インフラをAWSで整えるメリット4つ|覚えておくべき用語もあわせて紹介

最終更新日:2026年8月6日

AWSとは

AWSのクラウドサービス概要を示すイメージ

AWS(Amazon Web Services)はアマゾン社が運営しているクラウドサービスで、利用しているユーザーは、大企業から中小企業、スタートアップ企業、公共団体と様々です。

AWSにはネットワーク、サーバー、ストレージなどが提供されており、クラウド上でのインフラ構築を素早く、手軽に構築できます。

AWSのシェア率は多いのか

クラウドサービスを提供しているプロバイダはAmazon、Microsoft、Google、Alibabaなどがあります。

2026年時点のクラウド市場シェアは、Amazonが運営しているAWSが約30%でトップを維持しています。次いでMicrosoftのAzureが約22%、Google Cloudが約12%、Alibaba Cloudが約5%と続きます。AWSは設立当初からリードし続け、エンタープライズ向けサービスの豊富さが選ばれる主な理由です。

クラウドサービス 運営 市場シェア(2026年) 代表的なサービス
AWS Amazon 約30%(1位) EC2・S3・RDS・Lambda
Azure Microsoft 約22%(2位) VM・Blob Storage・SQL DB
Google Cloud Google 約12%(3位) Compute Engine・BigQuery
Alibaba Cloud Alibaba 約5%(4位) ECS・OSS・RDS

インフラをAWSで整えるメリット4つ

AWSでインフラを整えるメリットを示すイメージ

クラウドシステムを利用するときには、インフラの性能や耐障害性、セキュリティ、ユーザーが簡易に扱えるか、等からどのような機能が必要かを考えなければなりません。

AWSにはユーザーがクラウドシステムを構築、管理するための様々な機能が整備されています。AWSを利用するメリットを見ていきましょう。

インフラをAWSで整えるメリット1:運用負荷が軽減される

AWSを導入すると、システム管理者の負荷とインフラの管理コストを抑えられます。

インフラを整備するには、ハードウェア、OS、アプリケーションを調達するのに費用が掛かります。またユーザーはこれらのアップデート等の管理が要ります。

AWSを利用するとユーザーはインフラの管理が不要になります。また、インフラの準備のコストがなくなります。

インフラをAWSで整えるメリット2:性能が高い

AWSはシステムの運用開始までの時間が短く、インフラの拡張性にとどまらず縮小性にも優れています。

インフラの拡張、縮小は対象のサーバーが稼働中であっても行えます。拡張や縮小は管理画面で設定してから数分後に反映されるため、タイムロスがほとんどありません。

そのため、一時的にサーバーの性能を上げたい、夜間のみサーバーの性能を上げたい、といった運用が可能になります。

インフラをAWSで整えるメリット3:自動化できる

ユーザーがAWSで利用している機能のすべてを管理するのは困難を伴うこともあります。AWSにはユーザーがサーバーの運用を自動化する機能があります。

自動化にはサーバーの運用管理、リソースの変更管理、各種のイベントをトリガーにした処理の自動実行などがあり、これらの変更や自動実行の機能を使うことで管理者の日々の業務が軽減されます。

インフラをAWSで整えるメリット4:安全性が高い

AWSのサーバーは世界各地のデータセンターに置かれています。データセンターはリージョンと呼ばれる地域ごとのグループに分類され、各リージョンはさらに複数のデータセンターで構成されるアベイラビリティーゾーンという単位で管理されています。

リージョンとアベイラビリティーゾーンという管理方法により冗長なシステムを構築することでデータ障害や災害時のリスクを軽減しています。

インフラ構築の際にAWSを使用するデメリット3つ

AWSのデメリットを示すイメージ

AWSの多彩な機能でユーザーは多くのメリットを受けられますが、いくつかのデメリットもあります。

月々の費用が一定ではなく、提供されているサービスの種類が多いため、ユーザーにとってどのサービスを導入すればよいかを判断しなければなりません。

また、メンテナンスはAWSの管理に任されているため、ユーザーはそれに合わせなければなりません。

インフラにAWSを使うデメリット1:コストが変動する

AWSを利用するときのデメリットの1つはランニングコストの高さです。

AWSを導入するときのイニシャルコストはかからず、月ごとの利用料がかかります。月ごとの利用量はシステムのオプション、通信のデータ量、インフラの利用量などです。

データ量の増減によって費用がどれくらいになるか予測できないことがあり、大規模なシステムでオプションをつけたり、データ量が多くなると月々の費用が高額になることもあります。

インフラにAWSを使うデメリット2:サービスの種類が多い

AWSには200を超えるサービスがあり、ここから構築するシステムに合ったサービスを選び、どのように利用するかを設計しなければなりません。

AWSを利用するときは「クラウドサービスで何をするのか」、「なぜクラウドサービスを利用するのか」を明確にする必要があります。自社のメンバーだけでは判断ができないときは導入支援などを行っている業者に依頼することも必要になるかもしれません。

インフラにAWSを使うデメリット3:メンテナンスへの対応

AWSではメンテナンスのスケジュールが決められていて、メンテナンスの日はサービスが停止されます。

ユーザー自身はメンテナンスをしなくてよいというメリットがありますが、AWSのメンテナンスのスケジュールはユーザーの都合にあわせてはくれません。

メンテナンスは事前に通知されますから、ユーザーはそれに合わせた運用の計画を立てる必要があります。

インフラ構築をAWSで行う際に覚えておくべき用語5つ

AWSの重要用語を示すイメージ

AWSでインフラを構築、管理するときに覚えておく用語があります。

AWS内のクラウド環境を提供するサービスであるVPC、VPCとインターネットに接続する設定であるインターネットゲートウェイ、デフォルトゲートウェイ、NAT、そしてAWSのサーバー機を配置する単位のリージョンです。

特にインターネットゲートウェイ、デフォルトゲートウェイ、NATは、AWS内の環境とインターネットをつなぐために重要です。

用語 概要 役割 使いどころ
VPC Virtual Private Cloud ユーザー専用のクラウド環境を隔離して提供 インフラ設計の基盤。複数のサブネットを作成
インターネットゲートウェイ VPCとインターネットをつなぐ出入り口 VPC内リソースへのグローバルIP割り当て 外部公開が必要なWebサーバー構築時
デフォルトゲートウェイ ネットワーク接続先の規定値 パブリック/プライベートサブネットの使い分け セキュリティ要件に合わせたルーティング設定
NAT Network Address Translation プライベートネットワークとインターネット接続 DBサーバー等セキュアなリソースの外部通信
リージョン 地理的に分散したデータセンター群 障害時の冗長性確保・データ所在地の選択 東京リージョン(ap-northeast-1)が国内標準

インフラ構築をAWSで行う際の用語1:インターネットゲートウェイ

インターネットゲートウェイとは、AWS内の閉じたネットワーク空間であるVPC(Virtual Private Cloud)とインターネット間の通信を可能にするものです。

インターネットゲートウェイを使用するとVPC内の各システムがグローバルIPを使えるようになります。

インフラ構築をAWSで行う際の用語2:デフォルトゲートウェイ

AWSでのデフォルトゲートウェイとは、AWS上の閉じたネットワーク空間であるVPC(Virtual Private Cloud)の接続先の規定値です。

デフォルトゲートウェイを設定することでインターネット空間へ接続するか、AWS内のVPCへの接続にするかを選べます。

インターネット空間と通信できるものを「パブリックサブネット」、VPC内部としか通信しないものを「プライベートサブネット」と呼びます。

インフラ構築をAWSで行う際の用語3:VPC

VPCとは「Virtual Private Cloud」のことで、AWSのユーザー毎のクラウド環境を提供するサービスです。各ユーザーは複数のVPC環境を作成できます。

それぞれのVPC環境のアクセス先を設定できるため、「このVPCはインターネットへアクセスしないようにする」といった設定もできます。このアクセス制御を使うことで、より強いセキュリティを実現できます。

インフラ構築をAWSで行う際の用語4:NAT

NATは「Network Address Translation」の略で、プライベートネットワークとインターネットをつなぐ技術です。

AWSに構築するインフラは閉じたネットワークのため、このままではインターネットにつながりません。NATはAWS上に構築したプライベートネットワーク(VPC)とインターネットを接続するために必要です。

インフラ構築をAWSで行う際の用語5:リージョン

リージョン(region)とは「地域、範囲」という意味です。

AWSは世界各地にサーバーを配置しており、これらのサーバーをリージョンという単位(東京リージョン、ソウルリージョン、北カリフォルニアリージョンなど)でまとめて管理、運用しています。

リージョン単位で管理する利点は、サーバー機を複数のリージョンに分散して配置することで「障害が起きた時の備え」となります。

AWSでインフラ運用をしよう

AWSでインフラ運用を始めるイメージ

AWSでは高性能なインフラ機器を利用でき、これらのインフラの物理的な管理が不要になります。また、運用を自動化する手段も用意されています。

AWSでインフラを構築して利用すると設定が必要になりますが様々なメリットがあります。

システム運用でインフラを構築するときにはAWSの利用も選択肢に入れてみましょう。

よくある質問

Q. AWSとAzure、どちらを先に学ぶべきですか?
A. 迷ったらまずAWSをおすすめします。理由は①国内の案件数・求人数ともにAWSが最多②AWSの考え方(VPC・サブネット・IAMなど)を習得すると他クラウドへの転用がしやすい③学習資料・コミュニティが最も豊富だからです。ただし、Microsoftエコシステム(Office365(現Microsoft 365)・Azure ADなど)を多く使う企業に転職したい場合はAzureから入るのが効率的です。
Q. AWSエンジニアの平均年収はどのくらいですか?
A. AWSスキルを持つクラウドエンジニアの平均年収は550〜900万円程度です(2026年推定)。AWSの資格(ソリューションアーキテクト・プロフェッショナルレベル等)を取得している場合は高収入につながりやすく、フリーランスでは月単価60〜100万円以上の案件も珍しくありません。IT未経験からAWSクラウドエンジニアとして転職した場合でも、経験3〜5年で600万円以上に達するケースが多いです。
Q. AWSを学ぶために資格は必要ですか?
A. 業務に就くために必須ではありませんが、取得を強くおすすめします。特に「AWS認定 ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA-C03)」は、AWSの設計・構築スキルを体系的に証明できる国際資格で、転職・案件獲得時の評価が高いです。学習ロードマップとしては①AWSクラウドプラクティショナー(入門)→②SAA-C03(設計全般)→③専門分野(セキュリティ/データベース等)の順が効率的です。
Q. AWSのコスト管理で注意すべき点は何ですか?
A. 最も重要なのは「使い忘れリソースの削除」です。EC2やRDSを停止せずに放置すると課金が継続します。コスト管理のベストプラクティスは①AWS Cost Explorerで月次コストを定期確認②AWS Budgetsでアラートを設定(月額上限の80%で通知等)③未使用リソースをAWS Trusted Advisorで定期チェック④本番環境と開発環境でAWS Organizations(マルチアカウント管理)を使い分けることです。

まとめ

  • AWSはAmazonが運営するクラウドサービスで、2026年時点の市場シェアは約30%とトップ。EC2・S3・RDS・Lambdaなど200以上のサービスを提供している
  • AWSでインフラを整えるメリットは「運用負荷の軽減」「高い拡張性と縮小性」「自動化機能」「リージョン/AZ分散による高い安全性」の4つ
  • デメリットはコストの変動・サービス選定の難しさ・AWSのメンテナンス日程に従う必要がある点の3つ。初期段階では支援ベンダーへの相談も有効
  • AWSインフラ構築で必須の用語はVPC・インターネットゲートウェイ・デフォルトゲートウェイ・NAT・リージョンの5つ
  • AWSエンジニアの平均年収は550〜900万円程度。「AWSソリューションアーキテクト – アソシエイト」資格の取得が転職・年収アップへの近道

▼ アクロビジョンについて

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