RDSについて
最終更新日:2026年8月11日
はじめにRDSとDBとは?
| 項目 | AWS | Microsoft Azure | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| 世界シェア | 約33%(首位) | 約22% | 約11% |
| 強み | サービス数・実績 | Microsoft製品連携 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月+常時無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | CLF / SAA / SAP | AZ-900 / AZ-104 | ACE / PCA |
DBは(データベース)のことで、RDSとはAmazonが提供する(Amazon Relational Database Service)と呼ばれ、インターネット上のサーバー等を利用し作業を行う環境でリレーショナルDBを構築し運用できるものです。Amazon RDSではセットアップの手間をかけずにDBが利用できる環境が用意されているため、契約後はすぐにAWS上でDBを使用することができます。
【要注意】RDSは「MySQLベース」ではありません
以前の記述では「RDSはMySQLをベースとしたデータベース」「MySQLの全機能が利用可能」としていましたが、これは誤りです。Amazon RDSはMySQL専用のサービスではなく、MySQL、PostgreSQL、MariaDB、Oracle、SQL Server、そしてAWS独自のAmazon Auroraなど複数のデータベースエンジンから選択できるマネージド型リレーショナルデータベースサービスです。用途や既存システムとの互換性に応じてエンジンを選ぶことができます。
リレーショナル型DBとは
列と行の2つで表されるDBのことです。機能性の高いExcelのようなものとイメージすると分かりやすいでしょう。DBとは条件を元にいろんなデータを管理し、必要になった分だけデータを探したり編集を行ったりするために必要なものです。情報の整合性や管理などの効率化にもっとも優れている特徴があるのがリレーショナル型DBです。
リレーショナル型DBを構築するためにはRDBMS(Relational DataBase Management System)と呼ばれる、リレーショナル型DBの管理に使用するソフトウェアが必要です。DBを更新や構築するためにはRDBMSが必要です。
Amazon RDSの料金形態
料金形態には従量課金と定額制の2つの形態が存在します。Amazon RDSではデータを保管するためのストレージの使用料金と、データを通信する際の通信料が利用量に応じて発生していきます。短い期間での利用や試験的な導入を考えている場合は従量課金制、前払いの割引制度などを利用して1年以上利用したい企業は定額制が良いでしょう。
RDSの定額制プランには前払い割引サービスであるリザーブドインスタンスというものがあります。これを利用し1年契約もしくは3年契約することで大幅な割引が可能となります。
OracleやSQL Serverのライセンスを企業ですでに保有しているユーザー向けにBYOL(Bring Your Own License)プランというものもあります。BYOLプランを適用すると、持っているライセンスを無駄にせずAWSに持ち込むことが可能です。
【要注意】具体的な料金は変動します
インスタンスタイプやストレージ、リージョンによって料金は細かく変動するため、本記事では具体的な金額は記載していません。最新の料金はAWS公式サイトの「Amazon RDS 料金」ページでご確認ください。
Amazon RDSのメリット
ここまで紹介してきましたが、Amazon RDSのメリットや特徴について紹介していきます。通常DBを構築する時は、DBのミドルウェアのインストールをサーバーに実施する必要がありますが、RDSであればAWSの管理画面からいくつか入力するだけでMySQLなどのDBを利用することが可能です。そのため個別にインストール作業を行う必要がありません。
もう1つがオンプレミスサーバーと比較して物理的な運用が簡単になる点です。オンプレミスでDB構築するためにはサーバーラックが必要で、容量を増やしたい場合はサーバーの交換や増設も必須になります。Amazon RDSは物理的なサーバーを用意する必要がなく、クラウド上で容量を追加するだけと運用が簡単になっています。拡張性が高く、データベースの容量とストレージの増減を管理画面上の操作のみで処理することができ、必要な量に応じた料金のみの支払いで急なデータ追加にも対応できます。
Amazon RDSでできること
データベースを安全にそして効率的に管理するためのさまざまな機能があります。まずソフトウェアの自動パッチ適用ができ、プログラムの機能追加の修正やバージョンアップ作業を実施できます。RDSではバックアップの実行やDBのセキュリティを強化するソフトウェアのパッチ適用などの作業が自動化されます。オンプレミスの場合、こうした作業管理は自分自身で行う必要がありますが、RDSであれば作業効率が上がり手間も軽減されます。
全く同じデータを別のシステムの上に複製した読み込み専用のDB「リードレプリカ」の機能があり、同じデータを複数保持することでデータの安全性が高まり、DB1つにかかる負担を軽減させることができます。
Amazon RDSでは手間のかかるバックアップもAWSが自動的に実行してくれます。バックアップのし忘れを防いだり、作業の負担を軽減したりしてくれます。また暗号化機能もあり、データを安全に保管することが可能です。暗号化の方法は主に2つあります。
1つはDBインスタンスを暗号化する方法です。AWSにはAWS Key Management Service(AWS KMS)というサービスがあり、これと連携させることでRDSのインスタンスをストレージレベルで暗号化できます。さらにこのサービスを利用すると、AWS内でRDSの暗号化キーを安全に管理することができます。キーに対してアクセス権限を設定すれば、AWS内で許可されたユーザーのみがRDSのデータを見ることができます。
もう1つがデータを保存前に暗号化する方法です。Amazon RDSへのログイン情報が流出・乗っ取りにあった場合、ストレージレベルの暗号化だけでは十分な効力を発揮しないケースがあるため、データをより安全に管理するには、保存前に暗号化する方法も合わせて検討するのが良いでしょう。
押さえておきたいポイント
- Amazon RDSはMySQL専用ではなく、PostgreSQL・MariaDB・Oracle・SQL Server・Amazon Auroraなど複数のエンジンから選べるマネージド型リレーショナルデータベースサービスである。
- 料金は従量課金制とリザーブドインスタンス(1年/3年契約の前払い割引)の定額制があり、利用期間や用途に応じて選択できる。
- パッチ適用・バックアップ・リードレプリカ・暗号化など運用負荷を下げる機能が標準で用意されており、オンプレミスに比べて管理の手間を大きく削減できる。
よくある質問
Amazon RDSで利用できるデータベースエンジンは何ですか?
MySQL、PostgreSQL、MariaDB、Oracle、SQL Server、そしてAWS独自のAmazon Auroraに対応しています。既存システムとの互換性や用途に応じてエンジンを選択できます。
Amazon RDSとオンプレミスDBの一番の違いは何ですか?
サーバーの調達やミドルウェアのインストールが不要で、管理画面からの操作だけでDBを構築・運用できる点です。ストレージの拡張やバックアップ、パッチ適用といった作業もAWS側で自動化されているため、運用の手間を大きく減らせます。
Amazon RDSの料金はどこで確認できますか?
インスタンスタイプ・リージョン・ストレージ量などによって料金は変動するため、最新の料金はAWS公式サイトでご確認ください。
まとめ
ここまでAmazon RDSについて、料金形態やできることなど紹介してきました。RDSを導入するとコストや手間が軽減できるだけでなく、将来性のあるデータベース環境を構築することが可能です。パッチ適用やバックアップもAWSが自動でやってくれるので、情報の更新や追加をするだけで運用ができます。自社の用途に合ったデータベースエンジンとプランを選び、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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