末光 正志
2026年08月07日更新 (2025年03月04日初出)
この記事でわかること
最終更新日:2026年8月5日
Google Workspace メール転送の概要
Google Workspace の管理画面(管理コンソール)から、特定のメールアドレスに届いたすべてのメールを転送しつつ、元の受信者のメールボックスにもメールを残す設定をする手順をまとめました。
この設定は「受信者アドレスマップ」という機能を使います。退職者のメール管理や部署の共用アドレスへの転送など、さまざまな場面で活用できます。
設定手順(6ステップ)
ステップ1:Gmail のルーティング設定を開く
- 管理者アカウントで Google 管理コンソール(admin.google.com)にログインする
- 左側メニューまたは検索バーから、
[アプリ] > [Google Workspace] > [Gmail] > [ルーティング]
を開く
ポイント: 「デフォルトのルーティング」ではなく「ルーティング」の設定画面を選ぶこと
ステップ2:ルール(受信者アドレスマップ)の追加
- 「受信者アドレスマップを使用したメール転送」 という項目を探し、右側の [設定] または「別のルールを追加」をクリック
- 新規ルーティング設定のダイアログ(またはページ)が表示されるので、わかりやすい名前や説明を入力しておく
ステップ3:対象メールの種類を選択
- 「対象となるメール」の欄で、「特定のメールアドレスに届いたすべてのメール」を転送したい場合は「すべての受信メール」を選択
- 社内ユーザー(同じドメイン)の送信も転送したい場合は 「内部-受信」 や 「受信」 を必要に応じて組み合わせてチェック
- 「受信」: 外部から組織内ドメインへのメール
- 「内部 – 受信」: 組織内ユーザーから同じ組織の他ユーザーへ送られるメール(受信時)
ステップ4:元の受信トレイにも残す設定
- 「ルーティングオプション」の中から 「元の配信先にも転送する」(Also route to original destination)というチェック項目を見つけてオンにする
- これを有効にすると、転送先にメールが送られても元の受信者にもメールが届き、元の受信トレイに残る
ステップ5:転送元アドレスと転送先アドレスの指定
- 「受信者のアドレスを以下のアドレスにマッピングします」の設定欄に、
- 転送元: 元の受信者アドレス(例:
user1@company.com) - 転送先: 配信先アドレス(例:
user2@company.com)
- 転送元: 元の受信者アドレス(例:
- 1つの元アドレスから複数の宛先へ同時にコピーを送ることも可能(上限に注意)
ステップ6:設定の保存と反映
- 画面下部の [保存] や [設定を追加] ボタンをクリックするとルールが作成・有効化される
- 変更の反映には最大で 24 時間程度かかる場合があるので、余裕をもって設定しテストメールで動作を確認する
設定時の注意点とエラー回避
よくあるエラー5選
- 元のアカウントが削除済みの場合
「元の配信先にも転送する」をオンにしていると、不達エラーが返ることがある。受信トレイが存在しないなら、このオプションをオフにして転送だけにする - 設定場所の間違い
同じ「Gmail設定」でも「コンテンツ コンプライアンス」や「デフォルトの転送」と設定画面が違うので要注意 - アドレス入力ミス
転送元・転送先アドレスにタイプミスがあるとメールが届かない - 転送ループに注意
転送先がさらに別ルールで元アドレスに転送しているとメールループが発生することがある - 上限に注意
- 受信者アドレスマップに登録できるエントリは最大 5,000 件
- 1つのアドレスから転送できる宛先は最大 12 件
他の転送オプションとの比較
Google Workspace にはメール転送の方法が複数あります。用途に応じて使い分けましょう。
| 方法 | 特徴 | 元の受信トレイ | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 受信者アドレスマップ(推奨) | 管理者が転送元・転送先を指定 | 設定次第で残す/残さない | 退職者メール・部署間転送 |
| デフォルトの転送 | 組織全体で外部から届くメールを一括転送 | 残らない(リダイレクト) | 広範囲なルール設定 |
| ユーザー個別転送 | ユーザー自身がGmail設定で設定 | 設定次第で残す/残さない | 個人の転送設定 |
管理者が転送を設定するときのポイント
- 情報漏洩対策
転送先を外部アドレスにする場合は必ず社内ポリシーを確認し、必要に応じて本人や上長の合意を得る - ヘッダー情報の追加
「X-Gm-Original-To ヘッダーを追加」オプションをオンにすると、転送先で「本来の宛先」をヘッダーで確認できる - 定期的に見直す
退職者アドレスやプロジェクト用の転送設定を放置しないように定期監査を行う
よくある質問(FAQ)
- Q1. メール転送は設定後すぐに反映されますか?
- 最大で 24 時間程度かかる場合があります。設定後はテストメールを送信して実際に転送が機能しているか確認することを推奨します。
- Q2. 退職者のアカウントが削除されている場合でも転送設定できますか?
- 退職者アカウントが削除済みの場合は「元の配信先にも転送する」をオフにして転送先のみを指定する必要があります。削除アカウントへの配信は不達エラーになります。なお、退職者対応では「アカウントを一時停止してメール転送を設定する」方法が、受信トレイへのアクセスを制御しながらメール転送を続けるために使われることが多いです。
- Q3. 1つのアドレスから何人まで転送できますか?
- 1つのメールアドレスから転送できる宛先は最大12件です。また、受信者アドレスマップ全体では最大5,000件のエントリを登録できます。
- Q4. 転送ループが発生した場合はどう対処しますか?
- 転送ループが発生すると同じメールが無限に転送され続けます。管理コンソールのルーティング設定を見直し、転送先が再度元アドレスにルーティングされていないか確認してください。ループを検知した場合はGmailが自動的にメールをドロップする保護機能がある場合もあります。
まとめ
- Google Workspace 管理コンソールの「受信者アドレスマップ」機能で特定メールアドレスへの転送が可能
- 「元の配信先にも転送する」をオンにすると、元の受信トレイにもメールを残せる
- 退職者メールの管理・部署共用アドレスの転送など幅広い用途で活用できる
- 設定の反映には最大24時間かかるため、事前にテストメールで動作確認する
- 外部アドレスへの転送は情報漏洩リスクがあるため、社内ポリシーに従って設定する
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引用元一覧
- 〖GWS〗アカウント停止ユーザーのメールを転送する (Zenn)
- 受信メールを別のユーザーにリダイレクト | Google 管理コンソールの使い方 (g-workspace.jp)
- How to use Google Workspace advanced mail routing with Front (Frontヘルプ)
- 受信したメールの自動転送にはどのような方法がありますか – クラウドコンシェルジュ (Gluegent)
- 削除したメールボックスに届くメールを転送する (Gmail) – ITサポート by ZUNDA
- 5 Ways To Set Up Google Workspace Email Forwarding (Hiver)
- Gmail のメールを他のアカウントに自動転送する – Gmail ヘルプ
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