今後のIT業界はどうなるのか?IT業界で今後需要がある職種4つなど紹介

最終更新日:2026年8月6日

IT業界とは

IT業界とは

IT業界は日本語で「情報通信産業」を意味します。

IT業界とひとことで言ってもその内容は幅広く、受託ソフトウェア開発、組み込みソフトウェア開発、パッケージソフト開発、ゲームソフトウェア開発、情報処理サービス、インターネットサービスなどの分野を総称してIT業界と呼んでいます。

また、このようにIT業界は細分化されていることから、それぞれ必要とされる技術も異なっているのが特徴です。

IT業界の現状

IT業界は人材不足の状態となっています。

日本では少子高齢化による労働人口の減少により、多くの分野で人材不足が深刻化しつつあります。その中でも、IT人材は需要に対して供給が非常に少ない状態となっており、今後もIT人材不足は右肩上がりになっていくことが予測されています。

また、近年では人工知能などの新しい分野の活用も広まってきており、最先端の知識やスキルを持った人材が求められているのです。

IT業界で今後需要のある職種4つ

IT業界で需要のある職種

IT業界で今後需要のある職種を紹介します。

人材不足の状態が続いているIT業界ですが、今後もIT職種の需要は拡大していくことが予想されており、その中でも将来有望だと言われている4つの職種があります。

職種 主な業務 必要スキル 平均年収 需要見通し
セキュリティマネジメントスペシャリスト サイバー攻撃防止・セキュリティポリシー策定・インシデント対応 ネットワーク/CISSP/情報セキュリティマネジメント 600〜900万円 ★★★★★(強い需要増)
AIエンジニア ビッグデータ処理・機械学習モデル設計・AI開発 Python/TensorFlow/PyTorch/数学・統計学 700〜1,200万円 ★★★★★(強い需要増)
サイバーセキュリティエンジニア 脆弱性診断・セキュリティ設計・ペネトレーションテスト ネットワーク/セキュリティ/倫理的ハッキング 600〜1,000万円 ★★★★★(強い需要増)
マシンラーニングデザイナー AI学習プログラム設計・ディープラーニング実装・モデル最適化 Python/機械学習/ディープラーニング/数学 600〜1,100万円 ★★★★★(強い需要増)

IT業界で今後需要のある職種1:セキュリティマネジメントスペシャリスト

情報セキュリティに関する高い知識やスキルを持った、セキュリティマネジメントスペシャリストは、今後需要がある職種だと言われています。

企業は、個人情報や機密情報など外部に漏れてはいけない多くのデータを保持しており、近年では、企業の情報に対する意識が高まっています。

そのため、サイバー攻撃などを未然に防ぐ情報セキュリティの専門家である、セキュリティマネジメントスペシャリストは需要が高い職種だと言えるでしょう。

IT業界で今後需要のある職種2:AIエンジニア

人工知能プログラムの開発を行うAIエンジニアは、今後需要がある職種だと言われています。

AIエンジニアはビッグデータを用意し、人工知能にそれらのデータを処理させ、学習させることが主な仕事です。人工知能の開発には機械学習が必要になりますが、この機械学習を効率よく設計することが求められます。

今後もさまざまな企業が人工知能技術の活用を競うことが予想されるため、AIエンジニアの需要も高まるでしょう。

IT業界で今後需要のある職種3:サイバーセキュリティエンジニア

情報セキュリティに特化したサイバーセキュリティエンジニアは、今後需要がある職種だと言われています。

サイバーセキュリティエンジニアは、特に情報セキュリティに関する専門的な知識や技術を持ったエンジニアです。

今後は大切なデータを守るために、情報セキュリティ専門家のニーズが高まると予想されます。そのため、サイバーセキュリティエンジニアの需要も高くなるでしょう。

IT業界で今後需要のある職種4:マシンラーニングデザイナー

人工知能の学習プログラムを設計するマシンラーニングデザイナーは、今後需要がある職種だと言われています。

近年、人工知能の開発には注目が集まっていますが、今後も人工知能開発の専門知識を持った人材の需要は高まるでしょう。

人工知能の開発にはディープラーニングなどの学習が必須となり、学習の精度によって人工知能の性能も変わります。そのため、マシンラーニングデザイナーは需要の高い職種となるでしょう。

今後のIT業界で鍵となるもの7つ

IT業界の将来を左右するキーワード

今後のIT業界で鍵となるものを紹介します。

IT業界は情報や技術の移り変わりが非常に激しいことから、常に最新の情報を把握しておく必要があります。それでは、今後のIT業界ではどのような分野が注目されるのでしょうか。

今後のIT業界で鍵となるもの1:AI

AIは今後のIT業界で鍵となるでしょう。

AIは「Artificial Intelligence」を略した言葉で、日本語では「人工知能」と呼ばれています。現在でもAIの研究は進められていますが、今後はさまざまな分野でAIが活用されるようになっていくと予測されています。

例えば、将来的にはAIにより制御された自動運転の自動車が実用化されるなど、これまで以上にAIの需要が高まると言われています。

今後のIT業界で鍵となるもの2:ARやVR

最先端技術として注目されているARやVRも、今後のIT業界で鍵となるでしょう。

ARやVRなどの最先端技術も、今後さらに注目されていきます。近年ではゲームでもVR技術を活用したものが増えてきており、すでに実用化されています。

また、今後はエンターテイメント分野だけでなく、不動産業界や医療分野などでも活用が進められていることから、幅広い分野でVR技術が求められるようになるでしょう。

今後のIT業界で鍵となるもの3:ブロックチェーン・Web3

仮想通貨の基盤技術であるブロックチェーンやWeb3も、今後のIT業界で鍵となるでしょう。

仮想通貨そのものの価格変動は激しいですが、ブロックチェーン技術はサプライチェーン管理・医療記録・スマートコントラクトなど幅広い分野への応用が進んでいます。NFTやDeFi(分散型金融)など、Web3関連の開発人材の需要は今後も続くでしょう。

今後のIT業界で鍵となるもの4:EC

AmazonやRakutenなどのECも今後のIT業界で鍵となるでしょう。

EC業界は現在非常に注目されている分野で、近年ではeコマースの市場規模は右肩上がりに上昇しています。

また、キャッシュレス化の進行とともに売り上げも向上し、ますますEC分野に注目が集まるでしょう。

今後のIT業界で鍵となるもの5:5G・6G

「高速大容量」「高信頼・低遅延通信」「多数同時接続」の5G、そして次世代通信規格6Gも今後のIT業界で鍵となるでしょう。

5Gは日本でも2020年から商用化されており、現在は大手通信事業者が5Gの普及のために環境整備やサービスの開発を進めています。今後は5Gのさらなる普及と6Gの研究開発が進むことで、低遅延・高信頼通信を活かした自動運転・スマートシティ・遠隔医療などの新サービスが生まれてくるでしょう。

今後のIT業界で鍵となるもの6:X-Tech(DX)

既存ビジネスと最先端テクノロジーを活用したX-TechやDX(デジタルトランスフォーメーション)も今後のIT業界で鍵となるでしょう。

近年では、世界中でデジタルトランスフォーメーションが重要視されつつあることから、X-Techが普及しています。X-Techには、「AgriTech(農業)」「EdTech(教育)」「FinTech(金融)」「HealthTech(健康)」など、様々な種類があり、注目されています。

今後のIT業界で鍵となるもの7:テレワーク・リモートワーク

テレワーク・リモートワークの定着もIT業界に大きな変化をもたらしています。

コロナ禍をきっかけに急速に普及したテレワーク環境は、アフターコロナになった現在も多くの企業で継続されています。これにより、クラウド基盤・セキュリティ・コミュニケーションツールの需要が拡大し、IT業界全体の仕事の進め方も変化しています。フルリモートでの就業が可能なIT職種はエンジニアにとって魅力的な働き方として定着しつつあります。

IT業界は今後どうなるのか

IT業界の将来予測

IT業界は今後どうなるのでしょうか。

IT業界の成長率は上昇する

今後もIT業界の成長率は上昇していくでしょう。

IT業界の市場規模は拡大し続けており、それに伴いIT人材の需要も年々増加しています。また、今後もIT人材の需要は拡大していくと言われており、日本でも国を挙げてIT人材の確保を急いでいるのが現状です。

企業間の競争が激しくなる

技術の進歩により、今後はより企業間の競争が激しくなっていくでしょう。

IT業界の市場が拡大しているということは、競争もそれだけ激しいという意味になります。また、ベンチャー企業なども生まれやすいIT業界では、新旧の入れ替わりも激しく、大手のIT企業でも突然失速するケースは多いです。

まとめ

  • IT業界は「情報通信産業」全体を指す広い概念で、受託開発/パッケージソフト/ゲーム/情報処理/インターネットサービスなど多数の分野に細分化されている。現状は少子高齢化を背景にしたIT人材の深刻な不足が続いており、需要は今後も増加が予測される
  • IT業界で今後特に需要が高い職種は4つ:セキュリティマネジメントスペシャリスト(年収600〜900万円)・AIエンジニア(年収700〜1,200万円)・サイバーセキュリティエンジニア(年収600〜1,000万円)・マシンラーニングデザイナー(年収600〜1,100万円)。いずれもAI・セキュリティに特化した高度な専門性が求められる
  • IT業界の将来を左右する7つのキーワードはAI・AR/VR・ブロックチェーン/Web3・EC・5G/6G・X-Tech(DX)・テレワーク定着。これらの分野のいずれかに特化するか、複数を組み合わせたスキルを持つエンジニアの価値が高まる
  • IT業界の市場規模は今後も右肩上がりで成長が続くと予測されており、国もIT人材の確保を国策として取り組んでいる。一方でベンチャー企業も生まれやすく企業間の競争も激しいため、スキルの継続的なアップデートが重要
  • これからITエンジニアを目指す場合は、まず需要の高い領域(AIエンジニア・セキュリティエンジニア)を意識してスキル習得することが、中長期的な年収向上につながる

よくある質問

IT業界のエンジニアの平均年収はいくらですか?
2026年現在のIT業界エンジニアの平均年収は550〜700万円程度です。職種・スキル・経験年数によって幅が大きく、Webエンジニア(フロントエンド・バックエンド)は450〜800万円、AIエンジニアやセキュリティエンジニアは700〜1,200万円、SIer系SEは500〜700万円が一般的な目安です。フリーランスになることで年収1,000万円以上も十分に実現可能で、スキルの専門性が高いほど年収の天井が上がる傾向があります。
IT業界に未経験から転職するには何から始めればよいですか?
未経験からIT業界に転職するための最も確実なルートは「プログラミングを学んでポートフォリオを作り、IT企業(特にSES企業や中小Web系)に応募する」の3ステップです。最初に学ぶ言語はPython(AI・データ分析に向く)またはJavaScript(Web開発全般)がおすすめです。プログラミングスクールを活用する方法もありますが、費用がかかるため、まずProgateやドットインストールなどの無料サービスで適性を確認してからスクールを検討すると良いでしょう。転職エージェントをうまく活用することも重要です。
2026年現在で最も需要が高いIT職種はどれですか?
2026年現在で特に需要が高いのはAIエンジニア・MLエンジニア・セキュリティエンジニアの3職種です。ChatGPT等の生成AI普及を受けて、AIを活用したサービス開発・既存システムへのAI統合・プロンプトエンジニアリングなどのスキルを持つ人材の引き合いが急増しています。クラウド(AWS/GCP/Azure)エンジニアも変わらず需要が高く、クラウド×セキュリティ×AIの組み合わせスキルを持つエンジニアはほぼ引く手あまたの状況です。
テレワーク後も在宅で働けるIT職種はありますか?
IT業界は他業界と比べてリモートワーク比率が高く、フルリモートで働けるケースが多い職種です。特にWebエンジニア・フロントエンドエンジニア・バックエンドエンジニア・データサイエンティスト・AIエンジニアはフルリモート対応の求人が多くあります。一方、インフラエンジニア・サーバー担当はオンプレミス環境の作業でオフィス出社が必要なケースもあります。転職活動では「リモート可」と明記された求人を選ぶか、転職エージェントに確認するのが確実です。

IT業界の今後を予測するには現状をきちんと把握しておこう

IT業界の今後を把握しよう

IT業界は今後も拡大していくことが予測されている、将来性の高い業界です。

ぜひこの記事で紹介した内容を参考に、IT業界で需要のあるIT人材を目指してみてはいかがでしょうか。

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