Amazon Linux とは
最終更新日:2026年8月10日
この記事でわかること
はじめに
AWS※1を利用してサーバーの構築を検討する際に、どのOSを使用するかは非常に重要な課題となります。選択できるOSにも色々な種類があり、一般的なOSをみてみると、Windowsサーバーであれば「Windows Server 2019」や「Windows Server 2016」、Linuxサーバーであれば「Ubuntu」や「Debian」、また「CentOS」あたりがよく使用され有名です。今回はその中でも特に Amazon EC2※2 上で今最も人気があるOS※3「Amazon Linux」についてまとめていきます。
【要注意】Amazon Linuxの世代とサポート状況について
本記事は当初、Amazon Linux(Amazon Linux AMI)とAmazon Linux 2を前提に解説していますが、その後Amazon Linux(初代)は既にサポートを終了しています。また、現在AWSが新規構築の標準として推奨しているのは、Amazon Linux 2の後継にあたる「Amazon Linux 2023(AL2023)」です。各世代の正確なサポート終了日や移行方法は今後も変更され得るため、必ずAWS公式サイト(Amazon Linuxのライフサイクル情報)で最新の状況をご確認ください。
Amazon Linux とは
Amazon Linux※4 とは、AWS により提供、およびサポートと保守が行われている LinuxOS です。当初は Amazon Linux AMI とその次世代バージョンにあたる Amazon Linux 2 が提供されていましたが、現在ではさらに新しい世代の Amazon Linux 2023(AL2023) が登場し、AWSの推奨する標準世代となっています。主に Amazon EC2 で Linux ベースのアプリケーションを構築する際に使用されます。
Amazon Linux の特徴
Amazon Linux には、主に次のような特徴があります。
- ・AWS の他サービスに接続するモジュールが最初から入っている
- Amazon Linux には、AWS でサービスを運用するために必要なパッケージや設定が事前に入っています。また、そもそもが Amazon EC2 上で使用することを想定した設計となっているため、AWS と非常に相性が良く、安全、かつ、高性能で安定した実行環境となります。
- ・Amazon EC2 ユーザーには追加料金なしで提供
- CentOS と同じく無料で提供されております。
- ・AWS のサポートが受けられる
- AWS サポートに加入することで、Amazon Linux のインストールと使用についてサポートを受けることができます。また、これによって AWS 全体にわたる広範囲かつ詳細な技術的サポートも同時に受けることができます。なお、AWSサポートプランの体系や名称は変更されることがあるため、最新のプラン内容はAWS公式サイトでご確認ください。
- ・RedHat 系の Linux ディストリビューション
- Amazon Linux は RedHat 系の Linux ディストリビューションです。その為、CentOS や RHEL と使用感は似ています。例えば、パッケージの管理は RPM(RedHat Package Manager) を扱うことができる yum コマンドで行います。ちなみに、Amazon Linux AMI は RedHat 6 がベース、Amazon Linux 2 は RedHat 7 がベースだと言われてます。
- ・セキュリティと保守のアップデートを継続的に提供
- 「緊急」または「重要」と見なされるセキュリティアップデートに関しては、AMI の初回起動時に自動的に適用されます。また、定期的な更新で最新のコンポーネントが追加されます。
上記の他にも、リモートルートログインの無効化や、重要ではないパッケージのインストール数を減少する設定により、セキュリティが強化されています。
押さえておきたいポイント
| 項目 | AWS | Microsoft Azure | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| 世界シェア | 約33%(首位) | 約22% | 約11% |
| 強み | サービス数・実績 | Microsoft製品連携 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月+常時無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | CLF / SAA / SAP | AZ-900 / AZ-104 | ACE / PCA |
- Amazon Linux は無料で提供され、AWSの他サービスと連携するモジュールが標準で組み込まれているため、Amazon EC2 上でLinuxサーバーを構築する際の有力な選択肢になる。
- Amazon Linux(初代・Amazon Linux AMI) は既にサポートを終了しており、現在AWSが推奨する標準世代は「Amazon Linux 2023(AL2023)」である。
- サポート期限・移行方法・料金体系は今後も変更されるため、構築や移行を検討する際は必ずAWS公式サイトの最新情報を確認する。
よくある質問
Amazon Linux、Amazon Linux 2、Amazon Linux 2023の違いは何ですか?
Amazon Linux(Amazon Linux AMI)は最初の世代でRedHat 6相当をベースとしており、既にサポートを終了しています。Amazon Linux 2はその後継でRedHat 7相当をベースとした世代です。Amazon Linux 2023(AL2023)はさらに新しい世代で、2年ごとにメジャーバージョンを更新していく新しいライフサイクルモデルを採用しており、現在AWSが新規構築で推奨している標準世代です。
CentOSの代わりにAmazon Linuxを使うメリットは何ですか?
Amazon Linuxはyumコマンドなど RedHat系ディストリビューションに近い操作感を保ちながら、AWSサービスと連携するモジュールが標準で組み込まれており、Amazon EC2上での動作検証やAWSサポートも受けられる点がメリットです。CentOS固有のパッケージを使う必要がない限り、Amazon EC2上ではAmazon Linuxを選んでおけば基本的に問題はありません。
Amazon Linuxの利用に追加費用はかかりますか?
Amazon Linux自体のライセンス費用は無料で、Amazon EC2の通常のインスタンス利用料金のみで使用できます。ただし、AWSサポートプランへの加入など別途発生する費用もあるため、最新の料金体系はAWS公式サイトでご確認ください。
まとめ
Amazon Linux の特徴についてまとめてみました。Amazon Linux は AWS との連携が容易である点が最大の特徴です。その為、明確に CentOS 用のパッケージを使用したい、といったような要件が無い限りは、基本的に Amazon EC2 上であれば Amazon Linux を選んでおいて問題は無いでしょう。なお、新規に構築する場合は、既にサポートが終了した初代Amazon Linuxではなく、最新世代であるAmazon Linux 2023(AL2023)を選ぶのが基本です。
<注釈>
※1 … AWS について
「AWS(Elastic Compute Cloud)」とは、Amazon.com 社が提供しているクラウドサービスを指します。ネットワークを通じてコンピュータシステムやその機能を従量制で提供しており、仮想サーバやハードディスクなどのインフラを提供するIaaS(Infrastructure as a Service)、アプリケーションソフトの稼働環境を提供するPaaS(Platform as a Service)、ネットワーク経由で活用できるソフトウェアを利用するSaaS(Softwar as a Service)のそれぞれについて様々なサービスが用意されています。
※2 … Amazon EC2 について
「Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)」とは、Amazon.com 社が提供しているレンタルサーバーサービスを指します。Amazon Web Service(AWS) を構成するサービスの一つで、利用者はインターネットを通じて同社で稼働しているコンピュータ上に構築された仮想サーバを遠隔から操作し、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトを自由に選択して導入、運用することができます。また、自らのソフトウェアを実行し、独自のオンラインサービスを構築することもできます。
※3 … Amazon EC2 上で今最も人気があるOS
Amazon EC2(Elastic Compute Cloud) 上のOSを対象としたThe Cloud Marketの調査結果より(2020/4/6時点)。この情報から、1位は「Amazon Linux」でインスタンス数はおよそ42万5000、2位は「Ubuntu」で39万2000、3位は大きく離れて「Debian」の18万5000となる。※上記はあくまで2020年時点の調査データであり、その後のシェア状況は変動している可能性があるため、最新の状況は各種調査会社のレポートやAWS公式情報をご確認ください。

※4 … Amazon Linux(Amazon Linux AMI) のサポート期限
Amazon Linux AMI については、標準サポートは2020年12月31日をもって終了となり、以降はメンテナンスサポート期間(2023年6月30日までの予定)に入る、とされていました(2020/4/6時点の情報)。その後、Amazon Linux AMI は完全にサポートを終了しており、現在は次世代バージョンである Amazon Linux 2、さらにその後継である Amazon Linux 2023(AL2023) への移行が推奨されています。セキュリティの観点からも、これからサーバーを構築する、もしくは現在サポートが終了した世代のAmazon Linuxを使用しているのであれば、最新世代への移行を検討した方が良いでしょう。正確なサポート終了日は変更されることがあるため、必ずAWS公式サイトでご確認ください。
▼ アクロビジョンについて


