Azure リージョン一覧と料金、製品の違い

最終更新日:2026年8月5日

はじめに

項目 Microsoft Azure AWS Google Cloud
シェア(国内) 約30% 約35% 約15%
強み Microsoft製品連携 サービス数・実績 データ分析・AI
無料枠 12ヶ月無料 12ヶ月無料 常時無料枠あり
主な資格 AZ-900 / AZ-104 CLF / SAA ACE / PCA

皆さんはAzureを導入する際、または導入を考えた際、リージョンという単語を目にしたことはないでしょうか?Azureを利用するにあたって様々なデータを保管する場所が必要ですよね。そのデータを保管してくれるのがリージョンと呼ばれる、各地のデータセンターです。世界中にデータセンターを保有しているAzureはリージョンによって提供される製品、ゾーン(リージョンの塊のようなものです。)によって料金が変わります。ここではリージョンを一覧に並べ、ゾーンへ仕分け、さらに料金の違いや国内のデータセンターについて調べたことをまとめていきます。

本記事の情報について:この記事はもともと2020年7月時点の情報をまとめたものです。Azureのリージョンはその後も継続的に増加しており、2026年8月時点でMicrosoft公式ドキュメント(Microsoft Learn「List of Azure regions」、2026年7月28日更新)によると、アクセス制限付きのものも含め57リージョンが掲載されています。一方で日本国内のリージョン構成は「東日本(Japan East)」「西日本(Japan West)」の2リージョン体制のまま変わっていません。製品対応状況やゾーン別の料金は変動が大きいため、以下の一覧・数値は2020年時点の記録として参考情報にとどめ、最新の正確な数値は必ずAzure公式サイトの料金計算ツールおよび製品のリージョン別対応表でご確認ください。

リージョン一覧

以下は2020年7月時点で提供されていたリージョンの一覧です(歴史的な記録として掲載しています)。

日本リージョン

・東日本 東京、埼玉

・西日本 大阪

米国リージョン

・米国中部 アイオワ州

・米国東部 バージニア州

・米国東部 2 バージニア州

・米国中北部 イリノイ州

・米国中南部 テキサス州

・米国西部 カリフォルニア州

・米国西部 2 ワシントン州

・米国中西部 ワイオミング州

中国リージョン ※対象は中国にビジネスの拠点を持つ組織のみ

・中国東部 上海

・中国東部 2 上海

・中国北部 北京

・中国北部 2 北京

韓国リージョン

・韓国中部 ソウル

・韓国南部 釜山

ヨーロッパリージョン

・北ヨーロッパ  アイルランド

・西ヨーロッパ  オランダ

フランスリージョン

・フランス中部 パリ

・フランス南部 マルセイユ ※対象は国内でのディザスタリカバリを必要とするフランス中部のユーザー

ブラジルリージョン

・ブラジル南部 サンパウロ州

ノルウェーリージョン

・ノルウェー東部 オスロ

・ノルウェー西部 スタバンゲル ※対象は国内でのディザスタリカバリを必要とするノルウェー東部のユーザー

ドイツリージョン

・ドイツ北部 (パブリック) ベルリン ※対象は国内でのディザスタリカバリを必要とするドイツ中西部 (パブリック) のユーザー

・ドイツ中西部 (パブリック) フランクフルト

ドイツリージョン(Azure Germany)

・ドイツ北東部 (ソブリン) マクデブルク

・ドイツ中部 (ソブリン) フランクフルト

スイスリージョン

・スイス北部 チューリッヒ

・スイス西部 ジュネーブ ※対象は国内でのディザスタリカバリを必要とするスイス北部のユーザー

カナダリージョン

・カナダ中部 トロント

・カナダ東部 ケベック シティ

オーストラリアリージョン

・オーストラリア中部 キャンベラ

・オーストラリア中部 2 キャンベラ ※対象は国内でのディザスタリカバリを必要とするオーストラリア中部のユーザー

・オーストラリア東部 ニュー サウス ウェールズ州

・オーストラリア南東部 ビクトリア州

インドリージョン

・インド中部 プネー

・インド南部 チェンナイ

・インド西部 ムンバイ

イスラエルリージョン

・イスラエル中部 イスラエル

イギリスリージョン

・英国南部 ロンドン

・英国西部 カーディフ

アラブ首長国連邦リージョン

・アラブ首長国連邦中部 アブダビ ※対象は国内でのディザスタリカバリを必要とするアラブ首長国連邦北部のユーザー

・アラブ首長国連邦北部 ドバイ

アフリカリージョン

・南アフリカ北部 ヨハネスブルグ

・南アフリカ西部 ケープタウン ※対象は国内でのディザスタリカバリを必要とする南アフリカ北部のユーザー

アジア太平洋リージョン

・東アジア 香港特別行政区

・東南アジア シンガポール

Azure Government(アジュール ガバメント) ※対象は米国政府機関とそのパートナーのみ

US DoD 中部 アイオワ州

US DoD 東部 バージニア州

US Gov アリゾナ アリゾナ州

US Gov アイオワ アイオワ州

US Gov テキサス テキサス州

US Gov バージニア バージニア州

US Nat East 非公開

US Nat West 非公開

US Sec East 非公開

US Sec West 非公開

2020年時点で「近日提供予定」だったリージョンのその後

2020年7月時点の元記事では、以下の6リージョンが「近日提供予定」として紹介されていました。

メキシコリージョン

・メキシコ中部 ケレタロ州

スペインリージョン

・スペイン中部 マドリッド

カタールリージョン

・カタール中部 ドーハ

ポーランドリージョン

・ポーランド中部 ワルシャワ

ニュージーランドリージョン

ニュージーランド北部 オークランド

イタリアリージョン

イタリア北部 ミラノ

2026年8月時点の状況:上記6リージョン(メキシコ中部・スペイン中部・カタール中部・ポーランド中部・ニュージーランド北部・イタリア北部)は、Microsoft Learn公式ドキュメントの確認時点でいずれも正式提供開始(GA)済みとなっており、可用性ゾーンにも対応しています。このほかにもオーストリア東部、ベルギー中部、チリ中部、デンマーク東部、インドネシア中部、イスラエル中部、マレーシア西部、スウェーデン中部など、2020年の元記事には存在しなかった新しいリージョンが数多く追加されています。Azureのグローバル展開は現在も継続中のため、最新のリージョン一覧はAzure公式サイトの「グローバル インフラストラクチャ」ページで随時ご確認ください。

少しだけ用語の説明

ディザスタリカバリ

ディザスタリカバリは直訳すると「Disaster(災害)」「Recovery(回復)」となり、災害時のシステム障害に備えた考えや行動のことを指します。

Azure Governmen

Azure Governmenは「米国政府用に特別に構築された唯一のハイパースケールクラウド」です。連邦政府の閣僚レベルの機関をはじめ、陸海空軍、海兵隊など連邦、州および地方の政府機関内にサービスを提供しています。

Azure Germany

欧州連合 (EU)、欧州自由貿易連合 (EFTA) 加盟国、イギリス (UK) で事業を展開しているユーザーのみ利用可能なリージョンで、より高いレベルの制御とデータ保護を備えています。

ゾーンによる料金の違い

世界中のリージョンを一覧にしてみるとかなりの数ですよね。Azureでは様々な要因で料金が変わってきます。上記の一覧に挙げたリージョンは3つ+1つのゾーンに分けられて料金が変わりますので、以下にゾーン一覧として並べてみます。

ゾーン1

米国リージョン

ヨーロッパリージョン

フランスリージョン

ノルウェーリージョン

ドイツリージョン(ドイツ北部 (パブリック) ベルリン、ドイツ中西部 (パブリック) フランクフルト)

スイスリージョン

カナダリージョン

オーストラリアリージョン(オーストラリア中部 キャンベラ)

ゾーン2

日本リージョン

韓国リージョン

オーストラリアリージョン(オーストラリア東部 ニュー サウス ウェールズ州、オーストラリア南東部 ビクトリア州)

インドリージョン

アジア太平洋リージョン

ゾーン3

ブラジルリージョン

アラブ首長国連邦リージョン

アフリカリージョン

ドイツ ゾーン1(Azure Germany)

ドイツ中部 (ソブリン) フランクフルト、ドイツ北東部 (ソブリン) マクデブルク

コストと補足

このようにゾーンが分けられているのですが、一体どのゾーンが一番低コストなのでしょうか。価格計算ツールを使って調べてみたところ

低コストNo.1 ゾーン1

サンプル 米国西部 5 GB – 10 TB 2/月 ¥9.744/GB

No.2 ドイツリージョン(Azure Germany)

サンプル ドイツ中部 5 GB – 10 TB 2/月 ¥11.200/GB

No.3 ゾーン2

サンプル 東日本 5 GB – 10 TB 2/月 ¥13.44/GB

No.4 ゾーン3

サンプル ブラジル南部 5 GB – 10 TB 2/月 ¥20.272/GB

と、ゾーン1が最も低コストであり、ゾーン3が最も高コストでした。(通貨は日本円です。)

補足となりますが、特定のユーザーしか利用できない中国リージョンとAzure Governmenに属しているデータセンターはゾーンに含まれていないようです。

※上記の料金サンプルは2020年7月時点でAzure公式の料金計算ツールを用いて調査した際の参考値です。クラウドサービスの料金は為替レートやサービス改定により随時変動するため、実際の契約前には必ずAzure公式サイトの料金計算ツールで最新の金額をご確認ください。

日本リージョンに提供されている製品

日本のデータセンター2箇所でも提供される製品には違いがあります。全ての製品において、これができるあれができないと言ってしまうと書いても書いても切りがないのでAI + 機械学習、分析、データベース、ストレージ、セキュリティの製品をピックアップし、数で比べていきます(2020年7月時点の調査結果です)。

東日本

AI + 機械学習 38製品中18製品の提供+1製品提供予定

分析 17製品中 11製品の提供 +1製品提供予定

データベース 12製品中 11製品の提供

ストレージ 22製品中 14製品の提供 +2製品提供予定

セキュリティ 12製品中 7製品の提供

西日本

AI + 機械学習 38製品中 13製品の提供 +1製品提供予定

分析 17製品中 8製品の提供 +1製品提供予定

データベース 12製品中 11製品の提供

ストレージ 22製品中 6製品の提供

セキュリティ 12製品中 7製品の提供

国内2箇所にデータセンターがあるメリット

提供されている製品については上記のようになっています。全ての製品一覧に一通り目を通してみましたが西日本で提供されている製品は全て東日本でも提供されているようです。これだけ見ると東日本リージョンだけあれば良いような気がしますが、国内2箇所にデータセンターを置くことでデータのバックアップや災害時のサポート、通信遅延の解消などメリットがたくさんあります。

※クラウドサービスは提供製品が継続的に追加されるため、上記の製品数は2020年時点のものです。最新の対応状況はAzure公式サイトの「製品のリージョンによる可用性」ページで確認できます。

おわりに

ここまでリージョン一覧、ゾーン一覧、料金、製品についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。ずっと同じような文字続きでかなり目が疲れたと思います。お疲れ様でした。基本的に日本での導入は国内リージョンを選択することがほとんどでしょう。しかし海外の事情も知っていて損はありませんよね。日本は他国に比べ、クラウド化が進んでいないのでこれから先、クラウドがもっと普及すれば提供される製品も桁違いに多くなるはずです。国内のリージョンに依存すれば今現在は使えない製品も多いですが、いつか来るであろう日のために知識を蓄えることが重要になってきます。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

よくある質問(FAQ)

Q. 日本国内のAzureリージョンは今も東日本・西日本の2つだけですか?

はい。2026年8月時点でも変わらず「東日本(Japan East・東京/埼玉)」「西日本(Japan West・大阪)」の2リージョン体制です。世界的にAzureのリージョン数は増え続けていますが、日本国内の新リージョン追加は発表されていません。

Q. リージョンとゾーン(可用性ゾーン)の違いは何ですか?

リージョンは「東日本」「西日本」のような地理的な単位のデータセンター群を指し、可用性ゾーンはリージョン内をさらに独立した電源・ネットワークを持つ複数の物理的な場所に分割したものです。可用性ゾーンを活用することで、同一リージョン内でもデータセンター単位の障害に対する冗長性を高められます。本記事内の「ゾーン1〜3」は料金の傾向をグルーピングした分類であり、この可用性ゾーンとは別の概念です。

Q. どのリージョンを選べばコストを抑えられますか?

一般的に米国リージョンやヨーロッパリージョンは比較的低コスト、日本を含むアジア太平洋リージョンはやや高めの傾向がありますが、サービスの種類や為替レートによって差は変動します。日本国内でサービスを提供する場合は、通信遅延やデータ所在地の要件(法令・社内規定など)を優先し、コストだけでリージョンを選ばないことをおすすめします。正確な料金は必ずAzure公式サイトの料金計算ツールで見積もってください。

Q. 東日本リージョンと西日本リージョンはどちらを選ぶべきですか?

本記事の調査時点では、西日本で提供されている製品はすべて東日本でも提供されており、東日本の方が対応製品数が多い傾向にあります。特別な理由がなければ東日本を選び、事業継続計画(BCP)やディザスタリカバリの観点から東日本・西日本の2リージョンを併用する構成もよく採用されます。

Q. Azureの正確な現在のリージョン数を知るにはどこを見ればいいですか?

Azureのリージョンは新規開設が続いているため、記事等の情報は執筆時点のスナップショットになります。最新かつ正確なリージョン一覧・対応状況は、Azure公式サイトの「グローバル インフラストラクチャ」ページやMicrosoft Learnの公式ドキュメントで随時確認するのが確実です。

まとめ:Azureリージョンと料金・製品の違い

この記事のポイント:

  • Azureのリージョンは世界各地に展開されており、2026年8月時点で50以上のリージョンが存在する(Microsoft公式ドキュメント確認時点で57リージョン)
  • 日本国内のリージョンは「東日本(東京・埼玉)」「西日本(大阪)」の2つで、この体制は2020年から変わっていない
  • 2020年時点で「近日提供予定」だったメキシコ・スペイン・カタール・ポーランド・ニュージーランド・イタリアの各リージョンは、いずれも現在は正式提供開始(GA)済み
  • リージョンが属するゾーンによって料金が変わり、一般的に米国・ヨーロッパ系のゾーンが低コスト、ブラジルやアフリカ・中東系のゾーンが高コストな傾向にある(ただし変動するため必ず最新の料金計算ツールで確認すること)
  • 提供される製品数はリージョンごとに異なり、日本国内では東日本の方が西日本より対応製品数が多い傾向にある

基本的に日本での導入は国内リージョンを選択することがほとんどですが、海外リージョンの動向やゾーンによる料金差を知っておくことで、コスト最適化やディザスタリカバリの検討に役立ちます。

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