AWS Elemental MediaStoreについて

最終更新日:2026年8月10日

【要注意】AWS Elemental MediaStoreはサービス終了済みです
AWSは2025年11月13日をもってAWS Elemental MediaStoreの提供を終了しました。既存ユーザーもこの日以降はサービスを利用できず、新規にコンテナを作成することもできません。以下の本文は、サービス提供当時の機能・仕組みを理解するための参考情報として残しています。ライブ配信のオリジンストレージを検討する場合は、シンプルな構成であればAmazon S3、DRMやクロスリージョン冗長化などの高度な機能が必要な場合はAWS Elemental MediaPackageへの移行が推奨されています。最新の状況はAWS公式サイトでご確認ください。

この記事でわかること

AWS Elemental MediaStoreについて理解する

項目 AWS Microsoft Azure Google Cloud
世界シェア 約33%(首位) 約22% 約11%
強み サービス数・実績 Microsoft製品連携 データ分析・AI
無料枠 12ヶ月+常時無料 12ヶ月無料 常時無料枠あり
主な資格 CLF / SAA / SAP AZ-900 / AZ-104 ACE / PCA

AWS Elemental MediaStoreとは?

AWS Elemental MediaStoreは、メディア向けに最適化された AWS ストレージサービスです。

AWS Elemental MediaStoreの特徴

AWS Elemental MediaStoreのサービスにより、ライブストリーミングによる動画コンテンツ配信に必要なパフォーマンス、整合性、低レイテンシーを実現できます。

AWS Elemental MediaStoreのメリット

1.支払いは実際に使用した分のみ

AWS Elemental MediaStoreでは、使用した分のみ料金が発生する従量制です。リクエストの料金は、リクエストの量に基づいて課金されます。また、データを転送する場合、AWS外でコンテンツを提供すると、データ転送料金の追加料金が発生する場合があります。

2.高い整合性と低レイテンシー

プレイヤーがダウンロードするオブジェクトをマニフェストで指定するHTTPベースの動画ストリーミングプロトコルでは、リードアフターライトの整合性と、更新後の読み取りパフォーマンスが要求されます。要求時にコンテンツがすぐに利用できないと、バッファリングが発生するか再生に失敗します。コンテンツのマニフェストが最新でないと、デバイスでの再生が停止します。このようにAWS Elemental MediaStoreでは、大量のリクエストの処理を前提に低レイテンシーで読み書きを行うように設計されているため、視聴者に高品質の安定したサービスを提供できます。

3.視聴者に合わせたスケーリング

AWS Elemental MediaStoreでは、受信するリクエストの量に合わせて自動的なスケールが行われます。負荷が増加しても、視聴環境の品質に悪影響を与えることはありません。このサービスは自動的に容量が変更されるため、仮に視聴者が減少した場合もスケールダウンは不要です。

4.最適化された高いパフォーマンス

AWS Elemental MediaStoreは、高品質で低レイテンシーの読み取りと書き込みを同時に提供するといった特有の要件を満たすパフォーマンスを提供できるよう最適化されています。これにより、動画のバッファリングによるリスクは軽減され、エンドツーエンドのレイテンシーも短縮されるため、視聴者に一貫したサービス品質を提供することができます。

5.アクセスコントロールの管理

統合されたセキュリティ管理ツールを使用すると、Identity and Access Management (IAM) ロールを作成してセキュリティを強化し、コンテンツにアクセスするロールをコントロールできます。また、AWSのセキュリティ管理ツールでは、ワークロードにかかわらず、コンテンツの読み取りアクセスを管理したり、特定の範囲のユーザーに書き込みアクセスを委任したりできます。

AWS Elemental MediaStoreとAWS Elemental MediaPackageとの違い

AWS Elemental MediaPackageとは?

まず、AWS Elemental MediaPackageとは、ビデオプロバイダーがライブビデオストリームを安全、確実、かつコスト効率よくパッケージ化して配信するのに役立つ、非常にスケーラブルなビデオ生成とジャストインタイムのパッケージサービスです。

AWS Elemental MediaPackageのメリット

・インターネット接続対応のさまざまなデバイスに動画を配信可能

AWS Elemental MediaPackageを使用すると、コンテンツを簡単にパッケージ化し、さまざまな動画再生デバイスに簡単に配信できます。

・高度な動画サービスとコンテンツ保護

AWS Elemental MediaPackageでは、ライブストリームの視聴者のために、DVRのような経験を構築することができます。

押さえておきたいポイント

  • AWS Elemental MediaStoreは2025年11月13日にサービス提供が終了しており、現在は新規利用・既存利用ともにできない。
  • 移行先はワークロードによって異なり、シンプルなライブ配信であればAmazon S3、DRMやクロスリージョン冗長化などの高度な機能が必要な場合はAWS Elemental MediaPackageが推奨されている。
  • サービス終了以前にMediaStoreに保存していたデータは、List/Get APIを使ってAmazon S3など他のストレージへコピーする必要があった(現在は新規のエクスポートもできない)。

よくある質問

AWS Elemental MediaStoreは現在も利用できますか?

利用できません。AWSは2025年11月13日をもってAWS Elemental MediaStoreのサポートを終了しており、既存ユーザーもこの日以降はサービスや機能を一切利用できなくなっています。

AWS Elemental MediaStoreの代わりに何を使えばよいですか?

シンプルなライブ動画配信のワークフローであればAmazon S3が低コストな選択肢として案内されています。DRMやHLS/DASH/CMAFの再パッケージ、クロスリージョンの冗長化など高度な機能が必要な場合は、AWS Elemental MediaPackageへの移行が推奨されています。

AWS Elemental MediaStoreとAWS Elemental MediaPackageは何が違いますか?

MediaStoreはライブストリーミング配信に必要な低レイテンシー・高整合性のオリジンストレージ機能に特化したサービスでした。一方MediaPackageは、複数フォーマットへのパッケージ化、DRM対応、DVRのような視聴体験の構築など、より高度な配信機能を提供するサービスです。複数フォーマットやDRM、DVR的な機能が必要な場合はMediaPackageを、既に適切なフォーマットでDRMも適用済みのパススルー配信であれば(サービス提供当時は)MediaStoreを使い分けることが案内されていました。

まとめ

両者の違いについてですが、複数のフォーマットとDRM、またはDVRのような機能が必要とされる場合は、AWS Elemental MediaPackageを使用できます。

一方で、ライブストリームが既に適切なフォーマットであり、必要なDRMが適用されている場合は、AWSがそのサービスを通じて提供しているセキュリティおよび耐久性と組み合わせて、ライブストリーミングメディア配信に必要なパフォーマンスと一貫性を提供するパススルービデオ発信と保存のサービスとしてAWS Elemental MediaStoreを使用できます(ただしMediaStore自体は2025年11月13日にサービス終了済み)。

このように、AWS Elemental MediaStoreとAWS Elemental MediaPackageのそれぞれのメリットや目的に合わせて利用することで互いの機能やちがいを理解して、適切に使い分けることが重要となります。現在ライブ配信のオリジンを新たに構築する場合は、Amazon S3またはAWS Elemental MediaPackageの利用を検討してください。

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