AWS Transfer for SFTPについて

最終更新日:2026年8月8日

この記事でわかること

はじめに

項目 AWS Microsoft Azure Google Cloud
世界シェア 約33%(首位) 約22% 約11%
強み サービス数・実績 Microsoft製品連携 データ分析・AI
無料枠 12ヶ月+常時無料 12ヶ月無料 常時無料枠あり
主な資格 CLF / SAA / SAP AZ-900 / AZ-104 ACE / PCA

皆さん、「AWS Transfer for SFTP」という言葉は聞いたことはないでしょうか? IT業界に携わっている多くの方は聞いたことがあるかもしれませんね。この記事では、「AWS Transfer for SFTP」とはなんなのかという基本的なことやメリット、利用方法についてわかりやすく解説していきます。

【要注意】サービス名は現在「AWS Transfer Family」に変更されています
本記事で紹介する「AWS Transfer for SFTP」は、現在AWS公式サービス名が「AWS Transfer Family」に変更されています。改称にあわせて対応プロトコルもSFTPに加えFTPS・FTP・AS2・ブラウザベース転送に拡大し、保存先もAmazon S3に加えAmazon EFS(Elastic File System)に対応しています。本記事は当時のSFTP機能を中心とした基本的な考え方の解説として参考にしつつ、実際の導入時は現行の「AWS Transfer Family」の公式ドキュメントをご確認ください。

AWS Transfer for SFTPとは

まずは、「AWS Transfer for SFTP」についてです。読みは「AWS Transfer for SFTP( エーダブリューエス トランスファー フォー エスエフティーピー )」です。では、「AWS Transfer for SFTP」とは、どのようなサービスなのかを説明します。「AWS Transfer for SFTP」とは、完全マネージド型のAWSサービスの事で、「SFTP」を使用して、「Amazon S3」との間でファイルを転送します。と、いきなり言われても意味のわからない方もいるでしょう。もう少しかみ砕くために以下に「SFTP」と「Amazon S3」について記載しておきます。

そもそもSFTPとはなんなのか

「SFTP」というのは、「SSH File Transfer Protocol」の頭文字をとった略称の事です。SSHというのは、ネットワークを経由して、他のコンピューターに接続し、遠隔操作する際の通信情報を暗号化して改ざんや覗き見といった事から保護ができるプロトコルの事です。つまり、「SFTP」というのは、SSHで暗号化された通信路を使いファイルの送受信を行うプロトコルの事です。

Amazon S3とはなんなのか

「Amazon S3」とは、「Simple Storage Service」の3つの単語を省略して「S3」と呼んでいます。「Amazon S3」は、AWSが提供する代表的なサービスの1つで、安価で高い耐久性を持っているクラウド型のオブジェクトストレージサービス( オブジェクト単位で出し入れ可能なストレージサービス )の事です。他のAWSサービスの連携、データを無制限にアップロード可能、先ほども記載した、安価で高い耐久性を持っているという点がメリットとして挙げられます。

AWS Transfer for SFTPのメリット

「AWS Transfer for SFTP」を利用することで得られるメリットは、サーバーインフラを運用することなく、AWSでSFTPサーバーのアクセスできる点です。エンドユーザーのクライアントと設定を変えることなく、SFTPベースのワークフローをAWSに移行することが可能です。
他にもいくつかのメリットがあり、ニーズに合わせてリアルタイムでスケーリング( 性能や処理能力といったものを要求される処理量に合わせて増減する事 )が可能なフルマネージドサービス( ユーザーの代わりに、サーバーの初期構築や運用監視といった事を24時間365日、企業が提供するサービス )であるという点、アプリケーションをわざわざ変更するといった手間や、SFTPインフラを運用する必要がないという点、データは「Amazon S3」の高い耐久性のあるストレージに保存される為、処理や分析、レポート、監査、アーカイブ機能といったAWSのサービスを利用できる点、前払いの料金といったものはなく、サービスの利用料金のみ発生するといった点、このように様々なメリットが「AWS Transfer for SFTP」を利用することで得られます。

AWS Transfer for SFTPの利用方法

簡単にですが、「AWS Transfer for SFTP」の利用方法を記載しておきます。まず、「Amazon S3」のバケットを作成します。次に「AWS Transfer for SFTP」が「Amazon S3」バケットにアクセスするために用いるアクセス許可が含まれている「IAMポリシー」と「AWS Transfer for SFTP」との信頼関係を確立する「IAMポリシー」の2つが含まれている「IAMロール」を作成します。独自の登録済みドメインを所持している場合は、登録済みドメインとSFTPサーバーの関連付けをオプションから行ってください。次にSFTPサーバーを作成し、サービスが利用する予定であるIDプロバイダータイプを指定し、ユーザーの認証を行います。もし、カスタムIDプロバイダーではなく、サービスマネージド型のIDプロバイダーでSFTPサーバーを使用している場合は、1人以上のユーザーを追加してください。最後にSFTPクライアントを開き、接続を設定し、使用するSFTPサーバーのSFTPエンドポイント( エンドポイントとはネットワークに接続されたネットワーク端末の総称の事 )ホスト名を使用します。このホスト名は、マネジメントコンソールから取得することが可能となっています。この手順を踏むことによって「AWS Transfer for SFTP」が使用可能になります。

押さえておきたいポイント

  • SFTPはSSHで暗号化された通信路を使ってファイル送受信を行うプロトコル
  • 本サービスはサーバーインフラを自前で運用せずにSFTP等でのファイル転送をAWS上で実現できるフルマネージドサービス
  • 現在のサービス名は「AWS Transfer Family」に変更され、対応プロトコルもFTPS・FTP・AS2・ブラウザベース転送に拡大、保存先もAmazon S3に加えAmazon EFSに対応している

よくある質問

Q. 「AWS Transfer for SFTP」と「AWS Transfer Family」は同じサービスですか?

A. はい、同じサービス系統です。当初SFTP専用サービスとして提供されていましたが、FTPS・FTP・AS2・ブラウザベース転送などプロトコルの対応が拡大したことに伴い「AWS Transfer Family」に改称されました。

Q. AWS Transfer Familyでデータを保存できるのはAmazon S3だけですか?

A. いいえ。現在はAmazon S3に加えてAmazon EFS(Elastic File System)にも対応しています。

Q. 既存のSFTPクライアントの設定を変える必要はありますか?

A. 基本的に不要です。エンドユーザーのクライアント設定を変えることなく、既存のSFTPベースのワークフローをAWSに移行できる点がメリットの一つです。

まとめ

本記事では「AWS Transfer for SFTP」とはなんなのか、メリット、利用方法を紹介させていただきました。本記事に書いてあるのは基本となる考え方の情報なので、まだまだ色々な特徴があります。もし興味を持っていただけた方は、現行の「AWS Transfer Family」の公式ドキュメントもあわせてご確認いただき、実際に使用してみて理解を深めるのもいいでしょうね。

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