PHPとHTMLの3つの違い!HTMLにPHPを埋め込む方法も紹介
最終更新日:2026年8月5日
HTMLとは?
HTMLとは「Hyper Text Markup Language(ハイパーテキストマークアップランゲージ)」の略で、Webサイトの各ページを作るための言語です。
HTMLの特徴は、表示する文字などの装飾、表示する画像、ページ内の要素のレイアウト、他のページやサイトへのリンクなどを指定できることです。
HTMLはプログラミング言語ではない
HTMLはWebサイトのページの表示内容などを定義する言語で、プログラミング言語ではありません。
Webサイトのページに「タグ」と呼ばれる印をつけて文字などの装飾、画像、リンクを指定します。マークアップは「印をつける」という意味があり、HTMLという言語が使われています。
HTMLはプログラミング言語ではないため、Webサイトのページを条件に応じて変えることはできず、固定的な表示のみになります。
PHPとは?
PHPは、Webサーバーで動作するスクリプト言語と呼ばれるプログラミング言語です。スクリプト言語とは(厳密な定義はありませんが)記述が簡単で可読性が高い言語の総称です。
PHPはHTMLファイルにプログラムを埋め込むことで、Webサイトのページの内容を条件に応じて変えたりページ自体を生成することもできます。PHPを導入するにはWebサーバーにPHPをインストールしなければなりません。
PHPとHTMLの比較表
| 比較項目 | HTML | PHP |
|---|---|---|
| 種類 | マークアップ言語 | プログラミング言語(スクリプト言語) |
| ページの種類 | 静的ページ(誰がいつ見ても同じ) | 動的ページ(状況に応じて内容が変わる) |
| Webサーバー | 不要(ブラウザで直接開ける) | 必要(PHP対応サーバーが必要) |
| データベース | 単体では不可 | MySQL等に接続・操作可能 |
| 主な用途 | Webページの構造・レイアウト定義 | ECサイト・SNS・予約システムなどの動的Web |
| 学習難易度 | 比較的易しい(タグを覚えるだけ) | 中程度(ロジックの理解が必要) |
PHPとHTMLの3つの違い
PHPとHTMLはJavaScriptと共にWebサイトを構築する手段として広く利用されています。PHPとHTMLは、それらの言語の使用目的や成り立ちなどからいくつかの違いがあります。
PHPとHTMLの違い1:動的か静的か
PHPを使ったページは、アクセス時の状況に応じて表示している内容を変えられる「動的ページ」ですが、HTMLのみで作ったWebサイトのページは、誰がいつアクセスしても内容が変わらない「静的ページ」です。
PHPを使ったページでは閲覧者の操作などでサーバーの内容を取り出す等の操作もできるため、そのページを表示している状態で内容を更新することもできます。
PHPとHTMLの違い2:Webサーバーが必要か
PHPは「HTMLファイルの内容の一部」「ブラウザからのリクエスト先」として使うため、PHPを使うにはPHPがインストールされたWebサーバーが必要です。
PHPのプログラムのテストだけをするのであればWebサーバーは必ずしも必要ではありませんが、WebアプリケーションやWebサイトとして使うのであればWebサーバーが必要になります。
PHPとHTMLの違い3:データベースを使えるか
PHPを使うとWebサイトのデータベースに接続して各種の情報へアクセスできますが、HTMLファイル単体ではデータベースへのアクセスはできません。
HTMLファイルでデータベースにアクセスするには、HTMLファイルにPHPのプログラムを組み込むことで実現できます。
HTMLにPHPを埋め込む方法
HTMLにPHPのプログラムを埋め込むには、埋め込みたい箇所に「<?php」と「?>」で囲んでソースコードを書いていきます。
<?phpと?>は同じ行に書かなければならないことはなく、これらの間に複数行のソースコードの記述もできます。<?phpと?>を同一行に記述するときは、phpの直後に半角スペースやタブコードの入力が必要です。
以下は基本的な埋め込み例です。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head><title>PHPサンプル</title></head>
<body>
<h1>今日の日付</h1>
<p>
<?php echo date('Y年m月d日'); ?>
</p>
<?php
// 条件分岐の例
$name = "田中";
if ($name === "田中") {
echo "<p>こんにちは、田中さん!</p>";
} else {
echo "<p>ゲストの方、いらっしゃいませ</p>";
}
?>
</body>
</html>
PHPの基本文法
PHPの基本文法はC言語やJavaScriptとほぼ同じもので、値の代入、四則計算、条件分岐、繰り返し(ループ)等で構成されています。変数名は「$」で始まるという特徴があり、1つの文の終わりにはセミコロン(;)が必要です。
<?php
// 変数($で始まる)
$name = "PHP";
$version = 8.3;
// 文字列の出力
echo "Hello, " . $name . "!"; // 文字列結合
// 配列
$langs = ["PHP", "JavaScript", "Python"];
echo $langs[0]; // PHP
// forループ
for ($i = 0; $i < 3; $i++) {
echo $langs[$i] . "n";
}
// 関数
function greet($name) {
return "こんにちは、" . $name . "!";
}
echo greet("世界");
?>
PHPの5つの特徴
PHPは20年以上使われている、様々な業種や分野で利用されている需要の高い言語のひとつです。
PHPの特徴1:Web開発でよく使われる
PHPはデータベースのアクセスやデータの送受信の機能を利用して、予約システム、ECサイト、SNSなどの開発に使われています。WordPressもPHPで構築されており、世界中のWebサイトの約40%がWordPressを利用していることからも、PHPの普及度の高さがわかります。
PHPの特徴2:環境構築が簡単
PHPを使うために環境を構築しなければなりませんが、ごく簡単な手順で環境を構築できます。WindowsではXAMPP(ザンプ)と呼ばれる開発環境を一括で構築できるシステムがあります。macOS/Linuxでも標準パッケージマネージャから容易にインストール可能です。
PHPの特徴3:言語のルールが緩い
PHPの書き方はC言語やJavaに似ていますが、「言語ルールが緩い」ことが大きな違いです。JavaScriptと同様に「変数の型宣言がない」ため、数値型・実数型・文字列型などは文脈に応じて自動で変換されます。初心者にとっての利点ですが、大規模システムではバグの原因になることもあります。
PHPの特徴4:他言語と比較して学習が簡単
PHPはWebサーバーに環境を構築しておけばテキストエディタだけで始められ、Webブラウザで実行結果を確認できるため、初心者でも学習しやすい言語です。PHP 8.x系ではJITコンパイルや型システムの強化が進み、パフォーマンスと安全性も向上しています。
PHPの特徴5:情報が豊富
PHPは20年以上の歴史があるため、多数の入門書が出版され、様々なWebサイトでもサンプルコードなどの情報が公開されています。公式ドキュメントも日本語訳が充実しており、困ったときに調べやすい環境が整っています。
PHP学習を効率的に行う4つのポイント
PHPを学習するにはいくつかの方法があり、初心者にとって効果的な学習方法を見つけることが肝要でしょう。
PHP学習のポイント1:目標を定める
PHPに限らず、プログラミング言語を学習するときには目標や目的を決めることが重要です。「なぜそのプログラミング言語を学習するのか」明確に決めなければ挫折してしまうでしょう。「WordPressサイトをカスタマイズしたい」「自分のWebサービスを作りたい」など、具体的なゴールを設定しましょう。
PHP学習のポイント2:書籍を読み込む
PHPを学習する際、入門書を読むことも学習効率を上げる効果があるでしょう。単に「売れている」だけでなく、どのような内容か、サンプルコードが豊富かなどを吟味して選ぶことが大切です。
PHP学習のポイント3:実際に自分で何かを作る
プログラミング言語の入門書などを読んで基礎が分かったら、小規模なものでも良いのでシステムを作ってみましょう。例えば簡単な掲示板・お問い合わせフォーム・ToDoリストなどが定番です。入門書のサンプルコードを打ち込むだけでなく、自分でアレンジして手を動かすことが習得の近道です。
PHP学習のポイント4:動画学習サイトを使う
プログラミングを動画で学習する利点は「画面の操作方法などの一連の流れを実際に目で確かめられる」ことにあります。Udemy・Yt・ProgateなどのオンラインプラットフォームでPHP入門コースが充実しており、環境構築から実践まで体系的に学べます。
よくある質問(FAQ)
- Q1. PHPとHTMLはどちらから学ぶべきですか?
- HTMLを先に学ぶことをお勧めします。PHPはHTMLに埋め込む形で動作するため、まずHTMLでページの基本構造を理解してからPHPを加えると学習がスムーズです。HTML + CSS の基礎を1〜2週間程度で押さえてからPHPに進むのが一般的なルートです。
- Q2. PHPは2026年現在も需要がありますか?
- はい、引き続き高い需要があります。WordPressが世界のWebサイトの約40%で使われていること、大手ECサイトや企業システムにもPHPが多数使われていることから、PHPエンジニアの需要は安定しています。PHP 8.x系ではパフォーマンスと型安全性が大幅に向上しており、モダンな書き方が普及しています。
- Q3. PHPでできることを具体的に教えてください。
- ECサイト(楽天市場のショッピングカートなど)・SNS・ブログ(WordPress)・予約システム・会員管理システム・お問い合わせフォーム・クーポンシステムなど、Webを通じてデータの入出力が必要なほぼあらゆるシステムを構築できます。
- Q4. PHPとJavaScriptの違いは何ですか?
- PHPは「サーバーサイド」で動作します。サーバー上でHTMLを生成してブラウザに送ります。JavaScriptは「クライアントサイド(ブラウザ)」で動作し、ページの動的な操作(ボタンクリック・フォームバリデーション等)に使います。モダンWebではPHP(サーバー)とJavaScript(ブラウザ)を組み合わせて開発するのが一般的です。
まとめ
- HTMLはマークアップ言語でページの構造を定義、PHPはプログラミング言語で動的処理が可能
- PHPとHTMLの3つの違いは「動的 vs 静的」「Webサーバーの要否」「データベースアクセスの有無」
- HTMLにPHPを埋め込むには
<?php ... ?>タグを使う - PHPの特徴は「Web開発で広く使われる」「環境構築が簡単」「情報が豊富」など5つ
- 2026年現在もWordPressを中心にPHPの需要は高く、初心者にも取り組みやすい言語
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