AWS CodeBuildの特徴、料金についてご紹介!

最終更新日:2026年8月5日

AWS CodeBuildとは?

AWS CodeBuildは、クラウドで動作する完全マネージド型のビルドサービスです。CodeBuildはソースコードをコンパイルし、ユニットテストを実行して、すぐにデプロイできるアーティファクトを生成します。CodeBuildにより、独自のビルドサーバーのプロビジョニング、管理、スケーリングが不要になります。Apache Maven、Gradleなどの一般的なプログラミング言語とビルドツール用のパッケージ済みのビルド環境を提供します。CodeBuildのビルド環境をカスタマイズして、独自のビルドツールを使用することもできます。CodeBuild​はピーク時のビルドリクエストに合わせて自動的にスケーリングします。

AWS CodeBuildの特徴

コードのビルドとテスト…AWS CodeBuildでは、タスクの完了に必要なオペレーティングシステム、プログラミング言語ランタイム、ビルドツール (Apache Maven、Gradle、npm) が含まれる、事前設定されたビルド環境でビルドが実行されます。ユーザーが行う必要があることは、ソースコードの場所を指定し、使用するビルド環境やビルド中に実行されるビルドコマンドなど、ビルドの設定を選択することのみです。AWS CodeBuildによってコードがビルドされて、アーティファクトがAmazon S3バケットに保存されます。または、ビルドコマンドを使用して、それらをアーティファクトリポジトリにアップロードできます。AWS CodePipeline、AWSマネジメントコンソール、AWS CLI、またはAWS SDKを使用して、ビルドプロジェクトを作成、管理、および開始できます。

事前設定されたビルド環境…AWS CodeBuildでは、Java、Python、Node.js、Ruby、Go、.NET Core for Linux、およびDocker用のビルド環境をあらかじめ用意しています。追加のセットアップなしに、選択した言語・ツールに対応したビルド環境をすぐに利用できます。

ビルド環境のカスタマイズ…事前設定されたビルド環境だけでなく、独自のDockerイメージを指定してビルド環境をカスタマイズすることも可能です。特定バージョンのツールやライブラリ、社内標準の実行環境が必要な場合でも、カスタムイメージを使うことで柔軟に対応できます。

AWS CodeBuildを使用する大きなメリット

完全マネージド型…CodeBuildでは、お客様独自のビルドサーバーをセットアップ、パッチ適用、更新、管理する必要がありません。

オンデマンド…CodeBuildはビルドのニーズに合わせてオンデマンドでスケーリングされます。料金は、使用したビルド時間に対してのみ発生します。

すぐに使える…CodeBuildは、事前設定された最も一般的なプログラミング言語でのビルド環境を提供します。最初のビルドを開始するには、ビルドスクリプトを指すだけです。

buildspec.ymlの基本例

CodeBuildのビルド手順は、プロジェクトのルートに配置するbuildspec.ymlというYAMLファイルで定義します。以下はNode.jsアプリケーションをビルド・テストする簡単な例です。

version: 0.2

phases:
  install:
    runtime-versions:
      nodejs: 18
    commands:
      - npm install
  build:
    commands:
      - npm run build
  post_build:
    commands:
      - npm test
artifacts:
  files:
    - '**/*'
  base-directory: dist

phasesでインストール・ビルド・テストなど各段階のコマンドを定義し、artifactsで成果物として保存するファイルを指定します。

CodeBuildを実行する方法

CodeBuildを実行するには、AWS CodeBuildコンソールまたはAWS CodePipelineコンソールを使用できます。また、AWS Command Line Interface(AWS CLI)またはAWS SDKを使用して、CodeBuildの実行を自動化することもできます。

AWS CodePipelineのパイプラインのビルドステージまたはテストステージに、ビルドアクションまたはテストアクションとしてCodeBuildを追加できます。AWS CodePipelineは、コードをリリースするために必要な手順をモデル化、視覚化、および自動化するために使用できる継続的な配信サービスです。これには、コードの構築が含まれます。

CodeBuildコンソールでは、リポジトリ、ビルドプロジェクト、デプロイアプリケーション、パイプラインなどのリソースをすばやく検索することもできます。[Go to resource]を選択するか、/ キーを押して、リソースの名前を入力します。一致するものはすべてリストに表示されます。検索では大文字と小文字が区別されません。リソースを表示する権限がある場合のみ表示されます。

CodeBuildの料金体系

AWS CodeBuildはシンプルな従量制料金を採用しています。前払いの義務や最低料金はありません。料金は、使用したリソースに対してのみ発生します。ビルドの実行にかかった時間に基づいて、コンピューティングリソースに対して課金されます。1分(またはコンピューティングモードによっては1秒)あたりの料金は選択したコンピューティングタイプによって変わります。

ビルド時間…オンデマンドEC2コンピューティングモードでは、ビルドを送信してからビルドが終了するまでの時間が分単位で切り上げて課金されます。オンデマンドAWS Lambdaコンピューティングモードでは秒単位で課金されます。

コンピューティングタイプ…AWS CodeBuildにはEC2ベースの複数のコンピューティングタイプと、起動が高速なAWS Lambdaベースのコンピューティングタイプがあり、メモリ容量とvCPU数が異なります。料金は、ビルドで選択したコンピューティングタイプによって異なります。

⚠️ コンピューティングタイプの名称について:CodeBuildのコンピューティングタイプはBUILD_GENERAL1_SMALLのような名称で指定します(Amazon RedshiftやEC2の一般的なインスタンスタイプ名とは異なります)。
コンピューティングタイプ vCPU メモリ(Linux) 主な用途
BUILD_GENERAL1_SMALL 2 4GiB 軽量なビルド・単体テスト(無料利用枠対象)
BUILD_GENERAL1_MEDIUM 4 8GiB 一般的なアプリケーションのビルド
BUILD_GENERAL1_LARGE 8 16GiB 大きめのプロジェクト・並列度の高いビルド
BUILD_GENERAL1_XLARGE 36 72GiB 大規模なDockerイメージビルド等
BUILD_GENERAL1_2XLARGE 72 144GiB 最大規模のビルド(利用可能リージョン限定)
BUILD_LAMBDA_1GB 〜 10GB 1GiB〜10GiB 起動の速さを重視する小〜中規模ビルド(AWS Lambdaコンピューティングモード)

※上記はLinux環境(EC2コンピューティングモード)での目安です。ARM・Windows・GPU向けにも同様のコンピューティングタイプが用意されており、リージョンによって利用可否が異なります。1分(Lambdaは1秒)あたりの具体的な料金・利用可能リージョンは変更される場合があるため、最新情報はAWS公式サイトの料金ページでご確認ください。

AWS CodeBuildには無料利用枠があり、オンデマンドEC2コンピューティングモードではBUILD_GENERAL1_SMALL(general1.smallまたはarm1.small)を使って毎月100分まで、オンデマンドAWS Lambdaコンピューティングモードでは毎月6,000ビルド秒まで無料で利用できます。CodeBuildの無料利用枠は、12か月間のAWS無料利用枠の期間が終了しても自動的に期限切れになることはありません。新規または既存のAWSのお客様が利用できます(reserved capacity(予約キャパシティ)のEC2インスタンスは無料利用枠の対象外です)。

ビルドでデータを転送する場合、またはAWSの他のサービスを使用する場合は、追加料金が発生する可能性があります。例えば、Amazon CloudWatch Logsでビルドログをストリーミングした場合、Amazon S3でビルドアーティファクトを保存した場合、AWS Key Management Serviceで暗号化した場合は、料金が発生する可能性があります。AWS CodeBuildをAWS CodePipelineと一緒に使用した場合も、追加料金が発生する可能性があります。

料金の考え方(計算例)

例えば、BUILD_GENERAL1_SMALLを使用して1か月にビルドを100回実行し、各ビルドの実行に5分かかった場合、月間の合計ビルド時間は次のように計算できます。

ビルドの月間利用時間
ビルド時間 (分) = 100 回のビルド × 5 分 = 500 分

このうち無料利用枠の100分を差し引いた400分が課金対象となり、400分に選択したコンピューティングタイプの1分あたりの単価を掛けた金額が請求されます。単価はコンピューティングタイプ・リージョンによって異なるため、正確な金額はAWS公式サイトの料金ページまたは料金見積りツールでご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q. AWS CodeBuildは無料で使えますか?

無料利用枠があります。オンデマンドEC2コンピューティングモードなら毎月100分(BUILD_GENERAL1_SMALL)、オンデマンドAWS Lambdaコンピューティングモードなら毎月6,000ビルド秒まで無料で利用できます。この無料利用枠は12か月間のAWS無料利用枠の期間終了後も継続して利用できます。

Q. AWS CodePipelineとの違いは何ですか?

AWS CodeBuildは「ビルドとテスト」に特化したサービスです。一方、AWS CodePipelineはソースの取得からビルド、デプロイまでの一連のリリースプロセス全体をモデル化・自動化するサービスで、そのビルドステージ・テストステージとしてCodeBuildを組み込んで使います。CodeBuild単体でも、CodePipelineに組み込んでも利用可能です。

Q. どのプログラミング言語・ツールに対応していますか?

Java、Python、Node.js、Ruby、Go、.NET Core for Linux、Dockerなど主要な言語・ツールの事前設定済みビルド環境が用意されています。これら以外の言語やバージョンが必要な場合も、独自のDockerイメージを指定してビルド環境をカスタマイズすることで対応できます。

Q. Jenkinsなど自前のCI/CDツールと比べてどんなメリットがありますか?

完全マネージド型のため、ビルドサーバーの構築・パッチ適用・スケーリングといった運用作業が不要です。ビルドの需要に応じて自動的にスケーリングし、使用した分(ビルド時間)だけの従量課金となるため、アイドル時間のコストを抑えやすい点が大きなメリットです。

まとめ:AWS CodeBuild

この記事のポイント:

  • AWS CodeBuildは、ビルドサーバーの管理が不要な完全マネージド型のビルド・テストサービス
  • Java・Python・Node.js・Ruby・Go・.NET Core・Dockerなど主要言語の事前設定済みビルド環境をすぐに利用できる
  • 独自のDockerイメージを使えば、ビルド環境を柔軟にカスタマイズ可能
  • 料金は前払い不要の従量課金制で、コンピューティングタイプごとにビルド時間(分・Lambdaは秒)に応じて課金される
  • 無料利用枠があり、EC2モードなら毎月100分、Lambdaモードなら毎月6,000ビルド秒まで無料
  • AWS CodePipelineと組み合わせることで、ビルド・テストを含むリリースプロセス全体を自動化できる

いかがだったでしょうか。無料利用枠もあるので、まずは小規模なプロジェクトで試してみてはいかがでしょうか。

▼ アクロビジョンについて

👔

一緒に働きましょう

一人ひとりのキャリアに向き合い、
活躍できる現場をご紹介します。

採用サイトを見る →
💻

システム開発のご依頼・ご相談

コンサルティングから運用保守まで、
ワンストップで対応します。

まずはお気軽にご相談ください →

前の記事

AWS Elemental MediaStoreについて

次の記事

Amazon RDS for PostgreSQLとは?