監査技術者」、「プロジェクトマネージャー」の4つがあります。それぞれの試験の合格率は13~15%とこちらも超難関です。マネージャーには柔軟な対応力と思考力が必要とされるので、これらの資格は取得すると大きな武器になります。

今回は実際の資格にもあるプロジェクトマネージャーの仕事について詳しく解説していきます。

プロジェクトマネージャーの仕事内容

プロジェクトマネージャーの仕事内容は、クライアントの要望や使用目的などをヒアリングし、どのようなシステムにしていくか、構造や機能を決めていきます。システム開発の規模によってスケジュールや予算、プロジェクトに必要な人材などを決定し、チームの結成や納期に間に合うよう管理をしてプロジェクト進めていきます。

システムの開発の目的をチームメンバーに周知し、納期までのスケージュールを組み、決定事項や変更が生じた場合にはチームメンバーに周知したり、各セッションの進行具合をチェックし、プロジェクトが予定通りに進むよう管理したりするのもプロジェクトマネージャーの仕事です。また、予期せぬトラブルが発生しスケジュールに遅れが出た場合、再度スケジュールを組み直しメンバーに周知します。

さらに、チーム内の人間関係を円滑に保つのもプロジェクトマネージャーの大事な仕事の一つです。チーム内の情報共有や他部門との連携を逐一行い、トラブルを解消したり、プロジェクト終了後は、今回の開発について振り返りを行って問題点を上げ、今後の開発に役立つよう改善策を講じたりする必要もあります。

プロジェクトマネージャーはクライアントに納品するまでが仕事で、その後は運用チームに案件を引き継ぎます。つまり、プロジェクト立ち上げの早い段階から運用のことも視野に入れ、プロジェクトを策定する必要があります。

プロジェクトマネージャーに必要なスキル

プロジェクトマネージャーには、ITやシステム開発のスキル・知識の他に、コミニュケーション能力や交渉力、マネジメント能力が必要とされます。

システム開発には顧客との交渉が必要になる場面も多くあります。予算やスケジュール変更の相談、開発チームからの提案や仕様変更の要請など、ただクライアントの要望に従うのではなく、チーム内の声を聞いた上でクライアントと相談し、両者が無理なくプロジェクトを進められるようにチームとクライアントの間に入って橋渡しをするのも役目です。その他、プロジェクト全体を見渡せる広い視野とチームメンバーを引っ張っていくリーダーシップも求められます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回の記事を読んでプロジェクトマネージャーという仕事はとても大変という感想をお持ちになった方もいるかもしれません。交渉力やリーダーシップなど人それぞれ得意不得意がありますが、プロジェクトが成功した時は、チームメンバーやクライアントからの信頼は絶大なものになり、プロジェクトマネージャーのやりがいはとても大きいでしょう。

また、プロジェクトマネージャーの資格は合格率が13%程と超難関です。しかしその分合格者は貴重な存在です。取得すると評価してくれる会社も多数あります。給料アップなどにも繋がりますし、自分のスキルの証明やキャリアにも役立つことでしょう。ぜひこの記事が参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。