柔軟に低価格でAmazon EC2を使用できる Savings Plansとは

最終更新日:2026年8月12日

この記事でわかること

はじめに

項目 AWS Microsoft Azure Google Cloud
世界シェア 約33%(首位) 約22% 約11%
強み サービス数・実績 Microsoft製品連携 データ分析・AI
無料枠 12ヶ月+常時無料 12ヶ月無料 常時無料枠あり
主な資格 CLF / SAA / SAP AZ-900 / AZ-104 ACE / PCA

【要注意】上記のシェア・料金・資格名は変動する場合があります
クラウド市場シェアや無料枠の内容は時期により変わるため、最新の情報は各社公式サイトでご確認ください。

Savings Plansとは、Amazon社が提供するクラウドサービス Amazon EC2インスタンス、AWS Fargate、AWS Lambdaを低価格で使用できる柔軟な料金割引モデルです。AWSリザーブドインスタンスと同じ割引を適用しながら、構成変更を行った場合でも柔軟に割引が適用されることが特徴です。

Savings Plansとは

リザーブドインスタンスと同様に、1年または3年の期間中、1時間のコンピューティング使用量をコミットするプランを購入することでその使用量に対して最大72%の割引きを受けることができ、オンデマンド料金と比較して大幅な節約が可能となります。
たとえば、1時間あたり10ドルをコンピューティング使用量として購入した場合、最大10ドルまでのすべてのコンピューティング使用量に対してSavings Plansの割引料金が適用され、設定したコンピューティング使用量を超えた場合は通常のオンデマンドレートで課金される仕組みとなっています。
Savings Plansでは、Amazon EC2インスタンスを最大72%削減、AWS Fargateを最大52%削減、AWS Lambdaを最大17%削減できます。AWS Cost Explorerのレコメンデーション、パフォーマンスレポート、予算アラートを活用してプランを管理することができます。

※本記事に記載の割引率は記事作成時点の目安です。料金体系・割引率は変更される場合があるため、最新料金はAWS公式サイトでご確認ください。

2つのプラン

Savings Plansには下記のように2通りのプランが存在します。

Compute Savings Plans

最も柔軟性があり、コストを最大66%削減できるプランです。インスタンスファミリー、サイズ、AZ、リージョン、OS、テナンシーにかかわらず、EC2インスタンスに適用されます。
高い柔軟性として、C4からM5インスタンスに切り替える、ワークロードをアイルランドからロンドンへ移動する、EC2からFargateに移動するなどの途中でSavings Plansのメリットを享受できます。

EC2 Instance Savings Plans

選択したリージョン内の特定のインスタンスファミリーに適用され、最大の割引(標準リザーブドインスタンスと同様に最大72%)が適用されます。サイズ、AZ、OS、テナンシーに関係なく、リージョンで選択したインスタンスファミリーのコストが自動で削減されます。また、リザーブドインスタンスと同様に、Savings Plansはリージョン全体で同じインスタンスタイプ(c5.4xlargeやc5.largeなど)の様々なサイズの使用をカバーします。
Savings Plansに変更を加えることなくメリットを継続しながら、WindowsからLinuxへ切り替えることも可能です。
※このプランはAmazon EC2のみに適用され、FargateとLambdaは対象外です。

2プランの比較

下表にて簡易的に比較をおこないました。

Compute Savings Plans EC2 Instance Savings Plans
インスタンスファミリーの柔軟性 ○ × ※選択したリージョン内での適用
インスタンスサイズの柔軟性 ○ ○
AZの柔軟性 ○ ○
テナンシーの柔軟性 ○ ○
OSの柔軟性 ○ ○
リージョンの柔軟性 ○ × ※リージョンで選択したインスタンスファミリーの適用
Fargate、Lambda ○ × ※Amazon EC2のみに適用
最大割引 最大66%割引 最大72%割引

リザーブドインスタンスとの比較

Savings Plansは、リザーブドインスタンスの利点をすべて含みながら、柔軟性が向上しています。サイズ、AZ、OS、テナンシーを問わず、対象リージョンの対象インスタンスファミリー全てに適用が可能です。

Compute Savings Plans EC2 Instance Savings Plans コンバーティブルRI スタンダードRI
インスタンスファミリーの柔軟性 ○ × × ×
インスタンスサイズの柔軟性 ○ ○ × ×
AZの柔軟性 ○ ○ × ×
テナンシーの柔軟性 ○ ○ × ×
OSの柔軟性 ○ ○ × ×
リージョンの柔軟性 ○ × × ×
Fargate、Lambda ○ × × ×
1年間または3年間の期間指定 ○ ○ ○ ○
最大割引 最大66%割引 最大72%割引 最大66%割引 最大72%割引

押さえておきたいポイント

  • Savings Plansは1年または3年のコミット期間を選び、時間あたりのコンピューティング利用金額をコミットすることで、オンデマンド料金より大幅な割引を受けられる料金モデルである
  • Compute Savings PlansはEC2・Fargate・Lambdaを横断して柔軟に適用できる一方、EC2 Instance Savings Plansは特定インスタンスファミリーに限定される代わりに割引率が高いという、柔軟性と割引率のトレードオフがある
  • 割引率や対象サービスの範囲はAWS側の料金改定で変更される可能性があるため、契約前に必ずAWS公式サイトで最新の割引率・対象サービスを確認する

よくある質問

Q. Savings PlansとリザーブドインスタンスはどちらもEC2の割引を受けられますが、何が違いますか?

主な違いは柔軟性です。リザーブドインスタンスは購入時に指定したインスタンスタイプやOS等の条件で割引が固定されるのに対し、Savings Plansは時間あたりの利用金額をコミットする方式のため、Compute Savings Plansであればインスタンスファミリーやリージョンを変更してもコミット量の範囲内で割引が適用され続けます。

Q. Savings Plansは契約期間の途中で解約できますか?

いいえ、Savings Plansは1年または3年のコミット期間で契約する仕組みのため、期間中の途中解約はできません。契約前に自社のワークロードの利用予測を十分に検討したうえで申し込むことが重要です。

Q. 本記事に記載の割引率は今後も変わりませんか?

割引率や対象サービスの範囲はAWS側の料金改定により変更される可能性があります。本記事の数値はあくまで目安としてご参照いただき、契約前に必ずAWS公式サイトで最新の料金・割引率をご確認ください。

まとめ

Savings Plans はリザーブドインスタンスと同様の割引が適用されながら、柔軟な切り替え対応を行うことができるプランサービスです。
インスタンスファミリーやOS種別に依存しない買い方であるため、リザーブドインスタンスのように定期的な交換や修正、プラン変更や買いなおしを行わずとも利用料金の節約ができます。さらに、AWS Cost Explorer を使用しシンプルな2ステップでSavings Plansへサインアップできるため、コンピューティング使用において節約する最も簡単な方法といえます。是非、試してみてはいかがでしょうか。

▼ アクロビジョンについて

👔

一緒に働きましょう

一人ひとりのキャリアに向き合い、
活躍できる現場をご紹介します。

採用サイトを見る →
💻

システム開発のご依頼・ご相談

コンサルティングから運用保守まで、
ワンストップで対応します。

まずはお気軽にご相談ください →

次の記事

Amazon QLDBとは