Amazon Linux は何系のディストリビューションに該当するのか
最終更新日:2026年8月4日
目次
はじめに
Amazon Linuxを他のLinux OSと同じように使用しようとした場合に気になるのが、他のLinux OSのどのバージョンに対応しているかです。例えば、CentOS 6対応のアプリケーションとCentOS 7対応のアプリケーションのどちらを入れれば良いのか、しっかり見極める必要があります。本記事では、Amazon Linuxのベースとなっているディストリビューションについて、世代ごとにまとめていきます。
⚠️ 2026年時点の重要な更新:Amazon Linux 2はEOL済み
本記事は2020年公開のため「Amazon Linux AMI」と「Amazon Linux 2」のみを扱っていましたが、2026年8月時点では以下の通り状況が大きく変わっています。
- Amazon Linux AMI(初代):既にサポート終了済み
- Amazon Linux 2:2026年6月30日にEOL(サポート終了)を迎えています。本記事執筆時点で既に終了しているため、まだ利用中の場合は早急な移行が必要です
- Amazon Linux 2023(AL2023):現在の推奨バージョン。2029年6月30日までサポート予定
新規にサーバーを構築する場合は、Amazon Linux 2023を選択してください。Amazon Linux 2を継続利用中の場合は、速やかにAmazon Linux 2023への移行を検討することをおすすめします。
そもそもAmazon Linuxとは
Amazon LinuxはAWS(Amazon Web Services)より提供されているLinuxサーバーオペレーティングシステムで、主にAmazon EC2でLinuxベースのアプリケーションを構築する際に使用されます。Amazon EC2上で使用することを想定した設計となっており、AWSとの連携が容易に行える点が特徴です。
各バージョンのベースディストリビューション
Amazon Linux AMI(初代・サポート終了済み)
ベースについては諸説あり、RHEL6 / CentOS6をベースとしている説と、RHEL5.x / CentOS5.xとRHEL6 / CentOS6の一部をベースとしている説があります。実際にはRHEL6 / CentOS6とかなり似ているため、「RHEL6 / CentOS6がベース」という大まかな認識で問題ありません。パッケージ管理はRPM(yumコマンド)、initシステムはSystem V initを採用していました。既にサポートが終了しているため、現在の新規利用は推奨されません。
Amazon Linux 2(2026年6月末サポート終了)
RHEL7 / CentOS7をベースとしていると言われています。Systemdが採用されている点からも、実際の操作感はRHEL7 / CentOS7に近いです。パッケージ管理はyumコマンド(RPM系)を使用します。2026年6月30日にサポートが終了しており、セキュリティアップデートの提供対象外となっています。稼働中のサーバーがある場合は優先度高く移行を検討してください。
Amazon Linux 2023(現行・推奨バージョン)
Amazon Linux 2023は、Fedora LinuxとCentOS Streamをベースに、Linuxカーネルはkernel.orgのLTS(長期サポート)版を採用しています。従来のAmazon Linux AMI・Amazon Linux 2のように「ベースが何かはっきりしない」という状況ではなく、AWSが構成をより明確に公開している点が大きな違いです。
主な特徴は以下の通りです。
- パッケージ管理はDNFが標準(
yumコマンドはDNFへのエイリアスとして引き続き使用可能) - 2年ごとに新しいメジャーバージョンがリリースされる方式を採用
- SELinuxがデフォルトで有効
- 2029年6月30日までのサポートが予定されている(標準サポート+メンテナンスサポート)
※既存のAmazon Linux 2向けに作られたアプリケーション・スクリプトが、Amazon Linux 2023でそのまま動く保証はありません。移行前に動作検証を行うことをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
Q. まだAmazon Linux 2を使っていますが、今すぐ移行しないとどうなりますか?
Amazon Linux 2は2026年6月30日でサポートが終了しているため、以降はセキュリティパッチが提供されません。既知の脆弱性が修正されないまま運用を続けることになるため、セキュリティリスクの観点から早急な移行を強く推奨します。
Q. Amazon Linux 2からAmazon Linux 2023への移行は簡単ですか?
パッケージ管理システム(yum/DNF)に大きな差はありませんが、内部的にはOSのベースやライブラリバージョンが変わっているため、既存アプリケーションの動作確認が必要です。AWSは移行ガイドを公式に提供しているため、事前にドキュメントを確認し、テスト環境での検証を経てから本番環境を移行することをおすすめします。
Q. Amazon Linux 2023は何をベースにしているので、CentOS/RHELの知識はそのまま使えますか?
基本的なRPM系Linuxの操作感(yum/DNFでのパッケージ管理、systemdでのサービス管理等)は共通しているため、CentOS/RHELの知識はある程度活かせます。ただし、Amazon Linux 2023はAWS独自の最適化やリリースサイクルを持つため、細部の挙動差には注意が必要です。
まとめ
この記事のポイント:
- Amazon Linux AMI(初代)は既にサポート終了、Amazon Linux 2は2026年6月30日にサポート終了済み
- 現在の推奨バージョンはAmazon Linux 2023(AL2023)で、2029年6月30日までサポート予定
- Amazon Linux 2023はFedora Linux・CentOS Streamをベースとし、AWSが構成を明確に公開している
- Amazon Linux 2023ではDNFが標準のパッケージ管理システム(yumコマンドは引き続き使用可能)
- Amazon Linux 2を継続利用中の場合は、動作検証のうえ早急にAmazon Linux 2023への移行を検討する
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