SEに転職する時におすすめの資格6つ|取得するメリットとは?

そもそもSE(システムエンジニア)とは

SE(システムエンジニア)とは、コンピューターに関するシステムの設計・開発・テストをおこなう仕事のことを言います。具体的には、システムの全体図を記した仕様書を作成したり、どのようなシステムにするか基本設計を作ったりしています。また、プログラミングの詳細設計や進行管理もおこないます。

SEに資格は必要?

SEになるためには、必ずしも資格を取得する必要はありませんが、情報処理関連の知識や技術を証明する資格をもっていると有利です。情報関連の専門学校や大学でコンピューターの仕組みなどを学んだあと、ソフトウェア関連企業で働きながらSEを目指すのが一般的なルートです。

SEになるには?

SEになるためには、理工系や情報系の大学・専門学校等に進学し、コンピューター関連企業に就職するというルートが一般的です。企業によっては学科にこだわらず未経験者を採用しているケースもあります。入社後、経験や実績を積みながらSEを目指します。SEとしての知識や技能を証明するためには資格取得が有利です。また、コンピューターやIT関連技術は進化しているため、絶えず勉強する必要があります。

SEに転職する時におすすめの資格6つ

SEへの転職を有利にするためには、知識や技術を証明できる資格を取得することが大切です。SEの転職におすすめの資格にはどのようなものがあるのでしょうか。SEへの転職におすすめの資格を6つ紹介します。

  • 基本情報技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • システムアーキテクト試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • データベーススペシャリスト試験
  • オラクルマスター

それぞれの資格について解説しましょう。

おすすめの資格1:基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は経済産業省に認定されている国家試験です。IT関連の仕事をスタートする方におすすめの資格で、ITエンジニアの登竜門と呼ばれています。基本情報技術者試験に合格すれば、情報処理技術者に必要な知識や技術が一定のレベルに達している証明になります。試験は年2回あり、誰でも受験することが可能です。多肢選択式の試験を、午前と午後に各々150分間実施しています。

おすすめの資格2:応用情報技術者試験

応用情報技術者試験も経済産業省に認定されている国家試験です。ITエンジニアのレベルアップを目指す人にとっておすすめの資格です。試験を通して技術・管理・経営までの幅広い応用力を身に付け、ワンランク上のITエンジニアを目指せます。試験は年に2回実施しており、誰でも受験することができます。試験は四肢択一の多肢選択式(150分)と記述式(150分)を実施しています。

おすすめの資格3:システムアーキテクト試験

経済産業省に認定されている国家試験です。上級エンジニアを目指す人に適した試験で、システム開発に必要な知識や技能の水準をチェックします。試験は年1回実施しており、誰でも受験することが可能です。午前中に四肢択一の多肢選択式試験を実施し、午後には記述式と論述式の試験をおこなっています。技術だけではなくプロジェクト開発の主導力や管理能力を問う試験です。SEでの転職を目指す人におすすめです。

おすすめの資格4:ネットワークスペシャリスト試験

経済産業省が認定している国家試験のひとつで、ネットワークシステムの構築や運用ができるエンジニアを目指す人に適しています。ネットワークスペシャリスト試験は年1回実施されており、受験資格に制限はありません。プロジェクトの目的に適したネットワークシステムを構築・運用・維持するための知識や技術が問われる試験です。

おすすめの資格5:データベーススペシャリスト試験

データベーススペシャリスト試験は経済産業省に認定されている国家試験です。実施は年1回で、誰でも受験することができます。データベースの設計に関わるSEに適した資格で、データベースの専門家としての知識があることを証明できます。データベース管理者やインフラ系エンジニアを目指す方におすすめです。将来的にデータベースを扱うフィールドで活躍したい、あるいは転職を希望している人に適しています。

おすすめの資格6:オラクルマスター

オラクルマスターとは、オラクルデータベースの運用管理技術を証明する認定資格のことです。オラクルデータベースは、アメリカのオラクル社が販売しているデータベース管理システムのことで、世界的に高いシェアを占めています。オラクルマスターを取得すれば、オラクルデータベースの専門知識が証明されると同時にエキスパートとしても認定されます。

システムエンジニアが資格を取得するメリット5つ

SEの知識や技術が一定のレベルに達していることを証明するためには、資格取得が有効です。SEとして転職する時、企業側へ積極的にアピールすることもできます。資格取得のメリットとして次の5つが挙げられます。

  • 転職で有利になる
  • スキルの証明ができる
  • キャリアアップにつながる
  • 待遇面のアップにつながる
  • 知識や技術のレベルアップ

それぞれのメリットについて説明しましょう。

メリット1:転職で有利になる

募集活動をしている企業は、SEの知識や技術がどの程度のレベルか把握したいと考えています。転職する時、コンピューター関連の資格があれば実力を積極的にアピールすることができます。資格を取得すれば、コンピューターに関する知識や技能レベルを客観的に証明することができるのです。例えば、転職の面接場面で、SEとしての実力をアピールすることが可能になります。

メリット2:スキルの証明ができる

資格があれば、SEとしてどの程度の知識やスキルがあるか客観的に証明することができます。SEとしてのキャリアが長くても客観的に証明するものがなければ、転職時のアピールが弱くなってしまう可能性があるのです。SEとして転職する時、過去の実績以外に資格があればより積極的なアピールができます。転職時だけではなく新プロジェクトに参加する時も、重要なポジションを任せてもらえる可能性があります。

メリット3:キャリアアップにつながる

資格があればキャリアアップにつなげられます。SEのスキルレベルを対外的に証明できるだけではなく、仕事に対する真摯な姿勢をアピールすることも可能です。資格取得のためには基本的な知識や技能をしっかり勉強する必要があります。勉強をすることで正しいスキルと応用力を身につけることができます。資格があれば、社内や転職時のキャリアアップにつなげられるのです。

メリット4:待遇面のアップにつながる

企業によっては、資格手当制度や合格報奨金を導入しているケースがあります。さらに、難易度の高い資格ほど資格手当制度や合格報奨金の支給額が高くなるケースもあります。資格手当制度とは、毎月の給与にプラスして手当を支給するシステムのことです。合格報奨金は、資格を取得した時に支給される制度のことをいいます。

メリット5:知識や技術のレベルアップ

資格取得を目指すことで、コンピューターに関する知識や技術のレベルがアップするというメリットがあります。試験に合格するために、勤務時間以外もコンピューターに関する知識や技術について勉強するからです。IT業界は絶えず進化しているため、新しい知識や技術を身につける必要があります。資格取得を目指すことは、ITやコンピューターに関する知識や技術の勉強につながるのです。

SEの転職はスキルが求められる?その理由

SEで転職する時、どの程度スキルがあるかアピールすることが大切です。資格のように証明できるものがあれば積極的にアピールできます。また、年代や経験年数によって求められるスキルを把握しておくことも大切です。転職時には、自分がどの年代や経験年数に位置しているのか把握したうえで就職活動をすることも重要です。ここでは20代と30代のSEの違いに触れながら求められるスキルについて説明しましょう。

スキルが求められる理由1:20代

20代のSEの多くは、1年から5年目ぐらいのキャリアにあたります。20代は、コンピューターに関する基本的な知識や技術を身につけましょう。幅広い業務ができる職場で働きながら経験を積むことも大切です。将来的にSEとして活躍したい、あるいは転職を考えている人は、20代に資格取得を目指しましょう。おすすめの資格としては、基本情報技術者試験が挙げられます。

スキルが求められる理由2:30代

30代は知識や技術が高くなり、新たな業務に挑戦する機会が増えていきます。SEとしてどのように働くのか、あるいは転職をするのか考える時期でもあります。キャリアプランとしてIT系コンサルタントや専門性の高いエキスパート、管理職などが挙げられます。新たな世界を求めて転職を考えるケースもあります。30代はSEの実力を証明するために資格取得がおすすめです。より上位の応用情報技術者試験などを目指しましょう。

転職する時に役立つ資格を取得しておこう!

SEとして働いている人は、どの資格を取得しておけば転職に役立つのか把握しておきましょう。もし、取得できていない資格があれば試験に向けて学習計画を立案してみましょう。SEは新しい知識や技術を常に求められる仕事です。また、ヒアリング能力やコミュニケーション能力、提案力やマネジメント力も必要です。SEとして活躍するためにも資格取得を通して、絶えず勉強することが大切です。