Azure Cache for Redisの概要と料金について
最終更新日:2026年8月10日
この記事でわかること
はじめに
| 項目 | Microsoft Azure | AWS | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| シェア(国内) | 約30% | 約35% | 約15% |
| 強み | Microsoft製品連携 | サービス数・実績 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | AZ-900 / AZ-104 | CLF / SAA | ACE / PCA |
読者の皆様は「Azure Cache for Redis」というサービスをどこまでご存知でしょうか。本稿ではAzure Cache for Redisの概要や利用料金、活用している企業について紹介していきます。
Azure Cache for Redisとは
Azure Cache for RedisはオープンソースのソフトウェアであるRedisのフルマネージドサービスを提供しています。高水準のセキュリティと専用のインスタンスRedisサーバーが備わっています。
Azure Cache for Redisの利用料金
Azure Cache for Redisは3種類のレベルがあり、Basic、Standard、Premiumがあります。下記の表はそれぞれのレベルの概要について示しています。
【要注意】料金について
以下の料金表は本稿執筆時点の目安です。Azure Cache for Redisの料金はリージョンや為替レート等により変動し、改定されることもあるため、最新料金はAzure公式サイトでご確認ください。また現在はBasic・Standard・Premiumの3レベルに加えて、Redis Enterprise技術をベースにした「Enterprise」「Enterprise Flash」レベルも提供されており、Redisモジュールへの対応やより高いSLA(99.999%)が利用できます。
| Basic | Standard | Premium | |
|---|---|---|---|
| キャッシュ | はい | はい | はい |
| レプリケーションとフェールオーバー | – | はい | はい |
| SLA | – | 99.9% | 99.9% |
| Redis データ永続化 | – | – | はい |
| Redis Cluster | – | – | はい |
| Azure Virtual Network | – | – | はい |
| メモリ サイズ | 250MB–53GB | 250MB–53GB | 6GB–120GB |
| ネットワーク パフォーマンス | 低 – 高 | 低 – 高 | 中 – 最高 |
| クライアント接続の最大数 | 256–20000 | 256–20000 | 7500–40000 |
Basic
Basicレベルは、開発やテストなどのあまり負荷の掛からない作業に適しているシングルノードキャッシュです。
| キャッシュ名 | キャッシュのサイズ | ネットワークパフォーマンス | クライアント接続の数 | 料金 |
|---|---|---|---|---|
| C0 | 250MB | 低い | 256 | 2.464円/時間 |
| C1 | 1GB | 低い | 1000 | 6.16円/時間 |
| C2 | 2.5GB | 標準 | 2000 | 10.08円/時間 |
| C3 | 6GB | 標準 | 5000 | 20.16円/時間 |
| C4 | 13GB | 標準 | 10000 | 23.52円/時間 |
| C5 | 26GB | 高 | 15000 | 47.04円/時間 |
| C6 | 53GB | 最高 | 20000 | 94.08円/時間 |
Standard
Standardレベルは2ノード構成になります。
| キャッシュ名 | キャッシュのサイズ | ネットワークパフォーマンス | クライアント接続の数 | 料金 |
|---|---|---|---|---|
| C0 | 250MB | 低い | 256 | 6.16円/時間 |
| C1 | 1GB | 低い | 1000 | 15.456円/時間 |
| C2 | 2.5GB | 標準 | 2000 | 25.088円/時間 |
| C3 | 6GB | 標準 | 5000 | 50.40円/時間 |
| C4 | 13GB | 標準 | 10000 | 58.688円/時間 |
| C5 | 26GB | 高 | 15000 | 117.600円/時間 |
| C6 | 53GB | 最高 | 20000 | 235.200円/時間 |
Premium
PremiumレベルはStandardレベルの機能に加え、他のレベルよりも優れたパフォーマンスを誇り、強化されたセキュリティが含まれています。
| キャッシュ名 | キャッシュのサイズ | ネットワークパフォーマンス | クライアント接続の数 | 料金 | 1年間予約(% 割引) | 3年間予約(% 割引) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| P1 | 6GB | 標準 | 7500 | 62.048円/時間 | 39.711円/時間(~36%) | 27.924円/時間(~55%) |
| P2 | 13GB | 高 | 15000 | 124.320円/時間 | 79.576円/時間(~36%) | 55.940円/時間(~55%) |
| P3 | 26GB | 高 | 30000 | 248.416円/時間 | 158.973円/時間(~36%) | 111.788円/時間(~55%) |
| P4 | 53GB | 最高 | 40000 | 497.280円/時間 | 318.255円/時間(~36%) | 223.779円/時間(~55%) |
| P5 | 120GB | 最高 | 40000 | 1124.48円/時間 | 720.380円/時間(~36%) | 506.523円/時間(~55%) |
Azure Cache for Redisの活用事例
Azure Cache for Redisを実際に活用している3社を紹介していきます。
Chipotle Mexican Grill, Inc.
Chipotle Mexican Grillは様々な国に店舗を構えるメキシコ料理レストランチェーンです。Chipotle Mexican Grillでは顧客向けのWebサイトの開発にAzure Cache for Redisのサービスを活用しています。
Tata Consultancy Services Limited.
Tata Consultancy ServicesはITサービス企業であり、コンサルティング業を基盤としています。Tata Consultancy ServicesではAzure Cache for Redisに加えて、Azure Resource ManagerやAzure SQL Databaseなどの複数のクラウドサービスを併せて活用しています。
CarMax,Inc.
アメリカ最大の中古車小売業者であるCarMaxもAzure Cache for Redisを活用している企業の一社です。Azure PaaSを利用することで、自分で構築をすることなくAzure Cache for Redisにアクセスすることができます。
押さえておきたいポイント
- Azure Cache for RedisはオープンソースのRedisをベースにしたフルマネージド型キャッシュサービスで、Basic・Standard・Premiumに加え、より高いSLAとRedisモジュールに対応した「Enterprise」「Enterprise Flash」レベルも用意されている。
- レベルによってレプリケーション・フェールオーバー・データ永続化・Redis Cluster・仮想ネットワーク統合などの対応状況が異なるため、可用性要件やセキュリティ要件に応じたレベル選定が重要になる。
- 料金は時間課金制のほか、1年・3年のリザーブド容量による割引も利用できる。ただし料金は変更されることがあるため、導入前には必ずAzure公式サイトの最新料金を確認する。
よくある質問
Azure Cache for RedisのBasic・Standard・Premiumの違いは何ですか?
Basicはシングルノード構成で開発・検証など負荷の軽い用途向けです。Standardは2ノード構成でレプリケーションとフェールオーバーに対応し、SLA99.9%が提供されます。Premiumはこれらに加えてRedisデータ永続化、Redis Cluster、Azure Virtual Network統合などのエンタープライズ向け機能を備えています。
Azure Cache for Redisの最新料金はどこで確認できますか?
料金はリージョンやレベル、キャッシュサイズによって異なり、改定されることもあります。本稿の料金表はあくまで目安として参考にしていただき、実際の導入検討時にはAzure公式サイトの料金ページで最新の金額をご確認ください。
開発・検証環境ではどのレベルを選べばよいですか?
高い可用性やSLAを必要としない開発・テスト用途であれば、コストを抑えられるBasicレベルが適しています。本番環境で可用性やパフォーマンスが求められる場合はStandard以上、Redisモジュールや99.999%クラスの高いSLAが必要な場合はPremiumまたはEnterprise系レベルの検討をおすすめします。
まとめ
本稿ではAzure Cache for Redisの利用料金や活用している企業について紹介していきました。Azure Cache for Redisは、アプリケーションのアーキテクチャパターンをサポートしているので、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。
本稿が皆様のお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございます。
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