AWS fargateとは何か?

最終更新日: 2026年8月7日

AWS Fargateとは何か?

AWS Fargateは、コンテナをサーバーレスで実行するためのマネージドコンピューティングエンジンです。EC2インスタンスのプロビジョニングや管理を一切行うことなく、コンテナアプリケーションを動かすことができます。Amazon ECS(Elastic Container Service)およびAmazon EKS(Elastic Kubernetes Service)の両方で利用可能です。

AWSとは

AWSとは「Amazon Web Services」の略称で、Amazonが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームの総称です。現在は200以上のサービス(2024年時点)を提供しており、世界シェアNo.1のパブリッククラウドとして企業システムからスタートアップまで幅広く採用されています。

AWS Fargateとは

AWS Fargateはコンテナを実行するためのサーバーレスコンピューティングエンジンで、Amazon ECSおよびAmazon EKSと組み合わせて使用します。

「コンテナ」とは、アプリケーションとその実行に必要な依存関係(ライブラリ・設定ファイル等)をひとまとめにした軽量な実行環境です。Dockerで定義されたコンテナを、インフラ(ホストサーバー)を意識せずに動かせる点がFargateの最大の特長です。

メリット・デメリット

メリット

  • サーバー管理が不要:EC2インスタンスのプロビジョニング・パッチ適用・スケーリングをAWSが自動管理
  • リソースの柔軟な調整:タスク単位でCPU・メモリを指定でき、需要に合わせたスケーリングが容易
  • セキュリティ境界の分離:各タスクが専用カーネルで動作するため、タスク間の分離が強固
  • 従量課金:コンテナが実行された時間分のみ課金(EC2の予備キャパシティに対する無駄がない)

デメリット

  • docker系コマンドが使えない:ホストマシンへのSSH接続ができないため、docker exec 等の直接操作は不可(Amazon ECS Execを利用する方法あり)
  • 一部の処理でEC2より遅い場合がある:コールドスタート(タスク起動時間)がEC2起動タイプより長くなることがある
  • コストが割高になるケース:常時稼働するワークロードではEC2予約インスタンスより費用が高くなる場合がある

EC2起動タイプとの比較

項目 AWS Fargate EC2起動タイプ
インフラ管理 不要(AWS任せ) 必要(自己管理)
スケーリング タスク単位で自動 クラスタ・ASGの設定が必要
コスト(常時稼働) やや高め 予約で低コスト
コスト(バースト) 使用分のみ課金 余剰キャパシティのムダあり
SSH接続・直接操作 ×(ECS Execは可)
向いているワークロード バッチ・マイクロサービス 常時稼働・コスト重視

AWS Fargateの料金

AWS FargateはvCPUとメモリの使用量×稼働秒数に対して課金されます(1秒単位)。東京リージョン(ap-northeast-1)の参考価格は以下の通りです。

注意:以下は参考価格です。最新の料金はAWS Fargate料金ページでご確認ください。
  • vCPU:約0.05056 USD/時
  • メモリ(GB):約0.00553 USD/時

コスト削減にはFargate Spot(最大70%割引、中断あり)やCompute Savings Plansが利用可能です。

サポートされるCPU/メモリの組み合わせ

vCPU メモリ範囲
0.25 0.5GB、1GB、2GB
0.5 1GB〜4GB(1GB単位)
1 2GB〜8GB(1GB単位)
2 4GB〜16GB(1GB単位)
4 8GB〜30GB(1GB単位)

AWS Fargateのチュートリアル

AWS Fargateを最初に試す際はAWSマネジメントコンソールのAmazon ECS画面から操作します。大まかな流れは以下の通りです。

  1. コンテナイメージを準備:Amazon ECRやDockerHubにDockerイメージをプッシュ
  2. タスク定義を作成:使用するコンテナイメージ・CPU・メモリ・環境変数を設定
  3. クラスターを作成:「AWS Fargate」をインフラオプションとして選択
  4. サービスを作成:タスク数・ロードバランサー・Auto Scalingを設定して実行

全ての作成ステータスが「完了」になり、タスクのステータスが「実行中(RUNNING)」になれば成功です。

よくある質問

Q. AWS FargateとAWS Lambdaの違いは何ですか?
A. どちらもサーバーレスですが、Lambdaは関数単位の短時間処理(最大15分)に向いており、Fargateはコンテナで動く長時間・継続的な処理に適しています。既存のDockerアプリを移行する場合はFargateが適します。
Q. ECSとEKSのどちらでFargateを使うべきですか?
A. Kubernetesの知識や既存のKubernetes資産がある場合はEKS、それ以外でAWS標準の方法でコンテナを管理したい場合はECSを選択します。ECSの方が設定がシンプルでAWS初心者に向いています。
Q. Fargate SpotはEC2スポットインスタンスと同じですか?
A. 仕組みは類似しており、AWSの余剰キャパシティを活用することで最大70%コストを削減できますが、需要が高まるとタスクが中断されることがあります。障害に強い設計(チェックポイント保存等)が前提です。バッチ処理に特に有効です。
Q. コンテナのログはどこで確認できますか?
A. FargateタスクのログはAmazon CloudWatch Logsに送信する設定が一般的です。タスク定義でawslogsログドライバーを設定すると、標準出力・標準エラーが自動でCloudWatch Logsに記録されます。

まとめ

  • AWS Fargateはサーバーレスでコンテナを実行できるマネージドコンピューティングエンジン
  • EC2インスタンスの管理が不要になり、インフラ運用コストを大幅に削減できる
  • Amazon ECS・EKSの両方で利用可能で、vCPU/メモリの組み合わせを柔軟に選択できる
  • 常時稼働ワークロードはEC2予約インスタンス、バースト・バッチ処理はFargateが向いている
  • コスト削減にはFargate SpotまたはCompute Savings Plansを活用する

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