知っておきたいPHP入門!PHPを学ぶ4つのメリットや始める手順

最終更新日:2026年8月5日

PHPでできる事とは

PHPを使ってWebアプリケーションを開発するエンジニアのイメージ

PHPでできる事は、簡単に言うと「Webアプリやサービスを開発する」ことです。Webアプリやサービス開発といっても入門者にはしっくりこないかもしれませんが、具体的に言うと予約システムやお問合せフォーム、掲示板作成、カレンダー、ログイン機能、検索、ECサイトなどを作ることができます。またPHPは、PDFファイルやFlashムービーも作成が可能です。ここではPHP初心者のための入門ガイドを紹介していきます。

PHP vs 他言語 比較表

言語 学習しやすさ(初心者) Web案件数 2026年需要 年収目安 主なCMS・FW
PHP ★★★★☆(HTMLと相性よく直感的) ★★★★★(最多) ★★★★☆(WordPress案件が安定) 400〜700万円 Laravel/WordPress/CakePHP
Python ★★★★★(最も入門しやすい) ★★★★☆ ★★★★★(AI/ML需要が急増) 500〜900万円 Django/FastAPI
Ruby ★★★★☆(文法が自然) ★★★☆☆(減少傾向) ★★★☆☆ 400〜700万円 Ruby on Rails
JavaScript ★★★☆☆(ブラウザで即実行可能) ★★★★★ ★★★★★ 450〜800万円 React/Vue.js/Next.js
Java ★★☆☆☆(型付きで難易度高め) ★★★★☆ ★★★★☆(業務系で安定) 450〜800万円 Spring Boot

PHPの開発するにあたっての環境構築

PHPの開発環境を構築するエンジニアのイメージ

PHP入門にあたり、書いたプログラム言語を実行したり、動作を確認したりする環境を整えていきましょう。PHPを使うには、Webサーバである「Apache(アパッチ)」とセットでインストールすることが必要です。PHPとApacheをそれぞれインストールする方法(Windows、Linux)と、XAMPP(Windows、Mac)を使ってインストールする方法があります。2026年現在はXAMPPよりもDockerを使ったコンテナ環境での開発が主流になりつつあり、Laravelの場合はLaravel Sailが公式のDocker環境として推奨されています。

PHPを学ぶメリット4つ

PHPを学ぶメリットを示すエンジニアのイメージ

PHPは初心者でも解りやすく、人気のスクリプト言語ですが、PHPを勉強するメリットは何でしょうか。環境構築が簡単なことや、WordPressのカスタマイズができることなど、PHPのメリットはたくさんありますが、ここでは入門者が知っておきたい就職・転職を視野に入れたメリットを見てみましょう。

メリット1:転職のしやすさ

PHPエンジニアとして転職活動をする様子

PHPを必要とする案件はたくさんあり、就職や転職に有利になる可能性があります。転職サイトによっては、実務未経験でも応募可能な求人もあります。また、近年はRuby案件も増えてきていますが、まだまだPHPは根強く人気があり、現役で活躍できるでしょう。特にLaravel(PHPの主要フレームワーク)を習得すると求人の選択肢が大きく広がります。

メリット2:需要が高い

PHPの需要が高いことを示すエンジニア市場のイメージ

PHPの需要は高く、エンジニアの供給不足の状態でしょう。今からでもPHPに入門すれば、エンジニアとして活躍できるかもしれません。PHPで開発されているものの代表がWordPressですが、Webサイトの約43%(2026年時点)はWordPressで作られているといわれています。また、市場シェアは年々増加しており、PHPのニーズは高まっているといえるでしょう。さらに、Laravel・WordPressなど特定のフレームワークを使用した経験を活かして、仕事を獲得することも可能です。

メリット3:年収

PHPエンジニアの年収を示すイメージ

PHPプログラマーの年収は、企業や条件によっても異なりますが、約400万円〜700万円といわれており、Laravelなど人気フレームワークのスキルがあれば600〜800万円以上も可能です。また、多くのWebサイトに使用されていることから、長期的に安定した収入を見込めるのではないでしょうか。Webデザイナーなのか、開発なのかによっても年収に差は出てきますが、年収をアップするのに大切なのは何よりも経験です。まずは入門基礎から学ぶことが大切ですが、将来的には多様な案件をこなし、突発的なエラーにも対応できるような経験を積んでいきましょう。

メリット4:比較的簡単で学びやすい

PHPを楽しみながら学ぶエンジニアの様子

初心者が独学でプログラミングを学ぶのは難しいかもしれませんが、PHPは入門者でも比較的簡単で挫折しにくい言語でしょう。PHPは習得人口が多いので、困ったときにWeb上で対処方法を検索することも可能です。また、入門から上級編まで書籍も多く、情報がたくさんあることも学びやすいポイントです。

メリット4つ 早見表

# メリット 具体的なポイント 重要度
1 転職・就職のしやすさ PHP/Laravel求人数は日本国内のWeb系エンジニア求人の中でも最大級。未経験可求人も多く、ポートフォリオがあれば書類通過率が高まる ★★★★★
2 需要の高さ 世界のWebサイトの約43%がWordPressで動作しており、PHPエンジニアの需要は2026年現在も安定して高い ★★★★★
3 年収 平均400〜700万円。LaravelやAWS連携スキルを加えると600〜800万円以上を狙える。フリーランスなら月単価60〜100万円の案件も多数 ★★★★☆
4 学習しやすさ HTMLに埋め込む形式で動作するため「ブラウザで結果を確認しながら学べる」のが最大の強み。公式マニュアル(日本語)が充実しており情報量も豊富 ★★★★☆

PHPを始める9つの手順

PHPのインストールと環境構築の手順を説明するイメージ

入門するにあたり、実際にPHPを書いて実行するまでの手順を紹介します。下記の手順では、WebサーバとしてApacheを使用していますので、インストールしておきましょう。また、ここでの環境はWindows10(64bit)だとします。PHPを始めるにあたっては、いくつかのソフトウェアが必要になってきますが、どれも無料で手に入れることができます。しっかりと環境を整えてから、自分でPHPを書いてみましょう。

手順1:PHPのダウンロード・インストール

PHP公式サイトからのダウンロード手順を示すイメージ

まずはPHPのダウンロードとインストールです。「https://www.php.net/」にアクセスし、画面上部の「Downloads」→「Current Stable PHP」の中から「Windows downloads」→「x64 Thread Safe」の「Zip」をクリックします。ダウンロードした圧縮ファイルを解凍し、任意のディレクトリに入れたらインストールは完了です。

手順2:PATHの設定

PHPをインストールしたディレクトリに「PATH(パス)」を設定しましょう。コントロールパネルから「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの詳細設定」→「システムのプロパティ」→「環境変数」と進みます。そして、システム環境変数の中で、変数「Path」を選択し「編集」をクリックしましょう。「環境変数名の編集」で上部の「新規」をクリックし、PHPをインストールしたディレクトリに合わせて「OK」をクリックすると完了です。

手順3:マニュアルを参照する

PHPのマニュアルを見てみましょう。先ほどの「https://www.php.net/」の画面上部にある「Documentation」をクリックします。次に「View Online」の右側にある「Japanese」をクリックします。すると、日本語で記述されたPHPマニュアルを閲覧することができるでしょう。

手順4:Visual Studio用のランタイムをダウンロード・インストールする

「Visual Studio のダウンロード」からVisual Studio用のランタイムをインストールします。「Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」の今回は64bitなので「x64」を選択しダウンロードします。ライセンス条項及び使用条件に同意にチェック入れ、インストールしましょう。

手順5:php.iniファイルをひな形から作成する

「php.ini」ファイルは、用意されている雛形をコピーして作成します。元のファイルは、PHPをインストールしたディレクトリの中にある「php.ini-development」ファイルです。このファイルをコピーして、名前を「php.ini」に変更したら完了です。作成した「php.ini」ファイルはテキストファイルなので、既存のテキストエディタで編集が可能となります。

手順6:phpinfo関数を使ってPHPの設定内容を確認する

「phpinfo関数」で出力された値を確認することで、変更した内容が反映されているかどうかを確認できます。例えば、「hello world」と記述したPHPファイルを作成し、ご自身の環境に合わせて、Apacheのドキュメントルートに設置します。Apacheが起動された状態でブラウザから「http://localhost/phpinfo.php」へアクセスすると、PHPに関して現在の設定内容が表示されるでしょう。

手順7:拡張モジュールのディレクトリ設定

PHPを利用するためには、拡張モジュールのディレクトリを設定することが必須です。まず「php.ini」ファイルを開き、「extension_dir = “現在の設定”;」という1行を設定しましょう。これでファイルを保存すれば、拡張モジュールのディレクトリ設定の完了です。また現在の設定は、先ほどの「phpinfo」関数のブラウザを開き、「extension_dir」の値で確認しましょう。

手順8:インクルードパスの設定

「php.ini」のファイルを開き、「;include_path = “.;c:phpincludes”」を探します。これを「include_path = “.;c:phpincludes;現在の設定”」に書き換え、ファイルを保存すれば完了です。設定変更後は、Apacheを再起動しましょう。また、現在どのような設定になっているかは「phpinfo」関数のブラウザにある「include_path」の値で確認が可能です。

手順9:日本語利用の為の設定

PHPで日本語を使うには設定が必要です。まず、「php.ini」を開き「extension=php_mbstring.dll」で検索し、先頭の「;」を外して、php_mbstring.dllを有効化します。続いて「mbstring」の設定ですが、mbstringは多くの設定項目があります。ブラウザで「mbstringの設定 日本語」で検索すると例が出てくるので、参考にしながら変更してみてはいかがでしょうか。

PHP初心者におすすめの入門書籍

PHP入門書籍を選ぶ初心者のイメージ

PHPを学ぶにあたり、入門書籍は揃えておきたいところです。ここでは、これからPHPを学ぶ入門者におすすめの書籍を紹介しています。新しいことに取り組むためには、まず「知っておかなければいけない基礎」の部分が大事でしょう。何冊か読んでみてはいかがでしょうか。また初心者の場合、いきなり中級者向けや上級者向けの本を購入しても、理解できないことは少なくありません。まずは、入門する自分の知識レベルにあった本を選び、学習に役立てましょう。

おすすめの入門書籍1:最初に「読む」PHP

『最初に「読む」PHP』は、オールカラーで楽しみながらPHPを学べる入門書籍です。イラストと図版を使い、PHPの基本を理解しやすいよう構成されています。サンプルを作成しながら学ぶ形式になっていますが、自分で入力してうまく動かないときは、サンプルプログラムをダウンロードし、間違いがないかチェックもできるようになっています。しかし、解説があっさりしていると感じる場合もあり、他の言語の経験が全くない入門者には少し難しいかもしれません。

おすすめの入門書籍2:ゼロからわかるPHP超入門

『ゼロからわかるPHP超入門』はプログラミングの経験がない人でも、PHPの基礎をしっかりマスターできる1冊でしょう。入門書の中ではページが少なめです。薄くても開発環境の構築から、プログラミングの基本、データベース連携までおさえてあり、とりあえず全体像をとらえるのに適した本だといえます。突っ込んだ知識を求めない「超入門」を求めている方におすすめなので、入門書の1冊目として読むのがおすすめでしょう。

おすすめの入門書籍3:いきなりはじめるPHP〜ワクワク・ドキドキの入門教室〜

PHPだけでなく、HTMLやCSSも学びたいという初心者向けの入門書籍がこの1冊です。PHPはHTMLとも深く関係しているので、HTMLの知識があるとPHPの勉強もスムーズに進むのではないでしょうか。実際のスクール生徒からの質問が多いところも載っていて、初心者には理解しやすいものとなっています。つまずきやすいポイントがしっかりカバーできるでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 2026年現在、PHPはまだ学ぶ価値がありますか?
十分あります。Webサイトの約43%がWordPressで動いており、PHPエンジニアの需要は安定して高い状態が続いています。特にLaravel(PHPのモダンフレームワーク)を習得すると、新規開発案件の求人数は豊富で年収も大幅に上がります。「PHPは古い」というイメージがありますが、PHP 8.x系ではJIT(高速実行)・Fibers(非同期処理)・型安全性が大幅に強化されており、モダンな言語として進化しています。
Q. PHPとPythonどちらを先に学ぶべきですか?
「Webサイト・CMS(WordPressなど)の開発がしたい」→PHPが最短ルートです。「AI開発・データ分析・自動化ツールを作りたい」→Pythonが圧倒的に有利です。2026年現在、求人数はPHPとPythonがほぼ拮抗していますが、将来の汎用性(AI/クラウド/データサイエンス)ではPythonが優勢です。ただし、PHPはWebバックエンドに特化しているため「Webエンジニアになりたい」という明確な目標がある場合はPHPの方が就職・転職への近道になります。
Q. PHPエンジニアの平均年収はいくらですか?
国内では平均400〜700万円が目安です。スキルセットで大きく変わり、PHP単体では400〜500万円、Laravel+AWS/クラウドの組み合わせで600〜800万円、さらにチームマネジメント・技術選定まで担えるレベルになると900万円以上も可能です。フリーランス(SES・受託)の場合、月単価60〜100万円(年収換算720〜1,200万円)の案件が多く流通しており、経験3〜5年以上で独立した場合の収入ポテンシャルは高いです。
Q. LaravelとWordPress開発ではどちらが習得しやすいですか?
WordPress開発の方が入門者には習得しやすいです。WordPress(テーマカスタマイズ・プラグイン開発)はPHPの基礎(変数・条件分岐・ループ・関数)があれば取り組めるため、学習期間2〜3ヶ月で案件受注できるケースもあります。LaravelはMVC・ORM(Eloquent)・依存性注入・Artisanコマンドなどの概念が必要で、習得に3〜6ヶ月かかりますが、習得後は新規Webアプリ開発案件への参入ができ、単価も高くなります。

まとめ

PHPを習得してエンジニアとして活躍する様子

PHPを学ぶ4つのメリットと始め方についてご紹介しました。以下5点が重要なポイントです。

  • PHPは世界のWebサイトの約43%で使われているWordPressの言語で、2026年現在も求人需要が安定して高く「転職・就職のしやすさ」という面では初学者にとって最も現実的な選択肢の一つ
  • 学習はXAMPPまたはDocker(Laravel Sail)で環境構築→「ゼロからわかるPHP超入門」で基礎を固める→WordPress開発またはLaravel入門→ポートフォリオ完成の順が最短ルート
  • 年収は400〜700万円が中心だが、Laravel+AWS/クラウドを組み合わせると600〜800万円以上を目指せ、フリーランスでは月単価60〜100万円の案件も多数存在する
  • PHP 8.x系ではJIT・型安全性・非同期処理が強化されており「PHPは古い言語」というイメージは正確ではなく、モダンな開発でも十分に活躍できる
  • 入門時は書籍(ゼロからわかるPHP超入門等)またはProgate/ドットインストールで基礎→WordPressまたはLaravelのチュートリアルで実践→自作アプリをGitHubに公開、の3ステップで確実にスキルアップできる

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