DeepSeek R1の主要APIプロバイダー価格比較

最終更新日:2026年8月5日(2025年1月公開時点の内容を、モデル名・料金の最新情報に更新しました)

以下では、DeepSeekのモデルを利用する際の主要APIプロバイダー比較やDeepInfraの企業情報、そしてDifyへのDeepInfra(DeepSeek)設定手順を紹介します。AI APIの料金・モデルラインナップは改定が頻繁なため、本記事は目安としてご覧いただき、契約前には必ず各社公式サイトで最新情報をご確認ください。ぜひ参考にしてみてください。


DeepSeek API 主要プロバイダー価格比較

DeepSeekのモデルは、DeepSeek公式APIに加えてDeepInfra・Together.ai・Fireworks・Nebius等の複数のクラウドプロバイダー経由でも利用できます。各プロバイダーでの価格を比較すると以下のとおりです。

本記事公開時点(2025年1月)の比較

本記事の公開当初に比較していた「DeepSeek R1」の各プロバイダー料金です(当時の話題を記録として残しています。現在はDeepSeekのモデル自体が新しい世代に置き換わっています)。

プロバイダー 入力コスト(/100万トークン) 出力コスト(/100万トークン)
DeepSeek公式 $0.55 $2.19
Nebius Base $0.40 $1.20
Together.ai $1.20 $1.20
Fireworks $1.20 $1.20
DeepInfra $0.85 $2.00

【2026年8月最新】プロバイダー別料金比較

DeepSeek R1・V3は既に「DeepSeek-V4」シリーズ(軽量版のV4 Flash、高性能版のV4 Pro)に置き換わっています。2026年8月時点の各社公式料金ページで確認した、V4 Proの主要プロバイダー別料金は以下のとおりです。

プロバイダー モデル 入力コスト(/100万トークン) 出力コスト(/100万トークン)
DeepSeek公式 V4 Flash(軽量) $0.14(キャッシュヒット時$0.0028) $0.28
V4 Pro(高性能) $0.435(キャッシュヒット時約$0.004) $0.87
DeepInfra V4 Pro $1.30 $2.60
Fireworks V4 Pro $1.74 $3.48
Nebius V4 Pro $1.75 $3.50
Together.ai V4 Pro $2.10 $4.40

出典:DeepSeek公式・DeepInfra・Fireworks・Nebius・Together.ai各社の料金ページで確認。価格は執筆時点の情報です。

公開時点からの変化で見えてくる傾向:DeepSeek公式APIが最安であることは変わりませんが、公式とサードパーティ各社の価格差が2025年1月時点よりも拡大しています。サードパーティ勢では引き続きDeepInfraが最安で、Fireworks・Nebiusがそれに続き、Together.aiが最も高い水準です。公式APIの数分の1〜十数分の1という価格差があるため、コスト最優先ならDeepSeek公式API、独自のインフラ要件(他モデルとの併用・SLA・特定リージョン等)があるならサードパーティという使い分けが基本になります。


DeepInfraについて

DeepInfraは、主にAIモデルの推論ホスティングサービスを提供する企業です。推論処理を高速かつ低レイテンシーに行えるインフラを構築しており、規模の大きなユーザー数にも対応できる点が特徴です。

企業情報(本記事公開時点)

  • 本社:カリフォルニア州パロアルト(米国)
  • 設立:2022年
  • 従業員数:2〜10名
  • 資金調達:800万ドル(シードラウンド)

【2026年8月最新】企業情報

公開時点からの約1年半で、DeepInfraは資金調達・組織規模ともに大きく成長しています。

  • 従業員数:約30名(2026年5月時点)
  • 資金調達:累計約1億3,600万ドル。2026年5月に500 GlobalなどをリードにシリーズBラウンドで1億700万ドルを調達(NVIDIA・Samsung Next等も参加)
  • 処理規模:週あたり約5兆トークンを処理する規模に拡大、190以上のオープンソースモデルに対応

インフラ構成

  • GPU:H100またはA100 GPUを採用
  • 特徴:高速な推論処理と低レイテンシーに最適化されたインフラ

特徴

  • 主にAIモデルの推論ホスティングサービスを提供
  • 多数のユーザーに対応できる堅牢なインフラ
  • 週単位での請求システムを採用

物理的なサーバー設置場所は公表されていませんが、米国を拠点にしていることから米国内に主要インフラが設置されていると推測されます。


トークン単価比較:DeepSeek vs OpenAI vs Claude

ここでは、DeepSeekに加えて、OpenAIやAnthropicのサービス(Claude)のトークン単価も比較します。

本記事公開時点(2025年1月)の比較

モデル 入力コスト(/100万トークン) 出力コスト(/100万トークン)
DeepSeek R1 $0.55 $2.19
OpenAI o1 $15.00 $60.00
Claude Sonnet 3.5 $3.00 $15.00

【2026年8月最新】主要モデルの料金比較

OpenAI o1は既にGPT-5系・o3に置き換わり、Claude Sonnet 3.5もSonnet 5世代に置き換わっています。2026年8月時点の各社公式料金ページで確認した最新モデルの比較です(比較対象としてGoogle Geminiも追加)。

提供元 モデル 入力コスト(/100万トークン) 出力コスト(/100万トークン)
DeepSeek V4 Flash(軽量) $0.14 $0.28
V4 Pro(高性能) $0.435 $0.87
OpenAI GPT-5.6 Luna(最軽量) $0.20 $1.20
GPT-5(汎用) $1.25 $10.00
o3(推論特化) $2.00 $8.00
Claude Haiku 4.5(軽量) $1.00 $5.00
Sonnet 5(標準) $2.00〜$3.00 $10.00〜$15.00
Google Gemini 3.5 Flash-Lite(軽量) $0.30 $2.50

出典:各社公式サイト(DeepSeek・OpenAI・Anthropic・Google)の料金ページで確認(Claude Sonnetは2026年8月31日までのキャンペーン価格。以降は$3.00/$15.00の通常価格)。価格は執筆時点の情報です。

2025年1月→2026年8月の変化で見えてくる傾向:DeepSeekが最安であることは変わりませんが、各社とも「軽量・低価格モデル」を新設したことが最大の変化です。OpenAIのLuna($0.20/$1.20)やGeminiのFlash-Lite($0.30/$2.50)は、当時のDeepSeek R1に迫る価格帯まで下がっています。用途に応じてモデルサイズを使い分けるのが2026年時点でのコスト最適化の基本になっています。

各社の特徴

DeepSeek

  • 料金:比較対象の中で最も安価
  • 機能:コンテキストキャッシュ機能による追加のコスト削減が可能
  • コンテキストウィンドウ:最新モデルは100万トークンに拡大

OpenAI

  • 料金:Luna〜Solまで幅広い価格帯のモデルを用意
  • 特徴:エコシステム(ChatGPT・各種ツール連携)の広さと実績が強み
  • 構成:汎用モデル(GPT系)と推論特化モデル(o系)を使い分ける設計

Claude

  • 料金:DeepSeekより高額だが、OpenAIの上位モデルよりは安価な水準
  • 特徴:長文コンテキスト処理や指示追従性、コーディング支援の評価が高い
  • プロンプトキャッシュ:最大90%のコスト削減が可能

DifyにDeepInfraのDeepSeekを設定する手順

DifyでDeepInfraのDeepSeekモデルを利用するための手順を説明します(2026年8月時点の最新モデル名で記載しています)。

事前準備

  1. DeepInfraアカウントの設定
    • DeepInfra公式サイトでアカウントを作成
    • APIキーを取得

Difyでの設定手順

  1. モデルプロバイダーの追加
    • Difyの管理画面を開く
    • 右上の「設定」をクリック
    • 左メニューから「モデルプロバイダー」を選択
  2. API設定
    • 「モデル追加」をクリック
    • プロバイダータイプ:OpenAI互換を選択
    • Base URLhttps://api.deepinfra.com/v1/openai
    • APIキー:DeepInfraで取得したAPIキーを入力
  3. モデル設定
    • モデル名deepseek-ai/DeepSeek-V4-Pro(高性能版)またはdeepseek-ai/DeepSeek-V4-Flash(軽量版)
    • コンテキスト長:1Mトークン
    • 入力コスト:V4 Proは$1.30 / 100万トークン
    • 出力コスト:V4 Proは$2.60 / 100万トークン

※モデル名・料金は更新される可能性があるため、設定前に必ずDeepInfra公式サイトの最新情報を確認してください。


利用上の注意点

  1. セキュリティ
    • APIキーは安全に保管し、第三者に漏れないようにする
    • 機密情報をやり取りする場合は、暗号化やアクセス制限に注意
  2. コスト管理
    • 利用量に応じて課金されるため、定期的なトークン使用量のチェックを推奨
    • 必要に応じてコンテキストキャッシュ機能などでコスト削減を検討

これらの設定を完了すると、Difyのアプリケーション作成画面でDeepSeekモデルを選択できるようになります。最適なコストとパフォーマンスを両立するため、定期的な利用量のモニタリングを行いながら運用するとよいでしょう。


よくある質問(FAQ)

Q. DeepSeek公式APIとサードパーティ経由、どちらを使うべきですか?

コスト最優先であればDeepSeek公式APIが最安です。一方で、他のオープンソースモデルと同一プラットフォームで併用したい場合や、特定のSLA・リージョン要件がある場合は、DeepInfraなどのサードパーティ経由が選択肢になります。用途に応じて使い分けるのがおすすめです。

Q. プロバイダーによって出力結果に違いはありますか?

同じモデルであっても、量子化の有無やホスティング環境の違いにより、応答速度や出力の再現性がわずかに異なる場合があります。厳密な精度比較が必要な用途では、実際に使用するプロバイダーで事前検証することをおすすめします。

Q. 社内の機密情報を扱う業務でDeepSeekのAPIを使っても大丈夫ですか?

海外事業者へAPI経由でデータを送信することになるため、機密情報や個人情報を扱う場合は自社の情報セキュリティポリシー・データ保管地域の要件と照らし合わせて確認が必要です。不明な場合は情報システム部門や専門家に相談のうえ利用を判断してください。


まとめ

この記事のポイント:

  • DeepSeekのモデルは公式APIとDeepInfra・Fireworks・Nebius・Together.ai等の複数プロバイダーから利用でき、料金は公式APIが最安
  • 本記事公開時のDeepSeek R1・OpenAI o1・Claude Sonnet 3.5は、いずれも既に新しいモデル世代(V4系・GPT-5系/o3・Sonnet 5)に置き換わっている
  • DeepInfraは2026年5月にシリーズBで1億700万ドルを調達し、従業員数・処理規模ともに拡大している
  • DifyでDeepInfra経由のDeepSeekを使う場合は、モデル名を最新のDeepSeek-V4-Pro等に置き換える必要がある
  • AI API料金・モデルラインナップは変化が速いため、導入前は必ず各社公式サイトで最新情報を確認する

今後のAI業界では、DeepSeekのような「コスパ競争」がさらに進むことが予想されます。プロバイダーごとの価格差を理解して使い分けることで、コストとパフォーマンスを両立したAI活用が可能になります。自社業務へのAI API活用について相談したい方は、お気軽にアクロビジョンまでご連絡ください。


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