Azure Marketplaceの利用方法

最終更新日:2026年8月5日

⚠️ 名称・UIの変更について:本記事の執筆時点(2020年)ではAzure MarketplaceとAppSourceは別々のオンラインストアとして提供されていましたが、現在はMicrosoft Marketplace(marketplace.microsoft.com)として統合されています。旧URLのazuremarketplace.microsoft.comへアクセスした場合も、現在は自動的に新URLへ転送される仕組みになっています。画面デザインやメニューの名称は当時と異なる場合があるため、実際に操作する際は最新の表示内容に沿って進めてください。

本記事を閲覧いただきありがとうございます。ここでは、Azure Marketplaceの概要と登録・利用方法までをみていきます。

Azure Marketplaceについて

項目 Microsoft Azure AWS Google Cloud
シェア(国内) 約30% 約35% 約15%
強み Microsoft製品連携 サービス数・実績 データ分析・AI
無料枠 12ヶ月無料 12ヶ月無料 常時無料枠あり
主な資格 AZ-900 / AZ-104 CLF / SAA ACE / PCA

Azure Marketplaceとはマイクロソフト社が提供するサービスであり、国内では2016年から利用できるようになっています。Azure Marketplaceはマイクロソフト社、またはパートナーである企業が開発したアプリケーションやコンサルティングサービスなどを売買するコマーシャルマーケットプレースです。クラウド化を進める企業は増加傾向にあり、企業ごとによって環境の違いや、クラウドへ移行する時といった場合のニーズに即座に対応できるようにしたオンラインストアとも言えます。公開当時(2020年8月31日時点)では17000以上の認定アプリとサービスがリリースされており、幅広く活用することを可能としています。掲載アプリ数はその後も増加を続けており、現在はさらに多くの認定ソリューションが登録されています。
また、マイクロソフト社側の狙いはマイクロソフト社が協力して市場進出活動を行うための出発点であり、パートナー企業がビジネスの成長を加速させるものとして作られました。

Azure MarketplaceとAppSourceとの違い

マイクロソフト社が提供するオンラインストアは2つあり、そのうちの一つがAzure Marketplaceです。
そして、もう一方がAppSourceと呼ばれるストアになります。
Azure MarketplaceとAppSourceの大きな違いは、販売する顧客層の違いにあります。
前述の通り、現在この2つは Microsoft Marketplace として統合されていますが、取扱製品や想定顧客層の考え方は下表のように引き継がれています。

Azure Marketplace AppSource
取扱製品/分野 セキュリティ、データベース、AI+機械学習など Office365(現Microsoft 365)、Web Appsなどの業務効率化
顧客層 開発者、運用者、ITスペシャリスト 経理(財務関係)、人事、営業など

このような多様なソフトウェアがあるため、お互いに一定の住み分けを行っています。

料金

Azure Marketplaceの登録には料金はかかりません。
アプリケーションなどはそれぞれ設定された料金があり、ここで初めて料金が発生します。
中には、Freeと呼ばれる完全無料版や試用版があり気軽に使用できます。無料試用版については、一定の期間を越えると使用できなくなり、続けて使用するには課金をして正規版を課金しなければなりません。

登録・利用方法

初めにAzure Marketplaceを利用するにはマイクロソフトアカウントが必要になります。

①Azure Marketplaceのウェブへアクセスしサインインを押します。

Azure Marketplaceのウェブサイトへアクセスしサインインを行う画面

②お持ちのマイクロソフトアカウントでサインインを行ってください。マイクロソフトアカウントをお持ちでない場合は下部の無料アカウントにサインアップをクリックして、アカウント作成を行ってください。

マイクロソフトアカウントでサインインする画面

③サインインが完了すると右上に人型のマークが現れます。この段階でAzure Marketplaceの利用可能となります。

サインイン完了後に右上に表示されるアカウントアイコン

④上部にあるアプリをクリックすることで、自分が求めるアプリケーションを探しに行きましょう。

上部メニューのアプリをクリックしてアプリケーションを検索する画面

⑤左記(橙枠)にカテゴリーごとにカテゴライズされており、また上部(黄枠)に試用版(無料or試用版)、OS(Windows or Linux)、発行元(マイクロソフト社orパートナー企業)、価格モデル(無料or従量課金型orライセンス持ち込み型)、製品の種類(仮想マシンorソリューションテンプレートor SaaS)と細かいフィルタリングをかけることができます。

カテゴリーやOS、価格モデルなどでアプリケーションを絞り込むフィルター画面

⑥詳細を知りたい場合は、見たいアプリケーションをクリックすることで概要、プランと価格、レビューまで閲覧することができます。

アプリケーションの詳細ページで概要・プランと価格・レビューを確認する画面

⑦気に入ったアプリケーションがあれば左の今すぐ入手をクリックを押し、承諾することで自動的にアプリを入手できます。(画像はDevOps Starter入手後の画像)

今すぐ入手をクリックしてアプリケーションを入手する画面

DevOps Starterを入手した後に表示される画面

以上がサインアップ~アプリケーション利用までの流れです。Azure Marketplaceはサイトとしては見やすく、自分の欲しいアプリなどの条件を駆使すれば比較的簡単にたどり着けるのではないでしょうか。

カテゴリー

カテゴリーされている部分は、また更に細かくカテゴライズされています。

分析

データの分析情報、データ分析、ビッグデータ、予測分析、リアルタイムまたはストリーミング分析、すべて

AI+機械学習

自動ML、Bot Service、ビジネス、ロボティックプロセスオートメーション、コグニティブサービス、データのラベル付け、データ準備、ナレッジマイニング、ML 操作、ML Service、すべて

Azure Active Directory(現Microsoft Entra ID)

おすすめ、ビジネス管理、コラボレーション、建設、コンシューマー、コンテンツ管理、CRM、Data Services、開発者サービス、E コマース、教育、ERP、財務/会計、ヘルスケア、人事、IT インフラストラクチャ、メール、マーケティング、メディア、業務効率化、プロジェクト管理、セキュリティ、ソーシャル、供給管理、通信、ツール、トラベル、Web デザイン & ホスティング

ブロックチェーン

おすすめ、アプリのアクセラレータ、単一ノード台帳、マルチノード台帳、ツール、すべて

計算

おすすめ、アプリケーション インフラストラクチャ、オペレーティング システム、Cache、すべて

コンテナー

おすすめ、コンテナー アプリ、コンテナー イメージ、コンテナーの概要、すべて

データベース

おすすめ、NoSQL データベース、リレーショナル データベース、台帳またはブロックチェーン データベース、Data Lakes、データ ウェアハウス

——以下略——

このほかにもDevOps、セキュリティ、ストレージのツールなど紹介しきれないほどあります。

よくある質問(FAQ)

Q. Azure MarketplaceとAppSourceは統合されたのですか?

はい。かつては別々のオンラインストアとして提供されていましたが、現在はMicrosoft Marketplaceとして統合されています。旧URL(azuremarketplace.microsoft.com)にアクセスした場合も自動的に新URLへ転送されます。取扱製品や想定顧客層の考え方(開発者・ITスペシャリスト向けか、業務部門向けか)自体は引き続き参考になります。

Q. Azure Marketplaceの利用に料金はかかりますか?

Marketplace自体への登録・閲覧に料金はかかりません。料金が発生するのは、掲載されている個別のアプリケーションやサービスを購入・利用する段階です。Freeプランや無料試用版が用意されているものも多く、試用期間終了後に継続利用する場合は課金が必要になります。

Q. Azure Marketplaceを利用するには何が必要ですか?

マイクロソフトアカウントが必要です。既にお持ちの場合はそのままサインインでき、お持ちでない場合は無料アカウントの作成から始められます。企業として利用する場合はAzureサブスクリプションと紐づけて購入することになります。

Q. 無料試用版はどのように使えばいいですか?

アプリケーションの詳細ページで「試用版」が用意されている製品を選び、案内に従って入手します。一定の試用期間を過ぎると利用できなくなるため、本格導入を検討する場合は試用期間中に評価を済ませ、必要に応じて正規版への切り替えを行ってください。

Q. Azure Marketplaceで購入したアプリケーションはどこで管理できますか?

購入したソリューションはAzureサブスクリプションに紐づいて管理され、Azureポータル上のサブスクリプション管理画面から確認・管理できます。サブスクリプションの仕組み自体について詳しく知りたい方は、後述の関連記事もあわせてご覧ください。

まとめ

この記事のポイント:

  • Azure Marketplaceはマイクロソフト社・パートナー企業が開発したアプリやサービスを売買できるオンラインストア
  • かつてのAzure MarketplaceとAppSourceは、現在Microsoft Marketplaceとして統合されている
  • Marketplace自体の登録・閲覧は無料。料金が発生するのは個別アプリケーションの購入時
  • 利用にはマイクロソフトアカウントが必要で、カテゴリーやOS・価格モデルなどで細かく絞り込んで探せる
  • 気に入ったアプリケーションは「今すぐ入手」から承諾するだけで簡単に導入できる

試しにAzure MarketplaceからDevOpsのアプリケーションの導入まで行いましたが、初心者の私でもスムーズな導入ができました。パソコン操作に疎い方でも比較的楽にAzure内での環境構築までが可能でした。すぐに開発にかかれるという点は非常に魅力的だと感じました。

Azure Marketplaceの取り扱い幅も広く、基本的なものからAzure移行に関するアプリケーションまで揃っているので、迅速なクラウド移行したい方などはAzure Marketplaceなどを一度覗いてみてはいかがでしょうか。

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