Amazon(AWS)のSSL証明書とは?【わかりやすく解説】
最終更新日:2026年8月5日
AmazonのAWSではCertificate Managerを利用することでSSL証明書を無料で発行することが可能です。ただし無料とはいっても実際にはアプリケーションを実行するために作成したAWSのリソースに対しては料金が発生します。その点はご注意ください。あくまでもSSL証明書が無料で発行可能ということです。
ではこのSSL証明書とはいったいどんなものなのか、わかりやすく解説していきます。
そもそもSSLとは?
| 項目 | AWS | Microsoft Azure | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| 世界シェア | 約33%(首位) | 約22% | 約11% |
| 強み | サービス数・実績 | Microsoft製品連携 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月+常時無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | CLF / SAA / SAP | AZ-900 / AZ-104 | ACE / PCA |
そもそもSSLとはなんでしょうか?SSLとはSecure Sockets Layer(セキュアーソケットレイヤー)といい、インターネット上でデータを暗号化することを言います。SSL化することによってクレジットカードや住所、電話番号などの重要な個人情報を暗号化し、インターネット上で安全に通信を行うことが可能となります。
SSL化の仕組みをイメージで確認
SSLについてのなんとなくおわかりいただけたでしょうか?では、SSLを導入し、SSL化を行うと何が変化するのか具体的なイメージ画像を紹介します。
こちらはすでにSSL化された状態です。

これは画面上部のURLですが、左側に鍵マークがあり、「https」とあります。これがSSL化された状態です。
一方、SSL化されていない状態だとこうなります。
![]()
ここでは表示していませんがURLが「https」と表示されません。また、さきほど鍵マークだった箇所がInformationのマークが表示され「保護されていない通信」の文字が出ています。ここを押下すると、以下が表示されます。

表記されているように、SSL化されていない場合、通信が保護されていないため、悪意のあるユーザーに個人情報や機密情報が盗まれる恐れがあります。
このようにSSL化、つまり「https」と表示されていないウェブサイトは危険である可能性が高いことになります。SSL証明書を発行することでデータが暗号化されるため、情報が盗まれにくくなり安全性が増します。安全性を高めるためにSSL証明書を発行し、SSL化は必ずしておきましょう。
ウェブサイトに限ったことではなく、アプリケーションなどネットワーク通信を行うサービスはSSL化しておくことを推奨します。
以上がSSLとは?の解説になります。簡単な説明ですがご理解いただけたでしょうか。SSL化、SSL通信がどのように行われるのか、その仕組について興味がある方は「SSL 仕組み」などで調べてみてください。
Amazon(AWS)でSSL証明書を発行しよう
SSL化をするためには証明書を発行する必要がありますが、AmazonのAWSで証明書を発行できるサービスがあります。冒頭でもお伝えしましたがCertificate Managerを利用することでSSL証明書が発行可能です。
それではAmazonのAWSでSSL証明書を発行してみましょう。
前提条件:AWS Route 53でCNAMEレコードを作成済み(後からでも作成可能)
まずはAWS Certificate Managerからコンソールにログインします。

今回は「証明書のプロビジョニング」から進めていきます。「今すぐ始める」を押します。

証明書のリクエストのページが開きます。Amazonからパブリック証明書をリクエストします。

証明書を発行したいドメインを入力します。複数のドメインで証明書を発行したい場合は「この証明書に別の名前を追加」で入力フォームが追加されるので証明書を発行したい数だけ追加します。また、アスタリスク(*)を使用するとワイルドカード証明書をリクエストできます。

検証方法について聞かれるので、「DNSの検証」を選択し、「次へ」を押下します。「Eメールの検証」を選択しても大丈夫です。

タグ名と値を任意で入力し、「確認」を押下します。

確認画面が開くので、入力した内容に間違いがなければ「確定とリクエスト」を押下します。

検証が開始されます。前提条件でRoute 53でCNAMEレコードを作成している場合、「検証状態」が完了もしくは発行済と表示されます。

上記の画像のように「検証保留中」と表示される場合はRoute 53でCNAMEレコードを作成しましょう。作成し終えたら、証明書が発行済と表示されます。これでAmazon(AWS)でSSL証明書が発行できました。
よくある質問(FAQ)
Q. AWS Certificate ManagerのSSL証明書は本当に無料ですか?
はい。AWS Certificate Managerで発行する、CloudFrontやELB(ALB/NLB)、API GatewayなどAWSの統合サービスと組み合わせて使うパブリック証明書(ドメイン検証・DV)は無料です。証明書自体に料金はかからず、証明書を使うために作成したAWSリソース(ロードバランサーやディストリビューションなど)の利用料金のみが発生します。有効期限内であれば自動更新にも対応しているため、更新忘れによる証明書切れの心配もありません。
Q. DNSの検証とEメールの検証はどちらを選ぶべきですか?
Route 53でドメインを管理している場合はDNSの検証がおすすめです。コンソール上のボタン操作だけでCNAMEレコードを追加でき、証明書の自動更新にも対応します。Route 53以外でドメインを管理している場合はEメールの検証を選ぶこともできますが、その場合は証明書の有効期限が近づくたびにメール内のリンクから手動で更新を承認する必要がある点に注意してください。
Q. Route 53を使っていなくてもSSL証明書を発行できますか?
発行できます。Route 53はDNSの検証を自動化しやすい点で便利ですが、必須ではありません。他社のDNSサービスを利用している場合は、ACMが発行するCNAMEレコードを手動で該当のDNS管理画面に追加すれば検証が完了します。
Q. ACMで発行した証明書はEC2に直接インストールして使えますか?
以前はCloudFrontやELBなどAWSの統合サービス経由でのみ利用可能で、EC2に直接インストールすることはできませんでした。2025年6月に追加された「エクスポート可能なパブリック証明書」機能を使えば、証明書リクエスト時に「エクスポート可能」を選択して秘密鍵を含めてエクスポートし、EC2やコンテナ、オンプレミスサーバーなど任意のワークロードに導入できます。ただし、こちらは無料のDV証明書とは別料金(FQDNあたりの従量課金)のオプションのため、通常の統合サービス向け証明書と混同しないよう注意してください。
Q. 証明書の有効期限が切れそうな場合はどうなりますか?
Route 53でDNSの検証を使って発行した証明書は、有効期限内であればACMが自動的に更新処理を行うため、基本的に手動対応は不要です。ドメインの所有権を証明するDNSレコードが削除・変更されていると自動更新に失敗することがあるため、証明書発行後もRoute 53のホストゾーン設定はそのまま残しておくようにしましょう。
まとめ:Amazon(AWS)のSSL証明書とは
ウェブサイトやアプリケーションのSSL化は利用者を守るために重要です。以前はクレジットカードなどを入力するページのSSL化を推奨していましたが、現在では常時SSL化といって、ウェブページ全体をSSL化しておくことが推奨されています。それでもまだSSL化をしていない企業のウェブサイトなどを見かけます。
個人情報を盗まれないようにするためにSSL化をしておくこと。そしてSSL化されていないウェブサイトやアプリケーションは極力利用しないほうが良いでしょう。
この記事のポイント:
- AWS Certificate Manager(ACM)を使えば、CloudFrontやELBなどAWSの統合サービス向けのパブリックSSL証明書を無料で発行・自動更新できる
- SSL化により通信が暗号化され、個人情報や機密情報を盗み取られるリスクを減らせる
- 証明書発行時は「DNSの検証」か「Eメールの検証」を選択する。Route 53を使っていればDNSの検証が簡単でおすすめ
- 2025年6月からは「エクスポート可能なパブリック証明書」機能が追加され、EC2やオンプレミス環境でも証明書を利用できるようになった(こちらは有料オプション)
- 常時SSL化(サイト全体のSSL化)が現在の標準。個人情報を入力するページに限らずウェブサイト全体をSSL化しておくことが推奨される
この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。
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