📋 対象読者:Google Workspace の管理者権限をお持ちの方向けの内容です。
⏱ 所要時間の目安:設定作業は約5〜10分です。
最終更新日:2026年8月21日
Google Workspace メール転送の概要
Google Workspace の管理画面(管理コンソール)から、特定のメールアドレスに届いたすべてのメールを転送しつつ、元の受信者のメールボックスにもメールを残す設定をする手順をまとめました。
この設定は「受信者アドレスマップ」という機能を使います。退職者のメール管理や部署の共用アドレスへの転送など、さまざまな場面で活用できます。
設定手順(6ステップ)
ステップ1:Gmail のルーティング設定を開く
- 管理者アカウントで Google 管理コンソール(admin.google.com)にログインする
- 左側メニューまたは検索バーから、
[アプリ] > [Google Workspace] > [Gmail] > [ルーティング]
を開く
💡 ポイント:「デフォルトのルーティング」ではなく「ルーティング」の設定画面を選ぶこと。名前が似ているため間違いやすい。
ステップ2:ルール(受信者アドレスマップ)の追加
- 「受信者アドレスマップを使用したメール転送」 という項目を探し、右側の [設定] または「別のルールを追加」をクリック
- 新規ルーティング設定のダイアログ(またはページ)が表示されるので、わかりやすい名前や説明を入力しておく
ステップ3:対象メールの種類を選択
- 「対象となるメール」の欄で、特定のメールアドレスに届いたすべてのメールを転送したい場合は「すべての受信メール」を選択
- 社内ユーザー(同じドメイン)の送信も転送したい場合は 「内部-受信」 や 「受信」 を必要に応じて組み合わせてチェック
- 「受信」:外部から組織内ドメインへのメール
- 「内部 – 受信」:組織内ユーザーから同じ組織の他ユーザーへ送られるメール(受信時)
ステップ4:元の受信トレイにも残す設定
- 「ルーティングオプション」の中から 「元の配信先にも転送する」(Also route to original destination)というチェック項目を見つけてオンにする
- これを有効にすると、転送先にメールが送られても元の受信者にもメールが届き、元の受信トレイに残る
⚠️ 注意:元のアカウントをすでに削除している場合は、このオプションをオンにすると不達エラーになります。削除済みアカウントへの転送は「元の配信先にも転送する」をオフにして転送のみ行う設定にしてください。
ステップ5:転送元アドレスと転送先アドレスの指定
- 「受信者のアドレスを以下のアドレスにマッピングします」の設定欄に、
- 転送元:元の受信者アドレス(例:
user1@company.com) - 転送先:配信先アドレス(例:
user2@company.com)
- 転送元:元の受信者アドレス(例:
- 1つの元アドレスから複数の宛先へ同時にコピーを送ることも可能(上限に注意)
ステップ6:設定の保存と反映
- 画面下部の [保存] や [設定を追加] ボタンをクリックするとルールが作成・有効化される
- 変更の反映には最大で 24 時間程度かかる場合があるので、余裕をもって設定しテストメールで動作を確認する
✅ 保存後は必ずテストメールで動作確認してください。転送先・元の受信トレイ両方にメールが届いていることを確認します。
設定時の注意点とエラー回避
よくあるエラー5選
- 元のアカウントが削除済みの場合
「元の配信先にも転送する」をオンにしていると、不達エラーが返ることがある。受信トレイが存在しないなら、このオプションをオフにして転送だけにする - 設定場所の間違い
同じ「Gmail設定」でも「コンテンツ コンプライアンス」や「デフォルトの転送」と設定画面が違うので要注意 - アドレス入力ミス
転送元・転送先アドレスにタイプミスがあるとメールが届かない - 転送ループに注意
転送先がさらに別ルールで元アドレスに転送しているとメールループが発生することがある - 上限に注意
- 受信者アドレスマップに登録できるエントリは最大 5,000 件
- 1つのアドレスから転送できる宛先は最大 12 件
⚠️ 重要:元の受信トレイに残すなら、必ずステップ4を確認
「受信者アドレスマップ」はデフォルトでは元の受信トレイに配信されません。「元の配信先にも転送する」のチェックを忘れると、転送先にのみメールが届き、元の受信者はメールを受け取れなくなります。
他の転送オプションとの比較
Google Workspace にはメール転送の方法が複数あります。用途に応じて使い分けましょう。
| 方法 | 特徴 | 元の受信トレイ | 向いているケース | 注意点・デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 受信者アドレスマップ (推奨) |
管理者が転送元・転送先を一対一で指定できる | 設定次第で残す/残さない | 退職者メール・部署間転送 | 設定ミスで転送ループが発生するリスクあり |
| デフォルトの転送 | 組織全体で外部から届くメールを一括転送 | 残らない(リダイレクト) | 広範囲なルール設定 | 個別アドレスの細かい制御ができない |
| ユーザー個別転送 | ユーザー自身がGmail設定で設定 | 設定次第で残す/残さない | 個人の転送設定 | 退職後など管理者が制御できないケースがある |
管理者が転送を設定するときのポイント
- 情報漏洩対策
転送先を外部アドレスにする場合は必ず社内ポリシーを確認し、必要に応じて本人や上長の合意を得る - ヘッダー情報の追加
「X-Gm-Original-To ヘッダーを追加」オプションをオンにすると、転送先で「本来の宛先」をヘッダーで確認できる - 定期的に見直す
退職者アドレスやプロジェクト用の転送設定を放置しないように定期監査を行う
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Q. 設定してから実際にメールが転送されるまでどのくらいかかりますか?
A. 設定の反映には最大 24 時間かかる場合があります。設定後すぐにテストメールを送信して動作を確認することをお勧めします。
Q. 転送先を Gmail 以外(Outlook や Yahoo! メールなど)にすることはできますか?
A. 外部のメールアドレスへの転送も可能です。ただし、情報漏洩のリスクがあるため、外部転送は社内ポリシーに従って慎重に行ってください。
Q. 退職者のアカウントを削除したあとも転送できますか?
A. アカウントを削除した場合は「元の配信先にも転送する」オプションをオフにし、転送のみ行う設定にする必要があります。削除済みアカウントへの配信は不達エラーになります。
Q. 1つのアドレスから複数の宛先へ同時に転送できますか?
A. 可能です。受信者アドレスマップでは、1つのアドレスから最大 12 件の宛先へ転送できます。また、登録できるエントリの上限は 5,000 件です。
Q. 転送ルールを一時的に無効化することはできますか?
A. はい。管理コンソールのルーティング設定画面からルールを選択し、無効化(一時停止)することが可能です。削除せずに保留できるので、一時的に止めたい場合に便利です。
まとめ
- Google Workspace 管理コンソールの「受信者アドレスマップ」機能で特定メールアドレスへの転送が可能
- 「元の配信先にも転送する」をオンにすると、元の受信トレイにもメールを残せる
- 退職者メールの管理・部署共用アドレスの転送など幅広い用途で活用できる
- 設定の反映には最大24時間かかるため、事前にテストメールで動作確認する
- 外部アドレスへの転送は情報漏洩リスクがあるため、社内ポリシーに従って設定する
- 転送ループを防ぐため、転送先のルール設定も合わせて確認すること
引用元一覧
- 〖GWS〗アカウント停止ユーザーのメールを転送する (Zenn)
- 受信メールを別のユーザーにリダイレクト | Google 管理コンソールの使い方 (g-workspace.jp)
- How to use Google Workspace advanced mail routing with Front (Frontヘルプ)
- 受信したメールの自動転送にはどのような方法がありますか – クラウドコンシェルジュ (Gluegent)
- 削除したメールボックスに届くメールを転送する (Gmail) – ITサポート by ZUNDA
- 5 Ways To Set Up Google Workspace Email Forwarding (Hiver)
- Gmail のメールを他のアカウントに自動転送する – Gmail ヘルプ
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