Azure App Services(Azure WEBSITES)とは
最終更新日:2026年8月5日
目次
■「Azure WEBSITES」から「Azure App Service」への名称変更
| 項目 | Microsoft Azure | AWS | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| シェア(国内) | 約30% | 約35% | 約15% |
| 強み | Microsoft製品連携 | サービス数・実績 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | AZ-900 / AZ-104 | CLF / SAA | ACE / PCA |
マイクロソフト社が提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」の中には、Webサーバのサービスとして「Azure WEBSITES」というPaaS型サービスが用意されていました。2015年3月に名称が変更され、現在は「Azure App Service」という名称になっています。単なる呼び方の変更ではなく、このタイミングでモバイルバックエンドやAPIホスティングの機能が統合され、Webアプリ・モバイルアプリ・APIをまとめてホストできるサービスへと拡張されました。以降、本稿では現在の名称「Azure App Service」で記載していきます。
⚠️ 構成についての注意(2015年当時の説明と現在の違い)
Azure App Serviceは名称変更当初、「Web Apps」「Mobile Apps」「Logic Apps」「API Apps」の4つのサービスを統合した総称として紹介されていました。しかし、現在のMicrosoft公式ドキュメントではこの4分類による説明は用いられていません。
- Web Apps:現在もApp Serviceの中核機能です。Webサイト・Webアプリケーションのホスティングとして継続利用できます
- API Apps:独立した製品名としてではなく、App ServiceでホストするREST API(バックエンド)として位置づけられています
- Mobile Apps:モバイルアプリのバックエンド機能として現在も利用できますが、2015年時点のような独立した4分類の一つという紹介のされ方はしていません
- Logic Apps:現在はSaaS連携・ワークフロー自動化に特化した別サービスとして提供されており、App Serviceの構成要素という位置づけからは切り離されています
現在Microsoftは、Azure App Serviceを「Webアプリケーション・モバイルバックエンド・REST APIをインフラ管理なしで実行できるプラットフォーム」とシンプルに説明しています。
■Azure App Serviceの特徴
Azure App Serviceの特徴としては、以下になるでしょう。
・Azureアカウントがあれば、数分でサイトを立ち上げることができる
アプリケーションの実行とスケーリングをWindowsベースの環境とLinuxベースの環境の両方で簡単に行うことができます。また、Azureでは WebサイトとWebアプリケーションをホストするために利用できるサービスも提供しています。 ほとんどの場合は、App Serviceが最適な方法になります。コンテナ化したアプリであれば、カスタムコンテナとしてそのままデプロイすることも可能です。
・様々なOSSを簡単に利用することができる
WordPress、Joomla、Drupal など、Azure Marketplace にある一覧からアプリケーションテンプレートを選択することができます。EコマースであればEC-CUBE、WikiであればMediaWiki、アプリケーションフレームワークであればCakePHP、などと言った具合です。
・専用ツールで「作成」「デプロイ」「デバッグ」を効率化できる
Visual Studio、Visual Studio Code、IntelliJ、Eclipseなど主要IDE向けのデプロイツールが用意されているほか、Azure DevOpsと連携したCI/CDパイプラインの構築も可能です。ローカルにソースを落とさなくても、コマンドラインツール(Azure CLI、Azure PowerShell、Maven、Gradle等)だけで開発を進めることができるという点もメリットです。複数の環境で開発する場合も、時間帯や場所を選ばず様々な端末から作業を行えます。
■Azure App Serviceの概要・対応言語
Azure App ServiceはWebアプリケーションやREST APIをホストするためのHTTP ベースのクラウドサービスです。フルマネージドサービスなので、ホスト環境の管理に気をつかう必要がありません。また、セキュリティや負荷分散、自動スケーリングなどはサービスとして提供されているため、独自に実装することなく、設定を変更するだけで柔軟に環境を構成できます。わざわざデータベースサーバを別に用意しなくてもそのまま使えることも特徴の1つです。
開発には、.NET、Java(Tomcat/JBoss/SEの各構成に対応)、Node.js、Python、PHPなどの言語・ランタイムに対応しており、Windows・Linux双方の環境で実行できます。ほとんどの方が自身の好みの言語を利用できるでしょう。
Azure DevOps、GitHub、Docker Hub およびその他のソースからの継続的デプロイ、パッケージ管理、ステージング環境、カスタム ドメイン、TLS/SSL 証明書、Virtual Network統合など、DevOps 機能を利用することもできます。
■Azure App Serviceの料金
Azure App Serviceの価格については、使用したAzureコンピューティングリソースに応じて課金されます。使用するコンピューティングリソースは、アプリが実行されている「App Service プラン」によって決まります。FREE・BASIC・STANDARD・PREMIUMなどのプランに分かれており、プランごとに利用できるCPU・メモリ・機能に制限が設けられています。プランごとの料金比較や具体的な選び方については、関連記事「Azure App Serviceの料金プランについて」で詳しく解説していますので、そちらもあわせてご覧ください。最新の正確な料金は、必ずAzure公式サイトの料金ページでご確認ください。
https://azure.microsoft.com/en-us/pricing/details/app-service/
よくある質問(FAQ)
Q. 「Azure WEBSITES」と「Azure App Service」は別のサービスですか?
いいえ、同じサービスです。2015年3月の名称変更・機能拡張により「Azure WEBSITES」から「Azure App Service」に変わりました。現在Azureポータルや公式ドキュメント上に「Azure WEBSITES」という名称は登場しないため、検索する際は「Azure App Service」で調べる必要があります。
Q. Azure App ServiceでMobile AppsやLogic Appsは今も使えますか?
モバイルアプリのバックエンド機能はApp Serviceの中で引き続き利用できます。一方でLogic Appsは、現在はワークフロー自動化・SaaS連携に特化した別サービスとして独立して提供されており、App Serviceの一機能という位置づけではなくなっています。2015年当時の「4つの構成要素」という紹介のされ方は現在の公式情報とは異なる点に注意してください。
Q. Azure App ServiceはLinux環境でも使えますか?
使えます。Windowsベース・Linuxベースのどちらの環境でもアプリケーションの実行・スケーリングが可能です。コンテナ化したアプリであれば、カスタムコンテナとしてそのままデプロイすることもできます。
Q. Azure App Serviceの料金はどれくらいですか?
FREEプランから始められ、BASIC・STANDARD・PREMIUMと利用リソースに応じて料金が上がっていきます。具体的なプラン比較は関連記事「Azure App Serviceの料金プランについて」をご覧ください。
■まとめ
この記事のポイント:
- 「Azure App Service」は2015年3月に「Azure WEBSITES」から名称変更・機能拡張されたサービス
- フルマネージドのPaaS型サービスで、Webアプリ・モバイルバックエンド・REST APIをホストできる
- 2015年当時は「Web Apps/Mobile Apps/Logic Apps/API Apps」の4構成として紹介されていたが、現在Logic Appsは別サービスとして独立している
- .NET、Java、Node.js、Python、PHPなど主要言語に対応し、Windows・Linux両方で稼働可能
- Azureアカウントがあれば数分でサイトを立ち上げられ、Azure Marketplaceのテンプレートから各種OSSも導入できる
- 料金はFREE〜PREMIUMのプラン制。具体的な料金比較は関連記事を参照
いかがでしたでしょうか。「Azure App Service」の基本概念と、名称・構成の変遷についておさらいができたと思います。クラウドサービス隆盛の時代ではありますが、食らいついていきたいものです。では、次回また会いましょう。
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