AzureとAWSサービス比較

最終更新日:2026年8月6日

今回は、クラウドサービスで話題の「Azure」と「AWS」について、概要とサービスの比較を中心に解説します。2つのサービスを比較する前に、「クラウド」とはなにかについて簡単に紹介します。

クラウドとは

今まで、なにかのハードウェアを購入したり、ソフトウェアをPCにインストールしたりしなければサービスを使えませんでしたが、クラウドが世に出てからは、それらの作業をせずとも自由にサービスを利用できるようになりました。この「ハードウェアやソフトウェアを介さずに利用できるサービス」のことをクラウドサービスと呼びます。その名の由来は、雲の向こう側のサービスを利用していることから来ているという説が一般的です。

Azureについて

Azureは、Microsoft社が提供しているクラウドサービスです。Amazon社のAWSやGoogle社のGCPと並んで「3大クラウド」と呼ばれ非常に人気のあるクラウドサービスです。

Azureは2008年10月にMicrosoft社から発表され、2010年2月に「Windows Azure」としてサービス開始しました(2014年に「Microsoft Azure」として名称変更)。WindowsやOffice 365(現Microsoft 365)との親和性が高く、Microsoft製品をすでに利用している企業での導入がスムーズという特徴があります。

AWSについて

AWSはAmazon Web Servicesの略称で、2006年に公開されました。インターネット通販で有名なAmazonが提供するクラウドコンピューティングサービスの総称で、世界のクラウド市場でトップシェアを誇ります。

AWSはもともとAmazon自身のインフラを支えるために作られました。世界中から集まる膨大なアクセスに対応するためにサーバー機器などを増強し続ける中で、そのインフラを他社にも提供しようというところからスタートしています。

AzureとAWSのサービス比較

ストレージ

あらゆるデータを格納する「ストレージ」はクラウドサービスを比較・検討する上で非常に重要な要素です。

  • AWS S3(Amazon Simple Storage Service):2006年から提供。99.999999999%(イレブンナイン)の耐久性を誇り、非常に高度な信頼性が特長
  • Azure Blob Storage:Microsoftのソフトウェア(SharePoint・OneDrive等)を利用している企業であれば、非常に簡単にクラウドストレージへの移行と連携が可能

データ解析

クラウドはビッグデータ分析の基盤として利用されるケースも多くあります。

  • AWS Redshift:分散処理を得意とする大規模データウェアハウス
  • Azure Synapse Analytics(旧: Azure SQL Data Warehouse):データの統合・分析・BI(ビジネスインテリジェンス)を統合したサービス。Azure環境との連携が強み

料金体制

両サービスとも従量課金制(使った分だけ課金)を採用しています。

  • AWS:クレジットカード払いは日本円建てが基本(インボイス払いはUSD/JPYを選択可能)
  • Azure:日本円での支払いに対応
  • 両サービスとも無料利用枠があり、範囲内であれば無料で利用できる

主要サービス対応表

AzureとAWSの主要サービスの対応関係を一覧で整理します。

カテゴリ Azure AWS
仮想サーバー Azure Virtual Machines Amazon EC2
オブジェクトストレージ Azure Blob Storage Amazon S3
リレーショナルDB Azure SQL Database Amazon RDS
データウェアハウス Azure Synapse Analytics Amazon Redshift
サーバーレス関数 Azure Functions AWS Lambda
コンテナ管理 Azure Kubernetes Service(AKS) Amazon EKS
CDN Azure CDN Amazon CloudFront
機械学習 Azure Machine Learning Amazon SageMaker
ID管理 Microsoft Entra ID(旧Azure AD) AWS IAM
請求通貨 日本円(または米ドル) 日本円(既定)/米ドル選択可

よくある質問(FAQ)

Q. AzureとAWSどちらを選べばいいですか?
A. 選び方の目安として、①すでにMicrosoft製品(Office 365・Windows Server・Active Directory等)を使用している企業はAzureが連携しやすい、②エンジニアの採用や参考資料の豊富さを重視するならシェアNo.1のAWSが有利、という点が挙げられます。なお、支払い通貨についてはAWS・Azureともに日本円に対応しているため、為替リスクの観点で大きな差はありません。スタートアップや小規模なら両社の無料枠で試してから判断する方法もあります。
Q. AzureとAWSの世界シェアはどのくらいですか?
A. 2024年時点では、AWSが約31〜33%でトップ、Azureが約22〜25%で2位、Google Cloud(GCP)が約10〜12%で3位というのが一般的な推計です。日本市場ではMicrosoft製品の普及からAzureのシェアが相対的に高い傾向があります。
Q. AzureとAWSは同時に使うことができますか?
A. はい、マルチクラウド構成として両方を利用することは可能です。用途ごとに最適なサービスを使い分ける(例:認証はAzure Entra ID、ストレージはS3)という企業も増えています。ただし、管理の複雑さとコストが増加するため、まずは片方で構築し、慣れてから検討することをおすすめします。
Q. AzureとAWSに無料プランはありますか?
A. 両サービスとも無料利用枠があります。Azureは「Azure Free Account」(12ヶ月間の人気サービス無料+常時無料サービス55以上+$200相当クレジット)、AWSは「AWS Free Tier」($200相当クレジット+常時無料サービス30以上、有効期間は登録から6ヶ月またはクレジット消化まで)を提供しています。初めて試す方はまず無料枠で始めるのがおすすめです。

まとめ

AzureとAWSのサービス比較についてのポイントをまとめます。

  • AzureはMicrosoft社が提供。Office 365・Windows Serverなど既存のMicrosoft環境との親和性が高く、日本円決済が可能
  • AWSはAmazon社が提供。世界シェアNo.1で、参考資料・エンジニア採用市場の豊富さが強み
  • ストレージ(S3 vs Blob)・データ解析(Redshift vs Synapse)・サーバーレス(Lambda vs Functions)など、各カテゴリで対応するサービスがある
  • 料金はどちらも従量課金制。AWS・Azureともに日本円での支払いに対応しており、為替リスクの観点で大きな差はない
  • どちらが優れているかは一概に言えない。自社の既存IT環境・エンジニアのスキルセット・コスト要件を多角的に検討して選択することが重要

▼ アクロビジョンについて

👔

一緒に働きましょう

一人ひとりのキャリアに向き合い、
活躍できる現場をご紹介します。

採用サイトを見る →
💻

システム開発のご依頼・ご相談

コンサルティングから運用保守まで、
ワンストップで対応します。

まずはお気軽にご相談ください →