AWS CloudFormationの使い方について

最終更新日:2026年8月10日

AWS CloudFormationとは?

AWS CloudFormationは、開発や本運用に必要な、互いに関連するAWSおよびサードパーティのリソースコレクションを作成し、そのリソースを適切な順序でプロビジョニングするためのサービスです。

AWS CloudFormationの特徴

AWS CloudFormationは、関連するAWSリソースの集約を整った予測可能な方法でプロビジョニングおよび更新し、開発者やシステム管理者が容易にそれらを作成、管理できるようにします。お客様は、AWS CloudFormationのサンプルテンプレートを使用したり、独自のテンプレートを作成したりして、AWSリソースと、アプリケーションを実行するために必要な関連するすべての依存関係やランタイムパラメータを記述できます。また、AWSリソースがデプロイされたら、手順が予測でき統制の効いた手法でそれらを修正/更新できます。

AWS CloudFormationのメリット

1.支払いは実際に使用した分のみ

AWS CloudFormationサービス自体の利用に追加料金はかからず、実際に作成したAWSリソース(Amazon EC2インスタンス、Elastic Load Balancingのロードバランサーなど)に対する通常の利用料金のみが発生します。最低料金や前払いの義務はありません。最新の料金体系はAWS公式サイトでご確認ください。

2.安全管理

AWS CloudFormationでは、安全で繰り返し可能な方法でアプリケーションリソースがプロビジョニングされるため、手作業やカスタムスクリプト作成を必要とせずにインフラストラクチャとアプリケーションの構築と再構築が可能になります。また、エラーが検出された場合は、変更が自動的にロールバックされます。

3.モデル化

AWS CloudFormationでは、お客様のインフラストラクチャとアプリケーションリソース全体を、テキストファイルまたはプログラミング言語のいずれかでモデル化できます。これは、組織全体で使用されるインフラストラクチャコンポーネントの標準化、構成の一貫性、トラブルシューティング時間の短縮などを実現するのに役立ちます。

AWS CloudFormationのデメリット

一方で、AWS CloudFormationを利用するには、次のようなデメリットがあります。

・AWS CloudFormationのテンプレートやスタックの作成方法など、使い方を理解し、操作を覚えなくてはならない

・部分的な修正でも、再度テンプレートからスタックを作成して適用する必要があり、手動で修正するよりも時間がかかる

・何度もスタックの作成と削除を繰り返していると、AWSのリソース作成上限に達する可能性がある

AWS CloudFormationとAWS Elastic Beanstalkとの違い

AWS Elastic Beanstalkとは?

AWS Elastic Beanstalk は、Java、PHP、およびDockerなどを使用して開発されたウェブアプリケーションやサービスを、Apache、Nginx、Passenger、IISなど使い慣れたサーバーでデプロイおよびスケーリングするためのサービスです。

AWS Elastic Beanstalkのメリット

・多彩なアプリケーションプラットフォーム

AWS Elastic Beanstalkでは、人気のある多数の言語やフレームワークで作成されたウェブアプリケーションがサポートされています。

・アプリケーションデプロイの多様な選択肢

AWS Elastic Beanstalkでは、AWSマネジメントコンソール、Elastic Beanstalkコマンドラインインターフェイス、 Visual Studio、Eclipseを介してコードをデプロイできます。

・モニタリング

AWS Elastic Beanstalkには、アプリケーションの状態のモニタリングと管理のための統一されたユーザーインターフェイスが用意されています。

押さえておきたいポイント

項目 AWS Microsoft Azure Google Cloud
世界シェア 約33%(首位) 約22% 約11%
強み サービス数・実績 Microsoft製品連携 データ分析・AI
無料枠 12ヶ月+常時無料 12ヶ月無料 常時無料枠あり
主な資格 CLF / SAA / SAP AZ-900 / AZ-104 ACE / PCA

【要注意】上記のシェア・料金・資格名は変動する場合があります
クラウド市場シェアや無料枠の内容は時期により変わるため、最新の情報は各社公式サイトでご確認ください。

  • AWS CloudFormationは、インフラをコード(テンプレート)として管理し、リソースの作成・更新・削除を予測可能な手順で自動化する「Infrastructure as Code」サービスである。
  • AWS CloudFormation自体の利用に追加費用はかからず、テンプレートから作成したAWSリソースの通常料金のみが発生する。
  • AWS Elastic Beanstalkはアプリケーションの実行環境をまとめて提供するPaaS的なサービス、AWS CloudFormationはより広範なAWS/サードパーティリソースを柔軟に構成できるIaCサービスであり、両者は目的に応じて使い分ける、あるいは併用することができる。

よくある質問

AWS CloudFormationを使うのに追加費用はかかりますか?

AWS CloudFormationのサービス自体の利用料金はかかりません。テンプレートを使って作成したAmazon EC2やElastic Load Balancingなどの各AWSリソースに対して、通常の利用料金が発生します。最新の料金体系はAWS公式サイトでご確認ください。

AWS CloudFormationとAWS Elastic Beanstalkはどちらを使えばよいですか?

アプリケーションの実行環境を素早く用意し、デプロイやスケーリング、モニタリングまでを簡単に済ませたい場合はAWS Elastic Beanstalkが向いています。一方、EC2やRDS、IAMなど複数のAWSリソースを含む複雑な構成を、テンプレートとして一元管理・再利用したい場合はAWS CloudFormationが適しています。両者は補完関係にあり、Elastic Beanstalk環境自体をCloudFormationのテンプレートに組み込んで管理することも可能です。

AWS CloudFormationのテンプレートはどのように作成しますか?

AWSが提供するサンプルテンプレートをベースにカスタマイズする方法のほか、JSONまたはYAML形式で独自にテンプレートを記述する方法があります。近年はAWS CDK(Cloud Development Kit)を使い、TypeScriptやPythonなどのプログラミング言語でインフラを記述し、CloudFormationテンプレートとして出力する開発スタイルも普及しています。

まとめ

両者の違いについてですが、AWS Elastic Beanstalkは、クラウドでアプリケーションを簡単にデプロイおよび実行できる環境を提供します。

一方で、AWS CloudFormationは開発者用ツールと統合しており、「ワンストップ」でアプリケーションのライフサイクルを管理でき、広範にわたるAWSおよびサードパーティのリソースのための便利なプロビジョニングメカニズムです。これらのサービスは互いに補完するように設計されています。

このように、テスト環境と本番環境など、いくつかのシステムを構築するときに、AWS CloudFormationやAWS Elastic Beanstalkを使用し、それぞれのメリットや目的に合わせて利用することで、互いの機能やちがいを理解して、能率の良い作業ができるよう適切に使い分けることが重要となります。

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