Amazon Corretto 11とは?サポート期間や利用環境について

最終更新日:2026年8月5日

OpenJDKを探されている方、AWSを利用されている方がこの記事にたどり着いているかと思います。この記事では、Amazonが提供する長期サポート(LTS)版OpenJDKディストリビューション「Amazon Corretto」のうち、Corretto 11に絞ってサポート期間や利用環境について詳しくお伝えしていきます。

Amazon Corretto 11とは

Amazon CorrettoとはAmazonが提供するOpen Java Development Kit(OpenJDK)のディストリビューションで、Java SE規格に準拠していることがJava Technical Compatibility Kit(TCK)を使用して保証されています。OpenJDKであるため無料でダウンロード・利用が可能で、従量課金や有料の追加機能・利用制限もありません。Amazon Correttoの全体像(脆弱性対応・商用利用の可否など)については、姉妹記事「Amazon Correttoとは?|AWS」でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

そのなかでもCorretto 11は、OpenJDK 11をベースにした長期サポート(LTS)版のビルドです。Amazon社内でも数千の本番環境サービスですでに使用されており、実運用での知見をもとにしたパッチが適用されているため、セキュリティ・安定性の両面で信頼性が高いのが特長です。

Corretto 11の特徴

Corretto 11は、Java 8からJava 11への移行先として選ばれることが多いバージョンです。Java 11ではJDKにvarキーワード(型推論の拡張)や新しいHTTP Clientなどの機能が導入されており、Java 8よりもモダンな言語機能を利用できます。また、Oracle JDKのJava 8が2019年にサポート終了となって以降、無償で長期サポートを受けられる移行先としてCorretto 11・Corretto 17などのLTSバージョンへの関心が高まりました。

Corretto 11もCorretto 8と同様、四半期ごとに無償のセキュリティアップデートがリリースされるほか、脆弱性が報告された場合は通常のリリースサイクル外でも緊急のセキュリティ修正が随時提供されます。

Corretto 11のサポート期間(EOL)

⚠️ 情報の変更について:本記事は公開当初(2020年)、「Amazon Corretto 11のサポート期間は2024年8月まで」と記載していましたが、その後サポート期間が延長され、現在の目安は2032年1月までとなっています。導入・移行の際は必ず最新のサポート期限を確認してください。

Amazon Correttoは2026年現在、Java 8・11・17・21・25の5つのLTS(長期サポート)バージョンを提供しています。Corretto 11はそのなかでも特にサポート期間が長く設定されているバージョンの一つです。

バージョン 種別 サポート終了(EOL)目安
Corretto 8 LTS 2030年12月
Corretto 11 LTS 2032年1月
Corretto 17 LTS 2029年10月
Corretto 21 LTS 2030年10月
Corretto 25 LTS 2032年10月

※上記は目安です。正式な最新情報は必ずAWSの公式ページでご確認ください。

前述の通り、この間も四半期ごとにセキュリティアップデートがリリースされる予定です。サポート期限内であれば、脆弱性が発見された際も無償でパッチが提供されるため、長期運用を予定しているシステムでもCorretto 11は安心して選択できるバージョンといえます。

他バージョン(8/17/21/25)との違い

「Corretto 11を使うべきか、それとも他のバージョンを選ぶべきか」で迷う方も多いのではないでしょうか。用途別の選び方の目安は以下の通りです。

  • Corretto 8を使っている場合:既存システムがJava 8依存の場合は、Corretto 8のまま運用を継続するか、Java 11以降への移行を検討するタイミングです。Corretto 11はJava 8からの移行先として実績があります。
  • 新規開発の場合:2026年現在の新規開発であれば、Corretto 21またはCorretto 25のようにサポート期間が長く最新の言語機能を利用できるバージョンを選ぶのがおすすめです。
  • すでにCorretto 11を利用中の場合:サポート期限(2032年1月目安)まで十分な期間があるため、急いでバージョンアップする必要は低いですが、長期的にはCorretto 17・21・25への移行計画を検討しておくとよいでしょう。

Amazon Correttoの脆弱性対応・商用利用の可否・全バージョン共通の特徴など、より詳しい情報は「Amazon Correttoとは?|AWS」「Amazon Correttoとは?脆弱性やサポート期間、商用利用について」で解説していますので、あわせてご確認ください。

Corretto 11の利用環境

⚠️ 対応環境の変更について:本記事は公開当初、対応環境として「Windows 7、Server 2008」や「macOS 10.13以降」「CentOS 6以降」などを記載していましたが、これらの一部は既にOS自体のサポートが終了しています。現在の目安は以下の通りです。

Amazon Corretto 11は、macOS・Windows・Linuxの環境で利用することが可能です。2026年時点の対応環境の目安は以下の通りです。

  • Windows:Windows 10以降、Windows Server 2016/2019/2022/2025でサポートされています。
  • macOS:macOS 14(Sonoma)以降のバージョンでインストール可能です(x64・aarch64〈Apple Silicon〉の両方に対応)。
  • Linux:Red Hat Enterprise Linux/CentOS 6以降、Ubuntu Linux 14以降、Debian Linux 8以降、Amazon Linux、およびSuSE 12以降でサポートされています(glibc環境)。musl-libc環境(Alpine Linux等)向けのビルドも提供されています。

サポート対象OSのバージョンは今後も更新される可能性があるため、導入前には必ずAWSの公式ページで最新情報をご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q. Amazon Corretto 11のサポートはいつまでですか?

2026年時点の目安では2032年1月までサポートが提供される予定です。四半期ごとに無償のセキュリティアップデートも継続されます。ただし正式な最新情報は必ずAWS公式ページでご確認ください。

Q. Corretto 11とCorretto 8、どちらを選べばよいですか?

既存システムがJava 8に依存している場合はCorretto 8のまま運用を継続する選択肢もありますが、Java 11以降の言語機能を利用したい場合や、より長いサポート期間を確保したい場合はCorretto 11への移行がおすすめです。新規開発であれば、さらにサポート期間の長いCorretto 21・25も検討してください。

Q. Corretto 11は無料で商用利用できますか?

はい、Amazon Corretto 11は商用利用を含めて完全に無償で利用できます。機能の追加や利用規模によって課金されることもありません。

Q. Corretto 11はどのOSで利用できますか?

Windows 10以降・Windows Server 2016以降、macOS 14(Sonoma)以降、および主要なLinuxディストリビューション(Red Hat Enterprise Linux/CentOS、Ubuntu、Debian、Amazon Linux、SuSEなど)で利用可能です。詳細は本記事の「Corretto 11の利用環境」をご確認ください。

Q. OracleのOpenJDKからCorretto 11への移行は難しいですか?

Amazon CorrettoはJava SE規格への準拠がTCK(Java Technical Compatibility Kit)で保証されているため、基本的なアプリケーションであれば大きな改修なしに移行可能です。ただしOracle固有の機能やライセンスに依存した実装がある場合は、事前の動作確認をおすすめします。

まとめ:Amazon Corretto 11とは

この記事のポイント:

  • Amazon Corretto 11は、OpenJDK 11をベースにしたAmazonの無償・長期サポート(LTS)版OpenJDKディストリビューション
  • サポート期間(EOL)は2026年時点の目安で2032年1月(公開当初の「2024年8月まで」から大幅に延長されている点に注意)
  • 対応環境も更新されており、Windows 10以降/Server 2016以降、macOS 14以降、主要Linuxディストリビューションで利用可能
  • 商用利用を含めて完全無償で、四半期ごとのセキュリティアップデートも提供される
  • 新規開発ではより長期サポートのCorretto 21・25、既存Java 8環境からの移行にはCorretto 11というように、用途に応じて検討するとよい

Corretto 8かCorretto 11、あるいはより新しいCorretto 17・21・25のどれを利用するかは、環境や状況によっても異なってきます。利用時は十分に考慮してから選択してください。とはいえ、Amazon Correttoはどのバージョンも無料で利用できますので、導入の敷居は低いのではないでしょうか。

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