Azure Database for MySQL 料金について
最終更新日:2026年8月10日
Azure Database for MySQL
「Azure Database for MySQL」は、Microsoftクラウドで提供されるフルマネージドなMySQL Community Editionをベースとしたリレーショナルデータベース(RDBMS)サービスです。MySQL Workbench、プログラミング言語、お好みのドライバー (PHP、Java、Node.js、.NET 等) などの既存のツールを使用できます。
【要注意】記事内容の前提となるデプロイオプションについて
本記事で解説している「Basic」「汎用(General Purpose)」「メモリ最適化」の3価格レベル構成は、Azure Database for MySQLの旧デプロイオプション「Single Server」の体系です。Single Serverは2024年9月16日をもって廃止(提供終了)されており、現在は後継の「Flexible Server」(価格レベルは「バースト可能(Burstable)」「汎用」「メモリ最適化」の3階層)への移行が必須となっています。また、記事中に記載のMySQL 5.6はすでにサポート終了しており、Flexible Serverで利用できるのは5.7および8.0です。これから新規に構築する場合は必ずFlexible Serverを前提に検討し、対応バージョン・提供リージョン・料金体系の最新情報はAzure公式サイトでご確認ください。
Azure Database for MySQL 価格レベル
Azure Database for MySQLサーバーは、「Basic」「汎用(General Purpose)」「メモリ最適化」の3つの価格レベルのいずれかで作成できます(前述の通り、これはSingle Server時代の区分です)。価格レベルは、プロビジョニングできる仮想コアでの「コンピューティング量」、「仮想コアあたりの「メモリ量」、データの格納に使用される「バックアップストレージ」によって区別されています。
| 属性 | Basic | 汎用 | メモリ最適化 |
| コンピューティング世代 | Gen4,Gen5 | Gen4,Gen5 | Gen5 |
| 仮想コア | 1,2 | 2,4,8,16,32,64 | 2,4,8,16,32 |
| 仮想コアあたりのメモリ | 2GB | 5GB | 10GB |
| ストレージ サイズ | 5GB~1TB | 5GB〜16TB | 5GB〜16TB |
| データベースバックアップのリテンション期間 | 7~35日間 | 7~35日間 | 7~35日間 |
ワークロード別で選択する価格レベル
Basic
低負荷なコンピューティングとI/Oパフォーマンスを必要とするワークロードに適しています。 開発やテストに使用されるサーバー、使用頻度の低い小規模なアプリケーションなどが該当します。Basicレベルでは、IOPS保証は提供されていません。
汎用(General Purpose)
負荷分散されバランスの取れたコンピューティング・メモリ、スケーラブルなI/Oスループットを必要とするビジネスワークロードに適しています。 Webアプリやモバイルアプリ、その他エンタープライズアプリケーションをホストするためのサーバーなどが該当します。IOPSは、プロビジョニング済みのストレージサイズに合わせて3対1の比率でスケーリングされます。
メモリ最適化
トランザクション処理時間の短縮と高コンカレンシーを実現するためのインメモリパフォーマンスを必要とする、高パフォーマンスデータベースワークロードに適しています。リアルタイムデータと高パフォーマンスなトランザクションアプリや分析アプリを処理するためのサーバーなどが該当します。IOPSは、プロビジョニング済みのストレージサイズに合わせて3対1の比率でスケーリングされます。
Azure Database for MySQL 料金
※東日本リージョンの料金を例とします。以下の金額は執筆時点の参考値であり、Single Server自体が廃止済みのため現在は購入できません。最新料金・現行のFlexible Serverの料金体系はAzure公式サイトでご確認ください。
Basic 料金
<コンピューティング>
| VCORE | メモリ | 料金 |
| 1 | 2 | ¥5.824/時間 |
| 2 | 4 | ¥11.648/時間 |
<ストレージ>
サーバー用にプロビジョニングしたストレージに対して課金されます。ストレージは最大1TBまでプロビジョニングできます。
| 料金 | |
| GB/月 | ¥13.44 |
<Backup>
バックアップストレージは、サーバーの自動バックアップに関連付けられたストレージですBackupストレージは、プロビジョニングされたサーバーストレージの合計の100%まで追加料金がかかりません。超えたバックアップストレージの使用分は、月あたりのGB数で課金されます。
| 料金 | |
| ローカル冗長 (GB/月) | ¥13.44 |
汎用 料金
<コンピューティング>
| VCORE | メモリ | 料金 | 1年予約(%割引) | 3年予約(%割引) |
| 2 | 10 | ¥28.426/時間 | ¥17.0308/時間(~40%) | ¥12.1207/時間(~57%) |
| 4 | 20 | ¥56.852/時間 | ¥34.0615/時間(~40%) | ¥24.2413/時間(~57%) |
| 8 | 40 | ¥113.703/時間 | ¥68.1229/時間(~40%) | ¥48.4826/時間(~57%) |
| 16 | 80 | ¥227.405/時間 | ¥136.2458/時間(~40%) | ¥96.9652/時間(~57%) |
| 32 | 160 | ¥454.810/時間 | ¥272.4916/時間(~40%) | ¥193.9303/時間(~57%) |
| 64 | 320 | ¥909.620/時間 | ¥544.9831/時間(~40%) | ¥387.8605/時間(~57%) |
<ストレージ>
サーバー用にプロビジョニングしたストレージに対して課金されます。ストレージは最大16TBまでプロビジョニングできます。
| 料金 | |
| GB/月 | ¥15.456 |
<Backup>
Backupストレージは、プロビジョニングされたサーバーストレージの合計の100%まで追加料金がかかりません。超えたバックアップストレージの使用分は、月あたりのGB数で課金されます。
| 料金 | |
| ローカル冗長 (GB/月) | ¥13.44 |
| 地理冗長 (GB/月) | ¥26.88 |
<読み取りレプリカ>
読み取りレプリカとは、Azure Database for MySQLサーバーから、読み取り専用サーバーにデータをレプリケートする機能です。作成した読み取りレプリカごとに、仮想コア・ストレージのプロビジョニング済みコンピューティング (GB/月) に対して課金されます。
メモリ最適化 料金
<コンピューティング>
| VCORE | メモリ | 料金 | 1年予約(%割引) | 3年予約(%割引) |
| 2 | 20 | ¥31.764/時間 | ¥20.328/時間(~36%) | ¥14.0717/時間(~56%) |
| 4 | 40 | ¥63.527/時間 | ¥40.656/時間(~36%) | ¥28.1434/時間 (~56%) |
| 8 | 80 | ¥127.053/時間 | ¥81.312/時間(~36%) | ¥56.2868/時間(~56%) |
| 16 | 160 | ¥254.106/時間 | ¥162.624/時間(~36%) | ¥112.5735/時間(~56%) |
| 32 | 320 | ¥508.212/時間 | ¥325.248/時間(~36%) | ¥225.1469/時間(~56%) |
<ストレージ>
サーバー用にプロビジョニングしたストレージに対して課金されます。ストレージは最大16TBまでプロビジョニングできます。
| 料金 | |
| GB/月 | ¥15.456 |
<Backup>
Backupストレージは、プロビジョニングされたサーバーストレージの合計の100%まで追加料金がかかりません。超えたバックアップストレージの使用分は、月あたりのGB数で課金されます。
| 料金 | |
| ローカル冗長(GB/月) | ¥13.44 |
| 地理冗長(GB/月) | ¥26.88 |
<読み取りレプリカ>
読み取りレプリカとは、Azure Database for MySQLサーバーから、読み取り専用サーバーにデータをレプリケートする機能です。作成した読み取りレプリカごとに、仮想コア・ストレージのプロビジョニング済みコンピューティング (GB/月) に対して課金されます。
Azure Database for MySQL 予約割引
Azureには、複数の製品に対する計画を1年分もしくは3年分コミットすることで、使用するリソースの割り引きを受けることのできる予約割引があります。予約することによってコストを大幅に削減でき、従量課金制の料金に比べ予約割引を利用することでAzure Database for MySQLでは最大57%削減できます。 予約の購入後は割引が自動的に適用されます。予約の支払い方法は、前払いと月払いが選択可能です。 どちらも総コストは変わらず月払いを選んだとしても追加料金は発生しません。Azure Database for MySQL の予約割引は、実行中のMySQLサーバーに1時間単位で適用されます。予約が不要になった場合は、同じ種類の別の予約との交換や払い戻しも可能です。12か月のローリングウィンドウで最大50,000米国ドルまでの払い戻しができます 。
この記事でわかること
押さえておきたいポイント
| 項目 | Microsoft Azure | AWS | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| シェア(国内) | 約30% | 約35% | 約15% |
| 強み | Microsoft製品連携 | サービス数・実績 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | AZ-900 / AZ-104 | CLF / SAA | ACE / PCA |
- 本記事の価格レベル構成は旧デプロイオプション「Single Server」(2024年9月16日廃止)のものであり、現在新規に構築できるのは後継の「Flexible Server」のみ。移行が済んでいない場合は早急な対応が必要です。
- 掲載している時間単価・ストレージ単価は執筆時点の参考値です。実際の料金はリージョンや為替、Azureの価格改定により変動するため、契約・見積もりの前に必ずAzure公式サイトの最新料金を確認してください。
- 予約割引(1年/3年コミット)はFlexible Serverでも同様の考え方で提供されており、稼働が継続的に見込めるワークロードではコスト削減の有効な選択肢になります。適用条件は都度公式情報を確認しましょう。
よくある質問
Azure Database for MySQL Single Serverはもう使えませんか?
Single Serverは2024年9月16日に廃止されており、新規作成はできません。既存のSingle Serverを利用中の場合はMicrosoftによる移行ツールを使ってFlexible Serverへ移行する必要があります。
Flexible Serverの価格レベルはSingle Serverと同じですか?
名称が一部異なります。Flexible Serverでは「バースト可能(Burstable)」「汎用」「メモリ最適化」の3階層構成となっており、Single Serverの「Basic」に近い低コスト帯として「バースト可能」が用意されています。仮想コア数やストレージ上限などの詳細はAzure公式サイトでご確認ください。
MySQLのバージョンはどれを選べばよいですか?
MySQL 5.6はすでにサポートが終了しているため選択できません。Flexible Serverで提供されているのはMySQL 5.7および8.0で、特別な理由がない限りサポート期間の長い8.0を選択するのが無難です。
▼ アクロビジョンについて


