AWS IoT Eventsサービスの内容とできることについて

最終更新日:2026年8月10日

この記事でわかること

【要注意】AWS IoT Eventsはサービス終了済みです
AWSは2025年5月、AWS IoT Eventsを含む複数のIoT関連サービスの提供終了(リタイア)を発表しました。新規申込みの受付は2025年5月20日に終了しており、既存利用者分も含めて2026年5月20日をもって完全にサービスが終了し、現在はコンソールやAPIへのアクセスができなくなっています。本記事はサービス稼働当時の仕様紹介として掲載していますが、これからIoTのイベント検知の仕組みを新規構築する場合は、AWS IoT SiteWiseの警報機能や、AWS IoT Core・AWS Lambda・Step Functionsを組み合わせた自前実装、サードパーティ製IoTプラットフォームなど代替手段の検討が必要です。最新の移行ガイダンスはAWS公式サイトでご確認ください。

AWS IoT Events

項目 AWS Microsoft Azure Google Cloud
世界シェア 約33%(首位) 約22% 約11%
強み サービス数・実績 Microsoft製品連携 データ分析・AI
無料枠 12ヶ月+常時無料 12ヶ月無料 常時無料枠あり
主な資格 CLF / SAA / SAP AZ-900 / AZ-104 ACE / PCA

この記事では、AWS IoT Eventsサービスの内容とできることについて説明していきます(同サービスは2026年5月20日に提供終了しています。詳細は上部の注記をご参照ください)。

AWS IoT Eventsとは

AWS IoT Eventsとは、IoTセンサーまたはアプリケーションによって発生するイベントを簡単に検出して対応が可能になる、マネージド型IoTサービスでした。
イベントとは、想定していたよりも複雑になる状況、例えばベルトがつまり機器に不具合が発生したり、照明、防犯カメラが作動する動作信号を使用する、接続された動作検知器具に不具合が生じるという状況を識別しているデータパターンのことを指します。AWS IoT Eventsが利用されるまで、このイベントを検出するためには、コストがかかるアプリケーションを構築し、データの収集を行い、判定するロジックを使用してイベントを検出したのち、別のアプリケーションによってイベント対応するトリガーを構築することが一般的でした。
AWS IoT Eventsでは、呼吸機器の湿度や冷蔵庫の温度、モーターに対するベルトの速度などのテレメトリデータをあつかう多数のIoTセンサーから簡単にイベントを検出することができました。

利用者は、取り込む関連データソースを選び、容易なif-then-else文を使用して各イベントロジックの定義を行い、イベントが発生した際にトリガーが行われるアラートのカスタムアクションの選択のみで処理を行うことができました。またAWS IoT Eventsは、数台のIoT センサーやアプリケーションデータを継続して監視を行い、AWS IoT Core、AWS IoT Analyticsなどの他の関連サービスと合わせてイベントを早期検出し固有の分析をすることができました。そして迅速に問題を解決して、コストを削減し、定義したロジックに基づき運用効率を向上し、イベントに対するアラート、アクションのトリガーを自動で実行することができました。

AWS IoT Eventsに対する入力を受け取る方法

AWS IoT Eventsに対する入力は、AWS IoT サービスや、管理アプリケーション、センサーデバイスといった、多数の IoTデータソースから受け取ることができました。また「BatchPutMessage」API(標準APIインターフェイス)を使用し、テレメトリデータの入力を AWS IoT Eventsへプッシュすることができました。AWS IoT Coreを利用し、テレメトリデータをデバイスから直接送信する場合は、AWS IoTのルールエンジンにおいて IoTデータからAWS IoT Eventsへ転送するためのルール(ARN:Amazonリソースネームを経由して検知器を認識)を作成する仕組みでした。

AWS IoT Eventsを使用した際のイベントの検出方法

AWS IoT Eventsを使用した際のイベントは、「if-then-else」文のようにカスタムを定義した条件付きのロジックを用いて、モーターの不具合の発生などのイベントを検出することができました。

イベント検知器に対する定義には、定義された状態や評価する際に用いる入力や条件付きロジック、トリガーを行うアクションなどが含まれていました。また、IoT Events内においては、2つの方法でイベントの検出を定義することができました。1個目のオプションは、AWS IoT Eventsのコンソールを使用し、イベントの発生条件を定義して条件が「TRUE」と評価した際に、そのアクションをトリガーさせることです。そして2個目のオプションは、「CreateDetectorModel」のAPI を呼び出し、プログラムによってイベントの検出を作り上げることです。

トリガーを実行するアクションの大多数はAWS IoT Eventsアクションライブラリによって事前に定義されており、アクションの再利用が簡単にできるようになっていました。AWS IoT Eventsで使われる代表的なアクションは、Amazon Simple Notification Serviceを使用した際の通知の送信や、AWS IoT Coreを経由したメッセージの発行、AWS Lambda機能を使用したトリガー、AWS Step Functionsのワークフロー、DynamoDBに対するレコードの書込みなどがありました。 IoT Eventsを設定する際は、複数の入力でパターンの認識を行うロジックを定義したのち、トリガーするアクションのカテゴリを設定する流れでした。

押さえておきたいポイント

  • AWS IoT Eventsは2025年5月に提供終了が発表され、新規申込みは2025年5月20日で終了、既存利用分を含めて2026年5月20日に完全にサービスが終了しました。現在は新規・既存とも利用できません。
  • 稼働当時は「if-then-else」形式の条件付きロジックでイベント検知条件を定義し、「BatchPutMessage」APIやAWS IoT Coreのルールエンジン経由でテレメトリデータを取り込む仕組みでした。
  • 同様の用途(設備の異常検知・警報管理など)を新たに構築する場合は、AWS IoT SiteWiseや、AWS IoT Core・AWS Lambda・Step Functionsを組み合わせた自前実装、サードパーティ製IoTプラットフォームなど代替手段を比較検討する必要があります。

よくある質問

AWS IoT Eventsは今から使えますか?

いいえ、使えません。AWSは2025年5月にAWS IoT Eventsの提供終了を発表し、新規申込みは2025年5月20日で終了、既存ユーザー分も含めて2026年5月20日に完全にサービスが終了しています。現在はコンソールやAPIにアクセスできません。

既存のAWS IoT Eventsの検知器モデル(Detector Model)はどうなりますか?

2026年5月20日のサービス終了後は、既存の検知器モデルやリソースへのアクセス・実行はできなくなっています。稼働中に別サービスへ移行していない場合は、同等の仕組みを代替サービスで再構築する必要があります。

AWS IoT Eventsの代わりに使えるAWSサービスはありますか?

用途によって異なりますが、設備の異常検知や警報管理であればAWS IoT SiteWise、独自の条件分岐ロジックを組みたい場合はAWS IoT Core(ルールエンジン)とAWS Lambda、Step Functionsなどを組み合わせた構成が代替候補になります。要件に応じて最新情報をAWS公式サイトでご確認のうえ比較検討することをおすすめします。

終わりに

ここまでお読みいただきありがとうございます。いかがだったでしょうか。今回はAWS IoT Eventsサービスの内容とできることについて説明しました。多くのIoT ユーザーのIoTデプロイは、多数の独立するセンサーを利用した複数の機器によって構成されているため、重大イベントの発生した時刻を検出することは困難であります。AWS IoT Eventsが稼働していた当時は、全体のシステムから容易にコストを抑えイベントを検出して、適切なアクションで対応ができるようになり、製造効率や製造品質の向上といった結果につなげることができました。ただし前述のとおり同サービスは2026年5月20日に提供終了しているため、これから新規に構築される方は代替サービスのご検討をおすすめします。

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