【業種別】システムエンジニアの求人の探し方3つ!仕事の流れ6つも紹介

最終更新日:2026年8月6日

システムエンジニアの年収は?

システムエンジニアの年収について説明するイメージ

政府統計の情報によると、2019年のシステムエンジニアの年収は約568万円です。

日本の平均年収441万円と比べても高収入のレベルに値するでしょう。しかも、過去5年間継続して500万円を超えており、高収入職種として安定しています。

このシステムエンジニアという仕事はどのようなものなのか、実際に仕事に就くにはどうしたらいいのか、について解説します。

システムエンジニアの仕事の流れ6つ

システムエンジニアの仕事の流れを示すイメージ

システムエンジニアには、常にパソコンと向き合ってひたすらプログラミングをする、というイメージがありますが、実際には顧客とのヒアリングやシステム設計を行うのが主な仕事です。

システム開発は「企画」「基本設計」「詳細設計」「製造」「テスト」「運用・保守」の6つの工程で行います。

各工程におけるシステムエンジニアの仕事について、詳しく見ていきましょう。

工程 SEの主な役割 主な成果物
①企画 顧客ヒアリング・要件定義 要件定義書
②基本設計 画面・DB・外部連携の仕様決定 基本設計書・画面レイアウト
③詳細設計 プログラム内部処理の定義 詳細設計書
④製造管理 プログラマーへの指示・進捗管理 進捗表・テスト計画書
⑤テスト 単体→結合→総合テストの実施・修正依頼 テスト仕様書・バグ管理表
⑥運用・保守 導入指導・定期メンテ・障害対応 運用手順書・障害報告書

システムエンジニアの仕事の流れ1:企画の工程

顧客の要望をヒアリングしてシステム全体のイメージを決め、要求分析や要件定義を行います。

具体的には、顧客が求める目的や業務内容を漏れなく吸い出し、業務をより良くする提案、システム化範囲の決定、システムの動作環境選定などを行います。

顧客の要望は曖昧な表現や漠然としたイメージが多いため、のちに致命的な問題にならないよう慎重に打ち合わせを重ねて要望を正しく取り込みましょう。

システムエンジニアの仕事の流れ2:基本設計の仕様を決める

要件定義で決まった内容をもとに、コンピューターシステムのうち顧客に見える部分の仕様を決めます。具体的には、画面や帳票のレイアウト作成、データベース設計、外部システム連携の要否やその実現方法など、システムの基本的な設計の仕様です。

ここで画面の見た目や帳票のサンプルを作成し、デザインや必要項目が決まるため、システムのおおまかなイメージが固まります。

システムエンジニアの仕事の流れ3:詳細設計を行う

基本設計をもとに、プログラムの内部処理や情報の流れ等を細かく定義していきます。

プログラムを実装するためにシステムの内部構成を検討し、入力チェックのタイミングやテーブルへのアクセス、想定外の動作に対する処理などが決定するのです。

製造を担当するプログラマーは、ここで作成された設計書をもとにプログラミングします。

システムエンジニアの仕事の流れ4:プログラマーへの作業指示や進捗管理

いよいよプログラミングの工程です。

システムエンジニアはプログラミング作業そのものは行わないことが多く、プログラマーへ作業指示や進捗管理を行います。顧客が決めた納期に向けて業務が滞りなく遂行されるようスケジュール管理を行ったり、作業に偏りがないかなどのマネジメントもしています。

また、プログラマーがプログラミングをしている間に、次の工程であるテストの準備するのも、システムエンジニアの仕事です。

システムエンジニアの仕事の流れ5:プログラムの評価

プログラミングが完了したら、システムが設計通りに正しく動作するかテストします。正しく動作しない場合はプログラマーに修正を依頼して、評価に合格するまでテストと修正を繰り返します。

テストはまず、それぞれの機能・処理に組まれたプログラムが正しく動作するかを確認する単体テストを行います。

次に、プログラム間でデータの受け渡しや画面の移動が正しく動作するかを確認する結合テストを行い、最後に、実際に運用する環境に近い状態で正しく動作するかを確認する総合テストを行います。

システムエンジニアの仕事の流れ6:顧客への稼働対応

システムが完成したら顧客先へ納品し、いよいよ運用が始まります。

顧客先への導入指導のほか、定期メンテナンスやトラブル対応、データベースの操作などの保守対応を行います。この保守対応は基本的にシステムエンジニアが行いますが、専門の部署や専任の保守エンジニアが行う場合もあります。

運用開始後にプログラムに不具合が発覚した場合は、システムエンジニアがエラーの原因を突き止めてプログラマーに修正依頼をします。

ただし運用開始から時間が経過し、担当プログラマーがプロジェクトから外れている場合は、システムエンジニアがプログラム修正を行うこともあります。

業種別のシステムエンジニア求人探し方を解説するイメージ

企業選びは、経営者、事業内容、経営状況、職務内容、勤務環境、風土、待遇など、あらゆる角度から行うのが基本です。

さらに、経験者の場合は即戦力、未経験者の場合は伸びしろを期待されます。

以上のことを前提として、求人内容を見るときのポイントや企業の選び方について、システムエンジニアを「Web系企業」「社内SE」「SIer(エスアイヤー)」の3つに分類して解説します。

業種 主な仕事 社風 未経験採用 向いている人
Web系企業 自社サービス開発・運用 自由・モダン・私服OK △(スキル重視) 最新技術を使いたい人
社内SE 自社システム構築・運用保守 安定・自社出勤中心 ○(研修充実の場合あり) 腰を据えてノウハウを積みたい人
SIer(メーカー/ユーザー系) 大規模システム受託開発 保守的・スーツ着用多め ○(研修体制が整う大手多) 業界ノウハウを幅広く積みたい人
SIer(独立/外資系) SI事業・グローバル案件 実力主義・英語力が強みになる △(即戦力重視が多い) グローバルに活躍したい人

システムエンジニアの求人の探し方1:Web系企業で働きたいとき

1つ目は、Web系企業で働く場合の求人の探し方を紹介します。

Web系企業とは、Webを使って自社サービスを提供する企業です。主に、エンドユーザー向けにサービスを提供するため、開発工程はすべて自社でプロデュースします。

私服出勤やデザインに凝ったオフィスなど、モダンな社風の会社が多いです。

経験者の場合

Web系経験者が求人を探す場合は、仕事をする上で重視するポイントを絞りましょう。

得意分野、プロジェクトの規模、フリーランスか正社員かなどの働き方、職場環境など、Web系システムエンジニアとしてどのように働きたいかということを明確にしておいてください。

募集企業に対して明確に自分をプレゼンテーションでき、システムエンジニアに求められるコミュニケーション能力や柔軟性をアピールすることができます。

未経験の場合

Web系システムエンジニアの求人は、未経験の場合、言語のスキルが重要になります。

HTML、CSS、JavaScriptはもちろんのこと、データベースやセキュリティーに関するスキルを備えておくと強みになるでしょう。

すべてのスキルを備えていなくても、特に強みとなるスキルがあればそれを求める企業を選ぶことができます。また、伸ばしたいスキルがあれば、それを得意とする企業を選ぶことで、仕事をしながらスキルアップすることが期待できます。

システムエンジニアの求人の探し方2:社内SEとして働きたいとき

2つ目は、社内SEとして働く場合の求人の探し方を紹介します。

社内SEは、社内の情報システム部で働くシステムエンジニアで、客先常駐ではなく主に自社出勤をし、自社内のシステムおよびインフラの構築・運用・保守業務を担当します。

社内SEは常に社内システムの業務を行うため、プロジェクト単位のシステムエンジニアに比べてじっくり腰を据えて取り組むことができ、ノウハウを蓄積しやすい傾向にあると言えます。

経験者の場合

即戦力となる経験者を求める企業は、エンジニアを育てる環境が少ない非IT企業が多いです。

自分の経験値を活かせる職種かどうか、どのくらいのシステム規模かなどがポイントになります。経験者という強みを活かすために、募集企業でどのようなことができるのか、具体的なイメージができる求人内容かどうかを確認しましょう。

未経験の場合

未経験でも、社内SEの募集している企業はあります。

スキルを習得するための研修体制が充実していることをアピールしている企業であれば、未経験でもIT業界に新しくチャレンジすることが十分可能です。

ただし、積極的に技術を習得して活躍していきたいという意欲が重要です。独学で技術書を読んで勉強している、自宅でサーバーを立ち上げているなど、未経験でも何かしらの自己啓発を行いましょう。

システムエンジニアの求人の探し方3:SIerとして働きたいとき

3つ目は、SIer系企業で働く場合の求人の探し方を紹介します。

SIer系企業とは、たとえば銀行から依頼を受けて銀行のための基幹システムを開発するなど、他社から依頼を受けてその企業が望むシステムを開発することが主な仕事です。スーツ着用を義務付けている企業も多く、伝統的な社風を持つ会社が多くなっています。

経験者の場合

SIer系企業は「メーカー系」「ユーザー系」「独立系」「外資系」の4つに分類されます。

メーカー系はハードウェアメーカーの情報システム部門が分社独立した企業、ユーザー系は商社・金融・製造系大企業の情報システム部門が分社独立した企業を言います。

また独立系はメーカー系やユーザー系企業の社員がSI事業を目的に独立してできた企業、外資系はグローバル市場で活躍する企業です。

自分が経験した分野と同じ企業かどうか、しっかり確認しましょう。

未経験の場合

エンジニア未経験者は、まず業務の進め方、業界用語などさまざまな業界の常識を身につけることが必要です。業界の常識を身につけるにはSIer系が適していると言われています。

まずは、目指したいキャリアを決め、その考え方に近い会社の求人を探しましょう。

システムエンジニアの求人を探すうえで身につけたい能力3つ

システムエンジニアに必要な能力を示すイメージ

システムエンジニアに必要な能力は、技術的能力だけではありません。

顧客との打ち合わせや設計書作成、プロジェクト管理などを行うシステムエンジニアは、コミュニケーションスキル、論理的な思考能力、プレゼンテーションスキルも身につけたい能力です。

これらの3つの能力について詳しく解説します。

求人を探すうえで身につけたい能力1:コミュニケーションスキル

システムエンジニアに必要な能力の1つは、コミュニケーションスキルです。

システムエンジニアは、スムーズにプロジェクトを進めるために毎日多くの人とさまざまな手段でコミュニケーションを取ります。

たとえば、システムの専門家ではない顧客に対してシステムを説明するため、誰でも簡単に理解できる資料を作成します。また、プログラマーに対してシステムの仕様説明や作業の進捗確認をします。

これらに必要なスキルがコミュニケーションスキルです。

求人を探すうえで身につけたい能力2:論理的な思考能力

システムエンジニアに必要な能力の2つ目は、論理的な思考能力です。

論理的思考能力とは、AだからBという矛盾のない論理の元でわかりやすく説明することができる能力です。システムエンジニアは顧客の要望を論理的に考える必要があります。

説明できない矛盾する部分が発生してシステムに支障をきたさないように、論理的思考によって一つひとつの仕様を決めていくのです。

求人を探すうえで身につけたい能力3:プレゼンテーションスキル

システムエンジニアに必要な能力の3つ目は、プレゼンテーションスキルです。

プレゼンテーションスキルは、顧客にシステムの完成度を適切に伝えるために必要なスキルです。ただ伝えるだけではなく、顧客がシステムを利用したくなるように伝えなければ意味がありません。

顧客に行動してもらうための技術、プレゼンテーションスキルを身につけましょう。

よくある質問

Q. システムエンジニアの平均年収はどのくらいですか?
A. 政府統計によると2019年時点で約568万円とされており、日本の全職種平均(約441万円)を大きく上回っています。IT需要の拡大に伴い、近年はさらに上昇傾向にあり、スキルや経験によっては700〜900万円以上も十分狙えます。フリーランスとして活動する場合はさらに高い収入が期待できます。
Q. 未経験からシステムエンジニアになれますか?
A. 可能です。社内SEやSIer系の大手企業の中には、研修体制が充実していて未経験者を採用している企業も多くあります。ただし、独学でもHTML/CSS/プログラミングの基礎、あるいはITパスポートや基本情報技術者などの資格を事前に取得しておくと採用の可能性が高まります。意欲と学習姿勢のアピールが重要です。
Q. Web系/社内SE/SIerのどれを選べばよいですか?
A. 目的によって異なります。最新技術で自社サービスを作りたいならWeb系、安定した環境で腰を据えてシステム運用を学びたいなら社内SE、幅広い業界知識と大規模プロジェクトの経験を積みたいならSIer系が向いています。最初のキャリアで選んだ業種が今後の専門性の土台となるため、長期的なキャリアプランを描いてから決めましょう。
Q. システムエンジニアに資格は必要ですか?
A. 必須ではありませんが、取得しておくと転職・昇給に有利です。特に基本情報技術者試験・応用情報技術者試験・データベーススペシャリストなどのIPA試験は企業の評価が高く、資格手当が出る企業も多くあります。実務未経験の場合は「資格でスキルを証明する」ことが採用担当者へのアピールになります。

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システムエンジニアの求人を探すまとめイメージ

いかがでしたか。

システム開発は多くの業界で取り入れられているため、システムエンジニアを通して興味のある業界にかかわることができます。

また、IT業界に興味がある方は、システム開発プロジェクトに広くかかわるシステムエンジニアを早いうちに経験すれば、経験値を上げ、かつフリーランスへの道も近くなるはずです。

自分に合った働き方を見つけて、システムエンジニアの求人を探しましょう。

  • システムエンジニアの平均年収は約568万円(2019年)で、全職種平均を大きく上回る安定した高収入職種
  • SEの仕事は「企画→基本設計→詳細設計→製造管理→テスト→運用保守」の6工程で構成される
  • 業種は「Web系」「社内SE」「SIer」の3種で、社風・案件タイプ・キャリアパスが大きく異なる
  • 技術スキルに加え、コミュニケーション・論理的思考・プレゼンの3能力が求められる
  • 未経験でも研修体制の充実した企業への就職は可能。資格取得と学習意欲のアピールが有効

▼ アクロビジョンについて

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