Azure Monitor Log Analyticsの料金プランについて

最終更新日:2026年8月5日

はじめに

項目 Microsoft Azure AWS Google Cloud
シェア(国内) 約30% 約35% 約15%
強み Microsoft製品連携 サービス数・実績 データ分析・AI
無料枠 12ヶ月無料 12ヶ月無料 常時無料枠あり
主な資格 AZ-900 / AZ-104 CLF / SAA ACE / PCA

本稿ではMicrosoft社が提供しているAzureのサービスの一部であるAzure Monitorの料金プランについて紹介していきます。

Azure Monitor Log Analyticsの料金体系の全体像

Azure Monitor Log Analyticsは、Log Analyticsワークスペースに取り込む「データインジェスト量」と「データ保持期間」の2つを軸に課金される仕組みです。この基本的な考え方は現在も変わっていませんが、料金プランの構成は2020年頃と比べて大きく拡張されています。

⚠️ プラン構成の変更について:現在のLog Analyticsワークスペースでは、テーブルごとに「Analytics」「Basic」「Auxiliary」の3種類のテーブルプランを選択できるようになっています。以前は本稿で紹介している従量課金制(現在のAnalyticsプランに相当)と容量予約(コミットメント階層)のみでしたが、用途に応じてより低コストなプランを選べるようになりました。
テーブルプラン 主な用途 取り込みコスト データ保持
Analytics 継続的な監視・リアルタイム検出・パフォーマンス分析 標準 30日(Application InsightsやMicrosoft Sentinelでは90日)。日割り計算の長期保有料金で最大2年まで延長可能
Basic トラブルシューティングやインシデント対応向けの中頻度データ 低減 クエリは有償(スキャンしたデータ量で課金)
Auxiliary 監査・コンプライアンス用途の詳細ログなど低頻度参照データ 最小限 クエリは有償(スキャンしたデータ量で課金)

※いずれのプランも合計保有期間は最長12年まで設定可能です。プランの詳細な選び方は、Azure Monitorの公式ドキュメント「テーブル プランの選択」をご参照ください。

このように現在は取り込むログの重要度・参照頻度に応じてコストを最適化できる構成になっています。以下では2020年時点で提供されていた従量課金制・容量予約を中心とした価格体系を参考情報として紹介しますが、具体的な単価は変更される可能性が高いため、必ずAzure公式サイトの料金計算ツールで最新の金額をご確認ください。

Azure Monitor Log Analyticsの価格一覧(参考)

以下は、Azure Monitor Log Analyticsがデータインジェストおよびデータ保持期間に対してどのように課金されるかを示す参考価格です。実際の料金は改定される場合があるため、契約前には必ず公式サイトの料金計算ツールで最新価格をご確認ください。

従量課金制(Analyticsプラン)

従量課金制では、ワークスペースに取り込まれたデータのギガバイトごとに課金されていきます。

機能 含まれている無料ユニット 料金(参考)
データインジェスト 1 か月あたり5GB 374.08円/GB

容量予約(コミットメント階層)

容量予約(コミットメント階層)を利用することで、予約した範囲なら固定料金の課金のみで利用することができます。最小コミットメント期間は31日間です。

容量 料金(参考) 割引率
100GB/日 31,830.40円/日 15%
200GB/日 59,763.20円/日 20%
300GB/日 87,696円/日 22%
400GB/日 114,329.60円/日 23%
500GB/日 140,476円/日 25%
500GB/日を超える場合 140,476円/日 + 28,095.20円/日 25%

データ保持

すべてのデータは、最初の31日間は無料で保持することができます。最初の31日間を超えて保持されるデータについては、以下のデータ保持料金が課金されていきます。

機能 含まれている無料ユニット 料金(参考)
データ保持 31日 1GBあたり16.80円/月

Application Insights

Application Insightsは、アプリが送信したボリュームと、テストの実行回数に基づいて課金されていきます。

機能 含まれている無料ユニット 料金(参考)
データインジェスト 1か月あたり5GB 374.08円/GB
データ保持 90日 1GBあたり16.80円/月
複数ステップのWebテスト なし 1,120円/テスト/月
Webテストのping 無制限 無料

メトリック

機能 含まれている無料ユニット 料金(参考)
標準メトリック 無制限 無料
カスタムメトリック 150MB/月 28.896円/MB: 150 – 100,000MB
16.912円/MB: 100,000 – 250,000MB
6.832/MB: 250,000MBを超える場合
メトリッククエリ 1,000,000 標準 API 呼び出し/月 1.12/1,000 標準 API 呼び出し

正常性監視

正常性監視は、Azureのリソースについて監視している数に対して課金されていきます。

機能 含まれている無料ユニット 料金(参考)
正常性の基準 なし 監視対象メトリック時系列あたり11.200円(1 か月あたり)

アラートルール

アラートルールは、シグナルの種類と数に応じて課金されていきます。

アラートシグナル 含まれている無料ユニット 料金(参考)
メトリック 監視対象メトリック時系列 10 個 (1 か月あたり) 監視対象メトリック時系列 1 つにつき11.200円(1 か月あたり)
ログ なし 15分以上の間隔: 監視対象ログ1つにつき56円(1 か月あたり)
10分間隔: 監視対象ログ1つにつき112円(1 か月あたり)
5分間隔: 監視対象ログ1つにつき168円(1 か月あたり)
アクティビティログ サブスクリプションあたり100ルールが上限 無料
動的閾値 なし 動的閾値あたりの11.200円/月

通知

課金は、送信するよう選択した通知の種類と数に基づいて行われていきます。

機能 含まれている無料ユニット 料金(参考)
ITSM コネクタの作成イベントまたは更新イベント 1か月あたりイベント1,000件 560円/1,000 イベント
メール 1か月あたりメール1,000通 メール100,000通につき224円
(Azure Mobile Apps への) プッシュ通知 1か月あたり通知1,000件 通知100,000 回につき224円
Web hook をセキュリティで保護する セキュリティ保護された1つのWeb hook セキュリティ保護された672円/1,000,000のWeb hook
webhook 1 か月あたりのwebhook 100,000件 webhook 1,000,000件につき 67.20円

SMS と音声通話

機能 料金(呼び出し) 料金(SMS)
日本(+81) 21.28円/呼び出し 5.152円/SMS
米国(+1) 1.456円/呼び出し 0.7224円/SMS
オーストラリア(+61) 20.16円/呼び出し 6.384円/SMS
オーストリア(+43) 31.36000円/呼び出し 15.45600円/SMS
ベルギー(+32) 50.40円/呼び出し 11.31200円/SMS
ブラジル(+55) 20.16円/呼び出し 2.60960円/SMS
チリ(+56) 87.36円/呼び出し 5.60000円/SMS
中国(+86) 6.72円/呼び出し 3.85952円/SMS
デンマーク(+45) 11.20000円/呼び出し 4.70400円/SMS
フランス(+33) 14.56円/呼び出し 6.048円/SMS
ドイツ(+49) 22.40000円/呼び出し 11.17984円/SMS

よくある質問(FAQ)

Q. 本稿に記載されている料金はそのまま利用してよいですか?

本稿の金額は参考情報であり、Microsoft社の料金改定により変更されている可能性があります。契約・見積もりの際は必ずAzure公式サイトの料金計算ツールで最新の単価をご確認ください。

Q. 従量課金制と容量予約(コミットメント階層)はどちらを選ぶべきですか?

データ取り込み量が少なく変動が大きい場合は従量課金制が向いています。逆に毎日安定して大量のデータを取り込む場合は、容量予約を利用することで割引率に応じてコストを抑えられます。まずは従量課金制で数か月分の実績データを取り、取り込み量が安定してきた段階で容量予約への切り替えを検討するのが一般的です。

Q. Basic LogsやAuxiliary Logsとは何ですか?

いずれもLog Analyticsワークスペースのテーブルプランの一種で、Analyticsプラン(従来の従量課金制に相当)より低コストで取り込める代わりに、クエリ機能やアラート機能などに制限があります。トラブルシューティング用途にはBasic、監査・コンプライアンス目的の低頻度参照データにはAuxiliaryが適しています。

Q. データ保持期間を延長すると料金はどう変わりますか?

Analyticsプランでは無料保持期間(30日、Application InsightsやMicrosoft Sentinelでは90日)を超えた分について、GB・月単位で保持料金が加算されます。合計保有期間は最長12年まで延長可能です。長期保存が目的で頻繁に参照しない場合は、Auxiliaryプランなど低コストなプランへのルーティングも検討するとよいでしょう。

Q. Application Insightsの料金体系もLog Analyticsと同じですか?

基本的な考え方(データインジェスト量とデータ保持期間に応じた課金)は共通ですが、Application Insightsには複数ステップのWebテストなど独自の課金項目もあります。本稿の「Application Insights」の項目を参照してください。

まとめ

この記事のポイント:

  • Azure Monitor Log Analyticsは「データインジェスト量」と「データ保持期間」の2軸で課金される
  • 現在はAnalytics・Basic・Auxiliaryの3つのテーブルプランがあり、データの重要度・参照頻度に応じてコストを最適化できる
  • 取り込み量が多く安定している場合は、容量予約(コミットメント階層)を使うと割引率に応じてコストを抑えられる
  • アラートルールや通知(メール・SMS・Webhook等)にもそれぞれ個別の課金体系がある
  • 具体的な金額は改定される可能性があるため、契約前には必ず公式サイトの料金計算ツールで最新価格を確認する

本稿ではAzure Monitorの利用料金について紹介してきました。ほとんどのサービスが使った分だけ料金が発生する課金制なので、無駄なコストを削減することができます。

本稿が皆様のお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございます。

▼ アクロビジョンについて

👔

一緒に働きましょう

一人ひとりのキャリアに向き合い、
活躍できる現場をご紹介します。

採用サイトを見る →
💻

システム開発のご依頼・ご相談

コンサルティングから運用保守まで、
ワンストップで対応します。

まずはお気軽にご相談ください →