インターネットセキュリティに関する資格とは?
最終更新日:2026年8月6日
この記事でわかること
インターネットセキュリティとは
1960年代のパケット通信の研究から始まり、インターネットはその後飛躍的に進化と拡大を遂げてきました。日本においても、令和元年の情報通信白書によれば2018年の時点で個人におけるインターネットの利用率は79.8%となっています。また、13歳から59歳までの年齢階層別のインターネット利用率は9割を超えており、一般家庭にもインターネットが幅広く普及してきています。そんな中、インターネットを利用する上で決しておろそかにしてはいけない要素がインターネットセキュリティです。インターネットに接続すれば世界中の便利なホームページなどと接続できます。しかし接続されるのは、こうした便利なホームページだけではなく悪意を持った第三者ともつながってしまいます。こうした第三者から悪質なプログラムによる攻撃や情報を盗まれるのを防ぐための方策がインターネットセキュリティです。
インターネットセキュリティに関する資格とは
インターネットセキュリティを含む情報セキュリティに関する職業の1つとしてセキュリティエンジニアがあります。セキュリティエンジニアはインターネットセキュリティに特化したエンジニアであり、セキュリティ面を考慮してシステムの設計や構築、運用を担うと共にサイバー攻撃を未然に防ぐためにシステムの調査や改善を行う情報セキュリティのプロフェッショナルです。セキュリティエンジニアとして活躍するためには必ずしも資格が必要というわけではありませんが、取得しておいた方が良い資格について紹介させていただきたいと思います。
| 資格系統 | 主催・認定機関 | 資格レベル | 難易度 | グローバル対応 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 情報処理技術者試験(IPA) | IPA(国家資格) | 入門〜上位(ITパスポート〜情報処理安全確保支援士) | 易〜難(資格による) | 日本国内のみ | 国内就職・転職で資格の知名度を重視する人 |
| CISCO技術者認定(CCNA/CCNP/CCIE Security) | Cisco Systems(民間) | エントリー〜アーキテクト(5段階) | 中〜非常に高い | 世界的に通用 | ネットワーク分野でグローバルに活躍したいエンジニア |
| CompTIA認定資格(Security+/CySA+) | CompTIA(国際資格) | 基礎〜中級(段階的) | 中程度 | 世界的に通用 | セキュリティの実践力を証明したい人・海外就職を目指す人 |
各資格の詳細
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験は独立行政法人である情報処理推進機構、通称IPAが主催する資格であり、情報処理技術者としての知識とスキルが一定水準にあることを証明してくれる資格です。この資格を取得するメリットはその知名度の高さと幅広さにあります。情報処理技術者試験の一つである基本情報技術者の試験は言わずもがな、応用情報技術者の資格なども非常に高い知名度を誇ります。情報処理技術者試験のいくつかを紹介します。
情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織を日々巧妙化するサイバー攻撃の手口から守るための情報セキュリティの確保を行うために必要なスキルを有していることを認定する資格です。情報システムを利用する運用者側の視点で設定された資格であり、合格率も高く国家資格であっても難易度は高くはないのでITパスポートを取得した後にステップアップとして取得する資格を探している方、情報セキュリティの管理に関する知識とスキルを得たい方にお勧めの資格です。
情報処理安全確保支援士試験はセキュリティ関連の試験の中でも最上位レベルの資格であり、合格率は20%を下回っており非常に難易度の高い資格だと言えます。しかしその分、国家資格であると共にその難易度の高さから信頼度は高いです。この資格を有している方は、情報セキュリティにおいて専門性の高い知識とスキルを持つことが証明され、組織の抱える情報セキュリティ上の各種問題の評価、最適な対策の提案、安全な情報システムの構築が行えることも証明されます。
CISCO技術者認定
CISCO技術者認定はCISCO Systems社が認定するネットワーク機器に関する知識・スキルを認定するもので、世界的にも認められている資格です。レベルとして、エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、アーキテクトのレベルが用意されています。以前はエントリーレベルとしてCCENTという試験が用意されていましたが、2020年2月24日の試験の改定によりこちらが廃止となり新たにCCTというエントリーレベルの試験が導入されました。その他にもアソシエイトレベルのCCNAでは幅広く用意されていた各種試験がCCNAの素に統合されました。結果として、CCNAの内容がネットワークの基礎からセキュリティの基礎、自動化やIoTについての知識と幅広い出題範囲となっており、難易度が上昇しています。また、CCNA受験のためには前提資格としてCCENTが必要でしたが、こちらの前提条件も撤廃されました。プロフェッショナルレベルのCCNPにおいても同様で、これまではCCNAの取得が前提条件として必須でしたがこちらも撤廃されました。エキスパートレベルのCCIEでも試験の内容の再編などが行われているため、試験自体の難易度は上がったものの、今の時代に合わせて受験しやすくなったと言えます。CCNP SecurityやCCIE Securityは非常に取得が難しい資格であり、組織のセキュリティを担うエンジニアとして、持っているのといないのとではその知識とスキルに大きな違いが生まれます。世界に通用する資格ですので、セキュリティ関連の資格の取得を目指している方は是非取得しておきたい資格です。
CompTIA認定資格
CompTIA認定資格は、その業界のエキスパートによって開発が行われたIT業務における実践力と応用力を評価する国際資格です。その中でも、CompTIA Security+は基本的なITセキュリティに関する知識・スキルを評価するための資格であり、ただ単に「知っている」という知識よりも「どのようにするか」という実践力を問う出題内容となっています。ある程度知識やスキルを有している方を対象としているため、初心者がいきなり受けて合格できるものではなく、相応に勉強して臨む必要があるものの難易度は高くはないので小手調べとしてちょうどよい試験だと言えます。この上位資格にはCompTIA CySA+が用意されているので、CompTIA Security+に合格した後に目指すものとして設定するのも有効です。
まとめ
- インターネットセキュリティはサイバー攻撃から情報を守るための重要分野で、専門のセキュリティエンジニアの需要が高まり続けている
- セキュリティエンジニアに役立つ主要資格は「情報処理技術者試験(IPA・国家資格)」「CISCO技術者認定(世界標準)」「CompTIA認定資格(実践力重視)」の3系統
- 情報セキュリティマネジメント(合格率高め)→情報処理安全確保支援士(合格率20%未満)と段階的にステップアップするのが効果的
- Cisco認定は2020年の試験改定でCCNAの出題範囲が拡大され難易度が上昇。一方で前提資格条件が撤廃され受験しやすくなった
- CompTIA Security+は「実践力」を問う国際資格で入門〜中級に最適。その後CompTIA CySA+を目指す流れが王道ステップアップルート
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