AWS Route53について | Amazon Web Services Route53
最終更新日:2026年8月10日
この記事でわかること
AWS Route53について
| 項目 | AWS | Microsoft Azure | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| 世界シェア | 約33%(首位) | 約22% | 約11% |
| 強み | サービス数・実績 | Microsoft製品連携 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月+常時無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | CLF / SAA / SAP | AZ-900 / AZ-104 | ACE / PCA |
AWSのRoute53についてのご紹介です。今回はRoute53の基本的な機能と仕組みをご紹介します。これから以下に示す基本的なことを理解した上で実際にルーティングをやってみましょう。
AWS Route53とは
Route53はAWSが提供する権威DNSサーバーで、ポート53で動作することからRoute53と呼ばれています。主要な機能はドメイン登録、DNSルーティング、ヘルスチェックの3つです。
ポリシーによるルーティング設定していきます。トラフィックルーティング、フェイルオーバー、トラフィックフローに基づく様々な条件のルーティング設定が可能です。
Route53はDNSサービスに対して100%の可用性を保証するSLAを提供しています。
【要注意】
この100%SLAは「万一サービスがSLA基準を下回った場合にサービスクレジット(返金)が発行される」という契約上の保証であり、「技術的に絶対にダウンしない」ことを意味するものではありません。実際の可用性水準や補償条件はAWS公式サイトの最新のSLA文書でご確認ください。
マネージメントサービスとして提供しており、ユーザー側で冗長性などを考慮する必要がありません。
Route53の利用方法はRoute53の利用を開始してドメインを登録するとホストゾーンが自動生成され、そこにルーティングを設定するといった流れになります。
①Route53にドメインを設定、ドメイン名と同じホストゾーンを自動生成
②ホストゾーンにルーティング方法となるDNSレコードを作成
③トラフィックルーティングを設定
①ホストゾーン
Route53にドメインを設定するとドメイン名と同じホストゾーンが自動生成されます。ホストゾーンとはドメインとそのサブドメインのトラフィックのルーティングする方法についての情報を保持するコンテナのことです。ホストゾーンにはパブリックホストゾーンとプライベートホストゾーンの2つのホストゾーンがあり、パブリックホストゾーンはインターネット上に公開されたDNSドメインのレコードを管理するコンテナです。また、インターネットのDNSドメインに対するトラフィックのルーティング方法を定義するものです。プライベートホストゾーンはVPCに閉じたプライベートネットワーク内のドメインのレコードを管理するコンテナです。VPC内のDNSドメインに対して、どのようにトラフィックをルーティングするかを定義し、1つのプライベートホストゾーンで複数VPCに対応、VPCが相互アクセス可能であれば複数リージョンのVPCでも、同じホストゾーンを利用可能です。
②DNSレコード
DNSにはDNSレコードの設定情報が不可欠です。ルーティング方法を設定するためにDNSレコードを作成して各種レコードを設定します。下記に代表的なものを紹介していきます。
・SOA
ドメインのDNSサーバー/ドメイン管理者のメール・アドレス/シリアル番号などを保持して、ゾーン転送時に情報が更新されているかの判断に利用します。
・A
ホスト名とIPアドレスの関連付けを定義するレコード。
・MX
メールの配送先(メールサーバ)のホスト名の定義するレコード。
・CNAME
正規ホスト名に対する別名を定義するレコード、特定のホスト名を別のドメイン名に転送する時などに利用します。
・ALIAS
Route53固有の仮想リソースレコードです。ALIASレコードとはDNSクエリにAWSサービスのエンドポイントのIPアドレスを返答し、静的ウェブサイトとして設定されたS3バケット、CloudFront、ELB、ホストゾーン内のリソースをレコードセットとして指定できる仕組みです。このレコードのメリットはDNSクエリに対するレスポンスが高速で、CNAMEでは設定できないZone Apex(ドメイン名そのもの)へのマッピングが可能な点です。またALIASレコードに対するクエリが無料であり、Route53と連携したDNS Lookupを高速化します。CloudFrontでのクエリ回数を削減する効果もあります。
③トラフィックルーティング
様々なルーティング方式を選択して設計することが可能です。
・シンプルルーティング
レコードセットで事前に設定された値のみに基づいてDNSクエリに応答することができ、静的なマッピングによりルーティングを決定します。
・加重ルーティング
複数のエンドポイント毎の重み設定によりDNSクエリに応答する。重み付けの高いエンドポイントに多くルーティングします。
・レイテンシールーティング
リージョンの遅延によりDNSクエリに応答する。リージョン間の遅延が少ない方へルーティングされます。
・フェイルオーバールーティング
ヘルスチェックの結果に基づいて、利用可能なリソースをDNSクエリに応答する。利用可能なリソースにのみルーティングされます。
・位置情報ルーティング
クライアントの位置情報に基づきDNSクエリに応答する。特定の地域・国からのDNSクエリに対して、特定のアドレスを応答します。
・マルチバリュールーティング
別々のレコードにIPアドレスを設定して、IPアドレス単位でヘルスチェックを実施してルーティングします。
・トラフィックフロー
従来はALIASレコードを駆使して、複雑なルーティングポリシーを作成していましたが、トラフィックフローによる視覚的なフローでの複雑なポリシー設定が可能になりました。
押さえておきたいポイント
- ホストゾーンには「パブリックホストゾーン(インターネット公開用)」と「プライベートホストゾーン(VPC内限定)」の2種類があり、用途に応じて使い分ける。
- ルーティングポリシーはシンプル・加重・レイテンシー・フェイルオーバー・位置情報・マルチバリュー・トラフィックフローの複数方式から選択でき、要件(負荷分散、可用性、地域最適化など)に応じて組み合わせる。
- ALIASレコードはRoute53固有の機能で、Zone Apex(ドメイン名そのもの)への設定やクエリ無料といったCNAMEにはないメリットがあるため、AWSサービスと連携する際は積極的に活用する。
よくある質問
Route53の料金はどのように決まりますか?
ホストゾーンの数、DNSクエリ数、ドメイン登録・更新費用などに応じた従量課金制です。ALIASレコードへのクエリなど無料になる項目もあります。具体的な金額は変動するため、最新の料金体系はAWS公式サイトでご確認ください。
Route53とドメインレジストラの違いは何ですか?
Route53はドメイン登録機能に加えてDNSルーティングやヘルスチェックまで一体で提供するサービスです。他社レジストラで取得したドメインのDNS管理だけをRoute53に任せることも可能です。
ALIASレコードとCNAMEレコードはどちらを使うべきですか?
S3の静的ウェブサイトホスティングやCloudFront、ELBなどAWSサービスのエンドポイントに向ける場合はALIASレコードが推奨されます。Zone Apexに設定できる点、クエリが無料な点でCNAMEより有利です。AWS以外の外部ホスト名に向ける場合はCNAMEを使用します。
まとめ
Route53についてのご紹介でした。以上の基本的なことを理解して実際にルーティングをやってみましょう。
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