ネットワークスペシャリストは難易度が高い?難しいポイント3点と勉強方法を紹介
最終更新日:2026年8月6日
目次
1.ネットワークスペシャリストとは

ITが日常化する中で、情報セキュリティに関する知識はITエンジニアにとっても必須項目となってきました。そのため、「ネットワーク」に関する専門スキルを持った人物こそネットワークスペシャリストと呼ばれます。
ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークについてのプロフェッショナル資格です。ITストラテジスト、システムアーキテクト、ITサービスマネージャといった業務とも関連があります。
資格取得によってできること
ネットワークスペシャリストの資格試験をパスすることで、ITストラテジストやシステムアーキテクト、ITサービスマネージャとしての業務の幅が広がり、ネットワーク管理者としてステップアップすることができます。
経済産業省が行なう情報処理技術者試験の一つで、唯一の国家試験です。資格取得後には報奨金や手当を出す企業もあり、収入アップの可能性があります。
ネットワークスペシャリストの資格が役に立つ職業
難易度の高いネットワークスペシャリストの資格を持っていると、ネットワークの幅広い専門知識を学んでいる証明になるため、ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアとしてのキャリアアップに役立ちます。
それは言い換えると、IT系職種全般での就職・転職に有利でもあります。IT系資格の中でも難易度の高さを誇ることから、合格者もまだまだ少ない状況であることも理由になっています。
2.ネットワークスペシャリスト試験は難しい?
ネットワークスペシャリストの資格試験は、難易度が高くて狭き門だとされています。難易度の高さが実際にどれくらいなのかも気になります。
試験内容としては、正解が必ずある問題ばかり出題されるため、知識の丸暗記をすることがポイントとされています。ただし、情報セキュリティやIT関連の膨大な知識を要するため、暗記する量がかなり多いでしょう。
IPA(情報処理推進機構)は、ネットワークスペシャリストを含む高度試験について、2026年度からCBT(Computer Based Testing)方式への移行を進めており、区分名称も従来の「午前」→「科目A」、「午後」→「科目B」へと変わる予定です。本記事の「午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱ」という表記は執筆当時の名称です。受験の際は必ずIPA公式サイトで最新の試験区分・実施方式をご確認ください。
合格するために必要な点数
ネットワークスペシャリスト資格の難易度が高い理由の一つは、試験が長丁場に及ぶことにあります。ネットワークスペシャリスト資格試験は、複数の試験区分を受験し、いずれも100点満点中60点以上を取って合格とします。
60点なので楽なように思われがちですが、かなり難易度のある問題が出題される傾向です。事前の準備をしっかり行ない、計画的に勉強しないと合格に至らないのが実情です。
近年の合格率と合格人数
ネットワークスペシャリスト試験の合格率は、例年10%台前半〜半ば程度というかなり低い数値で推移しています。受験者数の平均は1万人台前半〜半ば程度、合格者数はそのうちの1割強という狭き門です(年度により変動するため、最新の合格率・受験者数はIPA公式サイトの試験結果統計をご確認ください)。
この合格者の低い数値の理由としては、広範囲にわたる試験内容に準備が間に合わず、知識が追いついていないというのが圧倒的に多いと聞きます。
3.ネットワークスペシャリスト試験の難易度が高いポイント3つ

ネットワークスペシャリスト試験の難易度を高くしている理由は、いくつか考えられます。特に試験の形式がやや特殊で、かつ分量が多いことです。
問われる内容も高度で専門的なものばかりです。では、難易度を上げている大きな理由について、詳しく述べていきましょう。
難易度が高いポイント1:1日で複数の試験区分を受ける
ネットワークスペシャリスト試験の難易度を上げている大きな理由は、試験日1日の中でまとめて複数の区分をこなすという、その分量の多さに圧倒されるからです。
テクノロジ、マネジメント、ストラテジからの出題に加え、情報セキュリティに関する問題も登場します。試験当日までに暗記しておくことがたくさんあります。
難易度が高いポイント2:論述問題が難しい
ネットワークスペシャリスト試験の難易度を上げているのは、長文読解の問題も出題し、その設問に対して論述式で答えるという形式があるからです。時間内に文章を読んで素早く解答するスキルが求められます。
しかもその長文は、10ページ以上にもわたり、圧倒的な文書量から、余計にプレッシャーを感じてしまうので、事前の論述問題対策を必要とします。
難易度が高いポイント3:午後(科目B)相当の問題が特に難しい
ネットワークスペシャリスト試験の難易度を上げているのは、どちらかと言えば午前(科目A)相当の試験内容よりも、午後(科目B)相当の内容の方です。
先述のように長文を読んで答えたり、論述したりする問題が主になります。基礎知識をさらに拡張させた範囲で設問数も多くなります。そのため、問題文をスピーディーに読解しながら、適切な解答を制限時間内に見出すスキルが要求されます。
4.ネットワークスペシャリストの独学での勉強方法

ネットワークスペシャリスト試験は、かなりの難易度を誇るIT系資格試験です。実務経験の豊富なIT系の人々でも、全員が合格できるかどうかは分からないものです。
基本的には、過去問を研究し出題傾向を掴み、刷り込み学習していく方法がベーシックです。では、さらに具体的な、ネットワークスペシャリスト試験の独学勉強方法を見ていきましょう。
よく出る問題や傾向を把握して対策することが大切
難易度のあるネットワークスペシャリスト試験に限らず、資格試験の独学は出題傾向を把握しつつ、実直にやり続けることにあります。
資格試験の場合、その分野の専門的な用語や意味、活用に至るまでのことを丸暗記できるスキルが要求されます。その作業は一朝一夕にはいかないものです。
学習計画を立て対策を練るようにしましょう。独学ではアドバイスを求める人がいないため、自分から指針を作って効率よく進めるしかありません。
モチベーションが下がらないように工夫をする
独学での注意点は、勉強するペースを一定にキープできるかどうかです。精神的にムラがあると、やらなくてはならない時にモチベーション維持ができず、とん挫してしまう恐れがあります。
ましてや、難易度の高いネットワークスペシャリストの資格勉強では、長期間に及びつつ大量な知識を吸収しなくてはなりません。スケジュールを立て、素直に実行するしかありません。毎日、1週間単位などでの短期ノルマを決めることが重要です。
5.ネットワークスペシャリストの試験対策におすすめの本3選

ネットワークスペシャリスト試験の対策は、やはりどのような参考書や問題集を使うかがカギとなってきます。
難易度の高い資格試験なので、豊富な知識を得るために必要な分量が掲載されているのか、わかりやすい解説があるか、チェックしたいところです。では、高い難易度を誇るこの試験を突破するために役立つ、参考書のシリーズをご紹介します。
情報処理技術者試験の参考書は、出題傾向や制度変更(CBT化・科目A/B移行等)に対応するため毎年改訂されます。以下で紹介する書籍も執筆当時(2019〜2020年頃)の版であるため、実際に購入する際は同じシリーズの最新年度版を書店やオンラインストアで検索してご購入ください。
ネットワークスペシャリストの本1:「専門知識+午後問題」の重点対策シリーズ
ネットワークスペシャリスト試験に出題される用語や技術について、丁寧に解説している参考書シリーズです。午前Ⅱ(科目A)試験への対策ポイントが掲載され、過去の出題問題も、午後(科目B)問題を中心に分析しています。
図表を使っていて、頭の中でも整理することができます。問題を解き文章をまとめる力も同時に養うことができるでしょう。
ネットワークスペシャリストの本2:情報処理教科書 ネットワークスペシャリストシリーズ
ネットワークスペシャリスト試験の対策が盛りだくさんに入っている本のシリーズです。各章の出だしでは、出題傾向分析と学習アドバイスを掲載しています。
さらに、午後I問題と午後II問題(現行の科目Bに相当)の共通点や違いなどから、それらの攻略法を解説しているので参考になります。長文読解問題の読み方・解き方を身につけたい方におすすめします。
ネットワークスペシャリストの本3:徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書シリーズ
ネットワークスペシャリスト試験の単なる試験対策ではなく、実力を身につけたい方は一冊所持しておくとよいでしょう。近年頻出されている情報セキュリティに対応し解説しているのも特徴的です。
その解説の随所には例題が挟み込んであり、「スモールステップ方式」による理解が深められます。また、試験直前に使うと便利な項目別要点チェックが搭載されているシリーズです。
6.難易度の高いネットワークスペシャリストに挑戦してみよう

難易度がハイレベルなネットワークスペシャリスト試験は、情報システム系やネットワーク系関連企業などへの転職にも有利なうえ、現行の仕事への実務的立証ができます。
独学だけでの攻略は難しいため、スクールなどを利用してみるのも取得のコツです。もし予算に余裕があれば検討してみるといいでしょう。
どうしても独学にこだわるのであれば、しっかりと事前の試験対策と十分な計画を練って毎日コツコツとやりこなすことです。
この記事のポイント
- ネットワークスペシャリストは経済産業省管轄の国家試験で、合格率は例年10%台前半〜半ば程度という難関資格
- 2026年度からCBT方式・科目A/科目Bへの移行が進んでおり、旧来の「午前/午後」の名称・実施形式は変わりつつある
- 難易度が高い理由は「1日で複数区分を受験する分量の多さ」「10ページ超の長文論述問題」「午後(科目B)相当の難易度の高さ」の3点
- 独学では出題傾向の把握と学習計画・モチベーション管理が合格の鍵になる
- 参考書は制度変更に対応した最新年度版を必ず選ぶことが重要
よくある質問
Q. ネットワークスペシャリスト試験の受験資格はありますか?
A. 年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できます。ただし内容が高度なため、基本情報技術者・応用情報技術者レベルの基礎知識を身につけてから挑戦するのが一般的です。
Q. 独学と資格スクール、どちらがおすすめですか?
A. 独学でも合格は可能ですが、論述問題の添削など客観的なフィードバックを得たい場合はスクールや通信講座の活用が有効です。予算と学習スタイルに応じて選ぶとよいでしょう。
Q. ネットワークスペシャリストとデータベーススペシャリスト、どちらを先に取るべきですか?
A. 自身のキャリアの方向性(インフラ・ネットワーク系かデータベース系か)に応じて選ぶのが基本です。どちらも同じ高度試験区分に属するため、試験形式や勉強の進め方は共通する部分が多くあります。
Q. CBT方式になると何が変わりますか?
A. 従来の紙の筆記試験からコンピューターでの受験形式に変わり、受験可能な会場・日程の選択肢が広がることが期待されています。詳細な実施方法はIPA公式サイトで随時発表される最新情報をご確認ください。
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