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AWS RoboMakerについて


RoboMakerとは

AWS RoboMakerとは、ロボットアプリケーションをすばやく開発、テスト、およびデプロイするためのサービスです。ロボットオペレーティングシステム(ROS)のフレームワークをクラウドのサービスで拡張します。これには、AWSのMachine Learningサービス、モニタリングサービス、分析サービスも含まれます。これらのサービスの連携により、ロボットは複数の動作を自発的に行うことができ、データのストリーミング、移動、通信、理解、学習ができます。

RoboMakerのメリットとしては以下になります。

・すぐに使用開始できる

RoboMakerにはサンプルが複数用意されており、すぐに使用開始できます。サンプルには、一般的にインテリジェントロボット工学アプリケーションに必要な音声コマンド機能、認識機能、モニタリング機能、フリート管理機能の開始点となります。

・知能ロボットの構築

エンドツーエンドのソリューションを構築するための一連のAWSサービスとロボット工学アプリケーションに、強力な機械学習、音声認識、言語処理機能を簡単に統合します。RoboMakerはRobot Operating System(ROS)を使用している開発者にクラウドサービスの拡張機能を提供します。ROSとは、ロボット用のソフトウェアプラットフォームになります。

・シミュレーションおよびフリート管理機能

AWS RoboMakerフリート管理を使用して、アプリケーションをロボットにデプロイできます。RoboMakerのフリート管理とは、ロボットの作成、フリートへのロボットの登録、フリートへのロボットアプリケーションのデプロイを行うことができます。RoboMakerシミュレーション機能を使用すると、さまざまな環境でロボット工学アプリケーションを簡単にシミュレートして仮想上でテストできます。RoboMakerシミュレーションは、インフラストラクチャのプロビジョニングや管理を行わずにシミュレーションジョブを実行できる、完全マネージド型サービスになります。

■ RoboMakerの開始方法の概要

RoboMakerの開始方法の概要を以下に記述します。

①アカウントを作成する AWS RoboMakerを初めて使用する場合は、以下を実行します。 ・AWSアカウントを作成する ・IAM管理者を作成してサインインする AWSアカウントを作成すると、シングルサインインIDが取得されます。このIDは、ルートユーザーと呼ばれます。ただしルートユーザーを使用するのではなく、個々のIAMユーザーの作成を行い使用するようにします。IAM(AWS Identity and Access Management)とは、AWSリソースへのアクセスを安全に管理するためのウェブサービスです。

②サンプルアプリケーションを実行する ロボットアプリケーションおよびシミュレーションアプリケーションコードの使用を開始する前に、AWS RoboMakerコンソールでサンプルアプリケーションを実行します。実行することにより、アプリケーションに必要なAWSリソースが設定されます。

③環境を設定してアプリケーションをビルドする AWS Cloud9環境を作成するため、サンプルコードをインストールします。開発環境にてロボットアプリケーションを変更し、ロボットおよびシミュレーションアプリケーションをビルドします。 ・開発環境を作成する AWS Cloud9開発環境は、ROS(ロボットオペレーティングシステム)とAWS RoboMakerでロボットアプリケーションとシミュレーションアプリケーションを開発するためのツールを提供します。 ・アプリケーションを変更してビルドする AWS Cloud9開発環境を使用してロボットアプリケーションを変更してビルドします。

④シミュレーションを実行する ロボットアプリケーションおよびシミュレーションアプリケーションを、実行に必要なリソースおよび依存関係とバンドルします。シミュレーションジョブを作成するには、ロボットアプリケーションのソースファイルとシミュレーションアプリケーションのソースファイルを使用します。デプロイを作成するには、ロボットアプリケーションのソースファイルを使用します。

⑤ロボットアプリケーションをデプロイする

TurtleBot3ロボットを準備し、ロボットアプリケーションをコンパイルします。また、AWS RoboMakerでロボットを作成し、AWS IoT GreengrassソフトウェアでTurtleBot3ロボットを設定し、ロボットを新しいフリートに登録し、アプリケーションをデプロイします。

⑥クリーンアップする AWS RoboMakerコンソールを開き、シミュレーションジョブキャンセルします。AWS CloudFormationコンソールを開き、スタックを削除します。複数のエントリがある場合は、日付と時刻で選択します。IAMコンソールを開き、IAMロールを削除します。アクセス許可ポリシーを作成している場合は、それらも削除します。AWS Cloud9コンソールを開き、環境の削除を実施します。