主要なブログ/CMS(コンテンツ管理システム)の利用比率を分かりやすくまとめました

最終更新日:2026年8月5日

ホームページやブログを新しく立ち上げる際、多くの方が最初に悩むのが「どのCMS(コンテンツ管理システム)を使うか」という選択です。WordPress、Wix、Squarespace、Joomla、Drupalなど選択肢は多岐にわたり、それぞれ強み・弱みが異なります。本記事では、Web解析サービスW3Techsの調査データをもとに、主要CMSの世界的な利用比率と特徴を最新の数値で分かりやすく整理します。

W3Techsは、全世界の数百万〜数千万のWebサイトを継続的にクロール・解析し、使用技術の統計を公開している調査機関です。同社が2026年8月に公開したデータによると、CMSを利用していると判定されたサイトのうち、実に59.1%がWordPressを採用しています。これは全Webサイト全体で見ても41.2%にあたり、CMSを使わずに構築されたサイトも含めた「全世界のWebサイトの4割強」がWordPressで動いている計算になります。以下、主要な各CMSの特徴を詳しく見ていきましょう。

WordPress:圧倒的シェアを持つ定番CMS

WordPressは、CMS市場のシェア59.1%(全Webサイトの41.2%)を占める、事実上の業界標準です。オープンソースであるため無料で利用でき、6万種類以上のプラグイン、数千種類のテーマが公開されており、ブログ・企業サイト・ECサイト・会員サイトまで幅広い用途に対応できる拡張性が最大の強みです。世界中に開発者コミュニティが存在するため、情報が豊富で不具合対応やカスタマイズの相談先にも困りません。一方で、テーマやプラグインを組み合わせて構築する性質上、ある程度のIT・Web制作の知識がないと、セキュリティ設定やパフォーマンスチューニングでつまずきやすい点には注意が必要です。

Wix:初心者に優しいクラウド型ビルダー

Wixは、全Webサイトの4.3%(CMS市場シェア6.1%)を占めるクラウド型のホームページ作成サービスです。ドラッグ&ドロップで直感的にページを組み立てられる操作性が特徴で、サーバー管理やアップデート対応が不要な点も含め、専門知識のない個人・小規模事業者から高い支持を得ています。テンプレートの種類も豊富ですが、WordPressと比較すると拡張性・カスタマイズの自由度には制約があり、サイト規模が大きくなるほどWordPressとの機能差を感じやすくなります。

Squarespace:デザイン性に優れたオールインワン型

Squarespaceは、全Webサイトの2.5%(CMS市場シェア3.5%)を占めるクラウド型CMSです。洗練されたデザインテンプレートが標準で用意されており、写真・映像を美しく見せたいポートフォリオサイトやブランドサイト、小規模ECとの相性が良いことで知られています。Wixと同様にホスティング・保守はサービス側に任せられる一方、システム連携や独自機能の実装といった高度なカスタマイズにはWordPressほどの自由度がありません。

Joomla:中規模サイト向けのバランス型CMS

Joomlaは、全Webサイトの1.2%(CMS市場シェア1.7%)を占めるオープンソースCMSです。WordPressほどシェアは大きくないものの、標準機能だけで多言語サイトや会員制コンテンツなど比較的複雑な要件に対応できるバランスの良さが特徴で、企業サイトやコミュニティサイトでの採用例が見られます。拡張機能(コンポーネント・モジュール)による機能追加も可能ですが、WordPressに比べるとエコシステムの規模は小さく、対応できる制作会社・開発者の数も限られる傾向があります。

Drupal:大規模・高セキュリティ案件向けCMS

Drupalは、全Webサイトの0.7%(CMS市場シェア1.0%)を占めるオープンソースCMSです。数値上のシェアは大きくありませんが、堅牢なアクセス権限管理や高いセキュリティ水準、大量データ・大規模アクセスへの耐性から、官公庁や大学、大企業のグローバルサイトなど、要件の厳しい大規模サイトで選ばれるケースが多いCMSです。その反面、構築・運用には専門的な知識が求められ、学習コストが高いことが小規模事業者にはあまり普及していない理由といえます。

その他のプラットフォーム(Shopify・Webflowなど)

近年伸びが著しいのが、ECに特化したShopifyです。全Webサイトの5.3%(CMS市場シェア7.6%)を占めており、単体のシェアではすでにWixやSquarespaceを上回っています。決済・在庫・配送までをワンストップで扱えるECプラットフォームとして、ネットショップ構築の定番となりつつあります。また、デザイナー向けのノーコードツールとして人気のWebflowも全Webサイトの0.8%(CMS市場シェア1.2%)まで伸びており、ビジュアル重視のコーポレートサイトやLPで採用が増えています。このほかWeebly、Squarespace系列のサービスなども一定のシェアを維持しています。

主要CMS比較表

W3Techsの2026年8月データをもとに、主要CMSの世界シェアと特徴を一覧にまとめました。

CMS全Webサイトに占める割合CMS市場内シェア主な用途・強み
WordPress41.2%59.1%汎用性・拡張性、ブログ〜企業サイト〜EC
Shopify5.3%7.6%ECサイト特化、決済・在庫管理一体型
Wix4.3%6.1%ノーコード、個人・小規模事業者向け
Squarespace2.5%3.5%デザイン重視、ポートフォリオ・ブランドサイト
Joomla1.2%1.7%中規模サイト、多言語・会員制サイト
Webflow0.8%1.2%ノーコード×高いデザイン自由度
Drupal0.7%1.0%大規模・高セキュリティが求められる案件

※出典:W3Techs「Usage Statistics and Market Share of Content Management Systems」2026年8月時点のデータ。日々変動するため、あくまで目安としてご覧ください。

なぜWordPressが依然として人気なのか

Shopify・Wix・Webflowなどクラウド型サービスの成長が続く中でも、WordPressはCMS市場で6割近いシェアを維持し続けています。その理由として、次の3点が挙げられます。

  • 圧倒的な拡張性:プラグインやテーマの組み合わせにより、ブログからECサイト、会員制サイト、業務システムの一部まで、ほぼどんな要件にも対応できます。
  • 巨大なコミュニティとエコシステム:世界中に開発者・制作会社が存在するため、不具合対応やカスタマイズの依頼先に困らず、情報も豊富です。
  • コストパフォーマンス:CMS本体は無料で、レンタルサーバー費用のみで運用開始できるため、初期投資を抑えたい事業者にとって選びやすい選択肢です。

ただし、自由度が高い分、サーバー選定・セキュリティ対策・プラグインの互換性管理など、一定の技術的な運用体制が必要になる点は変わりません。この「自由度の高さ」と「運用の手間」のバランスをどう取るかが、WordPressを選ぶ上での検討ポイントです。

クラウド型サービスを選ぶメリット

一方で、Wix・Squarespace・Shopifyのようなクラウド型サービスにも明確なメリットがあります。

  • サーバー管理・セキュリティアップデートが不要:インフラ管理はサービス提供者側が担うため、担当者はコンテンツ作成に集中できます。
  • 短期間で公開できる:あらかじめ用意されたテンプレートに沿って編集するだけで、比較的短い期間でサイトを立ち上げられます。
  • 運用の属人化を防ぎやすい:管理画面がシンプルなため、専門知識がない担当者でも日々の更新作業を引き継ぎやすくなります。

特に、少人数で運営する小規模サイトや、まずは素早く公開したいプロジェクトでは、クラウド型サービスの手軽さが大きな武器になります。逆に、将来的な機能拡張や独自システムとの連携を見据えている場合は、WordPressのような拡張性の高いCMSの方が長期的なコストを抑えられるケースが多いといえます。

まとめ

2026年8月時点のW3Techs調査データによると、WordPressはCMS市場の59.1%(全Webサイトの41.2%)を占め、依然として圧倒的な存在感を保っています。次いでShopify(7.6%)、Wix(6.1%)、Squarespace(3.5%)が続き、Joomla(1.7%)・Drupal(1.0%)は特定用途向けのポジションを維持しています。どのCMSにも一長一短があり、「拡張性・自由度を重視するか」「手軽さ・運用負荷の軽さを重視するか」によって最適な選択は変わります。サイトの目的・規模・将来的な拡張計画を踏まえて、自社に合ったプラットフォームを選ぶことが重要です。

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