Amazon Correttoとは?|AWS
最終更新日:2026年8月5日
目次
Amazon Correttoとは
まず初めにAmazon Correttoとはなんなのかということを簡単にお伝えいたします。Correttoは、Amazonの長期サポートを含むOpen Java Development Kit(OpenJDK)のビルドです。CorrettoはJava Technical Compatibility Kit(TCK)を使用して、Java SE規格に準拠していることが保証されており、Linux、Windows、およびmacOSで使用できます。これには、AWSのサービスを実行するのに役立つと証明されたAmazonからのパッチが含まれます。
またOpenJDKであるため無料で使用でき、機能の追加時に有料になったり、制限があるといったこともありません。Amazon CorrettoはJava SEと互換性があると認定されているため、OracleのOpenJDKが有償化・短期サポート化した現在、Amazon Correttoを利用する価値は高いといえます。以下では対応バージョンやサポート期間、メリット・注意点について詳しく解説していきます。
Correttoを使用するメリットは?
Correttoは信頼性の高いOpenJDKのビルドであり、長期的なサポートが無償で提供されます。Amazonでは、数千の本番サービスでCorrettoを内部使用しています。Correttoを更新するたびに、OpenJDKの実行で見つかった問題が修正されたり軽減されたりします。Amazonでは、通常の四半期サイクルの範囲外でも、緊急のセキュリティ修正を随時適用しており、今後も信頼性の高さが期待できます。
Amazon Correttoの脆弱性
OracleのOpenJDKは無償サポート期間が短く、期限が過ぎると脆弱性の心配があります。無償サポート終了後も使い続けると、既知の脆弱性が修正されないまま利用することになりかねません。かといって有償版に切り替えるには追加のコストと移行作業が発生するため、現場としてはできるだけ避けたいと考えるのが自然でしょう。そこでAmazon Correttoの出番です。
Amazon Correttoは問題点の修正やセキュリティの向上を実現するために四半期ごとに無償アップデートを提供してくれます。また、機能を高速化するためのパフォーマンス強化やガベージコレクションのスケジューリング、メモリー不足の防止、監視機能、レポート機能、スレッド管理機能の改善などをパッチに含みます。
Amazon CorrettoはAmazon内でも数千もの本番環境のサービスですでに使用されているため、セキュリティは高く、脆弱性はかなり小さい(安全)と言えるでしょう。
CorrettoとOpenJDKの違いは?
Correttoは、対応するOpenJDKアップデートプロジェクトにまだ統合されていないAmazonが提供するパッチを含むOpenJDKのディストリビューションです。AWSでは、大規模なサービスを実行しているAmazonの監視に基づいて選択された、OpenJDKのパフォーマンスまたは安全性を向上するパッチに焦点を当てています。
なお、無償で商用利用できるOpenJDKディストリビューションはAmazon Correttoだけではありません。たとえば旧AdoptOpenJDKは現在「Eclipse Temurin」という名称に統合されており、こちらも代表的な選択肢の一つです。用途や運用環境(AWS中心かどうか、コンテナイメージの提供状況など)に応じて比較検討するとよいでしょう。
対応バージョンとサポート期間
Amazon Correttoは2026年現在、Java 8・11・17・21・25の5つのLTS(長期サポート)バージョンを提供しており、さらに最新のFeature ReleaseであるCorretto 26も利用できます。バージョンごとにサポート終了(EOL)時期が異なるため、導入・移行の際は必ず確認しておきましょう。
| バージョン | 種別 | サポート終了(EOL)目安 |
|---|---|---|
| Corretto 8 | LTS | 2030年12月 |
| Corretto 11 | LTS | 2032年1月 |
| Corretto 17 | LTS | 2029年10月 |
| Corretto 21 | LTS | 2030年10月 |
| Corretto 25 | LTS | 2032年10月 |
※上記は目安です。正式な最新情報は必ずAWS公式ドキュメントでご確認ください。
商用利用について
Javaを導入している企業の中には、いまだにJava 8を利用しているケースも少なくありません。OracleのOpenJDKは無償サポート期間が短く、商用利用を継続する場合は有償化を検討する必要が出てきます。有償化に踏み切るか、無償で提供されている別のOpenJDKを利用するか、検討する企業は多いでしょう。
これまでOracle JDKのJava 8を利用していたのであれば、Java SEと互換性があると認められているAmazon Correttoは現実的に検討の余地があります。Amazon Correttoは商用利用も含めて完全に無償で利用でき、追加コストや機能制限もありません。またAmazon Correttoのほかにも、Eclipse Temurin(旧AdoptOpenJDK)など無償で商用利用が可能なOpenJDKディストリビューションがあります。
よくある質問(FAQ)
Q. Amazon Correttoは無料で使えますか?
はい、Amazon Correttoは商用利用を含めて完全に無償で利用できます。機能の追加や利用規模によって課金されることもありません。長期的なセキュリティアップデートも無償で提供されます。
Q. どのJavaバージョンを選べばよいですか?
新規開発であれば、サポート期間が長く最新の言語機能・パフォーマンス改善が反映されているLTSバージョン(Corretto 21またはCorretto 25)を選ぶのがおすすめです。既存システムを保守している場合は、稼働中のJavaバージョンに対応するCorrettoバージョン(8・11・17等)を選択してください。
Q. Amazon Corretto 8のサポートはいつ終了しますか?
2026年時点の目安では2030年12月までサポートが提供される予定です。ただしサポート期間は延長される可能性もあるため、導入前に必ずAWS公式の最新情報を確認してください。
Q. OracleのOpenJDKからAmazon Correttoへの移行は難しいですか?
Amazon CorrettoはJava SE規格への準拠がTCK(Java Technical Compatibility Kit)で保証されているため、基本的なアプリケーションであれば大きな改修なしに移行可能です。ただしOracle固有の機能やライセンスに依存した実装がある場合は、事前の動作確認をおすすめします。
Q. Amazon Corretto以外の無償OpenJDKにはどんな選択肢がありますか?
代表的なものにEclipse Temurin(旧AdoptOpenJDK)があります。AWS環境での利用を前提とするならAmazon Corretto、マルチクラウド・オンプレミス環境も含めて検討するならEclipse Temurinなど、運用環境に応じて比較するとよいでしょう。
まとめ:Amazon Correttoとは
この記事のポイント:
- Amazon Correttoは、AmazonがAWSでの実運用実績をもとに提供する無償・長期サポートのOpenJDKディストリビューション
- 2026年現在、Java 8・11・17・21・25の5つのLTSバージョンに対応し、最新のFeature Release(Corretto 26)も利用可能
- 商用利用を含めて完全無償で、四半期ごとのセキュリティアップデートも提供される
- Java SE規格への準拠がTCKで保証されているため、既存のOracle JDK環境からの移行もしやすい
- 導入時はバージョンごとのサポート終了(EOL)時期を必ずAWS公式ドキュメントで確認すること
以上がAmazon CorrettoをメインにそのほかのOpenJDKについての説明となります。サポート期間はバージョンごとに異なるため、導入の際には利用中のJavaバージョンとサポート期限を必ず確認してください。AWSを利用しているならAmazon Corretto、それ以外の環境も含めて検討するならEclipse Temurinなど、現在の利用状況に応じて最適なOpenJDKを選んでいきましょう。
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