Amazon RDS on VMwareのサービス概要とその特徴について
最終更新日:2026年8月10日
Amazon RDS on VMware
| 項目 | AWS | Microsoft Azure | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| 世界シェア | 約33%(首位) | 約22% | 約11% |
| 強み | サービス数・実績 | Microsoft製品連携 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月+常時無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | CLF / SAA / SAP | AZ-900 / AZ-104 | ACE / PCA |
この記事では、2018年8月27日、新たなサービスとして発表された「Amazon RDS on VMware」のサービス概要とその特徴について説明していきます。
【要注意】Amazon RDS on VMwareの提供状況について
本記事は「Amazon RDS on VMware」発表時点の情報をもとに解説しています。2026年8月時点でAWS公式サイト上に本サービス専用の紹介ページ・ドキュメントが見当たらず、提供状況が変更されている可能性があります。導入を検討される場合は、必ずAWS公式サイトで最新の提供状況・対応リージョン・サポート対象エンジンをご確認ください。
Amazon RDS on VMwareとは
Amazon RDS on VMwareとは、データベースのマネージドサービスのAmazon RDSにおいて、AWSがVMware vSphere環境で提供するものです。VMC on AWSはAWSが提供するインフラで、VMwareがサービス提供しているのに対し、Amazon RDS on VMwareは対照的に、VMwareのインフラで、AWSがサービス提供するものです。数十万のAWS利用者に支持されているAmazon RDSテクノロジーを使い、Amazon Relational Database Service (RDS) on VMwareを使用することにより、オンプレミスVMware環境でデータベースをデプロイできます。そしてAmazon RDSは、インフラのプロビジョニングやデータベースのセットアップ、パッチの適用、ならびにバックアップなど、時間のかかるタスクを自動化し、コスト効率やサイズ変更の可能容量を提供して、アプリケーションに集中を促すことを可能にします。またRDS on VMwareは、オンプレミスデプロイにも同じようなメリットを多くもたらし、VMware vSphereプライベートのデータベースの設定や、操作、スケーリングを簡単に行うことができます。
Amazon RDS on VMwareの主な機能としては、データベースサーバの展開(パブリッククラウド上のAmazon RDSとの比較をするとAuroraとOracleはサポートなし)、データベースの作成、データベースのバックアップとリストア、データベースのクローン、ソフトウェアのアップデートなど、データベースサーバにおいて発生する多くの通常業務をフルマネージドサービスとして利用することが可能になります。Amazon RDS on VMwareのしくみは、管理プレーンクラウドにおけるAWSコンソール、そしてAWSとVPNによって接続されたオンプレミスのvSphere上に展開されたマシンが、データおよびオンプレミスのvSphereに配置される形になっています。よってAmazon RDSに接続すると、オンプレミスであるvSphereが、AWSの既存のリージョン(Availability Zone)として認識されるようになり、通常のAmazon RDSと同様の要領で利用することが可能になります。またAWSのCLIやTerraformを使用した展開という、API経由でのアクセスにおいても通常のRDSを利用するのと同じように利用でき、従来の運用を流用できる点もAmazon RDS on VMwareの魅力的な点です。
Amazon RDS on VMwareの特徴について
Amazon RDS on VMwareの特徴はやはり、データベースのワークロードのプロビジョニングやパッチ適用などの管理業務を自動化することにより、VMware vSphereクラウド上のリレーショナルデータベース(PostgreSQL、MySQL、Microsoft SQL Server等)の管理を容易にすることができる点です。またAWSのAmazon RDSインスタンスと同じように、オンプレミスデータベースにおけるコンピューティングとメモリ上のリソースのスケーリングをすることができます。リードレプリカを使うことで、読み取り時の負荷が大きいタスクに対して、単体のデータベースインスタンスの容量制限を超えるスケーリングが簡単に行うことができます。
また、Amazon RDS on VMwareの可用性や耐久性については、マネージドデータベースは監視機能により確保され、健全性が低いデータベースインスタンスが検出された場合、同様のストレージボリュームを使用することにより、自動的にリカバリーが行われる仕様となっています。オンプレミスデータベースにおいては、手動および自動でバックアップが可能であり、データベースそれぞれに対しリストア期間、自動バックアップの保持機能を個別に設定することができます。
押さえておきたいポイント
- Amazon RDS on VMwareは、オンプレミスのVMware vSphere環境上で、Amazon RDSと同様の運用感でデータベースを管理できる仕組みである
- 対応するデータベースエンジンはMySQL・PostgreSQL・Microsoft SQL Server等で、パブリッククラウド版RDSと異なりAuroraとOracleはサポート対象外
- 自動バックアップの保持期間は最長35日まで指定できるが、復元時は既存データベースへのインプレース置換ではなく、新規にデータベースが作成される点に注意が必要
- 提供状況・対応リージョン・サポートエンジンは変更される可能性があるため、導入検討時は必ずAWS公式サイトの最新情報を確認する
よくある質問
Q. Amazon RDS on VMwareとVMware Cloud on AWS(VMC on AWS)はどう違いますか?
提供するインフラとサービス元が逆になっている点が大きな違いです。VMC on AWSはAWSのインフラ上でVMwareがサービスを提供するのに対し、Amazon RDS on VMwareはVMwareのインフラ(オンプレミスのvSphere環境)上でAWSがマネージドデータベースサービスを提供します。
Q. Amazon RDS on VMwareはどのデータベースエンジンに対応していますか?
MySQL、PostgreSQL、Microsoft SQL Server等に対応しています。パブリッククラウド上の通常のAmazon RDSとは異なり、AuroraとOracleはサポート対象外です。
Q. Amazon RDS on VMwareは今も利用できますか?
本記事はサービス発表当時の情報をもとにしています。現在はAWS公式サイト上に本サービス専用の紹介ページ・ドキュメントが見当たらないため、提供状況が変更されている可能性があります。導入を検討される場合は、必ずAWS公式サイトで最新の提供状況をご確認ください。
終わりに
ここまでお読みいただきありがとうございます。いかがだったでしょうか。今回は「Amazon RDS on VMware」のサービス概要とその特徴について説明しました。今回は利用する上でのメリットのみをご紹介させていただきましたが、注意しなければならない点もございます。例えばAmazon RDS on VMwareでは、フリート内にある各データベースの自動バックアップの保持期間を最長で35日まで指定が可能ですが、Amazon RDS on VMwareの復元されたメカニズムの場合は、既存データベースへインプレースの置換は実施されないのです。Amazon RDS on VMwareのサービスを利用する際は、このようなデメリットや注意点、そして提供状況の変更可能性を認識したうえで利用することを心掛ける必要があります。皆様がAmazon RDS on VMwareを利用する際の参考になれば幸いです。
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