AWS Organizationsで複数アカウント管理もスッキリ!

最終更新日:2026年8月12日

この記事でわかること

はじめに

項目 AWS Microsoft Azure Google Cloud
世界シェア 約33%(首位) 約22% 約11%
強み サービス数・実績 Microsoft製品連携 データ分析・AI
無料枠 12ヶ月+常時無料 12ヶ月無料 常時無料枠あり
主な資格 CLF / SAA / SAP AZ-900 / AZ-104 ACE / PCA

【要注意】上記のシェア・料金・資格名は変動する場合があります
クラウド市場シェアや無料枠の内容は時期により変わるため、最新の情報は各社公式サイトでご確認ください。

大きな組織やAWSに関するサービスを提供している企業の場合、複数のAWSアカウントを保有し、権限設定やコスト計算、新規アカウント作成といった手間がかかってしまう……という状況が発生するのは想像に難くありません。今回はそんな状況を一気に解決できる「AWS Organizations」をご紹介します。AWS Organizationsは、面倒なセキュリティ設定や料金の支払いといった手間が省けてしまうというとても便利なサービスです。

AWS Organizationsとは?

AWS Organizationsとは、AWSの複数アカウントを一元管理が可能となるサービスです。2017年2月に一般公開されました。一般的にはあまり知られていないサービスではありますが、大企業からスタートアップ企業まで、AWSを利用している様々な組織で導入されています。

AWS Organizationsでできること

AWS Organizationsを使うと、具体的にどんなことができるようになるのでしょうか。代表的なものを見てみましょう。

■新規AWSアカウントが簡単に作成できる
通常、AWSアカウントを作成するには住所やクレジットカード情報の登録が必須です。しかし、AWS OrganizationsでAWSアカウントを作成する場合は名前とメールアドレスだけで作れてしまいます。電話番号認証も必要ありません。アカウントの作成方法は、管理画面から作成する方法の他、AWS CLI※を使ってコマンドで作成する事もできます。
※AWSの各種サービスをコマンドで操作できるツール

なお、既に使っているAWSアカウントを子アカウントとして追加したい場合は、該当AWSアカウントのEメールかアカウントIDがあれば招待可能となります。招待されたアカウントが承認すれば追加完了です。

■組織単位でサービスコントロールポリシー (SCP)を設定できる
サービスコントロールポリシーは、AWS Organizationsに追加されているAWSアカウントのグループを作り、グループごとの権限設定を行うシステムです。既存アカウントに与えている権限をまとめて変更したいという時にも使えます。

また、あらかじめアカウントの権限を設定しておくことで、「AWSを管理する部署がAWS Organizationsを使ってアカウントを一元管理し、アカウントを使いたい部署やプロジェクトに適切な権限を持ったアカウントを貸し出す」といった使い方ができるようになります。

■使用料をまとめて支払える!
一元管理できるのはアカウントだけではありません。「一括請求 (コンソリデーティッドビリング) 」を使うとマスターアカウントに紐づけられたすべてのAWSアカウントの利用料金をまとめて支払うことができます。加えて、ぞれぞれのアカウントのサービス使用量もまとめることができるので、「Amazon EC2」や「Amazon S3」といった従量課金制サービスの使用料が割引されるという特典もあります。支払いも一括でできて割引まで受けられるというのは、手間もコストも削減できて嬉しいですね。

また、アカウントごとのコストと使用状況のデータをダウンロードできるので、どのサービスにどれだけコストがかかっているか、どれだけ使っているかも把握することが可能です。

注意点も少しだけ

とても便利なAWS Organizationsですが、使い始める時にはいくつか注意点があります。
代表的な2点を挙げておきます。

1.複数アカウントをまとめるための親アカウント(マスターアカウント)が必要です。
この時、既にサービスを利用中のアカウントを親アカウントにしてしまうと、アカウントに万が一トラブルが発生した際に対応が必要になるので、子アカウントの管理に影響を及ぼす可能性があります。よって、AWS Organizationsを使い始める時は新規にAWSアカウントを作成し、親アカウントにすることがおすすめです。

2.新しいアカウントの初期パスワードが割り当てられない
AWS Organizationsから新しいアカウントを作成した場合、新しいアカウントの初期パスワードは割り当てられていません。初めてルートユーザーとしてアカウントにアクセスする際には、便宜上パスワード復旧を行う必要があります。

料金は?

AWS Organizationsは追加料金なしで利用できます。なお、併用して使うAWSサービスの利用料のみ請求されます。一括請求による割引の具体的な条件やAWS無料利用枠の内容は改定されることがあるため、最新料金はAWS公式サイトでご確認ください。

押さえておきたいポイント

  • AWS Organizationsは複数アカウントの一元管理・SCPによる権限統制・請求の一括管理を、サービス自体の追加費用なしで実現できます。
  • 子アカウントの新規作成は名前とメールアドレスのみで完結するため、部署やプロジェクト単位でアカウントを素早く払い出せます。
  • マスターアカウントには新規に作成したアカウントを充てるのが安全とされており、既に稼働中のアカウントをそのままマスターにするのは避けるのが望ましいです。

よくある質問

Q. AWS Organizationsを使うのに追加費用はかかりますか?

AWS Organizations自体の利用に追加料金はかかりません。実際に発生する費用は、各アカウントで使用したAmazon EC2やAmazon S3などのAWSサービスの利用料のみです。ただし、一括請求(コンソリデーティッドビリング)による割引条件などは変更される場合があるため、最新の内容はAWS公式サイトでご確認ください。

Q. 既存のAWSアカウントもAWS Organizationsに追加できますか?

可能です。追加したいAWSアカウントのメールアドレスまたはアカウントIDを使って招待を送り、招待された側のアカウントが承認すれば、既存アカウントを子アカウントとしてAWS Organizationsの管理下に加えることができます。

Q. AWS Organizationsのマスターアカウントはどう選べばよいですか?

既にサービスを稼働させている既存アカウントをそのままマスターアカウントにすると、トラブル対応が子アカウント全体の管理に影響しかねません。AWS Organizationsを導入する際は、新規にAWSアカウントを作成してマスターアカウント専用にするのが安全です。

まとめ

いかがでしたか?今回はAWS Organizationsについて解説しました。AWSサービスを使用する際に大切なセキュリティ設定やコスト管理が一括でできるという大変便利なサービスなので、複数のアカウント管理でお困りの方や、これから新規アカウントを作成していきたいという方に是非使っていただきたいサービスです。

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