アプリを作ってみよう!PythonでAndroidアプリの作成手順7つ
最終更新日:2026年8月5日
目次
Pythonとは?

Pythonとはシンプルなコードが特徴のプログラミング言語です。
PythonはC言語やJavaなどと比較して非常にわかりやすい文法になっており、シンプルな言語であるため初心者にも習得しやすい点が特徴です。
また、近年では人工知能の開発やディープラーニングなどに活用されていることから、注目を集めているプログラミング言語となっています。
Pythonを使うメリット4つ

Pythonにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
Pythonはコードがシンプルなため、プログラミング初心者にもおすすめの言語となっています。また、Pythonには他にもさまざまなメリットがあります。
ここではPythonを使うメリット4つをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
Pythonを使うメリット1:コードの記述量が少なくてすむ
Pythonにはコードの記述量が少なくコーディングができるというメリットがあります。
一般的に、プログラミング言語はプログラムとして動作させるために多くのコードが必要になりますが、Pythonは短いコードで記述でき、覚えなければいけない単語も少ないです。
Pythonはシンプルであることに哲学を持っているプログラミング言語であり、1行で多くの処理を実装することができます。
Pythonを使うメリット2:読み書きがしやすい
Pythonは構文がシンプルなため読み書きしやすいというメリットがあります。
前述のとおりPythonはコードがシンプルで短いことから非常にコーディングがしやすく、またコーディングを行ったエンジニア以外の人が読んでもどのような内容になっているのかわかりやすいことから、修正時の不具合などが発生しにくいというメリットがあります。
Pythonを使うメリット3:C言語との相性が良い
PythonはC言語との相性が良いというメリットがあります。
PythonはC言語やC系言語との相性が良く、PythonからC言語の処理を呼び出したり、逆にC言語からPythonの処理を呼び出すことも可能です。
そのため、C言語やC++などがよく用いられる組み込みアプリケーションなどでもPythonを組み合わせて活用することができます。
Pythonを使うメリット4:アプリを作る際にとても便利
Pythonはアプリケーション開発に活用できるというメリットがあります。
Pythonの用途の中ではWebアプリ開発がもっとも多いでしょう。PythonはWebアプリ開発に特化しているPHPと比べてもコードが読みやすく、アプリ開発に便利なフレームワークが豊富です。
また、Pythonはデスクトップアプリケーションの開発も可能なので、アプリ開発に便利な言語だと言えるでしょう。
Pythonで出来ること6つ

Pythonではさまざまなことが実現可能です。
前述のとおり、Pythonは多くのメリットがある非常に便利なプログラミング言語です。また、開発できるものも多く高い汎用性を持っていることから、さまざまな分野で用いられています。
ここではPythonで出来ること6つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Pythonで出来ること1:アプリの開発
PythonはWebアプリ開発ができるプログラミング言語です。
先にご紹介したとおり、PythonはWebアプリ開発に活用できるさまざまなフレームワークが用意されていることから、アプリ開発がしやすい言語です。
これまでにPythonで開発された有名なアプリとしては、「YouTube」や「Instagram」などがあります。
Pythonで出来ること2:ゲームの開発
Pythonはゲーム開発ができるプログラミング言語です。
Pythonはコードを使ってゲームを開発することもできますが、Pythonのゲーム用ライブラリを使用したり、Pythonで使用できるゲームエンジンを活用することでより本格的なゲーム開発ができます。
また、作れるゲームのジャンルも豊富で、シューティングやロールプレイング、シミュレーションなどさまざまです。
Pythonで出来ること3:組み込みアプリの開発
Pythonは組み込みアプリの開発ができるプログラミング言語です。
前述のとおり、PythonはC言語との相性が良く、C言語の処理からPythonを呼び出すことも可能です。
また、組み込み系の開発ではC言語やC++などが使用されるケースが多いため、C言語と合わせてPythonが組み込みアプリの開発に用いられることも多いです。
Pythonで出来ること4:デスクトップアプリの開発
Pythonはデスクトップアプリの開発ができるプログラミング言語です。
Webアプリやスマホアプリなどと比較するとあまりイメージが湧かないかもしれませんが、デスクトップ上で利用するメールアプリなどの開発にもPythonは用いられています。
デスクトップアプリの開発ではJavaやC言語が用いられることも多いですが、Pythonであればライブラリを活用することでよりスピード感のある開発が可能です。
Pythonで出来ること5:機械学習の開発
Pythonは機械学習ができるプログラミング言語です。
Pythonには機械学習に特化したライブラリが豊富に用意されているため、人工知能開発の際にも用いられる標準的なプログラミング言語となっています。
近年では人工知能や機械学習などを利用した開発ができることから、以前よりもPythonの人気が高まっています。
Pythonで出来ること6:Webアプリのひな型作り
PythonはWebアプリのひな形作りができるプログラミング言語です。
PythonにはWebアプリ開発を容易に行うことができるWebフレームワークが豊富に用意されているため、それらを活用することでWebアプリのひな型も簡単に作れます。
PythonでAndroidアプリの作成手順7つ

PythonでAndroidアプリの作成手順をご紹介します。
Pythonは汎用性の高いプログラミング言語ですが、そのままではAndroidアプリは作成できません。しかしAndroidの実行形式ファイルであるAPKファイルを作成することで、Androidでアプリを実行できるようになります。
ここではPythonでAndroidアプリの作成手順7つをご紹介しますので、アプリ作成の参考にしてみてください。
PythonでAndroidアプリの作成手順1:Pythonをインストール
PythonでAndroidアプリを作成する場合、portコマンドでPythonをインストールしましょう。
APKファイルを作成する際にエラーが発生するため、バージョンは「Python3.6.7」にします。
また、「/opt/local/bin 」、「/opt/local/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.6/bin」にパスを通しましょう。
PythonでAndroidアプリの作成手順2:Kivyをインストール
PythonでAndroidアプリを作成する場合、Kivyをインストールしましょう。
Kivyと依存関係にあるツールをまとめてインストールします。この際、Kivyのバージョンによっては合わないcythonのバージョンがあるため、注意が必要です。
Kivyをインストールしたら「Hello World」を表示するプログラムを記述して動作確認を行いましょう。
PythonでAndroidアプリの作成手順3:Buildozerをインストール
PythonでAndroidアプリを作成する場合、Buildozer本体をインストールしましょう。
Buildozerをインストールし、さらに開発版にアップグレードしましょう。「Buildozer-0.38.dev0」がインストールされたら、Buildozerを正常に動かすためのツールを続けてインストールしていきます。
CrystaX NDK
Buildozerを動かすためにCrystaX NDKのインストールを行います。
Buildozerを起動する際、デフォルトではGoogleのNDKを使用することになりますが、そのままではエラーが発生します。そのため、CrystaX NDK(crystax-ndk-10.3.2-darwin-x86_64.tar.xz)をインストールしておきましょう。
Java Development Kit
Java Development Kitのインストールを行います。
Java Development Kitは最新版ではBuildozeが対応していないため、バージョン8をインストールする必要があります。
8をインストールするには、インストール後にアクティブになっているバージョンが表示されるため、「OpenJDK 8」もしくは「Java SE 8」をアクティブに変更しましょう。
PythonでAndroidアプリの作成手順4:Buildozeを起動
PythonでAndroidアプリを作成する場合、まずBuildozerを起動しましょう。
Buildozerの設定ファイルは、作業ディレクトリを作成してmain.pyやその他の関連プログラムファイルを配置しましょう。
PythonでAndroidアプリの作成手順5:BuildozeでAPKファイルを作る
PythonでAndroidアプリを作成する場合、BuildozerでAPKファイルを作りましょう。
作業ディレクトリのbinディレクトリに「myapp-0.1-debug.apk」を作成します。ただし初めて起動する場合はツールが足りずにエラーが発生するケースがあるため、shライブラリやcurlをインストールすることで回避しましょう。
PythonでAndroidアプリの作成手順6:AKPファイルをAndroidに移動する
PythonでAndroidアプリを作成する場合、APKファイルをAndroidに移動しましょう。
Androidをディベロッパーモードにする必要があるため、「設定」にある「システム」、「端末情報」でビルド番号を数回押すとディベロッパーモードになります。
さらに「端末情報」の「システム」、「開発者向けオプション」をON、USBデバッグをONにし、PCとUSBケーブルで接続してファイル転送しましょう。
PythonでAndroidアプリの作成手順7:Android端末でアプリの起動確認
PythonでAndroidアプリを作成する場合、最後にAndroid端末でアプリの起動確認を行いましょう。
作成したアプリが転送できたら、Android側でアプリの起動確認を行いましょう。無事に起動できれば作業は終了です。
Python×Androidアプリ開発の現在の選択肢(2026年時点)
PythonでAndroidアプリを作る方法は、上記のKivy+Buildozerだけではありません。
2020年の記事公開時から状況は少しずつ変化しており、2026年時点でPythonを使ってAndroidアプリを開発する場合、主に以下の3つの選択肢があります。それぞれ得意分野が異なるため、作りたいアプリのタイプに合わせて選ぶとよいでしょう。
| ツール | 概要 | 向いているアプリ | 費用 |
|---|---|---|---|
| Kivy+Buildozer | Python製UIフレームワーク「Kivy」で作った画面をBuildozerでAPK化する定番の組み合わせ。現在も開発が継続されている | タッチ操作中心のシンプルなアプリ、ゲームアプリ | 無料(オープンソース) |
| BeeWare(Briefcase/Toga) | 「Write once, deploy everywhere」を掲げ、1つのPythonコードからAndroid・iOS・Windows・macOS・Linux向けにネイティブな見た目のアプリを出力できるツール群 | 複数プラットフォームに同時展開したいネイティブ風アプリ | 無料(BSDライセンス) |
| Chaquopy | Android Studioの標準Gradleビルドに統合し、JavaやKotlinのプロジェクトにPythonのコードを組み込める。NumPyやPandas、Pillowなど多数のライブラリに対応 | 既存のJava/KotlinアプリにPythonの処理(データ分析・画像処理等)を一部組み込みたい場合 | 無料版あり/商用利用は有償ライセンス |
※費用・対応状況は各ツールの公式サイトで随時更新されるため、実際に採用する際は最新情報を確認してください。
なお、Android開発の標準的な手段としてGoogleが公式に提供しているのはKotlin・Java(およびJetpack Compose)であり、Pythonは公式サポート対象ではありません。そのため上記のようなサードパーティ製ツールを経由する形になる点は、2020年の記事公開時から変わらない前提です。
Pythonを使った代表的なアプリ4つ

Pythonを使って作成された代表的なアプリをご紹介します。
ここまでご紹介したように、Pythonはデスクトップアプリやスマホアプリなどさまざまなアプリ開発が可能です。また、世界的に有名なアプリの作成にも用いられており、代表的なものとしては「Evernote」「YouTube」「Instagram」「DropBox」などがあります。
ここでは最後にPythonを使った代表的なアプリをご紹介します。
Pythonを使った代表的なアプリ1:Evernote
EvernoteとはWeb上でノートを取るように情報を残せるWebサービスです。
ビジネスシーンでも活用されているサービスで、テキストだけでなく画像や動画なども記録できます。プランは無料のベーシック、月額600円のプレミアム、月額1,100円の法人向けプランなどがあります。(2020年11月現在)
Pythonは非常に読み書きしやすいことから、Evernoteの開発でも採用されています。
Pythonを使った代表的なアプリ2:YouTube
YouTubeとはGoogle LLCが提供している世界でも有数の動画共有サービスです。
インターネット上で動画共有ができるサービスで、無料で利用できます。元々は別の企業によって設立されましたが、2006年にGoogleが買収し現在の形になりました。
PythonはYouTubeの開発言語にも採用されており、主にサーバーサイドの処理に利用されています。
Pythonを使った代表的なアプリ3:Instagram
InstagramとはFacebookが提供している無料の写真共有サービスです。
近年人気のSNSの1つで、写真が動画の投稿がメインとなっています。また、PC用だけでなくスマホアプリもあります。
InstagramはクラウドサーバーにAWSを使用しており、Pythonで開発されています。フレームワークにはDjangoが使用されており、スケールアウトにも対応できるようになっています。
Pythonを使った代表的なアプリ4:DropBox
DropboxとはDropbox, Inc.が提供しているオンラインストレージサービスです。
Dropboxにはファイル共有や世代管理といったさまざまな機能が搭載されており、作業や成果を一元管理することができます。そのため、ワークスペースとしてビジネスでも活用されています。
Dropboxは全てPythonによって開発されており、サーバーとクライアント合わせてコード量は93万7707行となっています。
よくある質問(FAQ)
Q. PythonだけでAndroidアプリは作れますか?
Pythonの標準機能だけではAndroidアプリを作成できません。Kivy+Buildozer、BeeWare、Chaquopyのようなサードパーティ製ツールを使い、Pythonのコードをアプリ内で動作する形式(APK等)に変換する必要があります。AndroidはGoogleが公式にKotlin・Javaを推奨しているため、Pythonでの開発はあくまで代替手段という位置づけになります。
Q. Kivy+Buildozerは今でも使えますか?
使えます。Kivy・Buildozerともに2026年時点で開発が継続されており、Androidアプリのビルドに利用可能です。ただし本記事の手順にある「CrystaX NDK」のように既に廃止されたコンポーネントを前提とした古い情報も一部残っているため、実際に導入する際は各ツールの公式ドキュメントで最新の手順を確認することをおすすめします。
Q. Kivy以外でおすすめのツールはありますか?
複数プラットフォームに同じコードで展開したい場合はBeeWare(Briefcase/Toga)、既存のJava・KotlinアプリにPythonの処理を部分的に組み込みたい場合はChaquopyが選択肢になります。作りたいアプリの形に応じて使い分けるとよいでしょう。
Q. Androidアプリ開発でPythonを学ぶメリットはありますか?
Pythonは記述量が少なく読み書きしやすいため、プログラミング未経験者やエンジニア転職を目指す方が最初に学ぶ言語として選びやすいというメリットがあります。Android開発の主流はKotlin・Javaですが、Pythonで培った基礎的なプログラミングの考え方はそのまま活かせます。将来的にはデータ分析やAI開発など、Pythonが標準的に使われる領域へのキャリアの広がりも期待できます。
Q. PythonでAndroidアプリを作る際の注意点は?
Kivyで作成したアプリはPython標準のUIとは見た目が異なり、ネイティブアプリらしい操作感を出すには工夫が必要です。また、ビルド環境の構築でエラーが発生しやすいため、公式ドキュメントやコミュニティのトラブルシューティング情報を参照しながら進めることをおすすめします。
まとめ:PythonでAndroidアプリを作ってみよう!

Pythonはデスクトップアプリや組み込みアプリ、Androidアプリなどさまざまなアプリの開発ができる汎用性の高い言語です。
ぜひこの記事でご紹介したPythonを使うメリットやPythonで出来ること、PythonでAndroidアプリの作成手順などを参考に、シンプルなコードで記述できるPythonを使ってアプリ開発に挑戦してみてはいかがでしょうか。
この記事のポイント:
- PythonはWebアプリ・デスクトップアプリ・組み込みアプリ・Androidアプリなど幅広い開発が可能な汎用言語
- PythonでAndroidアプリを作るにはKivy+Buildozerが代表的な組み合わせだが、単独では作れずAPK化のツールが必須
- 2026年時点ではBeeWare(Briefcase/Toga)やChaquopyなど、目的に応じた選択肢が増えている
- 「CrystaX NDK」「Python3.6.7固定」など2020年時点の手順には既に古くなった情報が含まれるため、導入時は最新の公式ドキュメントも確認する
- YouTube・Instagram・Dropbox・EvernoteなどPythonで開発された有名アプリも多く、学習の実用性は高い
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