Azure DevOpsとは?サービスや料金について
最終更新日:2026年8月5日
目次
はじめに
| 項目 | Microsoft Azure | AWS | Google Cloud |
|---|---|---|---|
| シェア(国内) | 約30% | 約35% | 約15% |
| 強み | Microsoft製品連携 | サービス数・実績 | データ分析・AI |
| 無料枠 | 12ヶ月無料 | 12ヶ月無料 | 常時無料枠あり |
| 主な資格 | AZ-900 / AZ-104 | CLF / SAA | ACE / PCA |
皆さん、「Azure DevOps」という言葉は聞いたことはありますでしょうか? IT業界に携わっている多くの方は聞いたことがあるかもしれませんね。この記事では、「Azure DevOps」とはなんなのか、サービス、料金についてわかりやすく解説していきます。
「DevOps」とは
まずは、「DevOps」についてです。「DevOps」というのは、「Development(開発)」と「Operations(運用)」の略称を組み合わせた造語です。読み方は「デブオプス」です。ソフトウェアの開発担当と、運用担当がお互いに協力し、ソフトウェア、システムのビジネス価値を高め、その価値をエンドユーザーに迅速に届けるという概念です。ちなみに「DevOps」の初出は、2009年にITメディア企業オライリーが主催した「Velocity 2009」内でエンジニアによるセッション中でした。つまり「DevOps」という言葉ができてからまだあまり時間が経っていないわけですね。
「DevOps」のメリットを簡単に述べると、意見が衝突しがちな「開発」と「運用」が協力し合うことにより、問題点や修正箇所の把握がしやすい、ソースコードの改修などがあった際にデプロイ、テストが早く行えるため早い段階で問題点を見つけることができる、問題点が見つかった際のフィードバックがスムーズに行えるなど様々なメリットがあります。
「Azure DevOps」とは
「DevOps」については大体理解していただけたでしょう。では、本題である「Azure DevOps」とはどういうものなのでしょうか。「DevOps」で「開発」と「運用」がお互い協力をして、ビジネス価値の高いソフトウェアやシステムを作成し、迅速にエンドユーザーに届けると先ほど説明させて頂きました。ではそれを行う環境を作るにはどうすればよいのでしょうか?実際の企業では、そこから考え時間をかけて、作業を自動化出来るツールを作成して「DevOps」を実現するわけです。でもその環境を作る時間は正直もったいないです。そこで便利なのが「Azure DevOps」です。「DevOps」を行うにあたって必要なツール、スムーズに作業を行える環境が整っているプラットフォームが「Azure DevOps」です。
「Azure DevOps」のサービス
では、主にどのようなサービスがあるのかを紹介していきます。Azure DevOpsは以下の5つのサービスで構成されており、これは記事公開時点から現在まで変わっていません。
Azure Boards( ボード )
チームで作業をする際に、どのプロジェクトがどれくらい進行していて、何を作るのか、どのように作るのかという情報はとても大切となってきます。そのような管理を可能とするのが「Azure Boards」となります。チームで作業する上で全体の進捗の把握は必須ですが、大きなチームであればあるほど、チーム全体の状況の把握は難しくなります。このような問題も「Azure Boards」を使用すれば可能となります。チームメンバーがソースコードを変更した時も「Azure Boards」であれば見逃しません。
Azure Repos( リポ )
アクセスできるユーザーを一部に限定して、システムやソースコードを管理するのが「Azure Repos」です。使用している統合開発環境(IDE)から、ソースコードなどをGit(プログラムのソースコードなどの変更履歴を管理するシステム)の保存場所に入れることが可能なので、チームメンバーと変更箇所の共有ができます。
Azure Pipelines( パイプライン )
「Azure Pipelines」は、これまで手作業で行っていた、ビルド、テスト、デプロイといった作業を自動化し、サービスに任せることができるというものです。対応言語は、「Python」、「Java」、「PHP」、「Ruby」、「C++」、「C」、「.NET」、「Node.js」があります。Android、iOSで使用することもできます。無料枠には、Microsoftホストの並列ジョブ1個(月1,800分まで)とセルフホストの並列ジョブ1個(無制限)が含まれています。
Azure Test Plans( テストプラン )
「Azure Test Plans」は言葉通りWebとアプリケーションのテストを実行します。コードに問題がないか、システムの動作に問題がないかのテストを自動で行います。テストケースを作成せずに、状況に応じて学習を繰り返す、探索的テストも実行できます。決められているシナリオ設定の通りにテストを行うシナリオテストも可能です。リリース後の環境に近い設定でテストを行うことにより、リリース前に欠陥を見つけられるので早期に対応することが可能です。
Azure Artifacts( アーティファクト )
コードの共有を行えるのが「Azure Artifacts」というサービスです。パブリック及びプライベートのソースから「Maven」、「npm」、「NuGet」、「Python」のパッケージを共有可能です。小さなチームでも簡単に共有を行うことができます。また、パッケージを共有し、組み込みのCI/CD、バージョン管理、テストを自動化することが可能です。ストレージは2GiBまで無料で、それ以降は1GiBあたり追加料金がかかります。
Azure DevOpsとGitHubの関係
MicrosoftはAzure DevOpsとは別に「GitHub」も自社サービスとして運営しており、両者の使い分けに迷う方も多いのではないでしょうか。Azure DevOpsは、Boards・Repos・Pipelines・Test Plans・Artifactsが一体となった、企業のプロジェクト管理からリリースまでを統合的にカバーするプラットフォームです。一方GitHubは、オープンソース開発やコミュニティでのコード共有に強みを持つプラットフォームとして広く使われています。
近年はこの2つの連携が強化されており、Azure Boardsで管理しているタスクからGitHub Copilotのコーディングエージェントを呼び出してコードを生成したり、Azure DevOps上のリポジトリをGitHubなど他のGitプロバイダーに接続して継続的にデプロイしたりすることが可能になっています。また、GitHub Advanced Securityのセキュリティテスト機能をAzure DevOps側でも利用できるなど、両サービスの垣根は徐々に低くなってきています。既にGitHubを使っているチームがAzure DevOpsのプロジェクト管理・パイプライン機能だけを組み合わせて使う、という選択も現実的になっています。
「Azure DevOps」の利用料金
「Azure DevOps」の利用料金プランですが、「Basic」と「Basic+Test」というものがあります。利用料金と機能が違いますので、紹介させていただきます。
「Basicプラン」の利用料金は無料で使用することができますが、5人目までです。6人目以降の使用は1ユーザーあたり月6ドルが必要となります。使用できるサービスは、「Azure Pipelines」、「Azure Boards」、「Azure Repos」、「Azure Artifacts」が利用可能ですが、「Azure Pipelines」と「Azure Artifacts」は条件付きでの利用料金が無料となります(前述の無料枠を参照)。
もう1つ、「Basic+Test」プランがあります。こちらの利用料金は、1ユーザーあたり月52ドルで、全てのサービスを利用可能、テストの計画、追跡、実行、注釈付きのブラウザベースのテスト、リッチクライアントのテスト実行、ユーザーの受入テスト、管理レポートが使用することができます。この料金体系は2026年8月時点でも大きく変わっていませんが、為替レートにより日本円換算額は変動しますので、正確な金額はMicrosoft公式サイトの料金ページで確認することをおすすめします(本記事では外部リンクは掲載しておりません)。なお、Visual Studioサブスクリプションをお持ちの方は、追加費用なしでAzure DevOpsにアクセスできる特典もあります。
よくある質問(FAQ)
Q. Azure DevOpsは無料で使えますか?
A. はい、Basicプランであれば5ユーザーまで無料で利用できます。加えてAzure Pipelinesの一部並列ジョブやAzure Artifactsの2GiBまでのストレージも無料枠に含まれています。6人目以降のユーザーを追加する場合や、Test Plansを含む全機能を使いたい場合は有料プランへの切り替えが必要です。
Q. Azure DevOpsとGitHubの違いは何ですか?
A. Azure DevOpsはBoards・Repos・Pipelines・Test Plans・Artifactsが統合された、プロジェクト管理からリリースまでを一気通貫でカバーするプラットフォームです。GitHubはオープンソース開発やコード共有のコミュニティ機能に強みがあります。現在はGitHub Copilotとの連携など統合が進んでおり、両方を組み合わせて使うチームも増えています。
Q. Azure Pipelinesはどのようなプログラミング言語に対応していますか?
A. Python、Java、PHP、Ruby、C++、C、.NET、Node.jsなど幅広い言語に対応しています。またAndroid、iOSアプリのビルド・デプロイにも利用できます。
Q. Azure Test Plansではどのようなテストができますか?
A. あらかじめシナリオを決めて実施するシナリオテストのほか、状況に応じて自由に検証していく探索的テストにも対応しています。リリース前の環境に近い設定でテストを行うことで、本番リリース前に欠陥を早期発見しやすくなります。
Q. Azure DevOpsを導入するメリットは何ですか?
A. 開発の進捗管理(Boards)、ソースコード管理(Repos)、ビルド・テスト・デプロイの自動化(Pipelines)、テスト管理(Test Plans)、パッケージ共有(Artifacts)という、DevOpsに必要な機能が最初から1つのプラットフォームにまとまっている点が最大のメリットです。自前でこれらの環境をゼロから構築する手間と時間を大きく削減できます。
まとめ:Azure DevOpsのサービスと料金
この記事のポイント:
- Azure DevOpsは、Boards・Repos・Pipelines・Test Plans・Artifactsの5サービスで構成されるDevOps支援プラットフォーム
- Basicプランは5ユーザーまで無料、6人目以降は1ユーザーあたり月6ドル
- 全機能を使えるBasic+Testプランは1ユーザーあたり月52ドル
- GitHubとの統合が進んでおり、GitHub Copilotなどと組み合わせた開発運用も可能
- チームの規模や必要なサービスに応じてプランを選び分けることが重要
本記事では「Azure DevOps」のサービスと利用料金について紹介させていただきました。本記事を読んで「Azure DevOps」に興味を持っていただけた方々もいるでしょう。「Azure DevOps」は大変便利で様々なサービスがありますが、プランによって料金も使用できるサービスも違うので、使いたいサービス、使用する人数によって、プランを使い分けていきましょう。
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