AWS Elemental MediaPackage とは?
最終更新日:2026年8月11日
はじめに
| 項目 | AWS | Microsoft Azure | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| 世界シェア | 約33%(首位) | 約22% | 約11% |
| 強み | サービス数・実績 | Microsoft製品連携 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月+常時無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | CLF / SAA / SAP | AZ-900 / AZ-104 | ACE / PCA |
近年多種多様な配信サイトが登場してきた影響で、様々な人が自分で動画を編集して配信サイトに投稿しています。また、これから動画を作成して投稿したいと考えている方も多くいると思います。そんな方々にお勧めしたいのが、今回紹介するAWS Elemental MediaPackage です。本記事では、AWS Elemental MediaPackage の概要、特徴について詳しく解説していきます。
AWS Elemental MediaPackageの概要
AWS Elemental MediaPackage は、インターネット配信をする際の動画の作成や、保護を行うことが出来ます。AWS Elemental MediaPackage を使用することで、単一のビデオ入力から、インターネットに接続可能なTVや携帯電話、コンピュータ、タブレット、ゲームコンソールで再生可能なビデオストリームを作成することが出来ます。また、視聴者が使いやすい機能として、動画を最初から再生や一時停止、巻き戻しなどの一般的な機能を簡単に実装することが出来ます。また、AWS Elemental MediaPackage でデジタル著作権管理を使用することで、そのコンテンツを保護する事も出来ます。また、動画の容量に対する負荷に応じてAWS Elemental MediaPackage が自動的に拡張されるので、容量を正確に予測する必要がなくなります。これらの機能によって、視聴者に優れたサービスを提供することが出来ます。
【要注意】MediaPackageにはv1とv2があります
AWS Elemental MediaPackageは2023年5月に新バージョンの「MediaPackage v2」が登場しており、AWS公式ドキュメントも現在はv2を前提とした内容が中心になっています。v2はエンティティ名やAPI・CLIがv1とは別体系(ARNなどに「mediapackagev2」が付く)で、v1のリソースを自動でv2へ移行する仕組みはありません。既にv1で構築済みのVOD配信などはそのまま利用可能ですが、これから新規に構築する場合は基本的にv2を前提に検討することをおすすめします。最新の仕様はAWS公式サイトでご確認ください。
AWS Elemental MediaPackage の特徴・利点
次に、AWS Elemental MediaPackage の特徴・利点について大まかに四点に分けて解説していきます。
豊富な出力形式
AWS Elemental MediaPackage は幅広いMPEG-DASH を採用しており、中身としては、Smooth Streaming、MPEG-2 Transport streams を使用しているHTTP Live Streaming、Common Media Application Format fragmented MP4 など、動画配信サイトに一般的に使用される標準の形式をサポートしているので、様々な配信サイトおよび様々なデバイスを所持している視聴者に対応することが出来ます。
高度な動画サービスとコンテンツ保護
AWS Elemental MediaPackage は複数のデジタル著作権管理テクノロジーが統合されているので、コンテンツを保護することが可能です。また、高度な音声機能や多言語対応の字幕トラックにも対応しているため、より良いサービスを提供することが出来ます。
自動スケーラビリティと回復性
AWS Elemental MediaPackage は動画の視聴者数に合わせて、自動的にスケールされます。また、複数のAWS Availability Zones にわたる分散リソースで自動的に管理され、状態が自動的にモニタリングされることでメトリクスを常に追跡し、必要に応じて新しいインスタンスが自動的に作成されることで、増加したワークロードに合わせてスケールします。これらの機能によりライブ動画を停止させることなく、問題が発生しそうな箇所を見つけて解決することが出来ます。
他のAWSのサービスと組み合わせた利用
AWS Elemental MediaPackage は単体でも有効に活用可能だが、他のAWSのサービスと組み合わせることで、動画のライブエンコーディングやVOD処理、広告のパーソナライズと収益化、メディア最適化ストレージなどとして利用することも可能です。また、Amazon CloudWatch と組み合わせることで、リアルタイムでモニタリングを行うことも可能となります。
押さえておきたいポイント
- AWS Elemental MediaPackageは単一のビデオ入力から複数デバイス向けのストリームをまとめて作成でき、著作権管理(DRM)によるコンテンツ保護にも対応する。
- 視聴者数の増減に応じて自動でスケールする仕組みを備えており、容量を事前に厳密に見積もる必要がない。
- 2023年5月以降はMediaPackage v2が主流となっており、新規に構築する場合はv2を前提に検討するのが基本となる。
よくある質問
AWS Elemental MediaPackageはライブ配信とVOD(オンデマンド)のどちらに使えますか?
どちらにも利用できます。ライブ配信のパッケージング・配信のほか、録画済みコンテンツのVOD配信にも対応しており、他のAWSサービスと組み合わせてライブエンコーディングやVOD処理を行う構成もよく使われます。
料金はどのくらいかかりますか?
料金体系はリージョンや処理データ量、出力形式などによって変動するため、本記事内での具体的な金額の記載は避けています。最新の料金はAWS公式サイトの料金ページでご確認ください。
MediaPackage v1で既に構築済みのシステムはどうすればよいですか?
v1のリソースはそのまま利用を継続できますが、v1からv2への自動移行の仕組みは提供されていません。今後新しく構築する配信基盤についてはv2を前提に検討することをおすすめします。
まとめ
ここまでAWS Elemental MediaPackage の概要や、特徴について解説してきました。AWS Elemental MediaPackage は、インターネット配信をする際の動画の作成や保護を行うことが出来ます。また、単一のビデオ入力から様々な端末で再生することが可能なビデオストリームを作成することが出来るという、とても便利な機能を持っています。AWS Elemental MediaPackage の利点は多数存在し、1つ目としては幅広いMPEG-DASH の採用により、様々な動画配信サイトとデバイスに対応できる点があります。2つ目は、複数のデジタル著作権管理テクノロジーが統合されていることにより、高度な動画サービスとコンテンツ保護を行える点です。3つ目は、動画の視聴者数に合わせて自動的にスケールすることで、何かしらの問題が起きようとしている箇所の解決を早めることが出来る点です。そして最後に、他のAWSサービスと組み合わせることでより詳細に、かつ快適に様々な機能を使えるという点があります。動画の作成はなかなか大変なものですが、これらの機能を使うことでより一層作りやすくなるので、ぜひ一考してみてはいかがでしょうか。
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