Cloud9を使って、Pythonを導入する方法
最終更新日:2026年8月12日
この記事でわかること
【要注意】AWS Cloud9は新規顧客への提供を終了しています
AWS Cloud9は2024年7月以降、新規顧客への提供が終了しており、新しくAWSアカウントを作成してこれから初めて使い始めることはできません。既にCloud9環境を作成済みのアカウントでは引き続き利用可能です。これから新しくブラウザ完結型の開発環境を試したい場合は、後継として案内されているAWS CloudShell・AWS IDE Toolkits・Amazon CodeCatalystの利用を検討してください。本記事の手順は、既にCloud9を利用できる環境がある方向けの参考情報としてご覧ください。
・はじめに
| 項目 | AWS | Microsoft Azure | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| 世界シェア | 約33%(首位) | 約22% | 約11% |
| 強み | サービス数・実績 | Microsoft製品連携 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月+常時無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | CLF / SAA / SAP | AZ-900 / AZ-104 | ACE / PCA |
Python学習したい!そう思ってもプログラミングを始めるところにすらたどり着けないという方もいらっしゃるかと思います。今回はCloud9を導入して実際にプログラミングを開始するところまで紹介しますので、是非Python学習を始めたいと考えている方は参考にしていただけると幸いです。
AWSにはブラウザ上でコーディング、実行、デバッグまでやってのける仮想IDE提供サービスまで存在します。
それが、「AWS Cloud9」というサービスになります。その「AWS Cloud9」の導入を進めて、手順や気になった点、気づいた点などを紹介致します。
まず、Cloud9コンソールから環境の設定をして、Pythonのインストールを行いました。
・対応言語について
公式ガイドより、以下のプログラミング言語に対応しております。
C++、C#、CoffeeScript、CSS、Dart、Go、Haskell、HTML、Java、JavaScript、Node.js、PHP、Python、Ruby、シェルスクリプト。
メジャーな言語はほとんどカバーしているようです。基本料金無料、端末の準備は不要です。
・Cloud9コンソールでIDE実装環境を設定しよう
まずはAWSにサインインして、Cloud9コンソールに移動します。AWSのアカウントがない方は公式ページを参照し、参考に作ってください。
AWSコンソールにサインインしたら、上部メニューバーのサービスからCloud9を探します。開発者ツールのグループにありますが、検索で探した方が早いのでオススメです。
Cloud9のページに移動できたら「Create environment」ボタンをクリックして、環境設定のページに行きます。特に設定する必要はないので、元々の設定のままで問題ありません。(デフォルトがEC2の無料利用枠の設定となっていると思いますが、念の為確認をしておいた方が良いです。)
■設定項目
・Environment Type
「Create a new instance for environment (EC2)」を選択します。
Cloud9用に新しくEC2でインスタンスを作成します。
※既に自身で作成した環境を利用したい場合は、「Connect and run in remote server (SSH)」を選択しましょう。その場合は、利用したいインスタンスの「User」「Port」「IPもしくはDNS」などを入力して接続します。
なお、SSHセッションの下準備ができていないと接続できないので注意が必要です。これがしっかりできていないと接続時にエラーの原因となるので、ある程度IAMやSSHセッションなどを理解してからの作業をおすすめします。公式SSHセッション案内ページのユーザーガイドを参考に作業してください。
「Create a new instance for environment (EC2)」で新規作成を選んだ場合、下記のようにインスタンスタイプやプラットフォームを選択します。
・Instance Type
「t2.micro」を選択します。
・Platform
「Amazon Linux」を選択します。
・Cost-saving setting
「After 30 minutes (default)」を選択します。
AWSの推奨とのことですが、セービング機能を利用したくない場合は変更します。
・IAM role
Cloud9用のroleが新たに作成されます。
・Network setting (advanced)
VPCやsubnetを指定できます。詳細設定をする必要がある場合は変更します。
・Add new tag
タグを作成できます。
「Next step」ボタンをクリックすると確認画面になりますので、「Create environment」ボタンをクリックして作成を行います。
AWS Cloud9のウェルカムページに移動したら、完了です。後は画面下のターミナルウィンドウでPythonのインストールコマンドを入力しましょう。
また、yumのパッケージのアップデートもしておくと、後々便利かと思います。
▼コマンド
$ sudo yum -y update
yumのパッケージアップデート
▼コマンド
$ sudo yum -y install python37
Pythonインストール
押さえておきたいポイント
- AWS Cloud9は2024年7月に新規顧客への提供を終了しており、本記事の手順は既にCloud9環境を作成済み・利用可能なアカウント向けの参考情報です。新規に環境を試したい場合はAWS CloudShellやAWS IDE Toolkits、Amazon CodeCatalystなどの後継サービスの利用を検討してください。
- Cost-saving設定は、一定時間操作がないと自動でEC2インスタンスを停止する機能です。学習用途では有効にしておくと無駄な課金を防げます。
- AWSの無料利用枠は2024年7月以降、新規アカウントではクレジット付与方式に変更されています。t2.microは無料利用枠の対象インスタンスタイプですが、具体的な条件・最新料金はAWS公式サイトでご確認ください。
よくある質問
Q. AWS Cloud9は今から新しく使い始められますか?
いいえ。AWS Cloud9は2024年7月以降、新規顧客への提供を終了しており、新しくAWSアカウントを作成してこれから初めて使う場合は環境を作成できません。既に利用していたアカウントでは引き続き既存環境を使用できます。新しくブラウザ完結型の開発環境を試したい場合は、AWS CloudShellやAWS IDE Toolkits、Amazon CodeCatalystなどの後継サービスの利用を検討してください。
Q. Cloud9を使わずにブラウザだけでPythonを学習する方法はありますか?
AWS CloudShellはAWSマネジメントコンソールから直接起動できるブラウザベースのシェル環境で、Pythonなど主要言語のランタイムが標準で用意されているため、EC2インスタンスを別途作成しなくても手軽にコードを試せます。本格的な開発にはローカルのエディタとAWS IDE Toolkitsのようなクラウド連携拡張機能を組み合わせる方法もあります。
Q. t2.microインスタンスを使う場合、料金はかかりますか?
t2.microはAWSの無料利用枠の対象インスタンスタイプですが、無料枠の条件(対象期間・利用量の上限)はアカウントの作成時期によって異なり、2024年7月以降に作成された新規アカウントではクレジット付与方式に変更されています。具体的な条件や最新料金はAWS公式サイトでご確認ください。
・おわりに
ブラウザベースのIDEでPythonのコーディングとデバッグをすることができました。既にCloud9を利用できる環境をお持ちであれば、別段むずかしくありません。今後、CodeCommit導入やEC2に改良を加えたりといった時のために、これを足掛かりにAWS仮想環境について学習を進めて行くのもいいと思います。なお、これから新しく開発環境を用意する場合は、前述のとおりAWS CloudShellなど現行の後継サービスをご検討ください。
▼ アクロビジョンについて


