開発初心者から見るAWS Cloud9
最終更新日:2026年8月10日
【要注意】AWS Cloud9は新規ユーザーの申し込みを終了しています
AWS Cloud9は2024年7月以降、新規ユーザーの申し込み受付を終了しています。既にAWS Cloud9環境を作成済みの既存ユーザーはそのまま利用を継続できますが、これから新しく使い始めることはできません。本記事は開発初心者がAWS Cloud9を利用した当時の体験レポートとして参考情報を残していますが、これから新規に開発環境を用意する場合は、AWS CloudShellやAWS Toolkits(VS Code/JetBrains向けIDE拡張)など、AWSが案内する移行先のサービスをご検討ください。
AWS Cloud9
| 項目 | AWS | Microsoft Azure | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| 世界シェア | 約33%(首位) | 約22% | 約11% |
| 強み | サービス数・実績 | Microsoft製品連携 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月+常時無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | CLF / SAA / SAP | AZ-900 / AZ-104 | ACE / PCA |
近年、スマートフォンの普及によりSNSの利用やYouTubeなどの自己発信が可能な場が飛躍的に増えました。
それにより特定の情報の価値は下がり、情報を独占するのではなく共有していくという風潮が強まりました。
そして、システムやソフトウェアの開発においてもAWS Cloud9を使用した開発環境が普及し、シェア率を伸ばしております。
AWS Cloud9とは
AWS Cloud9とはブラウザのみでコード記述から、実行までできるクラウドベースの統合開発環境です。
PHP、JavaScriptなどのプログラム言語に不可欠なツールもあらかじめパッケージ化されているため様々なソフトをプロジェクトごとにインストールし直す必要がありません。
ざっくり説明すると開発における環境構築が既にほぼ出来上がっている状態です。なのでコーディングを覚えたての開発初心者でもすぐにコーディングに取りかかることができます。また、AWS Cloud9を利用することにより、WindowsとMac間の環境固有の依存関係を気にしなくても済むという大変汎用性が高いサービスです。
クラウドサービス市場は年々拡大を続けています。なお、2019年時点の調査ではAWSがクラウドインフラ市場でMicrosoft AzureやGoogle Cloudを抑えて世界シェア1位となっていましたが、これはAWS Cloud9固有の利用率を示す数値ではなく、AWSブランド全体のクラウドインフラ市場シェアを指すものです。市場シェアは年々変動するため、最新の数値は各種調査会社の発表や公式サイトでご確認ください。
初心者にもおすすめできるAWS Cloud9
これだけのサービスが基本枠の範囲内で1年間であれば無料で提供されていました(現在は新規申し込み自体が終了しています)。本来であればOSごとに生まれてしまう環境構築の差異をある程度は無視できるという点から、開発初心者向けのプログラミングスクールでも利用されることがありました。(後述しますが、私が通っていたオンラインのプログラミングスクールはAWS Cloud9を利用していました。)また、画面の共有、遠隔操作なども可能です。なので自分では解決できないエラーなどが発生した場合、どのような状況で何故そのエラーが発生したかという正確な情報が伝えやすいのでエラーが解決しやすいです。
実際に開発初心者がAWS Cloud9を使った感想
前の項目でも触れましたが、私が通ったプログラミングスクールで実際にAWS Cloud9を使用したので、そこで感じたよかったこと・気を付けなければいけないことを記述していきます。
※開発初心者がAWS Cloud9で環境を作りSNSのような簡易的なアプリを作った際に感じたよかったこと・気を付けなければいけないことです。
※使用言語はRuby on Railsです。
よかったこと
1.すぐにコーディングや言語の基礎学習ができる。
環境構築が済んでいるので、AWS Cloud9初回登録時に環境を作りさえすればすぐにコーディングに移ることができます。一般的なローカル環境構築のように仮想マシンやApache等をインストールしたり、設定をしたりする手間を省略し、作業や学習をすることができました。
2.ファイルが見つけやすい
こちらは開発初心者にありがちなことだと思いますが、最初の内はどのファイルがページに反映されているか、変更したいファイルがそもそもどこにあるのかわからなかったりしないでしょうか?AWS Cloud9ではクラウド内のフォルダのみを確認すればよかったので必要なファイル、そうでないファイルの区別がつきやすいです。
気を付けなければいけないこと
1.インターネットに接続していないと使用できない
本来ローカル環境のみで完結できる簡単なテキスト修正等もサーバーに接続できなければ変更できません。
カフェなどで作業しようとする際もWi-Fiがないと作業できないので気を付けなければいけません。
2.環境構築ができない人材になってしまうリスクがある
環境構築をせずコーディングをすることができるので環境構築を全くすることをせず文法などを学習することができます。ですのでコーディングや文法は理解できるが環境構築ができないという状態になってしまう可能性があります。
押さえておきたいポイント
- AWS Cloud9はブラウザだけで使えるクラウド型統合開発環境(IDE)で、環境構築の手間を省略できる点が開発初心者にとって大きなメリットだった。
- ただし2024年7月以降、新規ユーザーの申し込みは終了しており、現在は既存ユーザーのみが利用を継続できる状態になっている。
- これから開発環境を用意する場合は、AWS CloudShellやAWS Toolkits(VS Code/JetBrains向け拡張)など、AWSが案内する後継サービスの検討が必要。
よくある質問
AWS Cloud9は今から新規に使い始めることはできますか?
いいえ。AWS Cloud9は2024年7月以降、新規ユーザーの申し込み受付を終了しています。既に環境を作成済みの既存ユーザーはそのまま利用を継続できますが、これから新しく始めることはできません。新規に開発環境を用意したい場合は、AWS CloudShellやAWS Toolkits(VS Code/JetBrains向け拡張)など、AWSが案内する移行先の利用を検討してください。
AWS Cloud9はプログラミング初心者向けですか?
はい。ブラウザだけでコーディングから実行までできる環境があらかじめ用意されており、OSごとの環境構築の差異を意識せずに学習を進められる点は、プログラミング学習を始めたばかりの人にとって大きなメリットでした。ただし前述の通り現在は新規申し込みができないため、これから学習を始める方は代替サービスの利用方法もあわせて確認しておくと安心です。
AWS Cloud9を使う上で気をつけることはありますか?
インターネットに接続していないと使用できない点と、環境構築の経験を積む機会が少なくなりがちな点には注意が必要です。カフェなど通信環境が不安定な場所での作業や、将来的にローカル環境構築のスキルを身につけたい場合は、あわせて別の学習機会を持つことをおすすめします。
AWS Cloud9まとめ
まず、実際に使用してみた感想をまとめると、環境構築をせずコーディングに移れるのでスピード感が上がります。ツールやソフトをそれぞれ起動する手間もありません。また、プログラミング学習が学校教育で必修化され、IoTが普及している昨今ではプログラミングについての興味関心が高まっています。ただし前述の通り、AWS Cloud9は現在新規ユーザーの申し込みを終了しているため、これから開発環境を検討する方はAWS CloudShellやAWS Toolkitsなど後継の選択肢もあわせてご確認ください。
▼ アクロビジョンについて


