Azure App Serviceの料金プランについて

最終更新日:2026年8月4日

はじめに

皆様は「Azure App Service(以下、App Service)」というサービスをご存知でしょうか。App Serviceを簡単に表すなら、アプリやAPIのためのフルマネージドサービスです。

App Serviceを利用すれば、クラウド内にアプリやAPIを迅速に構築することができます。WindowsやLinux上で実行される.NETやJava、Pythonも使用することができます。

本稿はApp Serviceのプランごとの料金体系について紹介していきます。

⚠️ 料金・プラン体系についての注意

本記事の料金表は2020年公開当時の東日本リージョン・Windows料金を基にしています。Azureの料金は為替・サービス改定により随時変動するため、正確な最新料金は必ずAzure公式サイトの料金計算ツールでご確認ください。またプラン体系自体も一部変化しています。

  • Isolated → Isolated v2:App Service Environment用のプランは現在「Isolated v2」が主流です
  • Premium v2に加えPremium v3も追加:より高性能なCPU/メモリ構成のPremium v3プランが選択肢に加わっています
  • プラン構成の大枠(Free/Shared/Basic/Standard/Premium/Isolated)自体は現在も踏襲されています

プランごとの料金一覧(2020年時点の目安)

OSはWindows、地域は東日本で計算した2020年当時の料金です。現在の正確な金額とは異なる点にご注意ください。

FreeとSharedのサービスプラン

FreeとSharedのサービスプランは、Azureの基本的な仮想マシンと同じレベルです。

インスタンス コア数 RAM ストレージ 料金目安
F1 共有 1GB 1.00GB 無料
D1 共有 1GB 1.00GB 約1.7円/時間

Basicのサービスプラン

Basicのサービスプランは、トラフィック処理が低く、トラフィック管理機能が不要なアプリ向けのプランです。

インスタンス コア数 RAM ストレージ 料金目安
B1 1 1.75GB 10GB 約9.9円/時間
B2 2 3.50GB 10GB 約19.8円/時間
B3 4 7GB 10GB 約39.6円/時間

Standardのサービスプラン

Standardのサービスプランは、実稼働で実行されることを想定して設計されています。

インスタンス コア数 RAM ストレージ 料金目安
S1 1 1.75GB 50GB 約13.2円/時間
S2 2 3.50GB 50GB 約26.4円/時間
S3 4 7GB 50GB 約52.9円/時間

Premiumのサービスプラン(現:Premium v2/v3)

Premiumのサービスプランは、実稼働しているアプリ向けに十分なパフォーマンスを提供するように設計されています。現在はPremium v2に加えて、より高性能なPremium v3も選択できます。

インスタンス コア数 RAM ストレージ 料金目安
P1v2 1 3.50GB 250GB 約26.4円/時間
P2v2 2 7GB 250GB 約52.9円/時間
P3v2 4 14GB 250GB 約105.7円/時間

Isolatedのサービスプラン(現:Isolated v2)

Isolatedのサービスプランは、ミッションクリティカルな処理を対象として設計されています。App Service Environmentを使う専用プランで、現在は「Isolated v2」が提供されています。

インスタンス コア数 RAM ストレージ 料金目安
I1 1 3.50GB 1TB 約44.8円/時間
I2 2 7GB 1TB 約89.6円/時間
I3 4 14GB 1TB 約179.2円/時間

App Serviceドメイン・証明書

App Serviceドメイン

カスタムドメインを購入することで、利用しているAzureのサービスに割り当てることができます。カスタムドメインはAzure Portal内で管理でき、使用できるドメインは「com、net、co.uk、org、in」など複数の種類があります(正確な料金・対応ドメインは公式サイトでご確認ください)。

Azure App Serviceの証明書

カスタムドメイン用のSSL証明書は、Basic、Standard、Premiumのサービスプランで利用することができます。App Serviceマネージド証明書(無料)のほか、標準SSL証明書・ワイルドカードSSL証明書が有償で用意されています。

プランの一覧表

FREE SHARED BASIC STANDARD PREMIUM ISOLATED
概要 無料で試せる 開発/テスト用 開発/テスト用 運用環境向け 高パフォーマンス 高パフォーマンス・セキュリティ
Web/Mobile/API Apps 10 100 無制限 無制限 無制限 無制限
ディスク領域 1GB 1GB 10GB 50GB 250GB 1TB
最大インスタンス数 最大3 最大10 最大30 最大100
カスタムドメイン 対応 対応 対応 対応 対応
自動スケール 対応 対応 対応
仮想ネットワーク接続 対応 対応 対応
コンピューティングの種類 共有 共有 専有 専有 専有 分離環境

※機能対応表は大枠の傾向です。正確な最新スペック・料金はAzure公式サイトの料金計算ツールでご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q. どのプランを選べばよいですか?

開発・検証段階ならFree/Basic、本番運用ならStandard以上が目安です。自動スケールやVNet接続が必要な場合はStandard以上、大規模・高セキュリティ要件がある場合はPremium v3やIsolated v2を検討してください。

Q. App Serviceの料金はどこで正確に確認できますか?

Azure公式サイトの料金計算ツールで、プラン・リージョン・インスタンス数を指定すると概算費用を算出できます。為替やサービス改定で料金は変動するため、契約前に必ず最新情報を確認してください。

Q. Premium v2とPremium v3の違いは何ですか?

Premium v3はPremium v2よりも新しい世代のハードウェアを採用しており、同程度のインスタンスサイズでもCPU性能が向上しています。処理性能を重視する場合はPremium v3が候補になります。

Q. 無料プラン(Free)でも本番運用できますか?

Freeプランは共有コンピューティングでリソース上限も低いため、本番運用には不向きです。学習・検証目的での利用が想定されています。

まとめ:App Serviceは用途に応じたプラン選択がポイント

この記事のポイント:

  • App ServiceはWebアプリ・APIをフルマネージドで動かせるAzureのPaaSサービス
  • プランはFree/Shared/Basic/Standard/Premium(v2・v3)/Isolated(v2)の構成で、用途に応じて選択する
  • 開発・検証はFree/Basic、本番運用はStandard以上が目安
  • 本記事の料金は2020年時点の参考値のため、正確な金額は必ずAzure公式の料金計算ツールで確認する
  • カスタムドメイン・SSL証明書もプランに応じて利用可能

App Serviceをうまく活用することで、クラウド内にアプリやAPIを迅速に構築できます。ニーズに合ったプランを選び、コストとパフォーマンスのバランスを取りましょう。

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