Azure File Storageの料金について

最終更新日:2026年8月10日

この記事でわかること

クラウドが普及して以来、プロジェクトの共有ストレージにクラウドを活用する場面は増えています。中でもMicrosoftが提供するクラウドサービスのAzure Storageは特に人気があり、検討されている方も多いかと思います。本記事ではAzure Storageの中でもファイル共有に特化した機能、Azure Filesについて、概要や料金についてご紹介します。

【要注意】本記事の料金表は2020年9月時点の情報です。
Azureの料金は改定が頻繁に行われるため、記事中の金額はあくまで目安としてご参照ください。また、Premium Storage(プレミアムファイル共有)は記事執筆当時はLRSのみの対応でしたが、現在はリージョンによってZRS(ゾーン冗長ストレージ)にも対応が拡大しています。最新の料金・冗長性オプションは必ずAzure公式サイトでご確認ください。

Azure Storageの機能

項目 Microsoft Azure AWS Google Cloud
シェア(国内) 約30% 約35% 約15%
強み Microsoft製品連携 サービス数・実績 データ分析・AI
無料枠 12ヶ月無料 12ヶ月無料 常時無料枠あり
主な資格 AZ-900 / AZ-104 CLF / SAA ACE / PCA

Azure Storageは「データ性質」「データサイズ」「利用方法」などに応じて、ストレージタイプを選択して利用します。

Azure BLOB

Blob Storageは非構造化データ用オブジェクトストレージです。ドキュメント、写真、ビデオ、ブログなどの他Webアプリケーションのテキスト、イメージ、バックアップデータ、ログなどが格納可能なストレージです。

Azure テーブル

Azure テーブルはNoSQLデータベースで、アプリケーションのユーザーデータやアドレス帳、デバイス情報、サービスに必要なメタデータといった構造化データを格納するためのストレージです。スキーマの設計無しで使え、データの修正を自由に行う事が可能です。

Azure キュー

Azure キューはワークフロー処理、およびサービスのコンポーネント間通信のためのメッセージング機能を提供するストレージです。主にWebサーバーからバックエンドで動作するアプリケーションへ処理を渡す際に利用します。

Azure ディスク

Azure ディスクは仮想マシンに対応し、セキュリティ保護された永続ディスクです。基幹業務ワークロード向けに最高の可用性が必要な場合などに使用します。

Azure Files

Azure FilesはWindows標準のファイルサービス・プロトコルであるSMBプロトコルを使用し、クラウドでのファイル共有を行うストレージです。Windowsとのファイル共有がそのまま行える為、Azure上に共有ファイルを格納するファイルサーバーを構築するには、こちらが便利です。

これらのサービスはいずれもクラウドストレージの機能ですが、データを保存するストレージとして使える機能はAzure BLOBとAzure Filesです。どちらもストレージとしては使えますが、Azure BLOBはオブジェクトストレージであり、構造化がされない為、大量のデータの読み書きには適していますが、共有ストレージには向きません。

一方Azure Filesは構造化ファイルストレージで、ファイルマネージャのように構造でファイルを格納できる為、通常は共有ストレージはAzure Filesを使用します

料金

Azureの料金は従量制となっており、使って分だけ料金が発生する仕組みです。Azure FilesにはStandardStoragePremiumStorageの2つのプランがあり、どちらかを選択します。

StandardStorage
・保存データ量と操作量による従量制
・保存データ量当たりの金額は安い
・HDD程度のアクセス速度

PremiumStorage
・操作量が無制限、保存データ量のみの従量制
・保存データ量当たりの金額は高い
・SSD程度のアクセス速度
・執筆当時はLRSのみ対応(現在はリージョンによりZRSにも対応拡大)

上記のいずれかのプランを選択の上、以下の表の通りに料金が発生します。最新料金はAzure公式サイトでご確認ください。

料金表 2020年9月現在

STANDARD LRS ZRS GRS GZRS
保存データ量 /使用済みGiB(月) ¥6.72 ¥8.40 ¥11.20 利用不可
操作(Put, Create Container) /10000回 ¥1.68 ¥2.10 ¥3.36 利用不可
操作(List) /10000回 ¥1.68 ¥1.68 ¥1.68 利用不可
操作(Deleteを除くその他) /10000回 ¥0.168 ¥0.168 ¥0.168 利用不可
Geoレプリケーションデータ転送 /GiB 該当なし 該当なし ¥10.08 ¥10.08

PREMIUM LRS
保存データ量 /プロビジョニング済みGiB(月) ¥32.256
スナップショットを使用する /使用済みGiB ¥26.88
その他各種操作手数料 無料

以上をベースに計算されます。
実際にかかる金額は利用状況により大きく異なります。
Microsoftの公式ページにAzureの料金計算ツールがありますので、具体的な試算価格はそちらを活用して出してみる事をお勧めします。

押さえておきたいポイント

  • Azure Filesは共有ファイルストレージ用途に向いており、大量の非構造化データを扱うAzure Blob Storageとは用途が異なる。共有ファイルサーバーとして使うならAzure Filesを選ぶ。
  • StandardStorageとPremiumStorageでは、アクセス速度・課金体系(従量制か保存量ベースか)が異なるため、想定するアクセス頻度やIOPS要件に応じて選択する。
  • Azureの料金は改定されやすく、記事中の金額はあくまで目安。導入判断の際は必ずAzure公式サイトの料金計算ツールで最新価格を確認する。

よくある質問

Azure FilesとAzure Blob Storageの違いは何ですか?

Azure Blob Storageはドキュメントや画像、バックアップデータなどの非構造化データを大量に格納するのに向いたオブジェクトストレージです。一方Azure Filesはファイルマネージャのようにフォルダ構造でファイルを管理でき、SMBプロトコルでWindowsのファイル共有と同じ感覚で利用できるため、共有ファイルサーバー用途に適しています。

StandardStorageとPremiumStorageはどちらを選ぶべきですか?

アクセス頻度が高くSSD相当の高速なアクセスが必要な場合はPremiumStorage、コストを抑えたい・アクセス頻度がそれほど高くない場合はStandardStorageが向いています。想定する利用状況に応じて選択してください。

Azure Filesの料金はどこで確認できますか?

Azure公式サイトの料金ページおよび料金計算ツールで、リージョンや冗長性オプションごとの最新料金を確認できます。本記事の料金表は執筆時点の目安であり、実際の料金は変動するため、導入前に必ず公式情報を確認してください。

まとめ

今回はAzure Files Storageを用いた共有ストレージの機能と料金ついて解説しました。利便性が高く、リスク対策も同時に行えるクラウドストレージは非常に便利です。一方でAzureは従量制の料金システムを採用している為、利用状況によってはコストが大きくかかる可能性もあります。オンプレミス環境と比較し、どちらがより適してるかをご検討の上、ぜひAzure Storage、Azure Filesをご活用ください。

▼ アクロビジョンについて

👔

一緒に働きましょう

一人ひとりのキャリアに向き合い、
活躍できる現場をご紹介します。

採用サイトを見る →
💻

システム開発のご依頼・ご相談

コンサルティングから運用保守まで、
ワンストップで対応します。

まずはお気軽にご相談ください →