新卒フリーランスは危険?メリット・デメリットを解説!

はじめに

本記事は「新卒フリーランスになりたいけど、本当にやっていけるか不安。そもそもどんな仕事をすれば良いの?」というような悩みを抱えている方が対象です。新卒フリーランスとは、大学卒業後会社員にならずにフリーランスとして活躍することを言います。最近はクラウドソーシングやフリーランス向けサービスが増えたこともあり、新卒でいきなりフリーランスになる人も増えています。しかし新卒フリーランスは良いことばかりではなく、リスクも大きいため安易になるのはおすすめできません。そこで本記事では、新卒フリーランスのメリット・デメリットを解説します。加えて新卒フリーランスの職種例も紹介しています。本記事を読むことで新卒フリーランスに自分がなるべきかどうかわかります。

新卒フリーランスのメリット

まず最初に新卒フリーランスになるメリットをご紹介します。メリットは大きくわけて次の3つです。

  • 実力次第で初任給以上のお金を稼げる
  • 好きなことでお金を稼げる
  • 挑戦するなら早い方がリスクが低い

実力次第で初任給以上のお金を稼げる

新卒フリーランスは実力さえあれば、初任給以上にお金を稼ぐことも可能です。大卒の初任給は20~22万くらいが多く、能力によって大きく変動することはありません。しかしフリーランスには収入の上限がなく、月収100万、200万……と増やしていくこともできます。技術を磨ければ高単価の仕事を請けられるようになりますので、どんどん効率的に稼ぐことが可能です。もちろん、実力がなければ収入を得ることはできませんが、自分の努力と能力次第で収入を増やせるのは魅力的です。

好きなことでお金を稼げる

フリーランスになることのメリットの1つに、好きなことでお金を稼げるというのがあります。会社員になる場合、入社してからどの部署に配属するか決めることも多く、中々自分の好きな仕事をすることができず、部署異動も困難である場合が多いです。一方でフリーランスは、自分がやりたい仕事を好きなタイミングで行うことが可能です。さらに2種類以上の仕事を同時にこなすこともできます。このようにフリーランスになると、自由にお金を稼ぐことが可能です。

挑戦するなら早い方がリスクが低い

挑戦するならできるだけ早い方が良い、とよく言われています。なぜ早い方が良いのかというと、あまり遅くにフリーランスになると、失敗したときにやり直しがしにくくなるからです。たとえば、40歳でフリーランスとなったものの上手くいかなかった場合、再び就職しようと思っても難しいことが多いですが、新卒でフリーランスになる場合、仮に失敗したとしても比較的会社員としてやり直しやすいです。このように、早めに挑戦することでリスクを抑えられるというのも、新卒フリーランスのメリットです。

新卒フリーランスのデメリット

新卒フリーランスは良いことばかりではありません。新卒フリーランスになる前にデメリットやリスクもしっかり把握しておくのが良いでしょう。デメリットは大きく分けて次の3つです。

  • 社会人経験がないとこなせる仕事が限られる
  • せっかくの新卒カードを無駄にしてしまう
  • ビジネスマナーが身についていない

社会人経験がないとこなせる仕事が限られる

フリーランスが応募する案件には「実務経験3年以上」などと書かれている場合があります。新卒フリーランスは実務経験がないため、こういった仕事を請けることはできません。特にエンジニア職の場合、実務経験がないと請けられない仕事がほとんどとなっています。中には「未経験可」の仕事もあることはありますが、報酬額が低いケースが多いです。新卒フリーランスは、そういった安い仕事を地道にこなしながら実務経験を積む必要があります。このように、社会人経験がないとこなせる仕事が限られるのは大きなデメリットです。

せっかくの新卒カードを無駄にしてしまう

日本では新卒が優遇される傾向があります。同じ会社でも新卒で入社するのと中途で入社するのでは、難易度が違ってきます。そのため、新卒フリーランスになることでせっかくの新卒カードを無駄にしてしまうのは、もったいないとも考えられます。

ビジネスマナーが身についていない

新卒でフリーランスだとビジネスマナーが身についていないと批判する人もいます。たとえば、名刺の交換方法やビジネスメールの書き方など、本来社内研修で教えてもらえるはずのことを学べないからです。ビジネスマナーを知らないと、クライアントに失礼になってしまったり、仕事を獲得するチャンスを逃してしまったりすることもあります。新卒フリーランスとなる場合は、ビジネスマナーを独学やインターンで学んでおくのが良いでしょう。

新卒フリーランスに必要なもの

新卒フリーランスになるために必要なものを解説します。最低限これら3つはフリーランスとしてやっていくなら必須と言えます。

  • 専門技術
  • 営業力
  • 自己管理能力

専門技術

フリーランスとして活躍できるだけの専門技術がまず必要です。たとえばライターならわかりやすく読める文章を書くための文章力、エンジニアならプログラミング能力、などが要ります。まずは大学在学中にやりたい仕事をする上で必要な技術を磨きましょう。技術を磨くためには、独学で学ぶほか、ライタースクールやプログラミングスクールなどに通う手もあります。

営業力

新卒フリーランスには営業力も必須と言えます。実務経験がないうちは特に、営業力がないと仕事を獲得することができません。自分が培った技術を上手くクライアントにアピールしたり、技術を証明するためのポートフォリオサイトを作成したり、積極的に動いていく必要があります。また、SNSを使って技術について発信することも仕事を獲得する方法の1つです。このように、自分の技術を周囲にアピールすることは重要であり、そのためには営業力が欠かせません。

自己管理能力

最後に必要となってくるのが自己管理能力です。フリーランスは自由であることがメリットですが、その反面生活がだらけてしまったり、仕事をサボりがちになってしまったりする人もいます。安定して仕事をこなしていくためには、自分を律するということが必要になります。たとえば、朝起きる時間と夜寝る時間を予め決めたり、1週間ごとに目標を立てて達成できたか確認を取ったりしましょう。フリーランスには上司がいませんので、自分が自分の上司となって管理をすることが大切です。

新卒フリーランスが成功するコツ

ここまで読んで、新卒フリーランスが成功することが容易ではないことがお分かりいただけたかと思います。そこで、新卒フリーランスが成功するコツも紹介します。これらのコツを意識することで、新卒フリーランスとして成功する確率が上がります。

  • 大学生のときに試しに仕事を請けてみる
  • フリーランスコミュニティに参加する
  • ある程度貯金をする

大学生のときに試しに仕事を請けてみる

いきなりフリーランスになるのではなく、大学のときに試しに仕事を請けてみることをおすすめします。クラウドソーシングを使って、簡単なものから実際にフリーランスとして仕事をする体験をしてみましょう。そうすることで、フリーランスとして働くイメージが湧く上に、本当にやっていけるかどうかもわかってきます。もし「自分には難しいな」と感じたら、一度会社員として勤めてからフリーランスになることも考えましょう。大学生のときなら失敗してもリスクはないので、この機会に仕事を請けてみてください。

フリーランスコミュニティに参加する

新卒フリーランスになったら、フリーランスコミュニティに所属するのをおすすめします。フリーランスコミュニティでは同じ境遇の人に悩み相談をすることができるため、不安のことがあるときに活用できます。また、フリーランス仲間を作ることで孤独にならずに済むというメリットもあります。フリーランスコミュニティには数多くの種類があるので、自分に合うものを探してみてください。

ある程度貯金をする

新卒フリーランスになるならできる限り貯金もしておきましょう。フリーランスは月によって収入の変動が激しい場合もあり、収入が少ない月はとても不安になります。貯金さえあれば不安に押し潰されることなく仕事に集中することができます。学生時代にアルバイトをするなどして、貯金はできるだけしておくことをおすすめします。

新卒フリーランスの職種例

ここまで新卒フリーランスとは何か、について解説しました。ここからは新卒フリーランスは具体的にどんな仕事をしているのか解説します。新卒フリーランスに多い職種は以下の4つです。

  • Webライター
  • プログラマー
  • Webデザイナー
  • 動画編集者

もちろんこれ以外で活躍している人も多くいますが、ひとまずこの4つの仕事が多いことを覚えておきましょう。

Webライター

Webライターはアフィリエイターやブロガーの代わりにブログ記事を書く仕事です。案件数が多く未経験でもできる仕事が多いため、新卒フリーランスで活躍している方も多くいます。しかし報酬額が低かったり、参入者が多く仕事の取り合いになりがちだったりすることがデメリットです。参入自体は簡単ですが、継続的にお金を稼いでいくには文章力やSEOに関する知識が必要となります。

プログラマー

プログラマーはプログラミング言語を使ってWebサイトやスマホアプリなどを作成します。プログラミング技術を必要とする仕事です。大学やプログラミングスクールでプログラミングを学んだ人なら請けることができるかもしれません。しかし実務経験を必要とする仕事も多いため注意が必要です。プログラマーは技術力を必要とする分報酬額は高めです。

Webデザイナー

WebデザイナーはWebサイトのデザインを作成する仕事です。Webデザイナーになるには、PhotoshopやIllustratorなどのデザイン用ソフトウェアを使いこなし、HTMLやCSSなどのコーディング技術を身につける必要があります。案件数は多く、報酬額も高めとなっています。仕事を獲得するには、ポートフォリオを作る必要があります

動画編集者

YouTuberなどの動画投稿者の動画を代わりに編集する仕事です。動画コンテンツが流行している関係で、動画編集者の仕事は増えてきており、人脈のない新卒フリーランスでも仕事を請けることができます。動画編集者は動画にテロップを表示したり効果音を出したりアニメーションをつけたり、といった作業を行える必要があります。YouTuberに直接営業やクラウドソーシングを活用することで仕事を獲得できます

まとめ

本記事では新卒フリーランスについて解説しました。新卒フリーランスのメリットやデメリット、成功するコツなどがお分かりいただけたでしょうか。新卒フリーランスとして成功するのは決して簡単なことではなく、軽い気持ちでなるべきではないでしょう。しかし、本当にフリーランスになりたいという気持ちがあるなら、新卒フリーランスという選択肢もありです。もし今大学生であるなら、一度クラウドソーシングなどを使って仕事を獲得してみるのをおすすめします。試しにやってみてから新卒フリーランスになるかを決めても遅くはありません。